母親が死んで、妹が盲目になった上歩行不可能な程の重傷を負ったから実の父親に見舞いに来て欲しいと言った。
ルルーシュの要望はそれだけだった。しかしそれは間違っていた。
そもそもあの男は見舞いに来て貰う程の価値ある人間では無かった。そのことにもっと早く気づかなかったことが失敗だった。
王座の少し下。しかしオデュッセウスに次いで王座に近い席で、シュナイゼルはルルーシュを見下ろしていた。
「死んでおる、とは」
また随分と理解不能な。シュナイゼルは小さく口の中で呟いた。
酷い言い草だ。あの男こそ妄執のみに突き動かされた死体のようなものだ。
唯一思想を共有できていたマリアンヌが死んでしまった以上、これから先あの男は幽鬼の様に地上を彷徨うしか無い。
過ぎ去った栄光を眺めることしかできない老人と成り果てた様は憐れなのだろうが、権力と無駄に大きな声のせいでただ只管に迷惑だ。
今後あの男の言う通り延々と戦域を広げてエリアを獲得し続けたところで、いつかは補給ラインが破綻する。
世界征服を実現するより先にブリタニアが内部破綻する方が確実に早いだろう。
シャルル皇帝の器では全人類を平等に幸せにすることはできないことは明らかだ。
しかし他に手段はあるかと問われれば、答えに窮してしまうが。
それはともかく。檀上からルルーシュを見下ろす。
ルルーシュは皇帝の威圧で膝を屈し、地面に這いつくばっていた。その姿には戦場で指揮を揮う時に見せた鬼気迫る迫力は微塵も無い。
シャルルの言葉一つで売春宿へ売られたばかりの幼女のように項垂れる姿は、安っぽい悲劇のようで拍子抜けした。
シャルルは死んでいると言っただけだ。
その言葉には理屈も根拠も無い。親として、そして皇帝としての権力を振りかざした暴論でしかない。
自分はルルーシュが死んでいるだなどと思わないし、これまでルルーシュに付き従って戦ってきた兵士達もそうだろう。特にあの騎士候補など、ルルーシュが侮辱されたとあれば相手が皇帝でも牙を剥く程にルルーシュに心酔している。
医学的にも社会的にもまだ生きているルルーシュに、世界中でたった一人あの男だけが死んでいるなどと一方的に告げた。客観的に見ても、多数決的を取ったとしてもあの男の方が間違っており、ルルーシュは生きている。
あんな皇帝の世迷い事にはいそうですねと本心から同意する奴などマリアンヌぐらいしかいなかった。そしてそのマリアンヌは死んだ。
ただの父親程度に、存在を否定された程度のことで顔を蒼白にして涙を潤ませる必要性などルルーシュには無い。
だというのにああして両足で立つことさえままならず這いつくばっているのは、ルルーシュがシャルルに負けたからだ。
だから彼、いや彼女は敗北者として膝をつくことしかできない。
「————君はもっと強いと思っていたよ、ルルーシュ」
実の親も兄弟も、全て薙ぎ倒して王道を行くような魔王になれるのではないかと思っていた。そうなったルルーシュはきっと面白かっただろう。
しかし結局ルルーシュはその場から逃げ去り、シュナイゼルはルルーシュから興味を無くして皇帝の沙汰を待つべく玉座を見上げた。
他人からのたった一言で敗北するような弱い人間に関わっている暇など、全人類を平等に幸福にしなければならないブリタニア宰相には無かったもので。
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マリアンヌのベッドで寝たいと言ったナナリーはいつもより大きなベッドに横たわっている。
皇妃の部屋は皇族とは思えない程に簡素で、調度品は壁に飾られている銃剣ぐらいしかない。しかしベッドは最上級のもので、いつもより大きなベッドに体を沈み込ませたナナリーは楽しそうに微笑んでいた。
