※この作品はR-18です。

四次元ポケットを手に入れて異世界へ行ってきます!   作:TNKエース

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ガリガリが酷いことをして酷い目にあいます。


あの空へ

あの空へ

 

CGS否、鉄華団の団長室

カイトとライは再びここに来ていた。

 

「態々御足労ありがとうございます。

カイトさん」

 

カイトとオルガは椅子に座る。

 

「それではこれからの事を話そう」

 

「ええ、現状、此方の問題は資金不足ですか………何スカ、そのヤベっ忘れたて顔は?」

 

オルガが資金の話をするとカイトは口に手を当てていた。

 

「こっちの資金関係用意するの忘れてた」

 

「はぁ!つまりは文無しかよ!」

 

ユージンの指摘にカイトは軽く眉間を抑えて

 

「まあ良い、鉄華団と共にタービンズに換金物を渡して金に変えよう」

 

と、提案した。

 

「タービンズ?それって確かテイワズの」

 

「ああ、テイワズの直系の傘下、それがタービンズだ」

 

「何で俺たちがタービンズと?」

 

当然の疑問だ。

 

「簡単な話だ。バカがタービンズに泣きついて、鉄華団VSタービンズになる」

 

オルガ達はバカという言葉に頭を捻る。

 

「居るだろ。元CGSの関係者で、鉄華団の恐ろしさを知らないバカが」

 

その言葉に三人は「あっ!」と声を漏らす。

 

「マルバかよっ!」

 

「正解だ」

 

ユージンの言葉にカイトは正解だと答える。

 

「つまりはマルバのヤローが俺たちがCGSを奪ったから仕返しにって処か」

 

「うむ、さて閑話休題して本題に入ろう。

資金に関しては援助はできないが、食料や雑貨などの日用品は降下艇に大量に積み込んでいるから、後で取りに来てくれ。

それと、こちらから大人を何名か施設に派遣する」

 

カイトの言葉に、オルガは何か違和感を感じ、すぐに気づいた。

 

「つまりはお嬢さんを地球に連れて行く時のチビたちのお守り役ですか?」

 

「そうだ。理解が早いと話も早い」

 

「じゃあ、デクスターさんに連絡してウィル・オー・ザ・ウィスプを正式にウチの船にしないとな」

 

「それと、知っての通りトドが裏切る」

 

「ああ、やっぱり」

 

「で、オルクス商会がトドを裏切るから、宇宙に上がったら……」

 

カイトは言葉を一度切り、

 

「マーチウインドの旗艦。ムサシと合流し、

オルクス商会の船を頂くぞ!」

 

カイトの言葉にオルガは数秒呆けるが、直ぐに獰猛な笑みを浮かべて

 

「つまりは、裏切者には制裁を!てっことか」

 

オルガの言葉にカイトも獰猛な笑みを浮かべる。

オルガの言葉を肯定するかのように、

 

「ってかよ。コイツらから未来を全部聞けば良いんじゃねえか?」

 

そんな中、ユージンが空気を読まない一言を言ってしまう。

 

「そーすりゃ、色々と「それはダメだ」はぁ!?」

 

「未来を知る。それは一種の思考放棄になりやすい。

確かに未来を知れば、様々な事柄に対応できる。誰かが死ぬ未来を回避することも出来る。

だが、未来が変わればどうだ。

もしかしたら、そのせいでユージンが死ぬかも知れない。

三日月が殺されるかも知れない。

昭弘が、ライドが雪之丞がシノがヤマギが鉄華団の誰かが死ぬかも知れない

誰かが自分の責任で死ぬ。それでも良いなら……」

 

「分かった!分かったよ!!」

 

カイトの発言にユージンは顔を真っ青にしながら、未来を聞く事を諦めた。

 

よく見るとオルガやビスケットも顔を青くしている。

 

「じゃあ、そろそろ戻るわ

ルーラーの整備もしなきゃならないし」

 

カイトは立ち上がり、部屋から出ようとすると、

 

「一つだけ聞かせてください」

 

「何だ?」

 

「俺たちは、鉄華団は未来でどうなりました?」

 

カイトは軽く頭を掻いて考えていると、

 

