※この作品はR-18です。

四次元ポケットを手に入れて異世界へ行ってきます!   作:TNKエース

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今回から最終決戦に向かって準備が始まります。


波紋と破門

破門

 

前回から一月後

 

俺は自宅として使っている雲の屋敷にてさくらの膨らんだお腹を撫でていた。

 

「結構デカくなったな」

 

「うん……」

 

ボコっ

 

「あっ……」「蹴ったな」

 

お腹を蹴る衝撃に、俺は自分が父親になっていってるんだなと感じていく……気がする。

 

 

 

 

「ってのが、今朝やってたんだが、

そっちはどんな感じだった?」

 

俺は仕事を終えるとホテルのバーにてマーチウインド及び商会幹部陣+αに聞いた。

 

「それを私に聞くのか?」

 

「まぁ、初めての子供の時はそんな感覚があるわな」

 

「そうなんすか?」

 

「僕はそんな感じはしませんでしたけどね」

 

因みに上から、ブライト、名瀬、オルガ、アズラエルである。

 

「まっ、おいおい気にならなくなるさ」

 

「そういうもんかねぇ?」

 

「あっ、そうそう。そろそろたわけがタービンズを違法組織として認定するから、逃げる準備をしておいてくれ」

 

既に名瀬にも俺たちの秘密を教えている為に俺は未来の情報を躊躇いなく話す。

 

「たわけ?ああ、イオク・クジャンって奴の事か」

 

「そう。本来の歴史ならケツアゴがたわけに鉄華団の戦力減衰。自分の権力増し増しのバカな考えをしてタービンズを壊滅させるんだが……」

 

うちの会社が狙われる可能性も無くは無いが……

 

「だから…ウチの船の格納庫に隠しカメラを多数設置したのか?」

 

「ああ、どの船かは分からんからな……念の為だ」

 

そう言って俺はソルティードックを煽る。

 

「まあ、杞憂に済めば一番良いんだがな……」

 

そんな事にはならないだろうと思うが……

 

 

 

 

 

 

地球 ウィーンゴルヴ会議室

 

「ファリド公。此度のMA撃破。見事である

よって貴公に七星勲章を授与する」

 

「はっ、有難き幸せ」

 

会議場にてマクギリスはカルタに向かい一礼する。

 

「それに引き換え…」

 

それを見ていたカルタは目尻を鋭くし、イオクとラスタルを睨む。

 

「クジャン公。エリオン公。

貴公等は何故MAの事を我々に報告しなかった」

 

「申し訳ない。イシュー公

我々もそのMAの調査の為にクジャン公を送ったのだ。

大山鳴動してネズミが一匹では良い笑い話なのでね」

 

「その割にはそちらの被害が大きいようだけど……

まぁ、良いわ……今回の件は不問としましょう」

 

「お手数をおかけして申し訳ない」

 

ラスタルは全員に向かって僅かに頭を下げる。

 

 

 

 

会議が終わると、

 

「申し訳ございません。ラスタル様」

 

イオクはラスタルに頭を下げる。

 

「気にするな。確かに今回の一件は手痛いが、問題にはなるまい。

寧ろ問題なのはジュリエッタの方だ」

 

「あの猿。何故暴走したのだ?」

 

イオクはジュリエッタに憤慨しながら廊下を歩く。

 

「まあ、ジュリエッタにはしばしの間謹慎をしてもらう。

その間に頭を冷やして貰わんとな」

 

そう言ってラスタルは僅かに身体を震わす。

 

「済まんな。少しトイレに行ってくる」

 

イオクは分かりました。と言い先に執務室へと向かって行った。

 

そしてラスタルはトイレへと歩を進める。

 

 

 

 

トイレで尿を足すとファルクも個室から出てくる。

 

「エリオン公か」

 

「こらはファルク公。貴方も御手洗いで?」

 

「うむ、やはり年か、尿意が近くてな……」

 

二人は横に並び手を洗う。

 

「そうそう。エリオン公。クジャン公の事だが……」

 

「何か?」

 

「私の知り合いと見合いでもさせんかね?」

 

「見合い……か」

 

ラスタルは手を拭きながら思案する。

 

「先代が死んでしまい、クジャン家の直系は彼しかおらん。

それなのに彼は常に前線に出ておる。

家庭でも持てば少しは大人しくなる……と考えているが……」

 

「ふむ」

 

ラスタルは心の中で確かにと呟く。

 

「それにお主も……死んだ婚約者にいつまでも操を立てても仕方あるまい……」

 