王を迎える妃の寝具がどんな用途に使わているか知らない訳ではないが、ルルーシュはナナリーを止めなかった。これから先自由とは無縁の日々になることは自明であり、今この瞬間ナナリーが望んだことは全て叶えたかった。
「お兄様、日本はどんなところなのですか?」
「とても謙虚な人たちが住む国らしいよ、ナナリー。綺麗好きで、礼儀正しい人が多いんだとか。木造の古い建物も多く残っていると聞いたこともある」
「そうなのですか。楽しみですね、お兄様」
ベッドの上で寝転ぶナナリーは幸せそうに微笑んでいる。ルルーシュは血の味がするほど唇を噛みしめた。
いつも零れそうなほど大きく見開いていた瞳は、今は白い柔らかな瞼が覆い隠している。医師によると眼球にも神経にも医学的な問題は無く、精神的な要因による失明が最も高いとの診断だった。
これまで蝶よ花よと可愛がられてきたナナリーにとって、銃声も血の臭いも耐え難い衝撃だったのだろう。それが実の母の血となれば尚更に違いない。
長い睫毛に縁どられた三日月型の瞼を見やる。ナナリーの失明は痛ましいが、精神的なものであるというのならばナナリーは自分の意思で世界を見ることを止めたのだろう。
直視するのも難しい現実があることをルルーシュは既に知っていた。
「お兄様、ユフィ姉様やコゥ姉様も来て下さるの?」
「いや、彼女らは来ないよ。俺とナナリーだけで行くんだ」
「そうなのですか。二人だけでなんて、お母様に叱られないでしょうか」
心配そうな顔で白いシーツを被ったナナリーは天使のように清廉だ。ルルーシュはその美しい姿を一分も歪めたくなくて、口を閉じるしかなかった。
現実を受け止めるようになるまでには時間がかかる。今はこうして話もできるが、精神が不安定になるとナナリーは泣き叫び手あたり次第に物を投げて悲鳴を上げる。
歩けないストレス、目が見えない不安、母親が目の前で死んでしまったことへの精神的ストレスがたった9歳の子供に耐えられる筈が無い。
「——————母上は叱らないよ。いってらっしゃいと言ってくれるさ」
「そうですね。お土産を買って帰ってあげないといけませんね」
無邪気なナナリーを見ていると胸が内側から破裂するような痛みに苛まれる。痛くてたまらない。
トランクを乱暴に閉める。容量限界まで詰め込んだトランクは軋みながら口を閉じた。
お兄様、と首を傾げるナナリーになんと話しかければよいのか分からない。
どうやってナナリーに告げればいいんだ。自分たちは日本に死にに行くんだと。開戦の引き金となるために、日本人に殺されるために行くんだと。
もう自分たちに生きていて欲しいと思っている人間なんて、どこにもいないんだと。
自分はいい。もういい。散々ヨーロッパで敵兵を殺してきた。それだけの罪は犯した。諦めはつく。
でもどうしてナナリーが死なないといけないんだ。そして自分はどうやってそれをナナリーに伝えればいいんだ。
そんな覚悟はできていなかった。
「ジェレミア卿も一緒に来て下さるのかしら」
「ジェレミアは来ない」
ナナリーの呟きにトランクを殴る。金具が軋んだ。
「あいつは来させない。絶対に」
何が何でもジェレミアは日本に連れて行ってはいけない。
あの馬鹿は一言、付いてきて欲しいと頼めば付いて来るだろう。
そのために士官学校を首席で卒業したという華々しい成果を捨てて、この3年間死に物狂いで得た戦歴を捨てて、ゴットバルト家次期当主の座を捨てて、ブリタニアの貴族という特権階級の座を捨てて、———家族を捨ててしまう。あいつにはまだ父親も母親も、妹もいる。
でもあの馬鹿は自分がそう期待していると知れば、そうするだろう。
「……お兄様?」
怯えたナナリーの顔が目に入り、ルルーシュは笑顔を作った。