「無くなりました。団長も、三日月さんも昭弘さんも死んでしまって

だから、オレはコイツの提案を受け

此処にいます」

 

ライが未来の情報を漏らしていた。

 

「ライガット・マックス。

それ以上はやめておけ」

 

カイトはそんなライガットの口を塞ぎ、部屋から出て行った。

最後に、

 

「そんな未来が嫌だから俺達は此処に来たんだ。

だから、同盟相手として言っておく。

生きろ。と」

 

と、言い残して

 

 

 

 

 

 

その翌日

 

ルーラーの整備と宇宙用のセッティングも終わったカイトは今

 

「おお、美味そうなモロコシだ」

 

「本当だね。茹でかな、やっぱり?」

 

「嫌々、軽く茹でてから、直火で焼いて醤油をさっと塗ってからもう一度炙ってからバターをのせてだな」

 

「あっ、それ美味しそう♪」

 

桜農園の手伝いをしていた。

無論、さくらを連れて、

当然、桜農園の桜・プレッツエルとさくらで一悶着が起こるも、カイトは桜婆さん。さくらは桜お婆ちゃん呼びで、向こうはさくらさん呼びで手討ちとなった。

 

「しかし、このトウモロコシ、スイートコーンなのにバイオ燃料にしちまうなんて勿体無い」

 

カイトの言葉に三日月は

 

「スイートコーン?」

 

と聞いてきたので、

 

「簡単に言えばコーンの品種だ。

甘くて食用に適していてな」

 

「へぇ〜」

 

「採れたてを茹でて素材の味を楽しむか、焼いて醤油を塗ってもう一度炙ってからバターを載せて食べるのが好きだな」

 

「他にも、爆裂種だったかな?それを使ったポップコーンも美味いな」

 

三日月は興味津々な目でカイトを見ていた。

 

「………ウチの船と合流したら、作ろうか」

 

三日月は「うん」と短く返事をすると作業を再開し始めた。

 

途中でクッキーとクラッカーの二人が新しいカゴを取りに行こうとするが、

 

「ちょっと待った」

 

「「えっ?」」

 

カイトはそれを止める。

 

「遠くから車の走る音が聞こえるから、気をつけよう」

 

カイトは畑から顔を少し出して左右を確認すると右側から車が走っていたので、懐にしまっていた赤い旗を持って暫く待つ。

 

車はこちらを視認出来る距離に達したが、減速する気配は無い。

 

そろそろブレーキをしないと危ない距離だが、減速する気配は無い。

 

よく見て見ると運転しているガリガリがよそ見運転をしていた。

 

直ぐにマクギリスが指摘してブレーキを踏み込むがもう遅い。

 

カイトは後ろへ後退しようとしたが、足を踏み外してしまい、後ろへと転んでしまう。

 

「痛っ」

 

車の急ブレーキ音で皆が集まってきて、ガリガリが慌てて出てきたが、

三日月がガリガリの首を絞めようとするよりも早く、

 

「てあっ!」

 

さくらがガリガリの顔面を殴っていた。

 

「あべしっ!」

 

殴られたガリガリは二メートル程吹き飛び、地面へと熱いキスをしてしまう。

 

「カイトっ!大丈夫?」

 

ガリガリを殴ったさくらは直ぐにカイトへ走っていく。

 

「あ…ああ。大丈夫だ」

 

流石のカイトも、今回の事は意外過ぎて若干呆然となっている。

 

特に女の細腕で昭弘並のパワーを出したさくらに皆、目がいっていた。

 

「ガエリオ。ガエリオ。駄目だ

完全に気絶しているな」

 

「あ〜、すまないな。ミスター

お連れさんは大丈夫か?」

 

とりあえず、カイトはマクギリスに話しかけた。

 

「ああ、すまなかった。

彼に関して気を失っているだけだから気にしないでくれ」

 

「せめて、顔を冷やした方が良い。確か此方に水場が有ったはずだ。少し着いてきてくれないか?