ファルクの言葉にラスタルの顔が強張る。

 

「お主もまだまだ若い。エリオン家の事を考えて「申し訳ないが今回の話は無かった事に……」

 

ファルクの話を遮ってラスタルはさっさとトイレから出て行った。

 

 

 

カツ、カツ、と通路をいつもより若干荒々しく歩くラスタル。

 

「(嫌な事を思い出した)」

 

ラスタルは婚約者の死んだ時を思い出してしまった。

 

 

 

 

 

彼女とは士官学校からの付き合いだった。

 

「よく……食べるんですね?」

 

大盛りのハンバーグを見ながら彼女はそう言った。

 

「君は……」

 

「あっ、ごめんなさい。私の名は…………」

 

 

 

 

 

 

「「おい!ラスタル!」」

 

「何だ?ダイゼン。…………」

 

「見たぜ。この前食堂で士官学校のアイドルと話してただろう」

 

「堅物のお前が彼女を口説くなんてな。見たときは信じられなかったぞ」

 

「いや、俺は……」

 

「皆まで言うなって、で?どこまで進んだんだ?」

 

「ほーれ、さっさとゲロッちまえ」

 

 

彼女の所為で友にからかわれる事もあった

 

 

 

 

戦場にて

 

『現在、テロリストと交戦中!至急応援を!』

 

「済まないが、応援は「隊長!第二分隊がエリアの制圧を完了しました。第一小隊の援護に向かわせます」……済まんがあと少しだけ粘ってくれ」

 

『了解しました!』

 

彼女のお陰で仲間を見捨てずに済んだ事もあった。

そして私は彼女に惹かれていった。

 

 

 

 

 

そして、私は父に頼んで宝石を用意してもらった。

そして父は今は亡き母との結婚指輪を出してくれた。

 

そして、私は彼女に結婚を申し込んだ。

 

「………はい……喜んで」

 

あの日の事は忘れられないだろう。

 

何故ならその日が、私にとって最高の幸せで………最悪の不幸の日だったのだから、

 

その後、彼女を送ろうとしたが近くだから大丈夫だと言い、その場で別れた。

 

 

 

 

その翌日、彼女が事故で死んだ時は信じられなかった。

 

「なあ、二人とも。嘘……なんだろ」

 

「嘘じゃない。真実だよラスタル」

 

「あの人は死んだんだ」

 

その日の事はよく覚えていない。

 

気がついたら医務室のベットで眠っていた。

 

それからの私は父を隠居に追い込みエリオン家の当主となり彼女と護ろうとした平和を守っていった。

 

たとえ、犠牲が出ても平和が守れるのなら安いものだ。

 

そうして彼……マクギリスと出会った。

私は彼を一目見てイズナリオの変態性癖に巻き込まれた子かと思った。

だから私は少しでも心の慰めとして彼に何かをあげようとしたが、

 

彼は、

 

「バエル」

 

と、危険な目で言った。

 

アレはダメだ。危険だ。

 

彼がギャラルホルンの実権を握れば彼女の望む平和が崩れ去ってしまう。

 

そんな事は絶対に許さない。

 

 

 

 

 

私は執務室に着くと、マクギリスの元にいるスパイからの報告を聞くが、

結果は進展無し、

 

前回の旅行も不審なところを一切無し、

彼は……改心したのか?

嫌!あの目は有り得ない!!

今もなおあの男は虎視眈々と何かを狙っているに違いない!

 

思考を巡らしているとガランからの秘匿通信が入る。

 

アイツめ、通信が遅いぞ。

 

私は久々に友の声を聞いた。

 

 

 

 

 

クジャン邸

 

「クソっ!マクギリスの奴め!」

 

イオクは飲んでいた酒を投げ捨てると瓶から直接飲み干した。

 

「イオク様。それ以上のお酒はお身体に触ります」

 

「黙れ!」

 

心配する執事を手を払い遠ざけるイオク。

 

「何としてでも私はマクギリスに復讐せねば!