たとえ目が見えなくても、笑顔を作れば優しい声色になる。眼が見えない分聴力が鋭敏になったナナリーを騙すため、蕩けるような微笑みを維持しながらルルーシュはナナリーに毛布を被せた。
「大丈夫。旅行の支度が大変でイライラしているんだよ。でもナナリーの可愛い顔を見たら吹き飛んだ」
「そう、ですか。お兄様でもイライラすることがあるんですね」
「あるさ。シュナイゼル兄上にチェスで負けた時なんてすごくイライラする」
「でももう負けないんでしょう?」
「勿論。次は勝つ」
柔らかいアッシュブロンドに指を絡める。ナナリーは真っ白いシーツから顔を出して微笑んだ。
「おやすみなさいお兄様」
「お休みナナリー。よい夢を」
安らかに眠れるよう、額に小さくキスを落とした。
こうして柔らかいベッドで寝れるのもあと数日だけだろう。
トランクを引いてルルーシュはマリアンヌの部屋を出た。部屋を出たところでジェレミアが跪いていた。
顔色が悪い。寝ていないのだろう。だがそれはルルーシュも同じだった。
ルルーシュは残っていた膨大な仕事をジェレミアと二人で全て片付け、ジェレミアからシュナイゼルに報告させた。
報告書には母親が死んで放心状態になったルルーシュに代わり、ジェレミア・ゴットバルトがほぼすべてを済ませたと記載しておいた。
聡明なシュナイゼルであればあの紙1枚でルルーシュからの頼み事を察するに違いない。
「———婦女子の部屋の前で待機するのは、騎士としていかがなものかと思うがな」
「申し訳ございません」
まあいいさ。もう見咎める者もいない。トランクを引きながら歩く。お持ちしますと言われたが断る。
薄暗いアリエス宮には人気が無く、寒々しい。これまでは夜中であっても警備兵がいたものだが、もう警備する必要も無い皇族に構う貴族などこの馬鹿しかいない。
メイドも皆解雇し新しい就職先を斡旋した。さらにめぼしい調度品は全て売り払って現金に換えてヨーロッパの隠し金庫に詰め込んだ。この数日はその作業で手一杯で、いつまでも周囲を飛び回るこの馬鹿な男に関わる暇が無かった。
暇を作りたくなかったのだ。
他者の心情や利益を無視して我儘を通そうとする感情がここまで悍ましいとは思わなかった。
「2日後、日本に向かうことになった」
「———承知致しました」
「何を承知したんだ」
振り返る。自分よりも遥かに高い位置にある顔を見る。
泣きそうに眉を震わせて病的に顔色を悪くした男を見て、不意に怒気が頂点に達した。既に沸点ギリギリだった怒りが、ナナリーの前だからと抑えていた怒りが、まるで自分を憐れむような男の視線に爆発した。
腕を掴んで近くの部屋に引きずる。ナナリーに聞こえてはいけないという最低限の理性だった。
部屋に連れ込み地面に倒す。ジェレミアは抵抗せず床に仰向けに横たわってルルーシュを見上げた。痛ましいものを見るようなその顔が憎かった。
「何を承知したんだ!何を!」
髪をかきむしる。主がこんな無様な有様になってもまだ冷静なジェレミアが憎かった。
全てが憎かった。何もかもが。皆死んでしまえと思った。
マリアンヌが死んだ途端にヴィ家を捨てにかかった皇帝も、ヴィ家を助けようともしない兄弟達も、好機だとばかりに他の皇族に取り入ろうとする貴族達も、皆ぐちゃぐちゃに潰れて死んでしまえばいいんだ。
目の前の男もそうだ。結局こいつもいなくなるんだ。それでいいんだ。そうした方がこの男は幸せだ。
でも捨てられるのは嫌だった。感情が矛盾していた。
悲しみと憎しみと怒りと焦りが混然となってルルーシュの中を荒れ狂っていた。その中心で甘ったれたルルーシュが叫ぶ。
お願いだから捨てないで!大事にして!優しくして!殺さないで殺さないで殺さないで!
