※この作品はR-18です。

竜・竜人短編集   作:神座(カムクラ)

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13. お嬢様は竜人がお好き。(竜人♂×人間♀)

 

 人身売買専門組織、サルス。王国に認可を得て営業している彼らは違法人身売買を行なっている集団の商品や戦争孤児、スラムにいる孤児などを攫っては教育し、売っている。

 

 そして今日も彼らはスラムで孤児と思われる竜人の少年を捕らえると手足を拘束して彼らの本拠地にある牢に閉じ込めた。

 

 

「っ……」

 

 

「おっ、起きたな。」

 

 

 頭を殴られて気絶したいた少年が目覚めるまで、組織の1人である虎獣人はずっと待っていた。

 

 

「どこだ…ここ……てめぇら何のつもりだ…」

 

 

 きつく睨んでくる少年を、トラの男はまじまじと見つめた。

 

 

「ふーむ、うん。良いツラしてるじゃないか。目立った傷痕もないし、出せばすぐ買い手がつくだろう。」

 

 

 少年はヘビに似たしなやかできめ細かい、鮮やかな紅の鱗、腹側は白、頭には乳白色で2本のツノが短く後ろ向きに生えていて同じ色のたてがみもある。目は黄色で爬虫類らしい黒い縦筋が入っている。

 

 トラの男のその一言でどうなるのかを理解したのか重い手錠がかけられているまま両腕を振りかざしてトラの男に殴りかかる。

 

 

「こらこら暴れるな、身体に傷を入れたくないんだ。」

 

 

 そんな抵抗は飽きるほど見てきたので容易く受け止めるとあっさり地面に押さえつける。

 

 

「放せっ……」

 

 

「さてと、でもこのままじゃ誰も買いやしないからな。お前には良い子になってもらう。」

 

 

「ふざけんなっ…放せっ…!」

 

 

「ただしウチの教育は厳しいからなぁ…大人しくしない奴には容赦はしない。素直に言うこと聞いた方が得だぞ…?」

 

 

「誰が…黙って…売られるものかっ……放せクソっ……」

 

 

「なんだよ、逃げないといけない理由があるのか?親に捨てられて独りぼっちで、盗み繰り返して暮らしてて死んでも誰も悲しまないお前に売られちゃ困る理由があるのか?」

 

 

 少年の動きがピタリと止まる。

 

 

「まぁ良い買い手を見つけてやるよ…お前が良い子になればの話だがな。じゃあ手始めに……」

 

 

 そして今日もまた、サルスで新しい商品の仕込みが始まった。

 

 

 

 

 

 ○○○

 

 

 

 

 

 ある日の昼、サルス販売所に1人の人間の男が訪れる。受付にいた狼獣人が愛想よく出迎えた。

 

 

「やぁいらっしゃい。…おや会員様でしたか。なら早速案内しましょう。ご希望はおありで?」

 

 

「雄の竜人はいないか?できれば若い方が良い。」

 

 

「竜人ですか。お目が高いですねぇ、ちなみに目的は?」

 

 

「それが……」

 

 

 男は困った顔をして、狼の男を近くに寄せると耳打ちする。すると狼の男は一瞬きょとんとして、遠慮なく笑った。

 

 

「なるほどぉ、ならピッタリなやつがいますよ。まだ仕込み中なんですが、むしろちょうど良いんじゃないですか?」

 

 

 狼の男は他の仲間を呼んで、その竜人を連れてくる。

 

 

「ほら、自己紹介。」

 

 

「…リク、です。」

 

 

 疲れ切った様子の紅い竜人の少年はぎこちなくお辞儀をする。

 

 

「スラムの孤児で、名前はウチでつけました。歳は推定12〜15といったところでしょう。精通はしてます。欠点は竜人だから夢精の後始末が大変ってぐらいでしょうか。教育途中ですがちゃんと良い子になってくれてます。」

 

 

「そうか。じゃあこの子にしよう。」

 

 

 対する男はどこか投げやりな感じでそう言うと竜人の少年は一旦連れて行かれ、その間に男は契約書にサインして代金を払う。その間に身体を洗った少年は組織の指導員に見送られながら男と一緒に店を出た。

 

 男はどうやら金持ちらしく、迎えにきていた馬車に少年と一緒に乗り込んだ。馬車に揺られて少しすると少年の方から口を開いた。

 

 

「俺は何をすれば……良いんですか。」

 

 

「無理に敬語を使わなくて良い。疲れてるなら寝て良いぞ。」

 

 

 まだ教育途中だった少年はその言葉に素直に甘えて目を瞑り、すぐに寝息を立て始める。それもそのはず、少年は朝起きてから男が訪問するまでずっと文字の読み書きの練習と敬語の練習をさせられていたのだ。男が彼を買ったことであの後あるはずだった自由時間も無くなってしまい休憩できていなかったのでとても疲れていた。

 

 あっという間に眠って寄りかかってきた少年を撫でながら、なんとなく申し訳ない気持ちで馬車が到着するのを待った。

 

 

「帰ったぞ。」

 

 

 やはり金持ちらしく、使用人らしき者がいる立派な屋敷に入って男が声をかけると、どこからともなく15、6の人間の少女がドタドタと走ってきた。

 

 

「ほら、約束通りのプレゼントだ。」

 

 

「わぁぁ!!」

 

 

 父親の言葉を完全に無視して、女性の割に身長が高く黒い長髪の少女は目を輝かせて同じくらいの背丈の竜人の少年に駆け寄った。

 

 

「私リアナっていうの!あなたは?」

 

 

「リ、リクだ。」

 

 

 敬語は使わなくて良いと言われていたので少女の勢いに押されながらも素で答える。少女は興奮して息を荒くした。

 

 

「リクね、よろしくね。緊張しないでね。リラックスして良いからね。自分の家だと思って。いや思うというかそうなんだけど、とりあえずうちに来てくれてありがとう!」

 

 

 スラムで暮らしていた時は危険な喧嘩をすることもあった彼も目を丸くする勢い。父親はため息をついた。

 

 

「はぁ、えっと、うん。疲れてるでしょ?お風呂沸かしてあるの。入りましょ。」

 

 

「俺はくる前に洗ってもらった……」

 

 

「どうりで。思ったより清潔なのはそのせいなのね。でもやっぱり温まった方が良いわ。そのために沸かしたんだし。」

 

 

 こっちよ、と問答無用で手首を引っ張られて助けを求めるように彼女の父親を見たが、行ってくれ、と言うように手を差し伸べたので彼女に付いていくしかなかった。

 

 

「あー、夢みたいだわ。こんなちょうど良い子が来てくれるなんて。運命みたい。そうよ運命よ。」

 

 

 よほど興奮しているのか少女は風呂場に着くまでの間ずっと独りで喋っていた。

 

 

「じゃあ服脱いでね。石鹸の使い方とかわかる?」

 

 

「あぁ……」

 

 

 まさか?と少年が思った側から彼女が無遠慮に服を脱ぎ始めたのでさらに混乱したが、彼女は自分をペットかそれとも幼児か何かだと思っているのだと結論付けた。公衆浴場なら混浴は普通だが、2人きりで混浴はさすがに戸惑った。

 

 少年も纏っていた簡素な衣を脱いで少女に続いて広い浴室に入る。

 

 

「でかいな……」

 

 

「でしょう?」

 

 

 10人くらい入れそうな浴槽に、同じくらい広い洗い場。少女の指示通り、まずは各々身体を洗う。

 

 

「背中洗ってあげる。」

 

 

 それを断るプライドはもう無くなっているので少年は黙って洗われ、泡を流される。それが済むと彼女は少年を床に座らせた。

 

 

「な、なんだよ。」

 

 

「うふっ…本物だぁ……」

 

 

「本物って何が。」

 

 

「私ね、竜人が大好きなの。…触って良い?」

 

 

「良いけど……」

 

 

 少女は人差し指で彼の胸をそっと押す。プニプニ柔らかそうな見た目に反し、かなりの弾力がある。少女は独り笑いしながら指を胸筋、鳩尾、腹筋へと移動させながら程よくついた筋肉の感触を楽しんだ。

 

 

「ふふ、本当に全部しまってあるのね。」

 

 

 彼女の目線は彼の股間、少し膨らんだ下腹部にうっすらとある縦筋に移る。

 

 

「…ちょっと?」

 

 

 じっくりとそこを見られて流石に羞恥心を抱いた少年が不安げに彼女を呼ぶと、目を合わせてきた。

 

 

「竜人が大好きなの。でも流石に友達に裸みせて、なんて言えないし、だからサルスであなたを買ったのよ。ずっと、竜人の男の子の身体を見てみたかった。」

 

 

 少女は彼の頬に手を伸ばし、その感触を確かめると口を開かせた。

 

 

「うわぁすごい牙…狼獣人と少し似てるけど、舌の形がちょっと違うわね…」

 

 

 手を離すと今度は彼に抱きついた。

 

 

