※この作品はR-18です。

To LOVEる ぱらだいす   作:月瀬 星音

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14話 〜美柑とリト 上編〜

「リトってさ、意外とモテるよね?」

 

そう言っているのは美柑。

 

オレの妹だ。

 

と言っても、今来てる他の奴らとは違う。

 

ある意味、別の存在。

 

俺から言わせてみれば、誰にも取って代わらない大事な家族。

 

少し、喧嘩したり、皮肉言われたりするけど、可愛くて、優しくて頼り甲斐がある。

 

もし、美柑がいじめられたり、困ったことがあれば真っ先に俺は助けに行く。それが、シスコンだとからかわれたとしても。

 

「そうか…?」

 

「だって、ヤミさんに…、ララさん、ルンさん、西蓮寺さん、モモさん…」

 

「そうだけど…。それがモテてるって言うのか?」

 

「言うでしょ。顔もそこまでかっこよくもないのにね」

 

「失礼だな。顔は余計だ…」

 

「リトの優しい部分は認めるけど…」

 

「そうか…?俺のどこが良いところなんだろ…」

 

「きっと、私が分からないところで、カッコいいと思われてたり、誠実だったりするんじゃない?」

 

「そうなのかなぁ。人に好かれることは素直に嬉しいと思うぜ」

 

「リトは、素直に嬉しくて女の子のこと抱いちゃうんだ…」

美柑がクスッと笑って言う。

 

小学生なのになんでそんなこと知ってるんだ!?

 

そして。美柑にもバレてたのかよ。

 

「何か、慌ててる顔してるけど妹の私が知らないとでも思ったわけ?」

 

オレの気持ちさえバレてました。

 

「慌ててなんか…。ごめん、美柑。そういうことララとかモモとかルンとかとヤッたりはしたんだ」

 

もう、素直に認めちゃえ。

 

「別に、兄のプライペートに口うるさくは言わないけどさ。夜は声抑えてよね」

 

末恐ろしい、妹…。

 

「…、わ、分かったよ」

 

「それにしても、リトって朴念仁だよね」

 

「はあっ!?」

 

なんだよ急に…。

 

「だって、女の子の好意、告白されるまで気づかなかったんでしょ」

 

「まあ…」

 

「…」

 

なんか、美柑がボソッと言った。

 

気になるな…。

 

「ねえ、リト…。エッチって気持ち良いの?」

 

美柑!?

 

さっきから美柑の言ってることがおかしいぞ。

 

「さっきからどうしたんだよ、美柑!」

 

「いや、クラスの男子からエッチしたい女子ナンバーワンって思われてるらしいの」

 

オレの妹が、仮にも小学生の同級生から思われてるなんて不快だ。

 

「れ、恋愛やそういうことをするのは自由だけど、まだ美柑には早すぎるよ…」

 

「ふーん、小学生はダメで同じ未成年の高校生はいいんだ…」

 

「うっ…。本当は、嫌なんだよ、美柑が他の男に汚されるのが。見てられるわけがない」

 

「リトってまさかシスコン?」

 

「そういうことじゃないって…。誰だって、妹がそういう風に見られれば、不快に思うもんだろ、兄は!」

 

これは、オレの本心だ。

 

オレは、純粋な兄の心を伝えたまでで。

 

まさか、こんなことになるなんて予想してなかった。

 

多分、人生の中で一番衝撃的だとオレとしては思うんだ。

 

 

 

 

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