※この作品はR-18です。

竜・竜人短編集   作:神座(カムクラ)

12 / 17
 えー、次回は人×竜にします、と前回言ってましたが中々思い浮かばず、挙げ句の果てにリザードマンにしました(汗)期待外れだったらごめんなさい。


6.郷に入れば郷に従う {♂竜(リザードマン)×♀人間}

 「はぁ…はぁ…どこか…休めるところは…」

 

 薄暗くなってきた森の中をひたすら歩く。私はとある村で両親と共に暮らしていたのだが、色々あって川に流され、流木に掴まってなんとか溺れずに済んだものの気がつけば全く知らない所へ流れ着いていたのだ。最初は川の流れに逆らって歩いていたのだが崖にぶつかってしまいたどれなくなってしまった。

 

 「どこか…集落でもないの…?」

 

 迷って2日目。どこを歩いても同じような景色。木の実等で飢えと渇きはしのいでいるのだが、いつ獰猛な獣が現れてもおかしくない森では安心して眠れない。夜になって微睡むことはあっても何か物音がする度に目が覚めて心拍数が一気に上がるのだ。願わくば村や集落。洞穴でもいいからとにかく落ち着きたかった。と、その時

 

 「人間か…?」

 

 「なっ!なに!?」

 

 青年のような声のする方へ振り返れば質素なローブを着た190cmぐらいの真っ赤な竜…いや、これは…

 

 「リザードマン…?」

 

 近年(と言っても500年位前)現れた、人と竜の間に生まれてできた新しい種族。骨格は人に近いが見た目は竜を小さくして2足歩行にしただけである。

 

 「何故こんな所にいる。」

 

 「ヒッ…」

 

 「答えろ。何故ここにいる。」

 

 「こ、殺さないで…」

 

 「何故ここにいると聞いているのだが。」

 

 「そ、その…河で…釣りをしてたら…流されて…」

 

 「本当か?」

 

 「ほ、ほんとよ…」

 

 「来い。」

 

 「…どこに…連れていくの…?」

 

 「里長のところだ。人間を捕らえたらそうすることになっている。」

 

 「どうなるの…私…」

 

 「知らない。お前と里長次第だろ。」

 

 「そんな…」

 

 しばらくすると岩山に掘られた洞穴に連れていかれ、そこにいる金色の巨竜が紅いリザードマンに話しかけた。

 

 「その人間をどうした、タング。」

 

 「偶然見つけました。こいつは河に流されたと言っています。」

 

 「そうか…そこの人間。名前は?」

 

 「え、エレ…」

 

 「ではエレ、お前が河に流されたというのは真か?」

 

 「は、はい…」

 

 「…なるほど。嘘は言っていないようだ。見たところまだ若いし、介抱してやれ。」

 

 「はい。…いくぞ。」

 

 洞穴をでて、とりあえず身の危険は無さそうなので彼に着いていく。

 

 「今のが…里長?」

 

 「元々ここは竜の里だったらしい。その里は自然解散したらしいが、族長だったあの竜だけがここを縄張りとして留まった。その時少数のリザードマン達が戦争から逃れるために彷徨っていたら偶然ここにたどり着いてあの竜が匿(かくま)ってくれたとか。そして戦争が終わってもここに根付いて集落にしたらしい。あの方には色んな力を持っていて、言っていることが嘘か本当かも見分けることができる。人間は嘘をつくから捕らえたらあの方と話をさせるんだ。」

 

 少し歩くと牧場や原始的な住居が見えてきて、他のリザードマンの姿もある。ここで人間は珍しいのかジロジロと見られたり話しかけられたりするも言葉が分からない。その度にタングと呼ばれたこのリザードマンが答えていた。

 

 「ここが俺の家だ。」

 

 意外とちゃんとしている室内。テーブルや椅子などの家具もある。数は少ないが木の器の他に陶器の水差しもあったので

 

 「これってどこで手にいれたの?」

 

 と聞けば

 