「緊張しないで…あなたも私を抱きしめて…大丈夫、勃起しても起こらないし、むしろ嬉しいし。」

 

 

 もはや返す言葉が無くなった少年は黙ったまま彼女を抱きしめる。

 

 

「あぁ最高…竜人の男の子と裸で抱き合うのが夢だったの…できれば同じくらいの背丈の……」

 

 

 ツルツルとした表面はひんやりとしていて内側から温もりが滲み出るような竜人独特の感触に、少女は恍惚とした息を漏らす。ここまで来れば少年も理解した。彼女は竜人の魅力に取り憑かれているのだと。それも性的な魅力に。

 

 

「リク…サルスで売られるくらいなんだから大変だったのよね…もう安心して良いからね…」

 

 

 けれど彼女が心優しいことも感じ取った。

 

 少女は少年から離れると彼の胸や腹筋に頬擦りしたり顔を埋めて息を吸い込んだり尻尾の裏を触ったりと彼の躰を物色し、再びその視線を彼の股間に移す。

 

 

「触っていい?」

 

 

 そういいながら既に手を伸ばす少女。ここまで来たら予想できていたし売られた身である少年は抵抗することはできないので小さく頷くしかない。少女は人差し指をスリットの中に突っ込んだ。

 

 

「…あ、あった、これかな。」

 

 

 その中に収められているものを探り当てられ少年がビクリと身体を震わせると少女は笑った。

 

 

「出てきた……思ったより大きいわね。」

 

 

 筋肉質な薄桃色の肉棒は人間で言うヘソの下辺りまで伸びてヒクヒクと震えている。少しゴツゴツしていて先に向かって滑らかに細くなっており、先端付近には亀頭のような膨らみがあってそこから鈴口までが三角錐の形になっている。よくみると表側に細かいヒダのようなものがあった。

 

 

「なるほど、あなたはコブが無いタイプなのね。やっぱ生で見るのは違うわぁ…」

 

 

「………」

 

 

「ねぇ、ちょっとしごいてみて。…お願い、ちょっとでいいから。」

 

 

 まさかの命令に相当躊躇したものの逆らえないので少年は彼女に凝視されながら自慰を始める。恥ずかしさを堪えるように顔を逸らし、ゆっくり手を上下させる様はまさに彼女が望んでいたそれで、しかし流石に初対面の異性の前で無理やりやらせるのはかわいそうだったのでやめさせた。

 

 

「…もういいか。」

 

 

「ううん、」

 

 

 それに彼女はまだ満足していない。彼のペニスを両手でもって、親指の腹で竿をこねくり回す。

 

 

「うっ……」

 

 

「気持ちいい?」

 

 

 黙って視線を背ける彼に、少女は満足そうに笑う。

 

 

「可愛い…このままじゃ辛いでしょ?最後までしてあげる。あ、でも出す時言ってね。射精してるところを見たいの。」

 

 

 そう言って彼女は手の中の肉棒を躊躇いなくパクリと咥えてしゃぶった。片手で根元を、もう片方の手で彼の胸や脇腹や太ももをさすりながら、慣れた調子で顔を前後させる。

 

 

「んっ……くっ……」

 

 

 異性との経験がほとんど無い少年は牙から吐息を漏らし、温かく湿った口と舌が肉棒を這う快感に耐える。その様子を少女は上目で見ながら少し吸い付きを強くしてみれば口の中に独特な味が広がった。

 

 

「ぷは…もう先走りが出てきた。気持ちいいでしょ?」

 

 

 目を覗き込まれて小さく頷く様子がまた可愛らしかった。

 

 

「力抜いて良いのよ。この方が良いかな…」

 

 

 彼に抱きついて片手を背中に回し、片手で絞るように手首をひねりながら雄槍をしごく。

 

 

「ほら恥ずかしがらないの。」

 

 

 竜人の雄らしさが出始めている顔が快感で少し歪んでいる様を間近で見て彼女も興奮する。そしてその横顔に口づけすると彼はそれだけで身体を震わせた。

 

 

「撫でて欲しいところとかある?」

 

 

 少年は目だけを動かして、目を輝かせている彼女をしばらく見つめて小さく、胸、と答えた。彼女は言われた通り彼の胸を撫でる。

 

 

「どう?よくなった?」

 

 

「……あぁ。」

 

 

「ふふ、よかったぁ、まぁサルスで売られてたから安心っちゃ安心だけど、抵抗されたらどうしようって。」

 

 

「…リアナが俺を買ったのって、このため?」

 

 

 名前で呼ばれたことを嬉しく思いながら彼女は迷わずうなずいた。

 

 

「竜人の男の子の身体を触って、抱き合って、気持ち良くさせて射精させたかったの。あ、もちろん普段は私たちの家族でいいからね。」

 

 

 いろいろ聞きたいことはあったが教育され売られた身である彼は口にはしなかった。

 

 

「リク、キスしましょ。」

 

 

 愛撫をやめて彼の横顔に手を添えると顔を向かせて口づけした。少年も嫌がることはなく差し入れられた舌を黙って受け入れながら彼女の手淫の快楽を耐える。

 

 彼女は少年の手を自分の顔に添えさせると口づけをしたまま手淫と愛撫を続けた。粘液でだいぶ濡れてきた肉棒を握る力を少し強め、根元から先端までをしごくスピードを上げる。

 

 

「んっ…ふっ……」

 

 

 少年は接吻の隙間から息を漏らしたが離れようとはせず無意識に彼女に押し付ける。彼女がわざわざ買った理由のひとつがこれだ。寂しい思いをしたサルスの売り物なら、自分の常識外れの頼みでも優しくすればむしろ温もりを求めて積極的になってくれる。

 

 もちろん彼にも良くなってもらいたいのであえて彼の頭を撫でてみて、そのまま背中に手を回して脇の下あたりを撫でるとビクリと反応した。そこを優しくさすりながら彼の下腹部にトン、トンと手があたるように勢いをつけてしごいていると彼が少し前屈みになった。

 

 

「んっ…んん…」

 

 

「んはぁ……出そう…?」

 

 

「出そう……」

 

 

「怖がらなくて良いのよ。いつでも出して。」

 

 

 そう言ってさらに手の動きを早めると彼はフーッ、と息を吐いて素直に力を抜く。

 

 

「うっ……くっ…」

 

 

「気持ちいい?」

 

 

「あぁ……」

 

 

 少年は目を瞑って膨れ上がっていく快楽に身を委ねていたが、沸点に達すると身体をビクンと震わせてさらに前屈みになった。

 

 

「くっ……出るっ……」

 

 

「思いっきり出して…」

 

 

「出るっ……うぐっ……」

 

 

 少年の体が強張り、彼女は手の動きを止めて軽く握る。かはっ、と少年が息を吐くと同時に肉棒が激しく脈打って白濁液が噴出した。

 

 

「あっ……あぁ……」

 

 

 ぶびゅう、ぶびゅう、と何度も精液を吐き出す肉棒を、最後まで出し切れるようゆっくり優しくしごきながら彼の胸を撫でる。

 

 

「すごい…みてるだけで気持ち良いわ…」

 

 

「はぁ…はぁ……ふぅ……」

 

 

「たくさん出たね。急なお願いだったのに、偉い偉い。」

 

 

 まだ粘液を漏らす肉棒を撫でながら思い描いていた通り彼を褒める。吐き出された精液は2人の身体を白く染め、例えるなら片栗粉か何かでとろみが増した温めた牛乳をコップ一杯ぶちまけたような感じだ。

 

 彼女は指についたそれを舐める。

 

 

「んっ、不思議な味。味濃いのに苦味もえぐみも全然無いわね。形もそうだし、これならいろんな種族の雌を虜にできるってところかしら。」

 

 

 そしてどこか不安げな彼を抱きしめて、硬さを保っている肉棒を撫でながら耳元でそっと囁いた。

 

 

「まだまだ出そうね。」

 

 

「…まだ何かするのか?」

 

 

「ううん、きっとみんなが夕食を待ってるだろうから終わりにするわ。恥ずかしいことさせちゃってごめんね。ま、私が怖く無いことはわかったでしょ?これからよろしくねリク。続きは後でしましょ。」

 

 

 精液を洗い流し、湯船に浸かって彼女は自分のことや家族のことを彼に話した。その間も彼の身体を見ながら。

 

 長い湯浴みを終えると少年は少女に連れられて食卓へ。既に夕食が並べられており、少年の分も用意されている。教育中も他の商品たちと一緒に食事を摂っていたものの、一家団欒(だんらん)の時間は初めてなので戸惑った。

 

 

「…で、念願の裸の付き合いはどうだった。」

 

 

「本当夢みたい。買ってくれてありがとうお父さん。」

 

 

 その答えに彼女の両親は明らかに呆れていたものの彼女は全く気にしていなかった。少年は気まずさを感じながらも食を進め、夕食を終えると彼女の父に呼び止められて席に残る。

 

 

「夕食はどうだった。口に合ったか?」

 