倒れていった部下達に報い、私の魂を輝かせるために!」

 

この世界では名は全てマクギリスが鉄華団とマーチウインドを使ってMAを倒したとされている為、イオクはマクギリスを酷く恨んでいた。

 

寧ろ、身を呈して自分達を守ってくれたマーチウインド(シノの機体は後方に居たため知らない)には感謝とジュリエッタがカイトを攻撃しようとしたので申し訳ないと思っている。

 

「しかし、私には思いつかない。このままでは死んでいった部下達に申し訳が立たない!」

 

イオクは頭を抱えて叫ぶ。

 

その慟哭を聞き、執事は何も言えなかった。

 

 

 

 

 

歳星のJPTトラストの事務所にて、

 

人の少なくなった事務所でジャスレイは松葉杖両手に持ちながらヒイコラと歩く。

 

「クソっ!あの宇宙ネズミ共とどっちつかずのコウモリ野郎が!」

 

ジャスレイは椅子にドカっと座り、机に有った酒を一気に煽る。

 

ハシュマルが目覚めた時に、部下を見捨てて命からがら逃げ出したものの、ザドキエルの起動に車が巻き込まれてしまい足と頭を痛めてしまう。

 

特に足の方は複雑骨折しており、歳星の最新技術でもしばらくはかかるそうだ。

 

「叔父貴。柊から見舞いの品が来ているんだが」

 

「ちっ!あのコウモリめ、俺に媚を売るなら、名瀬やネズミ共も縁を切ってからにしろよな!

で、見舞いの品は何だ!?」

 

ここでいうコウモリとはカイトの事である。

こっちに媚(カイト的にはお歳暮感覚)を売ってはあっちこっちにも媚を売っているコウモリのような奴として呼んでいる。

 

「あっ、はい。見舞いの花束とフルーツです」

 

普通の品だが、ジャスレイにとっては……

 

「クソがっ!舐めやがって!!」

 

只、イラつかせるだけだった。

 

ジャスレイはテーブルに拳を叩きつける。

 

「俺を舐めた罪。償ってもらうぞ……」

 

そうしてジャスレイはラスタルに連絡を取った。

 

 

 

 

 

それから一月後。

 

タービンズが違法組織として指名手配される。

 

理由は原作の様に違法なダインスレイブを運送をアリアンロッドが見つけたため、

 

違うのは今回の件はイオクでは無く、ラスタルがやっているのである。

 

マクギリスと協力関係と及ぼしきマーチウインドと鉄華団、その関係者であるタービンズを不当に逮捕する事によってマクギリスの反応を探ろうと言うのが今回の作戦。

 

原作と違い、イオクもダインスレイヴを持たずにタービンズを逮捕しようとしたが、

 

「何だ?一体……何が起こったのだ!?」

 

彼等がタービンズの秘密基地に向かうと、そこには………

 

幾つものダインスレイヴでボロボロになっているハンマーヘッドと複数の獅電が有った。

 

特にコクピットは執拗な程破壊されており、パイロットはミンチ状態で僅かに残留していた血液からタービンズのメンバーの物だと判明された。

 

その後ヤマジン・トーカの調査でいくつかの機体に何故か最新鋭機である。レギンレイズ・ジュリアのジュリアンソード・ウィップモードと同じ傷がある事に気づくが、

似たような武装だと常識的な判断をしてしまう。

 

その後タービンズは怨みを持つ武装組織に壊滅させられてしまったとの公式発表が有ったが、裏ではイオク・クジャンがタービンズを壊滅させた……と噂される。

 

 

 

 

そして、マーチウインドでは

 

火星圏から少し離れた場所にあるマーチウインドの基地として使っているソレスタルビーイング号(カイトがコピーした)にて

 

「しかし…まぁ本来の歴史をなぞるようにとは言ったが、まさかハンマーヘッドを壊すなんて」

 

「すまんな……」

 

カイトは死んだとされている名瀬と共にコーヒーを飲みながら談笑していた。

 

「ちゃんと直せよ。

あの船は俺の家でもあるんだからな」

 

「任せておけ」

 

今回の件もカイトの仕業である。

 

イオクやラスタル、ジャスレイの付近に小型のスパイロボを設置していてジャスレイがタービンズを指名手配し、タービンズを壊滅なり拿捕させた後鉄華団を挑発しアリアンロッド艦隊の力を借りて討伐させた後、返す刀でマクワード・パリストンを逮捕。

その後は事前に根回ししていた幹部陣と共にテイワズのトップに立ち、

重箱の隅を突くかのような些細なミスを見つけて、俺をテイワズから追放し柊商会をその手中に収めようと画策。

 

対するラスタルは、そこまで考えてはいなく、精々がマクギリスがどう動くかの布石程度にしか考えていなかったようだ。

 

カイトはそれを逆手に取り、鉄血アフター(7年後の世界)から新しく幾つかのMSを盗んだ。

 

その内の一つが原作ジュリエッタが乗った機体レギンレイズ・ジュリアだ。

 

