早くこの子達もエロエロに染め上げたいです。
刀奈が俺の部屋に泊まった次の日。
彼女が朝早く自分の部屋に戻ったのを見届けた後に、俺は頼奈に連絡をしてみた。
「もしもし?頼奈か?」
『お!畔章~!久し振りだな~!』
「そうだな」
こいつとは高校卒業以来ずっと会ってない。
と言うのも、頼奈は親父さんの手伝いをする為に会社に本格的に就職する事を決め、今は経済学や帝王学などを一生懸命に勉強中なのだ。
「ん?なんだか騒がしく感じるけど、、今どこにいるんだ?」
『フランスだけど?』
「ブッ!」
吹いた。
余りにもジャストタイミングすぎて。
『ど…どうした?』
「なんでもない…」
よもや、俺がこんなリアクションをする日が来るとは…。
「なんでフランスに?」
『あ~……お前にならいいか。下手にバラしたりとかしなさそうだし。俺は畔章を信用してるからな!』
「あっそ」
そっけなく返事をしたが、実は滅茶苦茶嬉しいです。
『畔章は『女性権利団体』って知ってるか?』
「最近、ニュースやネットで話題を浚っている、女尊男否の思想に凝り固まった馬鹿な集団の事だろ?」
『正解』
「それがどうかしたのか?」
『フランス政府の要請で、その女性権利団体フランス支部をぶっ潰しに来てるんだ』
「……物理的に?」
『またまた正解』
そうなんだよな…。
原瀬財団って、密かに影の仕置き人みたいな事もしてるんだよな。
唯でさえ瀬奈の身体能力は高い方だから、生身でもIS相手に引けは取らない。
「まぁ……お前なら大丈夫だと思うけど、怪我だけはするなよ?」
『がってんだ!俺様に任せとけ~!』
「その返事が俺を不安にさせる……」
『なんでっ!?』
ある意味、その返事はフラグだぞ…。
『そうだ!ニュース観たぞ!畔章、お前ISを動かしたんだってな!すげーじゃねーか!』
「凄かったよ……本当に」
具体的な事は言いたくないけど。
『って事は、今はIS学園に居たりとか?』
「よく分かったな」
『マジか~!つーことはあれか?人生二回目の高校生活を満喫中?』
「そーだよ。悪いか?」
『誰もんなこと言ってねーだろ?そっか~…お前も大変そうだな……』
「それはお互い様だろ?」
『そうかもな!』
今の所、俺はこれと言って苦労はしてないけどな。
『でも、あそこって殆ど女子高みたいなもんだろ?なら、世の男共の夢であるハーレムで築いてんのか?』
「今の所は17人ぐらいかな?」
『…………え?冗談のつもりで言ったのに、本当にハーレムを?』
「作ってるな」
『まぁ……今更驚かねぇか。だって、高校時代もお前、無駄にモテまくってたしな』
「お前がそれを言うのか?毎日のように下駄箱にラブレターが山のように入ってただろ」
『畔章だって同じじゃねーか。けど、お前の場合は千冬さんって言う恋人がいたから、そこまで大袈裟な事にはならなかったけどな』
当時は本当に大変だった…。
特に大変なのはバレンタインデー。
俺と頼奈の二人で、学校の女子全員のチョコを独占していたに等しいから、他の男子からの嫉妬の目線が痛いのなんの。
『あれ?ハーレムを築いてるって事は…千冬さんは?』
「勿論。今でもちゃんと付き合ってるよ。千冬も俺のハーレムの一員で、彼女自身が俺のハーレムを許可したんだ。って言うか、言いだしっぺは千冬」
『俺……あの人の考えてる事が時々わからねぇ…』
「奇遇だな。俺もだよ」
それも千冬の魅力なんだけどな!
『ところでよ、何の用で電話してきたんだ?何か用事があるんだろ?』
「そうだった…。お前との会話が久し振り過ぎて、思わず夢中になっていた…」
『仕方ねぇって。こうしてちゃんと話すのって一年振りだもんな』
面目ない…。
もうちょっとしっかりとしなきゃな。
「……フランスにさ、デュノア社ってあるだろ?」
『おお。知ってる知ってる。俺も何回か親父に連れられて行った事あるよ。そのデュノア社がどうかしたのか?』
「実はな……今度、フランスから転入生が来るみたいなんだ。その転入生がなんと、男らしんだよ」
『はぁっ!?そりゃおかしいだろ!?もう一人男でISを動かせる奴が出てきたら、世界中で報道とかされる筈だろ?そんな話、一切聞いてないぞ!』
「そう言うと思ったよ。でな、その転入生のファミリーネームが『デュノア』なんだ」
『………それ、詳しく聞かせろ』
頼奈の口調が真剣になった。
この時のこいつは恐ろしく頼りになる。
「さっきも言ったが、俺もハーレムって形でこっちでコミュニティを築いた。その中には暗部の子もいるんだ」
『それって、もしかして更識の人間か?』
「その現当主様だよ」
『お前って奴は……』
その声、呆れてるな?