 

「あ…う…はい。美味かった、です。」

 

 

「敬語はいらない。楽にしてくれ。それで、娘のことなんだが……」

 

 

 彼女の父は心底疲れた、というようにため息をつく。

 

 

「容姿も、親馬鹿かもしれないが自慢できると思う。勉学もできる。人当たりも良い、自慢の娘だ。ただ一つを除いて。…風呂で何があったかは聞かないが…お前もわかっただろ?」

 

 

 どうやら"あれ"は彼女の両親も把握していたらしい。

 

 

「…前からあぁなのか?」

 

 

「そうだ。私達夫婦はあの娘を大事に育てた。振り返れば過保護だったのかもしれない。性に関することもほとんど教えていなかった。教えることを躊躇ってタイミングを掴めなかった。…最初は学問的に、生殖行為を知識として知ったらしい。しかしそれまでそのことを制限したせいか興味が爆発して……友人の家の馬が交尾しているところを見たと嬉しそうに話してきたときは驚いた。そこからだ。私たちもはじめは注意した。叱ることもあった。だが止まらなかった。ある日娘は友人の犬の獣人を無理に誘って肉体関係までもってしまったのだ。流石にそれは本気で怒ったんだが……歯止めは掛からず、私たちも諦めて、せめて悪い方向に行かないよう努力することにした。」

 

 

「じゃあ俺を買ったのは、」

 

 

「最近は竜人に興味を持ったらしく、このまま放って置いたらとんでもないことになりそうだから、それならいっそのことサルスで買ってしまおうと思ったんだ。そうすれば万一のことがあっても…少なくとも認知はできるし……だから悪いが娘に付き合ってやってくれ。…あぁもし娘が飽きたら養子にしてやるから心配するな。リアナも薄情者じゃない。飽きたら飽きたで今度は弟として可愛がってくれるだろう。」

 

 

「養子……」

 

 

 「見てのとおり金は余っているし、娘ももうそこまで世話をする必要もないし、妻も賛成してる。娘も普段は良い子だからそのうち慣れるさ。」

 

 

 親の顔もほとんど覚えていない彼に家族というものはよくわからない。ただサルスで教育を受けていたので本来ならそれが普通の形であることは知っていた。

 

 

「それでお前の部屋なんだが、一応一部屋用意してあるからそこを使うと良い。…夜は添い寝してもらうと娘が言っていたが、嫌だったら断って良いからな。万一のことが起きても娘の自己責任だからお前はとりあえず付き合ってやってくれ。」

 

 

「あ、ありがとう……」

 

 

 その後彼女の父親に広い屋敷を案内してもらい、清潔なベッドと木の椅子と机とタンスがある部屋に連れて行かれる。

 

 

「うーん、竜人の子はこれから大きくなるというし、この部屋じゃ小さいかもなぁ。その時はまた考えよう。じゃあおやすみ。」

 

 

 しばらくの間ベッドに座って窓から外を眺めていると、ノックと共に予想通り彼女がやって来る。

 

 

「こっち来て。」

 

 

 タペストリーやその他装飾品が飾ってある彼女の部屋に招かれるまま入ると彼女は扉を閉めてすぐ服を脱いだ。

 

 

「ほら、」

 

 

「あぁ……」

 

 

 促されるまま彼も服を脱ぎ、人間が一人で寝るには大きすぎるベッドの上で抱きつかれる。

 

 

「さっきは身体洗った後だったから濡れてたけど、やっぱりそのままの感触の方が好きだわ。」

 

 

 楽にして、というと彼女はまた彼の縦筋に指を入れて中をいじる。

 

 

「はぁ…やっぱり竜人っていいわ……ほら、リクも。」

 

 

 彼女は彼の手をつかんで自分の秘部に当てる。

 

 

「指入れて。爪は立てないでね。」

 

 

 早速諦めている少年は言われた通り中指を彼女の秘裂の中に入れてゆっくりかき回す。

 

 

「もうちょっと下…そうそこ……」

 

 

 あっという間にそそりたった肉棒を先ほど同様彼の脇下を撫でながら扱きつつ、彼の耳元で少し大袈裟に嬌声を出す。肉棒からはすぐに先走りが出てきた。

 

 

「リク…上手よ……あぁほんと夢みたい……ねぇリク…もうわかってるよね?」

 

 

「ほ、ほんとうにするのか?」

 

 

「リクだってしたいでしょ?こんなに固くして…まだまだたくさん溜まってそうね。」

 

 

 スリットの下を撫でられて思わず身震いした。

 

 

「さっき気持ちよかったでしょ?次は私を気持ち良くさせてよ。竜人と人間はできにくいし。」

 

 

「できにくいって、…中で出すのか?」

 

 

「そうよ?」

 

 

 なんでそんなこと聞くの?という顔でケロッと言ってみせる。確かにあの貧しい地帯では節度や道徳という言葉が当てはまらない行為を目にする事も多々あったが、それでもやはり戸惑うばかりだった。

 

 

「あ、もしかして子供のこと心配してくれてる?リクは優しいね。でも歳下の竜人の男の子に孕まされて竜人の子供でお腹が大きくなって竜人の子供を産むって……」

 

 

 金持ちのお嬢様にあるまじき笑いを浮かべると仰向けになりながら彼を自分に覆いかぶせる。叶わないと思っていた現実に、彼女の興奮は最高潮になっていた。

 

 

「ほら挿れて…私を犯すの…ほら早く…」

 

 

「お、犯す?」

 

 

「私を奴隷だと思って、その立派なペニスで突いて…」

 

 

 彼女は彼のぬめる肉棒を掴んで先端を自分の秘部にめり込ませる。その温かい感触に、彼の欲も一気に膨れ上がって理性を追いやった。

 

 

「ほら、我慢しなくていいから。」

 

 

「…どうなっても知らないぞ。」

 

 

「いいよ…はやく思いっきり……あぁん!!」

 

 

 不意の挿入に彼女は大きな声を上げて彼にしがみつくと彼も体重をかけ始め、そして半分ほど余っていた雄槍を柔らかいそこに一気に押し込んだ。

 

 

「あっ!おっきい…!太い…!」

 

 

 胎内を占める竜人の雄に、その形を覚えようと膣壁がまとわりつく。彼はフゥーッ、と牙から息を漏らして彼女の望み通り、激しく腰を振って下腹部を打ち付けた。

 

 

「あ゛っ!ゔっ!リグッ!!すごいっ!!そのままっ!!」

 

 

 パン、パンとぶつかる音が響き、そこに水音が加わる。ガンガンと腹奥を突かれ膣を激しく擦り下ろされた彼女は耐える間も無く達して情けない声を上げる。これまでで1番激しい絶頂に視界が一瞬白くなってピクピクと身体を震わせた。

 

 

「…あ、リク……」

 

 

 治った時、彼が肉棒を埋めたまま動きを止めてこちらを心配そうに見ていることに気がついた。

 

 

「うん……大丈夫。気持ち良すぎちゃっただけよ。」

 

 

 彼が何か言う前に顔を引き寄せて口を重ねる。少年は事前に言われた通り舌を入れて、彼女の口内を犯す。

 

 

「ぷはぁ…このちょっとの間にずいぶん上手くなったじゃない…ふふ、私を孕ませたいって、私の中でビクビクしてるね。心配してくれてありがと、次は止めなくていいからね。」

 

 

「…わかった。」

 

 

 ズッと腰を引き、再び腰を振る。雌雄が擦れる快感に牙を食いしばって耐えながら、物欲しげにヒクヒクしている最奥に剛直を叩き込む。これだけ激しくしてもよがっているのだから今まで何度も他種族と欲のまま交わってきたのだろう。彼女の両親が自分を買って彼女にあてがった理由が何となくわかった気がした。

 

 

「リクゥッ!!リクも気持ち良いっ!?」

 

 

「…あぁ。」

 

 

 彼女の身体がビクビクと震えたがお構いなく腰を振る。肉棒の細かいヒダが彼女の膣襞と擦れてゾクゾクと股間から背中に快感が走り、根本周りに熱いものが膨れ上がっていく。

 

 

「あーっ!!あ゛っ!リグッ出るのっ!?」

 

 

 彼の息遣いや筋肉のこわばりから、快楽の嵐の中でも彼の絶頂が近づいていることを感じる。待ち望んだ瞬間がすぐそこに迫っている。少女は彼を力一杯抱きしめて叫んだ。

 

 

「出してっ!!」

 

 

 また確認のために中断されたくない。このままあの大量射精を腹に直接されたい。妊娠したって別に構わない。いや、たいして仲が良いわけでもないどっかの人間の男との子供より、大好きな竜人族の子供を産んだ方がずっと良い。

 

 

「出る…ぞ………」

 

 

「良いよッ!!」

 

 

 彼の突きが重くなる。雄槍を叩きつけられる振動が脳天まで響く。そしてついに限界に達した彼は呻き声を漏らしながら渾身の一突きで下腹部を強く密着させると体重をかけて来る。肉棒が一瞬膨らんで激しく脈動し、奥に熱いものが勢いよくぶつけられた。

 

 

「んんあぁっ!」.