 「街だ。ここから1日歩いた所に街がある。そこで買った。」

 

 「街!?街があるの!?どこ!?」

 

 「多分お前の知らない街だ。そもそも話している言葉が違う。お前が話している言葉を喋れるのはこの集落でも俺とあと二人ぐらいだぞ。」

 

 「そんな…」

 

 つまり異国まで流されたということか。

 

 「…なんか食うか?果物ならすぐに用意できる。パンもあるぞ。」

 

 「…良いの?」

 

 「ダメって言ったらどうするんだ?」

 

 「…ください。」

 

 彼はニヤッと笑って部屋を出ると、ほどなくしてパンと赤い小粒の果物がいくつか乗った皿とコップをもって帰ってきた。

 

 「ほら。」

 

 知識はあったとはいえ未知の、しかも力のある種族と遭遇して忘れていた飢えと渇きが戻ってきて、口もきかずにひたすら食べる。

 

 「この果物美味しい…」

 

 「苺っていうやつだ。潰して砂糖とか甜菜(テンサイ)(砂糖の原料のひとつ)の汁と煮詰めてパンに塗っても旨いぞ。今度作ってやる。」

 

 「今度って…居させてくれるの?」

 

 「まぁ、長に介抱しろって言われたしな。それに言葉がわからないんじゃ街に行ったところで何もできないだろ?それじゃあ俺はお前の寝床を準備しておく。」

 

 そう言って再び姿を消す彼。始めは怖かったが、よく見れば筋肉質な体とは相反にクールな顔つきをしていた。声からしてもまだ若いらしい。

 

 食べ終わって、近くの河で身を清めると寝床へ案内される。そこには干し草や羽毛などで形作られた物の上に毛皮を敷いた原始的で質素な布団(?)が2つ並べられていて、入ってみれば意外と寝心地が良く気がつくと朝になっていた。

 

 「よう。死んだかと思ったぞ。ほら朝飯。」

 

 「ありがとう。」

 

 渡されたパンとチーズと何かの乳(多分山羊)を食べ終えると別のリザードマンがやって来て、私をチラチラ見ながら彼になにか話していた。

 

 「あの人はなんて?」

 

 「チーズが出来上がったから街に行ってくれだと。色々売りに行って、その金で色々買うのさ。お前も来い。ここにいても何もできないだろ?お前の服ボロボロだな…そうだ、俺がもっと小さい時に着ていたローブがあるからそれを羽織れば良いだろう。」

 

 確かに何もできないので着いていくことに。2日かけて歩くと、なるほど大きな街が見えてくる。

 

 中に入り、活気溢れる街を進んで大きめの店に入る。中はパンや腸詰め(ソーセージ)など多くの食糧が並んでいて、タングは入り口近くのカウンターにいる店主らしき中年の女性に声をかけた。

 

 「Oh,zunge.Wer kam um Käse zu verkaufen?」

 (おやタング!チーズを持ってきてくれたのかい?)

 

 「Ja.」

 (はい。)

 

 「Es war einfach gut! Und wo es genau war und dann verkauft.Ihren Käse ist von guter Qualität, sehr lecker mit einen guten Ruf.」

 (丁度良かった!丁度品切れしそうだったところさ。お前達のチーズは質が良いし美味しいと評判だからね。)

 

 「Das auch.」

 (これも。)

 

 「Getrocknetes Fleisch?Ist es Schafe?Es ist von guter Qualität. Kaufen.」

 (干し肉?これは羊かい?うん…良いね、良い質だ。買うよ。)

 

 タングが十数個の大きな丸いチーズと干し肉を渡すと店主は硬貨の入っていると思われる小袋を渡し、こちらを見て親しげな笑みを浮かべる。

 

 「Die Mädchen lieben?」

 (その子は見ない顔だけど、彼女かい?)