「で、その子が転入生の裏を独自に取ったんだが、デュノア家には男の子供は存在しないらしい。これは出生届なんかも確認したから、ほぼ間違いない」
『更識の情報なら信用出来る。けど、そうなると……』
「十中八九、俺の事を狙ったスパイだろうな。顔写真を見たが、あれを男で通すのは少し無理があるように思える。どう見ても女の子だった」
『まさか……捨て駒?』
「とは考えにくいな。なんせ、その子は社長の子供と聞いている」
『それって増々怪しいじゃないか…。これは、マジで調べてみる必要があるかもしれない』
「頼めるか?」
『乗りかかった舟だ。それに、こっちでもきな臭い情報を手にしちまったしな』
「きな臭い情報?」
『なんでも、女性権利団体のフランス支部とデュノア社が裏で繋がっているらしい。まだ確定事項じゃないんだけどな』
「なんか、俺が想像している以上に規模が大きくなっている?」
『だな。ま、こっちの事は俺の任せて、お前はその謎の男装転入生ちゃんの動向でも探ってみてくれ』
「分かった。頼んだぞ」
『お前も。気を付けてな』
通話が切れた。
頼奈との話は楽しかったが、半分ぐらいは思い出話になってしまったな。
「……そろそろ行くか」
皆を待たせているかもしれないしな。
俺は急いで支度をして、部屋を後にした。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「ねぇ、例の噂聞いた?」
「聞いた聞いた!あれでしょ?」
「IS学園内に秘密の部活があるってヤツでしょ?」
「そうそう!なんでも、顧問が織斑先生で、あの馬渡さんが部長をしてるんだって!」
「マジでっ!?」
「部室棟のどこかに部室があって、そこでは毎回毎回酒池肉林の宴が催されて…」
「あんたさ、『酒池肉林』の意味を知ってて言ってる?」
なにやら、奇妙な一団が食堂の一部を占拠して何かを話している。
途切れ途切れに聞こえてくるから、それで話の内容は予想出来るけど。
「どうやら、私と薫子ちゃんの流した噂は順調に広まっているみたいね?」
「これなら、部員以外の子が部室に来るのも時間の問題だね」
いつもの愛人達と一緒に朝食を食べていると、集団がこっちの方をジッと見だした。
「あれだけの美少女を侍らせているって事は……」
「噂の信憑性が高くなってきましたなぁ~」
いつか、あの中の誰かを犯すのだろうか?
全員が見目麗しい美少女ばかりだけどさ。
「しかし、まさか転入生にスパイ疑惑があるなんてねぇ~…」
「あんまり大声で言っちゃ駄目よ?まだ疑惑の段階なんだから」
「「はぁ~い」」
鈴と本音が間延びした声で返事をする。
本当に大丈夫か…?
「ラウラ…ボーデヴィッヒ……」
「クロエ?どうした?」
「え?あ…あぁ…なんでもありません」
今朝からどうもクロエの様子がおかしい。
心ここに非ずと言うか…。
「クロエ」
「はい?…ふぁ……」
まずは安心させるための頭なでなで。
「何を悩んでいるかは知らないけど、俺はいつでも相談に乗るからな?」
「畔章さん……」
「勿論、ここに居る皆も同じだぞ?」
皆も同じ様に頷いてくれた。
「皆さん……」
少し目尻に溜まった涙を拭い、クロエに笑顔が戻る。
「分かりました。でも、これは本人がいる所で話した方がいいと思うので、その時に話します」
「分かったよ」
クロエが自分で決めたのなら、俺からは何も言う事は無い。
「よし。早く食べて教室に行こう。ここでノロノロと食べていたら、また千冬に起こられるからな」
「賛成だ。朝っぱらからちっふーの雷は御免だぜ」
「そんな風に言ってるから、雷が落ちるんじゃないんスか?」
「…………」
フォルテの正論ツッコみに沈黙したダリルを横目に、俺達はそれなりのスピードで朝食を食べ進めた。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
刀奈達、上級生組と別れた後、自分達の教室へと向かう俺達。
その後、鈴と簪とも別れた後に自分達の教室へと足を運ぶ。
「……と言う訳なんです」
教室に入ると、なにやら真耶が女子達に何かを説明していた。
女子の一人が持っている雑誌を見ると、それはISスーツの写真が載っていた。
ISスースのカタログ的な奴か?