 

 

 胎内が急速に膨れていく感覚とドクン、ドクンというはっきりとした脈動、その脈動の度肉棒の中を精液が流れる振動と射出された白濁が腹奥にあたる振動が相まってゴーッゴーッという胎内の振動で彼女は達し、今まで交わった種族の中でもっとも射精されている感覚が強く、彼に"種付け"されているというということを体に教え込まれているような感覚になって余計に興奮する。

 

 彼も余程気持ち良いのか先ほどより射精は長く続き、その間彼の背中に回している腕で背中と脇下をさすって射精を促した。

 

 

「フゥ……フゥ………」

 

 

「はぁ…すごい…お腹…いっぱいだわ……」

 

 

 そのままの体勢でお互い余韻に喘ぎ、肉棒が萎えてずるりと抜けるとトロトロの白濁液が流れ出た。

 

 

「あぁ…気持ちよかったぁ……」

 

 

 彼に背中から抱いてもらいながら今日の午後を振り返る。将来竜人と結婚することは不可能ではないだろうけれど自分の思い描いていた行為が出来るとは思っていなかったので彼女はとても満足していた。

 

 

「ふふ…リクの精液でお腹があったかい…こんなんじゃ本当に赤ちゃん出来ちゃいそうね。」

 

 

「…こんなことして大丈夫なのか。」

 

 

「平気よ。友達に見せられないくらい盛り上がっちゃったけど。あぁ、明日あなたをみんなに自慢するのが楽しみだわ。」

 

 

「……もしかして俺、誰かの前でなんかさせられる?」

 

 

 抵抗はしないがせめて事前に言って欲しいと思い聞くと、彼女は振り返って頭を撫でてくる。

 

 

「そうねぇ、どうせならあの射精をみんなに見てもらいたいくらいだけど、大丈夫、家族を見世物にはしないわ。…あなたともっと仲良くなってあなたがやっても良いって自分から言うなら考えるけど。」

 

 

 やはり友人も同類なのか、それとも無理に付き合わされているのか、それは明日になればわかるらしい。

 

 

「ねぇリク、」

 

 

「ん?」

 

 

「…気持ちよかった?」

 

 

「……あぁ。」

 

 

「……嫌だった?」

 

 

 罪悪感はあるらしいので少年は少し安堵した。

 

 

「いや、確かに驚いたけど嫌じゃない。売られていた俺を家族として受け入れてくれるのはありがたいことっていうのはわかっているし、風呂の時も…嫌な感じはしなかった。」

 

 

「ふふ、良かった。じゃあまた見せてね。」

 

 

「………。」

 

 

 彼女に添い寝をお願いされ、その日少年はそのまま眠った。

 

 

「へぇ、サルスで。」

 

 

「そう、とっても良い子なの。」

 

 

 翌日、竜人の少年のお披露目会が開かれた。

 

 

「リクだっけ?お前大丈夫かぁ?…もしかしてもう…?」

 

 

 親しげに話しかけてきた犬獣人の青年を見て、彼女の父親の話を思い出した。

 

 

「…相当竜人族が好きらしい。」

 

 

「うわ可哀想…俺もさ…亀頭球が見たいって言われてさ……後でバレて大目玉食らったんだよ。俺が。お前はきっとジークの身代わりになったんだろうなぁ。」

 

 

 顎で指された先には彼女の友人らしき緑色の雄の竜人がいた。

 

 明るい雰囲気に戸惑いつつも、時間をかければ馴染めそうだと感じる。売られていたことを考えれば自分はかなり運に恵まれたのだと思った。

 

 そしてもう一つ、彼女の両親が言った通り、彼女は普通の、いや優秀で人当たりの良い娘だった。家にいる時は本を読みあさったり、教育は受けたとはいえスラム出身の自分に勉学を教えたりと思いやりのある少女で周囲からも親しまれている。

 

 この暮らしも1ヶ月続けば慣れ、友人もでき、親に捨てられ人攫いに売られた少年は新しい家族と充実した日々を送っていた。

 

 

「それじゃあまた。」

 

 

 今夜は他の家族と夕食を済ませて馬車で迎えにきてもらい少し遅めに帰宅したリアナは1人風呂を済ませて自室に向かう。

 

 

「そっちじゃないだろ。」

 

 

 部屋の扉を開けようとすると養子として同居しているの竜人の少年に呼び止められ手首を掴まれると彼の部屋に連れて行かれる。

 

 

「リク…今日もするの…?」

 

 

「1番やりたいのはお前だろ。ほら。」

 

 

 彼は服を脱いで彼女の前に立ち、彼女は跪いて彼のスリットを舐め、隆起した肉棒を舐める。

 

 

「咥えろ。」

 

 

 彼女が肉棒を扱きながら咥えると少年は彼女の顔を鷲掴みにして腰を前後に動かした。

 

 

「む…むぐ………」

 

 

「ほら、わかってるだろ?」

 

 

 言われるまま彼女は手を伸ばして彼の脇下から脇腹を撫でつつ口内を犯す肉棒を吸う。

 

 

「美味いか?」

 

 

 彼女が喉を鳴らして先走りを飲んだのを見たリクは一旦彼女の口から肉棒を抜いた。

 

 

「美味しいです……」

 

 

「残念だが今日は口ではしない。代わりに腹に一杯出してやるから脱いでケツ出せ。」

 

 

 昼間は社交的で周囲からの評価も高い彼女はとある団体から買った竜人の少年の言う通りに服を脱いで、立ったまま壁に手をついて腰を突き出す。

 

 

「濡れてんな。お前だろもしかして風呂場でひとりでやってたな?やっぱり欲しかったんじゃないか。」

 

 

「ち、違うわ…リクが舐めさせるから…」

 

 

「それだけで感じたのか。流石だな。」

 

 

「あ、せめて優しく……」

 

 

 リクは彼女の腰を掴み、肉棒を突き入れる。両方とも十分に濡れていたのですんなり根元まで入った。

 

 

「あっ!!」

 

 

「覚悟しろよ?」

 

 

 激しい腰振りに合わせて鷲掴みにしている彼女の腰を引き寄せる。彼女は倒れないよう必死で体に力を入れたがかえって膣がしまって暴力的な快楽が増幅する。

 

 

「リクっ!!もっと!!ゆっくりっ!!」

 

 

「もっと?もっと激しい方が良い?」

 

 

 否定する前にリクも前屈みになって、力を込めて彼女を突く。はじめは少し辛そうにしていたリアナの声は徐々に艶がかかってくる。それはやがて彼を求める声へと変わっていった。

 

 

「おい!!もう降参か!?売り物にされてたやつに犯されて気持ち良いか!?」

 

 

「気持ちっ……良いっ…!!リク好きぃッ!!」

 

 

「今日こそ、孕ませてやる。スラム出身の義弟のガキ孕ませてやるよ。」

 

 

 ろれつが回っていない彼女の脇を抱えると下腹部を押しつけて射精した。結合部からはボタボタと精液が溢れて床に白濁溜まりを作る。リクは大きくため息をついて肉棒を引き抜くと腰が抜けた彼女を優しく抱えてベッドに寝かせ、後ろから抱きしめる。

 

 

「……これで満足か?体は大丈夫か?」

 

 

「うん……すごく興奮した……」

 

 

 リクは今日彼女が出かける前に渡された"設定資料"の通りに動いただけだ。リアナは息が整うと正面から彼に抱きついて、彼の体を撫でながらまだ露出したままの肉棒をそっとしごく。

 

 

「でもわざわざ最初から中出しさせたってことは、本当はちょっと不安だったんだろ。」

 

 

「半分正解。何回かできる竜人とか獣人は、最初の1回目は興奮しやすいのよ。私が忙しくて1週間くらいできてなかったら余計にね。だからあなたもノリやすいかなって。」

 

 

「…もしかして最近しなかったのはこの日のため…?」

 

 

「…さてどうかしら。」

 

 

 しばらく黙ってしごいているとリクが甘い息を漏らし始め、彼女を抱く力が少し強くなる。彼の名前を呼んでその目を見つめれば熱心に口づけをしてきた。

 

 

「手と口どっちが良い?」

 

 

「…このまま手が良い。」

 

 

「リクこれ好きよね。まぁ口だと全部入らないから物足りないか。」

 

 

「…撫でて、もらえるから。」

 

 

 ポツンと彼が言ったことは初耳だった。

 

 

「あそっか、あなた胸とか脇とか撫でられるの好きだもんね。胸は私を抱いてれば良いし、あとは私が脇撫でながらしごいてれば良いもんね。じゃあ今日は付き合ってくれたお礼にキスしながら出させてあげる。」

 

 