 

 「Jetzt ist es anders.」

 (今は違います。)

 

 店主がハッハッハ、と笑うとタングが何か説明し、女店主は愉快そうにそれを聴く。そして

 

 「Viel Glück.」

 (がんばりな。)

 

 と言って私に小さな紙袋を渡すとウインクした。

 

 タング「おまけ、だってさ。貰っとけ。」

 

 大量の小麦粉を買ってから店を出て、何を話していたか大雑把に教えてもらうと

 

 エレ「リザードマンってこの街じゃ普通なの?亜人(獣人と人間の間の子。人間ベースに獣の耳や尻尾などがついている。)なら時々見かけるけど。」

 

 「普通じゃない。恐れられることもあるが嫌がられはしない。集落に近いこともあるしな。あの店主は特に親切だ。品物が良くて公平な奴なら異国民だろうが竜だろうが関係ないんだとさ。」

 

 確かに見るからに異国民の、初対面の自分にタダで品物をくれるような気前の持ち主であるからそうなんだろう。

 

 「よく行くの?」

 

 「あぁ。街一番の食糧品店だ。次はよろず屋だ。」

 

 着くと袋を取りだし、中から出てきたのは色とりどりの鱗。

 

 エレ「それって…」

 

 タング「俺達のだ。生え代わるときに落ちた鱗を磨いて売ってる。小さいからアクセサリーに向いているらしい。」

 

 換金している間私は近くにあった衣服の店を見ていた。すると男達がやって来て

 

 「Hallöchen. Können Sie kommen?」

 (やぁ嬢ちゃん。一緒に来てくれないか?)

 

 「え?その…」

 

 「Ausländer? Worte, die ich nicht wissen.」

 (異国民か?言葉が分からないみたいだぞ?)

 

 答えられずにいると腕を捕まれそのまま連れていかれてしまった。口も塞がれすぐに路地裏に入りなす術もなく歩かされる。と、タングが後ろから声をかけ、牙を出して唸れば男達は焦った素振りを見せて私を置いくとどこかへ行った。

 

 エレ「怖かったぁ…ありがとう…」

 

 タング「勝手にどっか行くな。一人の異国民は誘拐されやすい。お前みたいに若くて綺麗な女は特にな。」

 

 「え…」

 

 「…ほら行くぞ。服を買ってやる。やはり人間の女にそのローブは似合わない。」

 

 さっきの店で質素な麻の服を買い、その後街で昼食をとった後帰路につく。

 

 「重くないの?」

 

 行きもそうだったが帰りも中々の荷物を背負っている。

 

 「少し。これくらい平気だ。」

 

 そしてまた2日かけて集落に戻り、何人かに小麦袋を配ると家に戻ってその日は寝ることにする。ちなみに貰った袋には卵白に砂糖等を混ぜて焼いた菓子が2つ入っていたので二人で分けて食べた。

 

 そして翌日から慣れない集落の生活が始まる。この集落にはおおよそ20人くらいのリザードマンが住んでいて、ほとんどが大人だ。話によれば皆街へ出ていったとか。集落のみんなにはそれぞれ役割があって、家畜の世話をする者、畑仕事をする者、チーズやジャムなど加工品を作る者、森で狩りをしたり材木や山菜等を採る者に分けられている。ただ固定されているわけではなく、順番に入れ換えていくという。街へ行くのは主にタングの仕事らしい。大変なのは若者が、というわけではなく単純にタングが人との接し方が上手いという理由らしかった。

 

 ヤギの乳を搾りながら

 

 「タングもいつか街に出るの?」

 

 と聞くと

 

 「いや、俺はここに残る。」

 

 その時別のリザードマンが

 

 「あなた乳搾り上手いわね。流石人間は器用だわ。」

 

 この人はサンナ。言葉が通じる唯一のリザードマンの内の一人だ。

 

 「あ、ありがとうございます。これなら前住んでいた村でやっていたので。」

 

 リザードマン達はすぐに自分の存在に慣れたようで、今ではしきりに話しかけてくれる。大抵はタングに通訳してもらっているし、街に出るにしても必要なので最近タングに向こうの言葉を教えてもらっていた。

