原作に突入する為の『繋ぎ』的な話になっています。
まぁ……タイトルを見た時点で分かると思いますけど。
ですので、今回はメインディッシュの前の前菜のような気持ちで見て頂けると嬉しいです。
最近、内なるリビドーに逆らえない自分がいます。
あの乱交騒ぎから少し日が経った。
自業自得だったとは言え、あれから本当に大変だった。
三人の腹の中に溜まった精液を出すためにお腹を圧迫してみたりしたら、オマンコやアナルから精液が出る度に三人揃って絶頂するし。
お蔭で、皆が元通りになるまで丸一日かかった。
その光景がまたエロくて、結局はまたその日の夜に4Pしたんだけどな。
暦の上では春なのだが、まだまだ外の気温は冷える。
厚着をしながら俺は買い物に出かけている。
「今日の夕飯は何にしようかな~…」
こんな日は体を温める意味も込めて鍋物とかがいいかもしれない。
「……おでん喰いたいな…」
おでんは俺の大好物だ。
前は食べるだけだったが、家事技術を習得してからは自分で作り始めた。
言っとくが、俺のおでんに対する拘りは半端じゃないからな?
そこ重要な。
街中を歩きながら色んな店を見ていると、玩具屋が目に入った。
「……そう言えば、束さん…色んな物を残していったな…」
あの乱交の際に使った束さんの持って来たと思われる道具達。
束さんが帰った後も家にまだ置いてあって、袋ごと俺の部屋にある。
あの後でもう少し詳しく調べてみたら、バイブ以外にも色々と入っていた。
大体、バイブだけでも10個もあったしな。
オマンコ用のバイブが6種類。
大きさが同じで長さがそれぞれ長・中・短の3つ。
長さは同じだけど太さが極太・太・中・小の4つ。
そして、アナル用のバイブが長・中・短の3つ。
それに加え、プレイ用の蝋燭が3本に鞭が一つ、ロープが一本。
浣腸用の注射器にピンク色のローターが10個。
挿入したバイブを固定する貞操帯まであった。
他にもクスコや大きめの洗濯バサミ。
アイマスクに猿轡、トドメに電動用作業用工具を改造したと思われるピストンマシン。
「あれだけ持ってきて、重くなかったのかな?」
束さんって見た目に反して結構力あるしな。
そこら辺は無粋な話かもしれない。
「けど、アレだけはどうやって持って来たのか非常に気になる…」
俺が言う『アレ』とは、現在空き部屋に置いてある三角木馬の事だ。
あんな物、少し前まであの家には無かった。
確実に束さんが持って来たに違いない。
あの人は俺と千冬さんにどんなプレイをさせたいんだ。
……興味はあるけどさ。
「ん?」
いつも買い物をしているスーパーに入ろうとすると、入り口のガラスにピンク色のポスターが貼られていた。
『新入学セール!』
そっか……もうそんな時期になるのか…。
受験をしていれば、俺も同級生たちと一緒に大学でキャンパスライフをしていたんだろうか?
いや……今考えても詮無きことか。
俺は俺の選択を後悔なんてしないし、するつもりも無い。
愛する人と一緒に過ごせる事こそが、俺にとっては何よりも大事な事だ。
千冬さんと共に過ごす日々こそが、俺にとって最大の幸せなのだから。
「……よし!」
入学シーズンと言う事もあって最近の千冬さんはなんだか忙しそうにしていたし、今日は彼女を労う意味も込めて御馳走にしようか!
えっと……スーパーのチラシってどこやったっけ…。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「少し買いすぎたか…」
買い物袋を二つ引っさげて、俺はスーパーを後にした。
時間はすっかり昼になり、俺もお腹が空いてきた。
「本当はどこかによって何か食べたいけど、この荷物じゃな~…」
この状態でファミレスとかは入りにくい。
だったら、ここは早く帰って家で自炊でもした方がマシだと判断する。
そう思って帰路につこうとすると、なんだか人通りがある一方向に向かっているのを感じた。
「どこに向かってるんだ?」
あっちは確か……駅前ショッピングモール『レゾナンス』がある方向じゃ?
いつも人が多くて賑わっているけど、こんなにも人の流れが激しいのは珍しい。
今日は何かイベントでもあるのかな?
その時、レゾナンスに向かって歩いている二人組の女性の話が聞こえた。
「今日、レゾナンスにISの実物が展示されてるんだって!」
「マジで!?道理でアンタが無駄にはしゃぐわけだよ…」
「無駄にって……」
ISが展示……。
ISはその絶対数が467個と限られているから、展示会なんてことは本当に珍しい。
きっと、少しでもISの事を普及させ、理解させるためにIS委員会が動いたんだろう。
千冬さんがよくIS委員会に関する愚痴を零しているから、俺的にはあまりいい印象は無い。
「けど、興味はあるな…」
少し見るぐらいならいいだろう。
そこまで時間のかかる距離って訳じゃないし。
「行ってみよう」
そうと決めたら善は急げだ。
早くしないと人だかりで見れなくなってしまう。
つー訳で、とっとと家に帰って昼ご飯を食べてレゾナンスに行こう!