 射精の瞬間が見れないのでそれは滅多にやらない。口を重ねたまま愛撫を続け、もはや言葉を交わさなくても彼の絶頂の前兆は分かっているので握る力を強めて動きを速くする。そして脈動が始まってから終わるまでは優しく撫でた。

 

 

「どう?」

 

 

「気持ち良かった。」

 

 

「…まだかたい…もしかして自分でしてなかった?」

 

 

「……いつするか……わからないから……」

 

 

 さっきの演技とは真逆の彼に、リアナは吹き出した。盗みと喧嘩ばかりしていたとは思えない可愛さだ。

 

 

「なら溜まってて当然ね。良いわよ、今ので休めたし、好きにして。挿れたいでしょ?」

 

 

 彼はコクリと頷いてリアナを仰向けに押し倒し、また身体を重ねる。好きにして、というと彼は必ずこの体勢で、平常時の脈拍と同じくらいの速さで腰を動かす。

 

 自身も快感に息を荒げながら時々角度を変えたりして彼女に快感を与えようとしている様子になんとも言えない愛らしさを感じ、密着する雌雄が擦れる強い快感に喘ぎ絶頂しながらリアナさ彼の頭を撫でて頬をつける。 

 

 あまり表には出さないが甘えん坊な彼は熱くするのが好みなのだ。彼が命の種を送り込んでくるのを感じながら、万一彼との子供を身篭ったときの周囲への言い訳を考えていた。

 

 

  

 

 

 

 ○○○

 

 

 

 

 

「リアナ、頼まれたやつ買ってきた。…少し休んだらどうだ。」

 

 

「あら、構って欲しかった?最近あんまりしてないしね。」

 

 

「なんでそうなる…」

 

 

「冗談よ。ありがと。でも留学するからもう少し勉強しておかないと…」

 

 

 リアナはここから遠い街の大きな学校に通うことになり、それに備えて毎日勉学に明け暮れていた。一方のリクは毎日市場へお使いに行ったり近所の子供達の相手をしたりとなにかと外で過ごすことが増えていた。お互い入浴の時間がずれることもあって頻度は減っていたが肉体関係は続いていた。

 

 

 「うふふ…こんなに先走り出して……」

 

 

 出立を翌日に控えた日の夜、久々に一緒に風呂に入り床に座ったリクの雄をしごく。興奮で少しふくれているスリットの下辺りを掻かれてリクは恥じらいなく気持ちよさそうに呻いた。

 

 

「リク可愛い。」

 

 

 リアナそう言って彼の角を撫でてもリクはむしろ嬉しそうに彼女の顔を舐めた。リアナや彼女の両親から可愛がられた彼はすっかり丸くなってこの時間も楽しんでいる。

 

 

「はぁ…うっ…リアナ……もうそろそろ良いか…」

 

 

「えー、まだ駄目。最後なんだからもっと頑張って我慢して。」

 

 

 このやりとりをもう何度も続けている。垂れ続ける先走りを彼女が舐めるとリクが体を震わせる。

 

 

「せ、せめて一旦やめてくれよ…限界……出そう……」

 

 

 リアナが肉棒を離すと不満げにビクリビクリと震えた。間髪入れずに彼の内ももをマッサージすれば彼の肉棒が反応してそれを楽しむ。

 

 

「出したい?」

 

 

「…もうそろそろ風呂場から出た方がいいんじゃないか。」

 

 

 その言葉に彼女は笑った。

 

 

「わかった。いかせてあげる。」

 

 

 彼が溜めに溜めた精液を盛大に噴き上げた後、いつも通り彼女の部屋に向かい裸で抱き合う。

 

 

「あーあー、せっかくあなたがうちに来たのに半年も経たずにお別れなんて。歳下の可愛い竜人の男の子に孕まされる夢が潰えたわ。」

 

 

「さすがに3年も経てば竜人好きもおさまるか?」

 

 

「それは3年後にならないとわからないわね。」

 

 

 リアナは彼を仰向けに寝かせて、彼にまたがって腰を動かす。

 

 

「リアナ、」

 

 

「良いわよ。」

 

 

「そうじゃなくて、いやそうだけど、抱きしめて良い?」

 

 

 リクは体を起こして彼女を抱きしめた。相変わらず甘えん坊の義弟の頭を抱きしめて、彼の射精を受けながらしばしの別れを惜しんだ。

 

 

 

 

 

 ○○○

 

 

 

 

 

 リアナが遠くの学校で勉強を始めてしばらくたったある日の夜、彼女の両親の寝室にノック音が響いた。

 

 

「どうしたリク。」

 

 

「どうしたの?何処か悪いの?」

 

 

 彼はしばらく黙って、小さな声で呟いた。

 

 

「…一緒に寝ても良い?俺は床でも良いから…」

 

 

 両親は思わぬ申し出に顔を見合わせて、彼をベッドの真ん中に入れてやった。

 

 

「リク、甘えたかったら甘えて良いのよ。」

 

 

「…うん。」

 

 

 リアナが居なくなって初めて寂しさを感じたらしい彼を彼女の母はそっと抱いて撫でてやる。母に抱かれて眠る歳ではないものの、よそよそしかった彼が心を開いてくれたことを両親は嬉しく思った。

 

 

「リク、夕食よ。」

 

 

 それからまたいくらか時が過ぎ、彼女の両親とリクの3人での生活にも慣れてくる。

 

 

「リク、お前も何かしらの武芸を習ったらどうだ。そろそろ力が有り余ってくるからじゃないか?」

 

 

 たいていの獣人や竜人は剣術や護身術などを習う事がほとんど。成長期になって筋肉が増加し力が強くなると本人にその気がなくてもものを壊してしまったり他人に怪我をさせてしまったりすることがあるので自分の力を知るため、また単純に溢れる若い活力を発散するために多くの子供達が街の至るところにある道場や訓練場に通っている。

 

 

「良いの?」

 

 

「もちろん。」

 

 

 元々喧嘩と盗みの毎日で今も身体を動かすことが好きなリクは喜んで、悩んだ末に棒術を学ぶことを決めると両親が師範を手配してくれた。

 

 

「リク、最近ご飯は足りてる?足りなかったら遠慮なく言って。」

 

 

「じゃあ…お代わり…」

 

 

 成長期と、武術を始めたことで食べる量が増えたリクが十分満足できるよう彼らも配慮した。

 

 

「じゃあいつも通りお願い。」

 

 

「行ってくる。」

 

 

 今日もお使いを頼まれたリクは途中郵便局に寄ってリアナへの手紙を出すと市場に向かう。肉、野菜を買って果物を選んでいた時だった。

 

 

「おい!誰かそのガキ捕まえろ!!」

 

 

 昔の名残か、思わずぎくりとして声の方向を見るとボロい服を着たいくつか野菜を抱えた亜人の少年がちょうど取り押さえられるところだった。

 

 

「やっと捕まえた…今日こそとっちめて……」

 

 

「おいおっさん、これで足りるか。」

 

 

 お小遣いも十分に貰っていたリクは人を除けると少年を軽々押さえながら多めに金を渡す。

 

 

「なんだお前……んっ?お前、前うちの店の商品盗んでなかったか?」

 

 

「………」

 

 

 どこかで見覚えがあると思ったらそういうことだったらしい。盗む方も悪いがそれだけ狙われるほど無防備に見えるのもいかがなものか。

 

 

「……よく覚えてんな。…悪かった。」

 

 

「おう坊主、お困りか?」

 

 

 次から次に乱入者が現れて困惑する店主をよそに大柄なトラ獣人がリクの頭をがっしり掴んだ。

 

 

「盗っ人のガキを庇うとは、お前も思うところあったのか?リク。」

 

 

「お前は……」

 

 

「このちっこいのは俺たちサルスで預かるよ。専門だからな。坊主の方は…まぁ、常連になってもらえば良いんじゃねぇの?サルスで"良い子"になって今は里親に貰われてるから勘弁してやってくれ。」

 

 

 唯一の公認人身売買組織の名前は有名なので店主は大体のことを理解した。

 

 

「…なるほどここ最近見ないと思ったらサルスに捕まったのか。それでこんな金出せるようになったと。反省してるならこれからうちの店の商品買ってくんだな。」

 

 

「そんなことよりあんた、店開けてるんじゃないのか。」

 

 

「あっ……」

 

 

 リクから受け取った金を握りしめ、慌てて店に戻る店主。リクと、彼の名付け親であるトラ獣人は混乱している亜人の少年を連れて市場を出た。

 

 

「僕…どうなるの。」

 

 

「お前には良い子になってもらう。そして誰かに買ってもらう。…早くその果物食っちまえ。お前兄弟は。」

 

 

「にいちゃん、ずっと帰ってこない。」

 

 

「…俺の時よりずいぶん穏便だな。」

 

 

「それはお前が散々暴れたからだろうが。…穏便なんて言葉も使うようになったか。背も伸びて、元気そうな面して。家ではどうしてる。」

 

 

「どうと言われても…今日は何もないから義母(かあ)さんに買い物を頼まれた。いつも通りだ。」

 