そしてハンマーヘッドと他の面々の機体をダインスレイブとレギンレイズJにて破壊して、

 

その時に作られた画像(合成込み)をマクギリスに提供。

 

最後に名瀬達をソレスタルビーイング号にてロイヤル隠遁生活をしてもらっている。

 

「さて…と、嫁さん拾ってケツアゴの対応してくるかぁ」

 

俺は背筋を伸ばしながら席を立つ。

 

「おう、いってらっしゃい」

 

「おう。そっちはゆっくりしてくれ」

 

そして俺は部屋を出て行く。

 

 

 

 

 

それから数日後

 

やっとこさ足のギプスが外れたジャスレイ。

 

事務所で手下達と麻雀を囲んでいると、部下が大慌てで部屋に入ってきた。

 

「お…叔父貴!大変です!!」

 

「どうした?宇宙ネズミ達が攻めてきたか?」

 

もしも鉄華団が生身で攻めてくる事を考慮してテイワズ傘下のPMC達を集めていたのだ。

 

「ちが、ちが…違います!これを!!」

 

部下は一枚の紙をジャスレイに渡す。

 

「何々?」

 

ジャスレイは紙を見ると、

 

「は?」

 

と声を漏らした。

 

「どうしたんですか?叔父貴」

 

配下の一人は紙を横目で見ると、

 

「え?」

 

紙にはこう書かれていた。

 

破門状と、

 

「おいおい。これは一体何の冗談だ?」

 

普通なら一笑するが、今はテイワズを乗っ取ろうと色々画策している為に不安になる。

ジャスレイは飛びつくように電話へと走る。

そして、慣れた番号へと電話をかけた。

 

『はい。こちらマクワード邸です』

 

この声はマクワード邸に詰めているスキンヘッドの男(鉄血一期の護衛のリーダー)だ。

 

「ああ、お前か。親父を呼んでくれ!」

 

あれは何処かの誰かが悪戯で寄越した物だと証明してくれと言わんばかりに叫ぶ。

 

『失礼ですが、何方でしょうか?」

 

「俺だ!ジャスレイ・スミルノフだ!」

 

『畏まりました。少々お待ちくださいませ』

 

そしてメロディが流れる。

 

ジャスレイと部下達にはそれが無限の時間に感じられた。

 

『よお。どうした?』

 

「おお、親父!」

 

普通に対応された事により安堵するジャスレイ達。

 

「いやな。『俺が送った破門状の事でも聞きに来たのか?』なっ!?」

 

しかし、マクワードの言葉で地獄へと堕とされるジャスレイ達。

 

「どういう事だ!?オイ!」

 

ジャスレイは電話に向かって怒鳴る。

 

『何って、俺の首を狙う不義理な奴を置いておく理由があるか?』

 

「「「なっ?」」」

 

彼等は何で計画がバレたんだ?と言わんばかりの顔だ。

 

『ったく、大人しくしていればテイワズのトップになれたかもしれないってのに、

馬鹿な野郎だ』

 

「まっ…待ってくれ親『じゃあな』………」

 

電話が切れるとジャスレイは床にへたり込む。

 

その顔は絶望に染まり、目は死んでいた。

 

しかし、絶望のターンはまだ終わっていない。

 

ドォン!ドアが乱暴に開かれる。

 

部下達は何だと思うと、そこには……

 

着ぐるみの大群がいた。

 

「なっコイツらは」

 

「鉄華団やマーチウインドが使っている着ぐるみ供!」

 

部下Aが言うと、

 

「着ぐるみでは無くアーマードドックマンシリーズなんだがな」

 

現れたのは、

 

「柊カイト!テメェ!何しに来やがった!?」

 

「何って?お前らを潰しに来たんだよ。変身」

 

『今こそ龍は極まれりぃ!』

 

カイトはクロスに変身すると全身から蒼炎が吹き出る。

 

「さあ、ここで死ぬか?それとも大人しく捕まるか?」

 

クロスは重そうなテーブルを片手で軽々と持ち上げる。

 

それを見た面々はただ大人しく両手を上げるしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

ジャスレイ達をテイワズ内の拘置所に連れて行かせると、俺は半分こ刀で四人に分身に手に入れた書類をチェックしていく。

 

書類は主にJPTトラストが所有するヒューマンデブリ関連と、企業関連だ。

企業関連は全て俺と名瀬名義にしてヒューマンデブリの子供達は解放し、商会関連の仕事を与える予定だ。

 

そして、今頃地球では………

 

俺は書類を眺めながら名義変更を続けていく。

 

 

 

 

 

 

地球ウィーンゴルヴにて

 

マクギリス一派のライザ・エンザは台本を読みながら迷っていた。

 

「我々は……これで良いのだろうか?」

 

「どう言う事だ?」

 

「確かにこれで告発すればアリアンロッド艦隊の権力は大きく削げれるかも知れない。しかし……

それでは何も変わらないのでは?」

 

ライザは世界を変えると言ったマクギリスの言葉を信じられなくなっていた。

 

「落ち着け。准将は確かに変わられた。しかし……それは悪い事なのか?