「おはよう」
「あ!おはようございます!畔章さん!」
もう真耶も俺の事をデフォで名前呼びしてくるな。
別に気にしないけどさ。
「馬渡さん!実は今、皆でISスーツの話をしてたんですけど、馬渡さんの着ているスーツってどこ製なんですか?」
「確か、イングリット社のストレートモデルだって聞いてる。男用のISスーツなんてある筈がないから、俺のデータを元にして一から造り上げたらしい」
「つまり、特注品ってことですか?」
「そうなるな」
特注品と言えば聞こえはいいが、本当は単なる実験台だ。
今後も俺のような生粋の男性操縦者が現れるかは微妙だけど。
「あれ?なんかスルーしたけど、山田先生ってば…馬渡さんの事を名前で呼ばなかった?」
「そ…それはですね……」
お~…困ってる困ってる。
ならば、ここはもっと困らせてみよう。
「真耶も俺の『愛人』だからだよ。な?真耶」
「は…はいぃぃ~……」
頭にポンと手を乗せながら言うと、真耶の頭から湯気が出てきた。
「ど…堂々と言いますね…」
「畔章さんが最近、ワイルドになってきてますわ…」
「クール&ワイルドですね」
「それだと、くろりんは赤いジャケットを素肌に着る事にならない?」
え?別に俺は月の裏に閉じ込められた色黒で投影魔術が使える弓兵の英霊じゃないぞ?
俺は寧ろ槍兵の英霊じゃね?
「「「「それはそれでアリかも!!!」」」」
なんで真耶まで一緒に叫んでるんだよ…。
「す…すご~…」
「織斑先生だけじゃなくて、山田先生まで……」
「噂じゃ、篠ノ之博士も馬渡さんにゾッコンらしいし……」
「馬渡さんの守備範囲に限界は無いのか!?」
「流石にあるよ?」
なんて言いつつも、人妻や女子中学生も愛人にしてる時点で説得力皆無だけどな。
そろそろ席につかなくては。
そう思って席に座った直後、千冬がいつものスーツ姿で教室に入って来た。
真耶と言い千冬と言い、昨日の今日でよく普通にしてられるな。
かなりキツいプレイをした自覚はあるんだけど。
「諸君。おはよう」
「「「「「おはようございます!!」」」」」
鶴の一声とはよく言ったもんだ。
千冬の挨拶一つで騒がしかった教室が一気に静寂に包まれた。
女子達も一斉に席に着き始めたし。
「さて。本日から本格的な実践訓練に移行する。訓練機ではあるが、今学期初めてのISを使用しての本格的な授業になる為、決して気を緩めないように。各々のISスーツは届くまでは学校指定のスーツを使用する事になる。もしも忘れたりしたら水着で授業を受けて貰うからな?それすらも忘れた場合は下着だ」
普通なら何らかの反応をするべきなんだろうけど、女の子の裸なんて超がつくほど見慣れてます。
部室じゃ寧ろ、全裸こそが正装みたいなもんだし。
だからだろうか。
他の女子達が恥ずかしそうにしている中、箒とセシリアとクロエと本音は至って普通の表情をしている。
いや、本音だけどこか得意げにも見える気が…。
「それでは、山田先生。ホームルームを頼む」
「了解です」
千冬がどいた後に真耶が教壇に立った。
「なんとですね、今日は皆さんに転入生を紹介します!しかも、二人もです!」
「「「「「えええぇ~~~!?」」」」」
既に事情を知っている俺達は急いで耳を塞ぐ。
それでも凄く五月蠅かったけど。
(転入生二人を一組に寄越す…。多分、千冬が担任をしているからだな)
それだけ、ブリュンヒルデのネームバリューは絶大と言う事だろう。
けど、幾らISの実力が最強でも、千冬だって一人の女性だ。
必ずどこかで限界は来る。
そこをフォローするのが俺の役目だな。
「では、入って来てください」
「「はい」」
真耶の言葉を合図に、教室のドアが開いて二つの人影が入室してきた。
その内の一人を見て、俺達5人以外の全員の口がポカ~ン…と開きっぱなしになった。
それもそうだよな。
だって、うち一人が…俺と同じ『男の制服』を着ていたんだから。
「それじゃあ、お二人とも、自己紹介をお願いします」
「「分かりました」」
まずは男装疑惑君から一歩前に出た。
「初めまして。この度フランスから来たシャルル・デュノアと申します。この国では不慣れな事も多いかと思いますが、どうかよろしくお願いします」
爽やかな笑顔に丁寧な挨拶。
ふむ。男装云々以前に、一人の人間としては好感が持てるな。
「お…男の子…?」
「はい。この学園に僕と同じ境遇の方がいると聞いてやって来て…」
だが、彼…いや、彼女か?