死んでも口にできない言葉ばかりをぐるぐると喚き散らしている。
いつものように労わりの籠った視線でルルーシュを見るジェレミアを見ていると、そんな言葉が口から漏れ出てしまいそうで、死んでしまいたくなる。
ジェレミアの胸倉を掴む。ジェレミアは何も言わずに無様な醜態を晒す主の為すがままにされていた。
オレンジ色の瞳を睨みつける。
「解雇だ!」
破裂するように鳴り響くルルーシュの声に、ジェレミアはびくりと肩を震わせた。
「ルルーシュ様、それは」
「ヴィ家の当主、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの騎士候補でありながらマリアンヌ皇妃の暗殺を防げなかった失態は貴様の首程度では足りん程の罪過だ!しかし最早皇位継承権を持たない俺では正式に貴様を罰することが出来ん。この程度で済んで有難く思え!」
「ルルーシュ様お待ちください!私は!」
「貴様の処遇はシュナイゼル兄上に打診してやる。一兵卒からやり直すと良い、この役立たずが!」
言い切った。口を開閉しながら、しかし何も言葉にしようとしないジェレミアから手を離して踵を返す。
ジェレミアは寝転がったまま微動だにしなかった。呆けた顔のまま小さく、役立たず、と呟いた。
トランクを引きずって部屋から出た。これでもう自分とナナリーの二人だけになる。
これで良い。良いのだ。
ルルーシュは元来た道を引き返してマリアンヌの部屋に戻った。やはり自分の部屋ではなくナナリーと一緒に寝よう。
一人では寒い。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
夕暮れが気持ち悪い程に美しい。皇族とは思えない簡素な衣服に身を包んだルルーシュとナナリーは日本行きの飛行機の足元でタラップが下りるのを待っていた。
見送りに来ていたのは兄弟達と、ノート・マクスウェル、ルーベン・アッシュフォード、そしてジェレミアだった。皇族の見送りにしてはあまりに人数が少ないが、皇帝の不興を買った兄妹となればこんなものだろう。むしろ盛大に見送られると腹立たしさが増すばかりだっただろうから、このくらい閑散としていた方が気が楽だと思った。
飛行機の横に立ち並んだ彼らは一様に沈痛な顔を作っていた。
ナナリーの車椅子のグリップを握り、ルルーシュは一人一人の顔を淡々と眺めた。仲の良かった者、悪かった者、喋ったことさえ殆ど無かった者もいる。
シュナイゼルに視線を向ける。痛ましそうな顔をしたシュナイゼルは一度頷いた。その仕草でジェレミアの立場はシュナイゼルの下で守られると信じられた。
シュナイゼルは合理的な思考回路しか持たない。特派に所属する騎士不足解消のためにも、ジェレミアを自身の配下に加える約束を違えることはないだろう。
まず確実にジェレミアはシュナイゼル傘下の軍人、特派所属の騎士となる。成果を上げればシュナイゼルの選任騎士となることも夢ではない。シュナイゼルの選任騎士となれば、将来ナイトオブワンとなる可能性もある。
そうなればブリタニア国内でも有数の権力者となる。下手な皇族より大きな権力と富を手に入れられる。
それがジェレミアの幸せかは分からないが、少なくとも不幸ではないだろう。不幸であるより不幸でない方がいいに決まっている。リスクは避けるべきだ。
だからこれが主君として、部下にできる最善の行動の筈だ。
飛行機の腹の部分から鉄片が零れ落ちるようにゆっくりと下りる。ルルーシュはタラップの元へと車椅子を押した。
喪服に身を包んだコーネリアが一歩歩み出た。