 

 ある夜。

 

 (…みんな今頃どうしてるのかな。心配してるかな、私のこと。)

 

 「ハァ…」

 

 タング「また眠れないのか?」

 

 「気づいてたの!?」

 

 「生憎人間より感覚が鋭いんでな。やはり寂しいか。」

 

 「うん…」

 

 「無理もない。突然未知の場所に放り込まれて、回りに異種族しかいないなら尚更だ。」

 

 「私ね、嘘ついたの。」

 

 「へぇ?」

 

 「川に流されたのは本当なんだけど釣りをしていた訳じゃない。誘拐されたのよ。吊り橋を渡ってるときに何とか馬車から逃げたんだけど囲まれて、それで飛び込んだの。」

 

 「やっと言った。」

 

 「え?」

 

 「長はお見通しだった。いつ言うか待ってたんだ。しかしお前の国でも誘拐されたのか。よほど人気あるんだなお前。」

 

 「…」

 

 「まぁ寝ろ。今日はもう遅い。」

 

 翌朝、隠していたことを少し打ち明けたことで幾らか気が楽になったせいか採集がはかどる。

 

 サンナ「このままここで暮らしちゃえば?役割もこなしているし。」

 

 正直そうしようかとも思い始めていた。私がいた国はかなり遠いらしくリザードマン達では案内出来ないそうだ。とすると少なくとも言葉を覚えるまではここにいなければならない。だがまた誘拐されるかもと思うとここか、もしくは街で暮らした方が良い気もしてくる。

 

 その日の夜、いつもより早く床に入ると

 

 タング「なぁエレ。」

 

 珍しく寝る前に話しかけてきて、私は考え事をしていたので天井を見ながら答える。

 

 「なに?」

 

 「昼間サンナが言ったこと覚えてるか?」

 

 「ここで暮らすってこと?覚えてるよ。」

 

 「どう思う?」

 

 「そうね。少なくとも言葉を覚えるまではいさせて貰うだろうし、こことか街で暮らした方がいいのかなーって。寂しいけどさ…独りで故郷を探すのも怖いの。また誘拐されたらって思うと…」

 

 「ならここにいれば良い。みんな喜ぶ。」

 

 「そうなの…かな。」

 

 「あぁ。なぁエレ。」

 

 「なに?」

 

 「交尾、してくれないか?」

 

 「え、えっ?」

 

 耳を疑って彼を見るといかにも真剣な眼差しでこちらを見ていた。以前捕らわれ犯された際の癖で思わず股間を見た(彼らはローブしか着ておらず、寝るときは脱いでいる)のだが、そこは少し膨らみのあるスリットがあるだけだった。

 

 「い、いま何て…」

 

 「俺と交尾して欲しい。俺の妻としてだ。俺の妻になってここで一緒に暮らして欲しい。人間がそれに関して羞恥心を持っているのは知っているが俺達は違う。子を作る大事な儀式だ。誰も行為に関しては恥ずかしがらないし侮蔑したりしない。もっとも、甘えてる姿を見せるのは恥ずかしいが。」

 

 「そ、そんな…」

 

 「俺もお前に隠してることがあるからそれを先に言おう。お前が来たとき、お前を俺の妻にすれば良いんじゃないかって話しが出たんだ。そうすればお前は孤独じゃなくなるし集落にとっても若い俺とお前が子を作るのはありがたいことだからな。」

 

 「な…」

 

 「だがな、これは言っておく。俺もお前を妻にしたいと思ってる。本当だ。綺麗で、川に飛び込むほど勇気もある。それを踏まえて答えを聞かせてくれ。決められなければ今すぐじゃなくても良い。」

 

 「そんなこと…あ…!ちょ…!」

 

 動揺して目を泳がせてる隙に私の寝床へ入ってその筋肉質で大きな体で抱き締めてくる。

 

