1話
日本の蒸し暑い夏、オレはそんなゲロ暑い夏休みを日々を過ごしている。
そんな暑い中、
「リトさん♡」
モモか。
なんだよ、こんな暑い日に。
「明日から、無人島行きませんか?」
…え…?
「モモ、今なんて言った?」
「明日から無人島で過ごしましょうよ、リトさん♡」
「はぁぁぁ!?」
オレは、クソ暑い部屋のど真ん中でそう叫んだのであった。
「安心してください。もちろん、他の人も来ますから」
他の人、まさかな…。
「そいつら、誰だよ」
「あー、来る予定の人ですか?私とお姉様に、ルンさんにヤミさんに美柑さん、後西蓮寺さんも来ますよ」
「全員女子じゃねーか」
春菜ちゃんもいるのか…。
「はい、無人島で男一人の
そして、モモはオレの耳に囁いた。
「無人島は他に誰もいないので
女子とセックス…!?
「いや、待て待て。オレの意思は…?」
んなこと言われても、心の準備が出来ねーよ。
「あっ、もっとたくさんの女の子を誘って欲しかったってことですか」
もう十分だよ。
「いや、そういうことじゃなくて、まだ、心の準備が出来てないというか…」
「リトさんが心の準備は出来ていろうといなくとも女の子達は行く気満々なので。今更断れませんよね〜」
「分かったよ…」
オレは、渋々そう答えた。
そんなこんなで夜までこのことを悶々と引きずっている。
セックス…。
そりゃ、オレだってしたい。
男だから。
でも、オレは春菜ちゃんのことが好きだ。
だから、そういうことも春菜ちゃんだけにしなくちゃダメなんだとオレは思うんだ。
いや、春菜ちゃんにさえそんなこと俺がしていいのかも分からない。
それなのに、俺は、俺は…。
不特定多数の男女と交わろうとしているんだ。
オレの気持ちは…?
春菜ちゃんのことだけが好きなのか?
それとも…飽き足らず、ララとかモモとかルンとかヤミのことも好きなのか?
結局分からないじゃないか。
「リト〜、明日楽しみだね〜」
陽気な声で言って来たのはララ。
「そうだね…」
「どうしたの?元気無いよ」
まあな。
そんなこと考えていたら元気が出るはずもない。
「いや、ちょっと悩んでたんだ」
「悩みなら聞くよ。だって、リトは私の
でしょ」
「そうだな…。オレさ、今誰のことが好きか分からないんだ。だから、誰を好きになって愛せばいいのか、悩んでたんだ」
「決まってるよ、リトのことが好きな人を全員を好きになって愛せばいいんだよ」
相変わらずララらしい考え方だ。
でも…。
「でもいいのか…?」
「何言ってんの。リトは全員を幸せにする権利があるんだよ。全員がリトとの結婚を望んでいるのなら一夫多妻制の国で結婚すれば良いし。リトが落ち込むことなんて無いよ」
そうか、ララの言う通りなのかもしれない。
「そっか、ありがと。なんかスッキリした」
「ふふっ♡良かった」
ホッとするララ。
この姿を見てるとオレは全員のことが好きかもしれない、そう少し実感出来たんだ。
「なあ、ララ。一緒に寝るか?」
自分からはあまり言ったことない言葉。
少し、照れながらもオレはララに言った。
「いいよ!一緒に寝よう!」
喜ぶララはやっぱり可愛い。
自分でもね、時々思うんだ。
オレってなんて罪な人間なんだってね。