 

「ふむふむ、義母さんね。そんな言葉が出るなんて、あの時からしたら想像できないな。あーでもお前の場合けっこう痛めつけたから反抗的だったのも最初の方だけだったか。」

 

 

「…お前は何をしてたんだよ。売り物探しか?」

 

 

「いや、お前の抜き打ち審査。」

 

 

「…何それ。」

 

 

「まぁ合格で良さそうだな。お前は元気そうだし、良い商品も手に入ったし俺は戻るとしよう。あぁ、じゃあ最後に言っておこう。お前が将来金と暇を持て余すようになったらウチの商品を見てってくれよ。ウチ出身のやつは基本的にすぐ取引できる。嫁ができなくて困ったら買いに来ると良い。じゃあな。」

 

 

 サルス収容所に連れて行かれた少年の身を案じつつリクも家に戻った。

 

 

「はぁ……」

 

 

 浴室の洗い場の真ん中で、自分の精液で汚れた身体と床をお湯で流す。すっかり当たり前になった自慰を終えると軽く湯船に使って自室に戻る。最近新しい部屋を用意してもらったので伸び伸びと休むことができていた。

 

 この前までリクには彼女がいた。同じ竜人の雌で、向こうから誘われて断る理由もなく付き合い何度か身体も重ねた。同族との熱い行為は期待していたほどでもなく、普段もなかなか一歩踏み込んだ関係になれず肉体関係のある友達、のような感じになってしまい自然に解散した。

 

 確かに容姿も性格も良い雌だったし行為だって、深々とキスをして尻尾を絡めながら人間とは比べ物にならない獰猛さを持った蠢く肉壺をかき回して欲をぶち撒けるのは心地良かったが何処か物足りなく感じてしまう。

 

 

「絶対リアナのせいだ…」

 

 

 あの竜人好きの少女が自分の性癖をねじ曲げてしまったに違いない。目を瞑り、彼女に囁かれ撫でられながら肉棒をしごかれ射精に導かれる光景を妄想すると、それは雄の尊厳を踏みにじるような行為なのにあっという間に愚息がそそり立つ。

 

 

「リアナ…帰ってきたらまたしてくれるかな…」

 

 

 彼女に彼氏ができるか、竜人への性的興味が薄れたとしても手淫くらいはしてくれるだろうか。そう思いながら、風呂でしたのにも関わらず収まる気配のない雄を慰めるためひっそりと外へ向かった。

 

 

「ただいま、義母さん。」

 

 

「おかえり。先にお風呂に入ってきなさい。出たらすぐ夕食にしましょう。」

 

 

 棒術の稽古から戻ってくると汚れた身体を洗って家族で食卓を囲む。

 

 

「家庭教師が、最近学問の方も良くできるようになってきたと褒めていたぞ。きたばかりの時は文字を読むので精一杯だったのに。」

 

 

「そういえばそうだった。」

 

 

「この間知り合いが、娘とお前をお見合いさせたいと言っていたけどどうする。」

 

 

「うーん……」

 

 

「まだ早いんじゃない?最近波に乗っているのだから無理にお見合いしなくても良いでしょう。リアナも帰ってくるし。」

 

 

「…あれ、もう?もう少し先じゃなかった?」

 

 

「いや?予定通りだ。リアナのやつ、お前が私たちのことを両親と呼んでくれていることを知らないだろうからどんな反応するかな…」

 

 

 こうしてあっという間に3年が過ぎて学校を卒業したリアナは無事家に戻ってくる。手紙のやり取りは欠かさなかったものの家族は久しぶりの再会を喜んだ。

 

 

「あれ、リクは?」

 

 

「今棒術の稽古に行ってる。もう少しで帰ってくる。」

 

 

 程なくして彼が帰ってきたのでリアナは出迎えた。

 

 

「おかえ……あれ…?」

 

 

「おかえりリアナ。あと久しぶり。会いたかったよ。…どうした?」

 

 

「リク、よね?ずいぶん大きくなったのね…。」

 

 

 同じくらいの背丈だったはずのリクは彼女より頭ひとつ分以上背が伸び、体格も雄らしくがっしりしていた。顔はさほど変わっていないものの乳白色だったツノが黒色になって彼が成体になったことを示していた。

 

 

「確かに。お前はそんなに変わってないな。俺はすぐ風呂に入るけどリアナはどうする?」

 

 

 そして何より態度が柔らかくなった。声も若々しい雄の声に変わって、自然な笑みを浮かべながら頷いた彼女の手を引いている彼は別人のようで、優しげな雰囲気を出している彼はきっと両親に可愛がられて過ごしていたことがうかがえた。

 

 

「ふーう……やっぱ家の風呂はのんびりできて良いわ…」

 

 

 最初は彼の前で裸になることを少し恥じらっていたものの彼は全く気にしておらず、彼女も前の調子を取り戻してきた。

 

 

「すっかりたくましくなっちゃって。背中洗ってあげようか?」

 

 

 棒術を習っているお陰でリクは片手で自分の背中全てに手が届くくらい身体が柔らかくなっていたが嬉しそうに頷いた。

 

 

「ジロジロ見てないで、触りたかったら触って良いぞ。」

 

 

 彼の筋肉を見ていたことに気づかれて、彼がニヤリと笑いながらそう言ったのでリアナは浴室用のイスに座っている彼の正面に立ってその筋肉を指で押す。

 

 

「良かった。竜人好きも変わってないな。」

 

 

「…それを良かったって言ってくれるのはあなたぐらいよ。」

 

 

 自分と同じくらいの背丈の竜人の男の子と性的に戯れることが最大の夢だったリアナ。もちろん自分より大きい竜人も同じくらい好きで、たくましい竜人の裸を見たかったのも事実だがいざ成長した彼を目の前にするとその体格に威圧される。それに、主導権を完全に奪われていることにも気がついた。

 

 

「…すごい筋肉ね。」

 

 

 筋骨隆々とまではいかないもののくっきり割れた胸板を撫でられるとリクは催促するように彼女の両肩を掴む。以前より落ち着いた雰囲気の顔に見つめられてどぎまぎしながら彼の脇を、引き締まった脇腹を、割れた腹筋を撫でる。相変わらずスベスベしていてさわり心地が良いが彼の下半身には手が出せずにいた。

 

 このたくましい身体にはさぞかし立派な雄槍が収められているのだろう。少しふくらみを帯びているスリットの根本を見て触りたい欲求も湧いてくる。ただ以前とは違い成長し成熟した雄のそこを触っても良いのかという一種の不安を感じていた。…だからといって子供は良いというわけではないが。

 

 彼が座りなおす。視線は自らを愛撫する彼女の手に注がれている。触って欲しい、という気持ちが汲み取れる。それでも躊躇したリアナは先に彼の内ももを撫でた。

 

 

「ん……」

 

 

 リクがじれったそうにまた座り直す。手をゆっくりスリットに近づけてその周囲を撫でていると彼が呻き、縦筋が割れて雄槍が生えてきた。

 

 

「うわぁ…」

 

 

 うっすら粘液を纏い、表裏に肉棘が一列に並んだ厳つい肉棒は以前と比にならない大きさと太さになってヒクヒクと震えていた。

 

 

「前も十分だったのに、その倍くらい…?」

 

 

「そんなにでかくなってないよ。」

 

 

 ペロンと顔を舐められて彼を見る。欲が浮き上がってきた彼の瞳とその肉棒は彼女にとって悪魔のような魅力を放っていた。

 

 

「…してくれるか?」

 

 

 一瞬浮かんだ、成長した自分を拒絶してしまうのではないかという不安。

 

 

「もちろんよ。3年もお預けだったから、どうせ今日に備えて溜めてるんでしょ。」

 

 

 リクがホッと笑うのを見届けてから、雄槍を両手で包んで顔を近づける。むわりと漂う独特な匂い。揉み解すように指を動かすとすぐに先走りが垂れてきた。

 

 匂いが濃い。普段も抱き合ったりするとほんのり彼独特の匂いがしたが、今は頭がボーッとするほどその匂いが濃い。人間でこれなのだからより嗅覚が優れている獣人、そして本来の生殖相手である同族が嗅いだら間違いなく理性を奪われてしまいそうなほどの濃さだ。

 

 表裏に一列ずつ下向きに生えている肉棘は触り心地が良く、彼も感じるらしい。しっかり握って上下に動かすと彼は以前と同じような吐息を漏らした。

 

 

「リアナ……」

 

 

 興奮してきたリクは彼女を抱き寄せて、彼女の体に鼻をつけると匂いを吸い込んだ。リアナもその頭を撫でて、そしてももから脇腹、胸までを愛撫しながら雄槍をしごく。先走りだけでも床に垂れるほどの量があり、リアナの手と肉棒をぬめらせていく。

 

 

「気持ちいい?」

 

 

「すごく良い……」

 

 

 不意にリクが顔を上げて彼女の乳房を舐めたのでリアナは上ずった声を上げた。

 