大人同士の話もあるだろうし」

 

カイトはギャラルホルンのマークを見る。

マクギリスは子供に生臭い話は似合わないと思い、彼に着いていくことにした。

 

 

 

 

 

 

水場に着いた二人は、先ずカイトの腰に着けていたタオルを濡らし絞って適度に冷たくする。

 

「さてと、聞きたい事は有るかな?ギャラルホルン監査部所属。マクギリス・ファリド特務三佐殿……いや、マクギリス・モンタークと言った方が良いかな?」

 

チャキ

 

マクギリスは懐に仕舞っていた拳銃をカイトの頭部に、カイトのバグルドライバーのガンモードをマクギリスの頭部に当てていた。

 

怒りと驚愕の混じった顔でマクギリスは静かに言い放った。

 

「何故、それを知っている」

 

「俺は色々と知っていてね。

例えば、ラスタル・エリオンに欲しいを聞かれたらガンダム・バエルが欲しいと答え、

カルタ・イシューと昔木登りして勝ったり、

義父イズナリオ・ファリドの…おっと、これは言わない方が良いか」

 

見るとマクギリスの顔は今にもカイトを殺してしまいそうなほど怒りに染まっていた。

 

「貴様は一体何者だ?何を知っている?何故私に近づいた?」

 

僅かに怒りを納め、マクギリスは疑問を問いかける。

 

「そうだな。先ずは名前からだ。俺の名は柊カイト。新興組織マーチウインドの総長だ。

そして……異世界人」

 

パァン!

 

「ふざけているのか!?」

 

マクギリスの顔は再び憤怒に染まっている。

その銃口からは硝煙がただよっている。

 

「ふざけてないんだが、「なっ」

 

背後からの声、見ると目の前にいた筈のカイトが消えており、気がつくとマクギリスは自分が拘束されているのを気づく。

 

「さて、続きを話そうか

俺としては、アンタがやろうとしている改革に協力したいと考えている」

 

カイトの言葉にマクギリスの目は大きく開かれる。

 

「貴様は一体何者なんだ?」

 

「さっき言った筈だ。異世界人だとな」

 

「………くぅ!」

 

マクギリスは巫山戯るなと言いたかったが、気づかぬ内に背後に回り、拘束されていると

異世界がどうとかはともかくとして、何かしら自らの理解の範疇の外のモノを持っているのは確かだ。

 

「俺がアンタの事も知っているのも、異世界からの知識だ。

アンタが未来でカルタとガエリオを殺し、義父のイズナリオを失脚させファリド家の当主になるのも知っている」

 

「貴様は、俺に何を求めているんだ?」

 

マクギリスは恐怖と驚愕と期待の混ざった声で聞いてきた。

 

「最終的には、ギャラルホルンの改革だな。

ラスタル・エリオンも考えているが、いかんせんゆっくりしすぎで

後釜にたわけが入ったら、絶対しっちゃっかめっちゃっかになるな」

 

「たわけ?イオク・クジャンか」

 

「正解。あのたわけは悪い方向に天才だわ」

 

「はははっ………否定できないな」

 

最早、マクギリスに敵意はなかった。

 

「んで、その為にカルタ・イシューとガエリオ・ボードウィンの殺害禁止で」

 

「確かに、あの二人はギャラルホルンの改革に賛同してくれそうだが

俺の目的に……」

 

「その辺はウチと鉄華団でカルタに無能の称号をくれてやる方向だ

で、ガエリオに関してはそっちで誘導してくれ」

 

カイトの提案にマクギリスは

 

「分かった」

 

と、返し。カイトは右手を差し出し

 

「それでは契約と友好の証に握手をしよう」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

因みに、発砲音はひみつ道具で処理しておいたので問題になっていない。

そして、マクギリスは双子にチョコレートをあげて去って行った。

 

 

 

 

 

それから数日後

 

カイトは降下艇の発進準備をして何時でも宇宙へ上がれる用意をしていた。

 

「それでは皆さん。そちらは任せます」

 

「ええ、子供達の事は任せておいてください」

 

「まあ、何かあったら任せてください」

 

カイトは居残り組リーダー枠のミライ・ノア。フリンチ・ブレイクに挨拶をしていた。

 

「それでは、オルガ団長。こちらは先に行かせてもらうぞ」

 

「了解です。方舟でまた会いましょう」

 