「ルルーシュ」
「コゥ姉上、なんでしょう」
「————恨むなよ、これも皇族の」
「恨みますよ」
高い位置から見下しているコーネリアの瞳を見据えた。
この女は何を甘いことをぬかしているのだろうか。
敵国に売り払い死ぬように仕組んでおいて、一片の恨みも無く、これもブリタニアのためと喜んで自分たちが死ぬとでも思ったのだろうか。
視線が合い、息を呑んで後ずさるコーネリアを冷ややかに睨みつける。マリアンヌが暗殺された日に警備担当であったコーネリアが責任を追及されずこうして安穏としているのも、ヴィ家を早々に見限り関係を絶ったためだ。
その後ろに並ぶ数多くの兄妹たちも似たり寄ったり。顔は痛ましそうにしながら、その実自分たちに手を差し伸べた人物は一人としていない。
表情を悲しく歪ませようと、心中では罪悪感を抱いていようと、何の意味も無い。
行動に繋がらない感情などゴミ屑だ。そんなものは自分の振舞いを正当化する醜い言い訳以上の意味はない。存在する価値もない。
コーネリアはユフィのためにヴィ家を切り捨て、自分を、ナナリーを見殺しにした。それが現実に起こった全てだ。
だからルルーシュは絶対に許さない。
皇帝のせいで、ブリタニアのせいでナナリーは死ぬかもしれない。
だから皇帝もブリタニアも自分の敵だ。
最早ただの敵でしかなくなった女を見上げ、ルルーシュは淡々と事実のみを告げた。
「死ぬまで恨みます。死んでもずっと、恨みます」
「————っ」
「ではこれで。さようなら、姉上」
「お姉さま、さようなら。お土産を買ってきますね。お母さまには内緒ですよ?」
ふふ、と笑うナナリーを撫でる。
コーネリアがどんな表情をしているか分からなかった。興味も無かった。
タラップの下で車椅子を固定し、ナナリーを背負おうとしゃがんだ。しかしその前にジェレミアがナナリーを抱え上げた。
「止めろ、ジェレミア」
「しかし」
「————頼む、俺が背負いたいんだ」
ジェレミアは泣きそうな顔をして、いや実際に泣きながらナナリーをルルーシュに背負わせた。
膝が震える程に重い。まだ9歳のナナリーは屈強な軍人であるジェレミアにとっては軽々と両腕で抱え上げられる程度の重さだったのだろうが、12歳のルルーシュにとっては膝が震える程に重かった。
小刻みに震えながらタラップを一つ一つ登っていく。背後からジェレミアが何度もしゃくりあげながら車椅子を抱えてタラップを登っている音が聞こえた。
飛行機の椅子にナナリーを座らせる。ジェレミアがその隣に車椅子を置く。
「ありがとうジェレミア卿。助かった」
「いえ」
「今後もその忠義をブリタニアに捧げてくれるよう願っている」
「っ、いえ」
「ジェレミア」
窘めるよう背中を叩いた。
そうしなければそのままずっとここに立ち尽くしていそうな程に悲痛な顔をしていた。
「もう時間だ。降りろ、ジェレミア・ゴットバルト。貴公の役目は終わった」
ジェレミアは項垂れ、首を振り、静かに飛行機から降りて行った。
体をシートに沈める。小さな窓を覗き込むと、こちらを見上げるジェレミアに、項垂れたコーネリア、無表情のシュナイゼルが見下ろせた。鳴り響くエンジンの音と共に彼らの顔はすぐに遠ざかる。代わりに自室からよく眺めていた景色が視界いっぱいに広がった。
整然としながらも騒々しいビル群に埋め尽くされたペンドラゴン。血管の様に国土を縦横無尽に走る道路には昼夜を問わず車が走り、様々な荷物や人を運んでいる。
これぞブリタニア。光り輝く国。我がブリタニア。
窓に顔を押し付けるも、光瞬く都市はぐんぐんと遠ざかり、やがて見えなくなった。