 

「綺麗になったな、リアナ。」

 

 

「もう……」

 

 

「リアナが嫌じゃないなら、舐めて欲しい。」

 

 

 リアナは跪いてリクの肉棒を咥えてしゃぶる。新たな刺激に先走りが出て、彼の味がリアナの口いっぱいに広がった。彼の精液を飲んだことは何度もある。それに並ぶくらい味が濃いのだから精液そのものはもっと濃いのだろう。今度こそ孕まされてしまうかもしれない。それでもきっと彼は"続き"を要求するだろう。

 

 

「リアナ…すごく気持ち良い…」

 

 

 もっとしろと言うようにリクは彼女の顔に手を添える。以前は一線を越えた彼女の"戯れ"。今のリアナはイスに座って股を開いているリクの前に跪いて"奉仕"していた。

 

 それでも彼が気持ち良いと言ってくれるとちょっと嬉しくなる自分も自分だと思いながら、口だけで太い肉棒をねぶって両手で彼の身体をさする。

 

 

「ク……ん……」

 

 

 やはり彼女にしてもらうのが1番気持ち良い、とリクはこみ上げる快楽に身を委ねながら思う。

 

 

「リアナ、」

 

 

「…出る?」

 

 

「あぁ。手でしてくれよ。射精してるとこ見たいだろ?」 

 

 

 そう言いながらリクは彼女を抱きしめて、そっと耳元で囁いた。

 

 

「久しぶりだし、俺もこうしたままイきたい。」

 

 

「うん。」

 

 

 正直口で受けるのは怖かったのでホッとしつつ、彼に体重を預けながら脇腹をさすりつつ肉棒を強めにしごく。

 

 

「出るぞ……んんっ」

 

 

「わっ……」

 

 

 肉棒が脈動して、ブシャッと精液が噴射される。勢いは想像以上で彼女の顔に命中し、背ける間もなく2発、3発、4発と続けて発射される。片手で肉棒を握ったまま半ば放心状態で精液を浴び、射精を終えたリクは彼女の顔を手で拭いてやった。

 

 

「はは、精液だらけだ。」

 

 

 口にも入り、濃い精液の味が広がる。しかし成長してもエグミがなく飲み込むのにはさほど苦労しないこともあって嫌な感じは全くしない。

 

 

「…続きは後でしてくれるか?大丈夫、挿れないから。」

 

 

 リクはまだ固いままの肉棒を押し付けながら抱きしめて彼女の耳元で囁く。脅迫にも聞こえるそれに、頷くしかなかった。

 

 

 湯船を出て食卓を囲み、リアナは向こうでの、手紙に書ききれなかったことを話す。しかしその間もリクと目が合うと"続き"を想像してしまい心拍数が上がる。

 

 

「荷物の整理、俺も手伝うよ。」

 

 

 食事を終えると彼がそう申し出たので時間稼ぎすることもできなくなる。そしてついにやることがなくなってしまった。

 

 

「リアナ、俺新しい部屋をもらったんだ。来てくれないか?」

 

 

 穏やかな声に誘われて、リアナは彼に腕を引かれて以前より広い部屋に連れて行かれた。中はシンプルで、竜人用のベッドと衣装棚、棒術で使う防具と棒が置いてある。

 

 

「…リアナ、無理してない?断っても別に良いよ。」

 

 

「平気よ。断る理由もないし。ただあなたが随分成長したから驚いてるだけ。」

 

 

 3年半前、彼が初めて自分に性器をいじられ部屋に連れて行かれた時もこんな気持ちだったのかもしれないとリアナは思う。

 

 先に服を脱いだリクに続いて彼女も脱ぐと、ベッドの上に座って抱き合った。リアナは大柄で抱擁力のあるリクに体重を委ね、彼の力強い鼓動を聞きながらしばらくの間その温もりを噛み締める。あの時の少年はもういない。彼は立派な雄になっていた。

 

 

「大人の竜人は何度も見たことあるし、あなたもいずれそうなるんだって分かってたけどこんなに急になるなんて思ってなかった。立派になったわね、リク。身体だけじゃなくて内側も。」

 

 

 彼は嬉しそうに笑って彼女に頬擦りした。向きあって座り抱愛撫を始め、リアナが彼のスリットを撫でるとやはり溜まっているのかすぐに厳つい肉棒が姿を現す。少し前のリアナにとってはこれも憧れていたシチュエーションだが、彼の方から身体を差し出してくれたとはいえ好奇心のために彼の大切な部分をいじるのは今更ながら気が引ける。

 

 

「リアナ、本当に大丈夫?彼氏でもできたか?」

 

 

「そんなことないわよ。ごめんね、立派すぎてちょっと緊張してるの。」

 

 

「お前が緊張か。なんか変な感じだ。」

 

 

 リクは遠慮なく笑う。そして熱い息を漏らしながらそっと彼女の耳元に頬を当てる。気持ち良いと囁いてくれるのかと思ったリアナは「挿れたい」と聞いて思わず聞き返した。

 

 

「悪い。でもやっぱりリアナと交尾したい。最後まで。挿れて、中に出したい。」

 

 

 リアナは返事を詰まらせた。雌を屈服させるため肉棘が一列に生えた巨根、精液は以前よりも濃く多い。もうすでに、成長した彼の魅力に囚われつつある。理性がそれに危機を感じているのだ。生殖能力が最大になった彼とひとつになったら最後、後に戻れなくなる。魅了され、彼の子種の苗床となってしまうだろう。

 

 けれどこの状況で拒否権があるのかどうかも分からない。

 

 

「リアナ、」

 

 

 リクは手淫をやめさせ、リアナの顔に両手を添えて自分の方を向かせる。

 

 すさんでいた彼もちゃんとした愛情を受けて優しい性格になった。それは知っていたけれど、今注がれている優しい視線は今までとは別物だった。異性への欲を孕んだ瞳でうっとりと、穏やかに、優しく見つめている。そんな目で見られたことは一度もないけれどリアナは直感で理解して、その後の言葉を待った。

 

 

「好きだ、リアナ。」

 

 

 その魔法の呪文を聞いた途端、リアナは不安が愛情に変わるのを感じた。断れない。そんな目で、そんな声色で言われてしまったら。

 

 

「俺、リアナと結婚したい。」

 

 

 リクは反応を見るのが怖くて大きな体で彼女を抱く。リアナは息を深く吐いた。

 

 

「なんとなく、」

 

 

 友達はたくさんいるけれど、そろそろ見合いの話を申し込まれても良いはずなのに音沙汰ないのは自分の悪い趣味が知れ渡っているからなのだろう。ここまで深い関係を持ったのもリクが初めてだ。

 

 

「帰ったら、リクがそう言ってくれるんじゃないかって思ってた。思ってた以上に成長してて驚いたけど。」

 

 

「じゃあ……」

 

 

「うん。ありがとう。嬉しいわ。私をもらってくれる人なんてあなたぐらいしかいないだろうし。それに…」

 

 

 リアナもリクの頬に手を添える。

 

 

「竜人のお嫁さんになるのが夢だったし。」

 

 

 リクは一瞬目を丸くして、ニヤリと笑う。

 

 

「じゃあ遠慮なく孕ませられるな。」

 

 

「あら怖い。優しくしてね。」

 

 

「もちろん。」

 

 

 見つめ合ってどちらからともなく唇を重ねる。甘い雰囲気とは不釣り合いに雄槍がヒクヒクと震えていた。

 

 

「私も大好きよ、リク。」

 

 

 押し倒されながらリアナも返し、自分に向けられている巨根を見つめる。しかしリアナの予想に反してリクは彼女に覆い被さって抱きしめると愛撫を始めた。

 

 慣れているとはいえ相手は自分より小さい人間。不安を感じているのは分かっていたので欲をグッと堪えて彼女の腰回りを撫でる。

 

 爪を立てないように気をつけながら彼女の秘裂に指を入れて解しはじめる。

 

 リアナも甘い刺激に浸りながら彼の身体を撫で、筋肉を少し押してみたりと以前のように彼の身体を物色しているとポタリ、と彼女の下っ腹に彼の先走りが垂れる。リアナは生唾を飲み込んだ。

 

 

「もう、我慢できない。」

 

 

 リクが前戯をやめて、片手で肉棒を掴んで彼女の秘部に狙いを定める。彼の息が興奮で荒くなる。以前は可愛らしかったがそんなことを思う余裕はなく、リアナは目を瞑って備えた。

 

 

「リアナ……」

 

 

 呼ばれて思わず目を開いた彼女は触れ合うくらい近くにあった彼の恍惚とした顔に釘付けになる。

 

 

「あっ……」

 

 

 先端が尖っている雄槍が秘部をかき分け中に入ってくる。それでも目を離せない。彼の目の前で、彼の目を見ながら彼女は挿入の刺激に喘いだ。

 

 ズブズブとお腹をかき分け彼の巨根が入ってくる。その存在感は凄まじく、もうじきこの体が自分のものではなくなってしまう気さえした。

 