俺達はブースターを起動して先に宇宙へと向かう。

 

「ふぬぬぬぬぬ」

 

「意外とキツいね。コレ」

 

エイハブリアクターの慣性制御でも完全にGを消しきれない程の速度で降下艇は火星の空を飛んでいく。

 

因みにカイトは黒を基調に赤がアクセントのフレシェテ(ガンダムOOの外伝の組織)のマイスター用パイロットスーツ(腕や股周りが黒で側部が赤)を

さくらは黒と黄色の対魔忍時代の戦闘服をイメージしたカイトと同型のパイロットスーツを着ていた。

 

それから暫くして、

 

鉄華団のシャトルも方舟に向かって、火星の空から飛び出した。

 

「あ。あれがオルクスの船じゃないですか?」

 

タカキが前方を指差した先に見えるのはオルクス商会の強襲装甲艦が小さいが見える。

 

「予定通りか、進路変更だ!」

 

「えっ?りょ…了解!」

 

オルガはブリッジに命令して方舟から離れる方向へと舵を取る。

 

 

 

 

 

 

それを見ていたのはオルクス商会の船から少し離れた位置にいるギャラルホルンの戦艦のブリッジで踏ん反り返っていたコーラルだ。

 

「むっ、気づかれたから。まあ良い

MS隊を出せ!

それと、私用のグレイズも準備しろ!」

 

 

 

 

 

「ふむ、鉄華団はコーラルに気づいたか。(それとも、あの男が教えたのか?)」

 

コーラルの船から後方にいるのはファリド家の紋章が刻まれたビスコー級でマクギリスは自分の機体に乗り込みながら考えていた。

 

彼はカイトに一抹の期待は有っても、完全に信用する事は出来てはいない。

カイトと契約はしたはものの、マクギリスはカイトを自らの手駒の一手程度にしか考えていなかった。

無論、無碍にしたりすれば、あの不思議な力で手痛い処ではない……いや、寧ろ致命傷レベルのダメージを与えられるであろうと、マクギリスは確信していた。

 

だからこそ、マクギリスはカイトに恩を売り、主導権を自分の手に握りしめる為に出撃する。

全ては自らの復讐の為に。

 

 

 

 

 

 

「ギャラルホルンのMS接近!」

 

「良しっ!ミカ。頼んだぞ」

 

『うん。分かった』

 

勝手に入って通信を入れたトドとオルクス商会のやり取りの後、トドを〆てから格納庫にいる三日月に連絡を入れるオルガ、

そしてオルガの命令を実行する為に初のMS戦を開始する三日月。

 

三日月が乗るはガンダム・フレームの一機バルバトスである。

カイトから渡されたグレイズ二機のパーツを使って改造してはあるが、肝心の内装はまだ手付かずであった。

 

スモークが焚かれ、一時的にシャトルの周囲が見えなくなる。

 

シャトルの周囲にいたグレイズは、様子を見ていると

 

ドンっ!

 

突如、スモークの中から砲撃がグレイズの頭部を粉砕する。

 

「あ…当たった」

 

スモークの中からバルバトスが現れ、撃った本人である三日月も牽制程度に撃った攻撃が真逆のドンピシャで当たるとは思ってはいなかった。

 

「何をしている!ちゃんとせんかぁ!」

 

コーラルは高々民兵風情にグレイズを破壊されて、このままでは上手くいっても何かしらの罰則を受けてしまうと思った瞬間。

 

ガァンっ!スパァン!

 

そんな擬音を感じそうなぐらいに自分の周りに居たグレイズ12機の内7機の頭部が砕けたり、切り離されたりする。

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

「「来た!」」

 

オルガとマクギリスはそう言い放つと同時に、まるで迷彩塗装を消すかのように、2隻の戦艦が現れる。

 

「ミラージュコロイド解除

此方はマーチウインド!これより鉄華団を支援する!」

 

ハスターを含めた5機のMSがルーラーの周りを飛び交う。

 

「此処からが本番だ!」

 

カイトの言葉と共にルーラーも機体から飛び出した。

 

 

 

 

 




次回。主人公以外がチートな理由がわかります
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