オセアニア連邦には千里の道も一歩からと言う言葉が有る。

ファリド准将はそれを成す一歩を踏んだだけかも知れんぞ」

 

「しかしだな……」

 

「すいませ〜ん。そろそろ演説の時間ですんで、準備お願いします」

 

若い男性がカメラマン達に指示を出しながら、ライザ達を呼ぶ。

 

「あ…ああ。すぐに行く」

 

ライザは胸のモヤモヤを抱えながら台上へと上がっていく。

 

 

 

 

 

 

ここはオセアニア連邦のとある民家。

 

彼等は久々の家族揃っての食事をしていたら、

 

テロリロリン!テロリロリン!

 

突如、緊急報道用の警報が鳴る。

 

なんだなんだ?と一家はテレビを見る。

 

するとニュース番組からギャラルホルンの士官が映る画面に変わる。

 

『市民の皆様。突如この様な放送をして申し訳ございません』

 

ライザは深く頭を下げる。

 

『我々は現状の腐ったギャラルホルンを変えるために立ち上がりました。

特にクジャン家及びエリオン家のアリアンロッド艦隊は本当に腐敗しています』

 

 

 

 

 

これを宇宙で見ていたラスタルは

 

「マクギリスめ動いたか……」

 

と呟く。

 

 

 

 

 

『つい先日、タービンズなる輸送組織が違法組織として手配されたのはご存知でしょうか?

しかし…タービンズは違法組織などではなく、善良な一企業でしかありませんでした。

では何故、タービンズが違法組織に認定されたのか?

それは……これです!』

 

映像が移り変わる。

右の画面にはダインスレイヴが

左にはアリアンロッドの兵士がタービンズの船に乗り込み、船員を拘束し倉庫にダインスレイヴを載せていた。

 

『此方はダインスレイヴと呼ばれる兵器で、ギャラルホルンの条約により製造・保有・使用は禁止されています。

しかし、アリアンロッド艦隊は在ろう事か無実の人間に罪を被せ、自分達はダインスレイヴを使いタービンズを虐殺しめたのです!』

 

次に出されるのは映像は荒いが複数のグレイズがダインスレイヴを構えて放つシーンが出ている。

 

 

 

 

 

「馬鹿な!これは我々はダインスレイヴを撃ってはいないぞ!」

 

イオクはそれを偽物ど断ずる。

しかし、これは真実であった。

 

 

 

 

「ニカメ、次の映像を差し込んで」

 

「了解」

 

ディレクターの言葉に従い、次の映像が流れる。

 

「彼等は停戦信号と降伏信号を発したが…クジャン家はそれすら無視し、彼等を討った。

まるで自分達こそ正義と言わんばかりに!」

 

そこにはハンマーヘッドからの停戦信号が発せられるが、容赦無くダインスレイヴを放つグレイズ達。

そして、レギンレイズ・ジュリアがウィップソードを振るい、一機の獅電を破壊した。

 

 

 

 

アリアンロッド基地の休憩室の一室でヤマジン・トーカは飲んでいたコーヒーを盛大に吹いた。

 

「なんで!?なんで、ジュリアが!?」

 

まだジュリエッタがシミュレーション訓練している筈なのに……と叫びながらヤマジンは混乱していく。

 

 

 

 

 

『我々はこれ以上、アリアンロッドの……いえ、ラスタル・エリオンとイオク・クジャンの蛮行を見逃す事出来ずに立ち上がりました!』

 

『しかし、我々は奴等と違い、正義を持って正しき行いを行う!

どうか、市民の皆様もお力添えをお願いします!』

 

そして映像が途切れ、ラスタルは

 

「どう言う事だ?何故、あの様な映像が?

いや、まずはそれよりも事態の収拾をせねば……」

 

ラスタルは電話を取り、ライザ達を指名手配にしようとした。

 

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