 「お前時々しか笑わないだろ。俺と契りを交わせばお前も居候じゃなくて完全にここの一員になる。もっと気楽になるだろう。それに子を産んで幸せそうにしない母親は少ないしお前はそういう女じゃない。ただ、望まぬ子なら別だ。だから誘うが無理矢理やったりはしない。」

 

 そう言いながらも私をさらに引き寄せて自身の胸に私の顔を軽く押し付ける。彼独特の匂いと共に力強い心音と体温が伝わってきた。そのまま腰を撫でられ背筋がゾッとする。

 

 「分かってる。お前、無理矢理犯されたんだろ?でなければ震えたりしないはずだ。」

 

 「…」

 

 「だがお前は抵抗もしない。エレ、俺はお前を愛して守ってやれる。」

 

 耳元で囁かれた後首筋を舐められ、そのまま舌は顔へ進み遂には唇を割ってきた。躊躇でもするように口内を舐めた後更に突き入れ私の舌を辛めとられ意外に柔らかい口も押し付けてくる。

 

 「ん…んん…」

 

 唾液が入ってきたが汚いとは思わなかった。押し返そうとしていた手がいつの間にか彼の顔を撫でながら引き寄せてることに気づくと負けたな、と思う。いつの間にか私は仰向けで覆い被さられていて不覚にも興奮しているのが分かった。

 

 「んハァ…」

 

 離れると頬擦りしながら舐めてくる。

 

 「あ…うわぁ…」

 

 ムワッした匂いに釣られて再び股間を見てみると、ついさっきまで少し盛り上がっただけだったスリットから人間のそれとは比べ物にならない湿った異形の巨根が張り詰めている。太いが先端だけ少し尖っていて、さらに全体に突起のようなものが生えていた。

 

 「ん?あぁ…わりぃな。今特に欲が強くなる時期だから反応しちまった。どうする?でも嫌ならキスなんてさせてくれないだろう?大丈夫。乱暴にはしない。」

 

 「…でも…」

 

 乱暴にしないと言われても、ただでさてトラウマがあるのにそんなものを見せられては素直に頷けない。

 

 「ただ、産まれる子は人間じゃない。それでも俺との子を産んでくれないか?きっと守ってやるからさ。」

 

 「それは…いいけど…」

 

 「あぁ。それと言い忘れてたが。」

 

 「なに?」

 

 「俺達リザードマンは知っての通り竜の力が宿ってる。その精を人間が受ければ、他の種の精を受けるまで歳はとるが若い姿を保てるとも言われている。子を作りやすくするためにな。」

 

 「そう…女の夢ね。」

 

 「なら良いだろ?心配するな、お前に合わせる。」

 

 「…分かった。脱ぐから退いて。」

 

 そういうといつもの笑みを浮かべて離れてくれた。

 

 村のみんなが知ったらどう思うだろう。でももう承諾してしまった。向こうは準備万端…。かなり躊躇して、時間をかけて下着だけになっても彼は何も言わずにこちらを見ている。意を決して脱げば彼はすぐに太ももを掴んで秘部を舐め始めた。

 

 「ん…んん…んあっ!?」

 

 不意にその柔らかい感触が深くまで入ってきて思わず声を上げる。見てみればまるで私を下半身から食っているような光景になっていて、しかし一気に高まった快感と興奮で私も息が荒くなり見ている余裕が無くなった。そして内側から舐められるという未知の感覚にあっという間に達してしまうと舌を引き抜かれ

 

 「こんぐらいでいいか。」

 

 と独り言を言うとその尖った先端を当てがい、ゆっくり押し込んだ。

 

 「くっ…」

 

 「痛いか?」

 

 「いや…」

 

 先を入れられただけで、見た目よりも遥かに違いが分かる。

 

 「じゃあ進めるぞ。」

 

 「う…あ…」

 

 その極太はまさに肉を掻き分けるように入ってきて、ゾワゾワと快感を送り込んできた。コツンと奥に当たると鋭い痛みが走る。おまけにその大きさと質量のせいで少し苦しかった。