 

「リアナ…いたくない?」

 

 

「へい…き……」

 

 

「リアナの中、すごい。ピクピクしながら吸い付いてくる。」

 

 

 その言葉に恥じらいを感じる余裕もなく、奥を押し上げられて思わず彼の顔を抱きしめた。無理やり広げられて入ってきているのに、彼女の身体が快楽で痙攣するたび本人の意思とは関係なく膣は彼を締め付けていた。

 

 流石に一度で全部は入りきらなかったがリクは満足げなため息をついた。そして不規則な膣の締め付けが規則的な咀嚼に変わってきた頃を見計らって腰をゆっくり引いた。

 

 

「うあぁっ!!」

 

 

 それだけでリアナは一気に追い詰められた。無数の並んだ柔らかい肉棘が膣襞にピチピチ引っかかって、それが膣全体で起こって人体の想定を超える快感を生み出していた。休む間もなく、彼女は腹に重い一撃を食らう。

 

 

「大丈夫…?」

 

 

 それでもリアナは首を縦に振り、彼を愛撫する。リクはそれ以上は言わずに腰を前後に動かした。

 

 

「はぁぁっ!!あぁっ!!」

 

 

 思考が破壊される快感。雄槍が動くたびにゴリゴリと音が鳴って、胎内の形が変えられていく。彼を満足させるための、彼専用の鞘として。

 

 

「リアナ…すごい…さっきより奥まで入ってる…」

 

 

 彼女の膣に締め上げられているリクもまた喘ぎながら、彼女を傷つけないよう精一杯優しく動く。それでも限界まで張った肉棒が擦り下ろされる快楽は彼を昇りつめさせるのに十分足りている。溜まっていた分、興奮していた分その瞬間はすぐに訪れた。

 

 

「リアナ…出る……」

 

 

 待ち望んでいたのだから我慢はしない。彼女を抱きしめ体重をかけると力を抜く。

 

 リアナの身体が跳ねた。肉棒が暴れ、胎内に大砲のような衝撃が襲う。苦痛は一切ない。絶頂し、そこに熱い精液を撃ち込まれてさらに絶頂し、リアナの視界が白くなる。お腹は膨れ、結合部からも白濁が噴き出た。

 

 

「リアナ……」

 

 

 射精が終わり、口づけを交わすとリクが切なげに呼ぶ。彼の肉棒は、これからが本番だと言うように脈を打っていた。

 

 やめてと言ったらきっとやめてくれる。だからこそリアナは続きを許した。

 

 肉棒が半ばまで引き抜かれる。リアナの身体が震え、結合部からは粘液が溢れて下品な音を立てる。彼が腰を落とすと濃厚な精液が潤滑油となって、十二分にほぐれた彼女の胎内に肉棒が沈められて下腹部が密着した。

 

 

「リアナ見ろ…全部入った……」

 

 

 最大の性体感が全て飲み込まれたことに歓喜しつつリオは彼女に結合部を触らせた。

 

 

「俺たちひとつだぞ……」

 

 

「こん…な……ぜった……赤ちゃんでき……」

 

 

「駄目?」

 

 

 君が望まないならやめても良いよという意味を込めて。しかしそれは優しい脅迫。この行為を同意の上にするための保険。雄の竜人に覆い被さられ、雌雄が完全に結合しているこの状況で、優しく、甘えるような口調で求められたら頷くしかない。この状況こそ彼女が夢見ていたものだった。

 

 

「ううん……良いよ…本当はずっと…会った時から…あぁんっ!」

 

 

 くちゅ、と下腹部が一旦離れてまた密着する。

 

 

「知ってる。リアナは子供のことを考えずに俺に種付けさせるほど馬鹿じゃない。大丈夫だよリアナ、一人ぼっちにはしない。」

 

 

 リクが口先を押し付け、彼女の口内を舌で犯す。位置の関係上、彼の唾液が流れ込んできたがリアナはむしろ彼の顔を引き寄せて熱い接吻を続ける。離れるときに彼女の顔に垂れた唾液をリクが舐め取り、視線を交わすと彼がまた腰を引いて、棘とヒダが絡まってリアナが嬌声を上げる。リクが腰を振り始めるといよいよ何も考えられなくなった。

 

 リクが彼女を突くたびギシギシとベッドが軋む。たくましい身体に抱かれ、理想の雄に腹をかき混ぜられる。リクとの"子作り"は彼女の性癖も心も満たしていた。

 

 リクも同じように満たされていた。絶妙な速さを保ち、愛する彼女との熱い行為を愉しむ。子供は欲しいけれど、すぐにとは言わない。しばらくの間は彼女と2人で過ごしたい。

 

 だからといって種付けを控えるわけではない。ズシズシと往復させて彼女の身体に主の存在を刻み込む。牙の間から呻き声を漏らしながら快楽を貪った。

 

 

「愛してるよリアナ……うっ…リアナ……」

 

 

 情けない声を上げながら、痺れた頭で彼の絶頂を予感したリアナはたくましい彼の身体にしがみついてそれを促す。彼女はもう、彼の虜だ。

 

 腰の動きが少し早くなる。愛液と精液が混じった白濁が辺りに飛び散る。熱い交わりで先に放たれた精液の大部分は漏れてしまったが問題ない。

 

 連続で絶頂していたリアナは、加速する巨根とその肉棘に腹をえぐられさらに大きな絶頂を迎え、膣が不規則に痙攣して肉棒を扱き上げてリクも限界を迎えた。

 

 

「で…る…っ!」

 

 

「あっ…あぁぁっ!!」

 

 

 完全に密着し、2人の体がほぼ同時に震える。リクの下腹部が何度も脈動して彼女に精液を送り込み、腹に別の生き物がいるのではと思うほどの振動がリアナの身体全体に響く。出口を主に塞がれた大量の精液は行き場を失って彼女の胎を膨らませ、一部の運の良い子種は卵管の端に押しつけられた。

 

 

「リアナ…リアナ……」

 

 

「リク……」

 

 

 射精は長く、太鼓のような脈動がようやく収まって萎えた肉棒が主の元に収まると精液が滝のように逆流した。

 

 

「リアナ…ごめん…大丈夫…?」

 

 

「えぇ……ありがとうリク…」

 

 

 熱すぎる契りを交わし終えた2人はその後は言葉を交わさずに、眠りに落ちるまでお互いに甘えたのだった。

 

 翌日の布団洗いに悲鳴を上げることになることは考えていなかった。

 

 

「…そうか。まぁお前を買った時点で覚悟していたし、むしろリク、お前こそリアナで良いんだな?」

 

 

「うん。やっぱりリアナが良い。…俺を息子みたいに育ててくれてありがとう。」

 

 

「リアナがリクの嫁になるなら家系図的にもお前は義理の息子になる。本当の家族になれたわけだ。それはそれとして、夜を熱く過ごすのは良いが…風呂場で少し発散してからにした方が良いんじゃないか?」

 

 

 以降、被害を抑えるため寝床で身体を重ねるのは1日1回までとし、代わりに浴室でも交わることができるよう浴室用のマットを取り入れることにしたのだった。

 

 リクの更生ぶりは周囲でも有名でリアナと同じかそれ以上に信頼され慕われていたため彼らの結婚を反対するものは誰一人いなかったという。

 

 

 

 

 

 ○○○

 

 

 

 

 

 人身売買専門組織サルス。今日も商品の教育を終え、自由時間になって雑談をしている商品たちの声を聞き流しながら商売記録を書くトラの獣人。

 

 

「リーダー、お客です。忙しいんで手紙書いてもらいました。」

 

 

 従業員が手紙を持って彼の元にやってくる。

 

 人身売買専門組織サルス。王国の認可を受けているので優遇はされるもののその分細かく報告書を書かなければならない。加えて商品の確保、管理、教育、そして客選び、抜き打ち審査。やることは山積みだ。

 

 

「置いといてくれ。」

 

 

 ここで取引するにはサルスの審査基準を満たさなければならない。逆に言えば、それさえ満たせば誰でも買える。値段もとびきり高いわけではない。客は子供が独り立ちして時間と金を持て余す夫婦、子供ができない夫婦、不慮の事情で伴侶に先立たれ独りになってしまった者、単純に伴侶や新しい家族を探している者など様々だ。

 

 

「うーん?あぁウチ出身の奴からか?無事子供が生まれて幸せになったと。売った後の商品のことを覚える余裕ないんだよなぁ。」

 

 

 そう言いながら、ほかの元"商品"達から届いた手紙がぎっしり詰め込まれている引き出しを開けてそれも大事にしまう。

 

 

 ここは人身売買専門組織サルス。戦争孤児やスラムの孤児、貧困児、望まれていない生を受けた子供達を誘拐あるいは有料で引き取り、余裕と理解がある温かい家庭に売る。今日も彼らに休みはない。愛情に飢えた子供達がいる限り……

 

 

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