ともかく、シャルルの言葉は最後まで言わせて貰えなかった。
その理由は、俺達が再び耳栓をした事からも分かると思う。
何気に千冬と真耶もポケットから耳栓を取り出して装着してるし。
「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」」」」」
「えぇぇぇぇぇぇ~~!?」
こらこら。転入生ちゃんがびっくりしてるでしょうが。
少しは自重しなさい。
「男子よ!二人目の男の子!」
「それがウチのクラスに!」
「馬渡さんは頼れるお兄さん系なのに対し、彼は逆に守ってあげたくなる系の男子!」
「早速、夏コミに向けて新しいプロットを書き上げないと!」
「勿論ネタは?」
「畔章×シャルルに決まってるでしょ!!」
勝手に俺をカップリングさせるな。
俺は千冬と愛人達だけしか愛さないぞ。
「あ~…お前達。静かにしろ。まだ自己紹介は終わってないんだぞ」
「そうですよ~」
教師二人の声に、生徒達は徐々に沈静化していった。
「では、挨拶をしろ」
「了解であります。教官」
教官……か。
その呼び方も懐かしいな。
銀色の美しい長髪を靡かせて、その左目には黒い眼帯。
幼い風貌を見せているが、彼女から発せられる雰囲気はまさに『軍人』そのものだ。
あれから少し時間は経過しているが、彼女はあんまり変わらないな。
「今は特別に許してやるが、今後はそう呼ぶな。今の私は教官ではなく教師だ。そして、今のお前はIS学園の一生徒に過ぎない」
「はっ!」
絶対に分かってないだろ…。
「ドイツからやって来たラウラ・ボーデヴィッヒだ。よろしく」
ハイ終了。
いや、もうちょっと何か無いのか?
「ああ……それと…」
「ん?」
な…なんだ?ラウラがこっちにやって来たぞ?
「久し振りだな!『お兄ちゃん!』」
「は?」
お…お兄ちゃん?
「「「「「はぁ~~~~~~っ!?」」」」」
また教室が阿鼻叫喚に包まれた。
今度は完全な不意打ちだったから、こっちも耳を塞ぐことが出来ずにダメージを受けてしまった。
「い…いきなりなんなんだ…?その…お兄ちゃんって……」
「クラリッサが言っていたんだ。私が貴方の事を『お兄ちゃん』と呼べば、必ず喜んでくれると」
「あの女は……!」
また余計な知識を吹き込みやがって…!
中途半端なオタク知識&日本知識を持っているが故に、アイツはいつも勘違いをする。
因みに、ラウラが言った『クラリッサ』とは、彼女の副官を務めている女性で、ドイツではよく千冬と俺と三人で話をしていた。
「またアイツの仕業か……」
千冬も頭を抱えているし。
その気持ちはよ~く分かるよ。
「と言う訳で、これからよろしく頼むぞ!畔章お兄ちゃん!」
「あ…あぁ……よろしく…」
純粋すぎるってのも考えものだな…。
ラウラ。頼むからお前はクラリッサのようにはならないでくれ…。
お兄ちゃんはそれだけを切に願うよ…。
「はぁ……あの子は……」
ホームルームの最後の聞こえたのは、クロエの盛大な溜息だった。
散々言っておいて、登場したのは最後の方だけでした。すいません。
次こそはちゃんと畔章と絡ませたいです。
ラウラに『お兄ちゃん』と呼ばせたかった…。
これで畔章の『義妹』が三人に増えましたね(笑)