 

 「もう子宮か。辛いか?」

 

 「平気…」

 

 といったものの顔で分かったのか少し待ってくれたのでその間に恐る恐る結合部を見てみると、まだ3割ぐらいが入っていない。

 

 「フフッ俺達繋がってるぞ。」

 

 「…」

 

 「そう恥ずかしがるな。気持ち良いぞお前の中。」

 

 「う、うるさい…」

 

 彼は尚も愉しげに笑いながら

 

 「じゃあ動くぞ。」

 

 引き抜かれると人間との決定的な違いが現れた。彼のぺニスに生えている突起のような、棘のようなものが擦れるとその刺激で派手に痙攣してしまい顔が真っ赤になる。

 

 二人が知るよしもないがリザードマンは交尾の刺激で排卵するので、雄の生殖器はなるべく強い刺激を与えられるような造りになっているのだ。

 

 「くあっ!」

 

 さらに奥を突かれると刺されるような痛みを感じ体がのけ反る。

 

 「力抜け…我慢するな。誰もからかったりしないぞ。」

 

 私はとにかく声を上げることしかできず、彼はあくまでゆっくり押し込むように動きながら私の顔や首を舐めたり頬擦りしていてそれが余計興奮を高めることになった。

 

 「あぁっ!…あぁっ!…アッ!…」

 

 襲いくる快感を彼の背中を掴んで受け止める。しばらくすると

 

 「とりあえず…よし…出すぞ…」

 

 グッと奥に押し付けられると肉棒がビクンビクンと震えカッと奥が熱くなった。

 

 「んあぁ!ああぁ!!」

 

 行き場を失った精液が流れ込み、私は子宮が膨らんでいくという奇妙な感覚で思わずお腹に手を当てていて、彼は彼で口を開けながらその感触を楽しんでいる。

 

 「…平気か?」

 

 「ハァ…うん…お腹が少し苦しい…」

 

 思わずそう言ってしまうとこれまた愉快そうに笑いながら

 

 「1回抜くか?」

 

 といったので気がついた。まだ健全…むしろさっきより張っている気がする。とりあえず抜いてもらうと濃い液が逆流し独特の匂いが充満する。

 

 「腰が抜けちゃった…」

 

 「別に立ってする訳じゃないから良いだろ。」

 

 「ね、ねぇ。手でも良い?そ、その…私にはキツくて…」

 

 「ん?辛かったか?それは悪かった。これでも優しくしたつもりだったんだが。」

 

 「あ、いやそうじゃなくて…つ、疲れたって言うか…」

 

 「あぁ、そういうことか。なら頼もうかな。」

 

 勇気を出してその肉棒をつかんでみる。びっしり生えている短い棘のようなものは柔らかく、触り心地良かった。両手で少し強めに握って上下させると小刻みに震えたので感じてくれてるらしい。調子に乗って先端をくわえると先走りが出てきて、独特なその匂いが良い匂いにも思えてくる。そう簡単には果てず、2、30分続けてようやく

 

 「ん…出るぞ…」

 

 そのときの私は何を思ったのかくわえたまま吸ってみたのだが

 

 「ん…むぐぉっ!ゲホッ…」

 

 物凄い勢いで粘度の強い精液が大量に出されむせてしまった。離された肉棒は射精を続け、私は白く染まっていく。こんなのがさっき自分の中で起きていたのかと思うとゾクゾクするような興奮が沸き上がる。

 

 「今のも中々良かったぞ。」

 

 そういうと彼は私の顔にかかった精液を舐めとり、そのまま唇を割ってきた。今度は私も遠慮なく求める。離れると

 

 「だがやっぱり交尾には及ばないな。」

 

 「うわまだ…」

 

 「いいか?」

 

 「うん…」

 

 返事をするかしないうちに覆い被さられ繋がる。さっきより少し早く突かれると私は一気に追いやられた。その時

 

 「もうこんなに柔らかい。これなら入るかもな。」

 

 「何…がっ…ちょ…そんなに…」

 

 グイグイと押し付けられ鋭い痛みが走る。彼がさらに体重をかけると腹の底がメリメリと音をたて始め、同時に少しずつ余っていた彼のペニスが沈んでいった。

 

 「うぁぁっ!…うぅ…かはぁ…」

 

 「入ったぞ…もう何日かかかると思ったんだが2回目で入るとはな。」

 

 見ればあの彼の大きな肉棒は完全に埋め込まれ、互いの下腹部が密着している。

 

 「動くぞ…」

 

 「ちょっとまっ…あぁっ!」

 

 「そのうち馴れる。ここで注がせてもらうぞ。」

 

 鈍痛と圧迫感と、それを遥かにしのぐ快感で意識が飛びそうになった。

 

 「気持ちいいぞ…」

 

 「くぅっふぅッ…あうっ!…あうっ!…」

 

 そこからはなんかもう、凄かった。私は彼を力一杯抱き締めて声をあげ続けながら体が痙攣する。穏やかだった行為は嘘のように激しくなり、不意に衰えぬ勢いで熱い精液を放出させられた。

 

 さすがに萎え始めた肉棒を抜き、横向きになって彼は私を抱き締める。

 

 「ありがとうエレ、すごく良かったぞ。」

 

 「うん…わ、私も…」

 

 恥ずかしげに言うと彼はいつもの笑みを浮かべて

 

 「子供が楽しみだ。それまではたくさん注がないとな。」

 

 子供が楽しみと言われて少し嬉しかった。

 

 翌朝

 

 「よ、起きたか?」

 

 「うん…」

 

 「…」

 

 「…」

 

 「…洗いに行くか。」

 

 「うん…」

 

 昨日は行為に夢中だったし終わった後も濃い匂いや粘液の感触はむしろ心地よく感じたのだが、逆流した大量の精液はガビガビに乾いて私達の体に張り付いていたのだ。とりあえずローブを着て河へ向かう。

 

 サンナ「おはようタング。…随分派手に種付けしたみたいね。エレ大丈夫?」

 

 「え…あ…はい…」

 

 「おいおい交尾って言ってくれよ。エレは俺の妻だぞ。」

 

 タングがそう言うとサンナの顔が明るくなって

 

 「じゃあ両想いになれたのね!良かったぁこれでこの集落も少しは賑やかになるわ。でもエレ頼みじゃ駄目よね。私も夫に仕込んでもらわないと…あぁごめんなさい。タング、乱暴に扱うんじゃないよ。」

 

 「心配無用だ。」

 

 「エレもなんかあったら言って良いんだからね。それじゃあ私は役目があるから。」

 

 そして河で洗いながら

 

 「ねぇタング。」

 

 「ん?」

 

 「その、本当に私で良かったの?」

 

 「言うまいと思ってたんだが実はな。」

 

 「?」

 

 「お前を妻にする話、言い出しは俺なんだ。」

 

 「!」

 

 「元々お前をここに置いてやるっていうのにはみんな賛成で、言葉が通じる俺かサンナのどちらかが世話をするってなって、俺が提案した。ようするに一目惚れってやつだったんだ。…もっと早く話せばよかったかな。」

 

 「そうだったんだ…」

 

 「あぁ。だから俺のことを気遣う必要はない。」

 

 「そう…元気な子が産めるように頑張らなきゃ。運動しないとな。」

 

 「かもな。もちろん付き合うぞ。」

 

 「うん。」

 

 (お父さん…お母さん…みんな…きっと心配してるだろうけど私はここで暮らすから…)

 

 「どうした?」

 

 「い、いや何でもない。これからよろしくね、タング。」

 

 「あぁ。愛してるぞ。」

 

 

                   終わり




 
 
 女店主とタングの会話で使用したのはドイツ語です。

 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。