ここで直行しない辺り、俺って何気に真面目だよな…。
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・・・・
・・・
・・
・
「これはまた……!」
昼食を食べてレゾナンスにバスで直行すると、案の定、ISの展示会場は人で溢れかえっていた。
俺はなんとか辛うじて見える場所に位置することが出来た。
「うわっ……」
「この人……カッコいい…♡」
「ロン毛でイケメンのメガネ男子……♡」
「素敵……♡」
なんだ?複数の視線を感じるような……。
俺達の前では、鋼鉄製の甲冑のようなIS(確か名前は打鉄だったな。前に千冬さんが教えてくれた)の事を説明しているスーツを着た女性がいた。
「……と言う訳です」
周囲の喧騒で説明が殆ど聞けなかった。
もうちょっと早く来て前に並べばよかったな。
「う…うわっ!?」
後ろから押されて倒れる!?
「ちょ…!押さないでよ!」
「押してるのはそっちでしょ!」
あ~あ~…周りも騒がしくなってきたし。
ま…前に押し出される!?
「なっ…!」
俺は前に前にと人の波に流されて、集団の一番前に出た。
その勢いのまま足が縺れて、思わず展示されているISに手を触れてしまった。
「だ…大丈夫ですか!?」
「あ…ご心配なく。これでも鍛えてますから」
「そ…そうですか…(なにこのイケメン!?どっかの読者モデルとか!?)」
なんでこの人も俺を凝視する?
片手をISにつきながら立ち上がり、愛想笑いで誤魔化す。
いつまでもここにはいられない。
早く戻らないと……と、思っていたんだけど……
運命は俺を逃がす事を許さなかった。
(この人は……)
「え?」
なんか頭に聞こえてきたような…?
気のせいか?
(貴方になら……私達は……)
頭に直接響く声に混乱していると、突然、ISが光り出した。
「うわっ!?」
「きゃっ!?な…なんなの!?」
俺ごと光がISを包み込んで、思わず腕で顔を守る。
(私達が、貴方の事を空へと誘います…)
体に何か重たい感触を感じていると、光が次第に消えていった。
やがて光が完全に無くなると、何故か目線が高くなっていた。
「あ…あれ?」
なんで俺は皆を見下ろしてるんだ?
「あ……ああ……」
説明をしていた女性が俺を指差して震えている。
「男がISを動かしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「えぇっ!?」
そう言われて、改めて自分の体を見ている。
すると、俺の体に打鉄が装着されていた…。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
IS学園の職員室。
千冬は自分の机で意気揚々と鞄の中から布に包まれた弁当箱を取り出した。
「あ、それって先輩の彼氏さんが作ったお弁当ですか?」
「ま…まぁな…」
ニコニコ笑顔で千冬と話しているのは、彼女の後輩で同僚の山田真耶。
緑色の髪と明らかに常人離れした巨乳が特徴的な女性だ。
照れながらも布を取って弁当箱の蓋を開けると、中には色取り取りのおかずと綺麗に米が立ったご飯があった。
ご飯には少量の胡麻が乗っていた。
「うわぁ~……本当に美味しそうですね~!」
「当然だ。私の認めた男だぞ?」
「そうでしたね。ふふふ……♡」
穏やかな雰囲気が流れるなか、千冬は手を合わせて『いただきます』と言った後に、箸で唐揚げを取って頬張る。
「うん……今日も畔章のご飯は美味しいな」
「羨ましいです~。私も家事が上手な彼氏が欲しいな~…」
「言っておくが畔章はやらんぞ。……セックスぐらいなら許すが……」
「え?」
最後の方は小声で言ったので、真耶にはよく聞こえていなかった。
『き…緊急ニュースです!!』
「「ん?」」
ふと、職員室に備え付けのテレビから慌てたような声が聞こえてきた。
画面の中ではニュースキャスターが慌てた様子でニュース原稿を読み上げる。
『たった今、○○市にあるショッピングモール『レゾナンス』にて、男性がISを動かしたとされる情報が入りました!』
「「ブ――――――――――!!!」」
吹いた。
そりゃもう盛大に。
千冬も真耶も口に含んでいたお茶を思いっきり出してしまった。
「だ…男性がISを動かしたって……」
「どういう事かは分からんが……これは大変な事になるぞ…!」
「ですね…。その男性を巡って色んな企業や団体、研究所なんかが一斉に動き始めてしまうでしょうね…」
驚きはしたが、すぐに立ち直る二人。
冷静に状況判断する辺り、この二人の実力が窺い知れる。
「でも、どんな人が動かしたんでしょうね?」
「それは今から言うんじゃないか?」
二人を初めとした職員室にいる全ての人間がテレビに注目する。
『ISを動かしたのは市内に在住の馬渡畔章さん18歳!ISの展示会に来ていたところを人込みに押されるような形でISに触れてしまい、その時に起動したとのことです!』
ゴン!!!
千冬は思いっきり机に自分の頭をぶつけてしまった。
「な…な…な……」
「せ…先輩?」
「なんで畔章が動かしてるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
それは魂の叫びだった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
束が拠点としている某所にある自宅兼ラボ。
そこで作業をしていた束も、先程のニュースを見て固まっていた。
「な…なんで!?」
「束さま……」
「うん……まさかこうなるなんてね…。完全に予想外だよ…」
普段なら滅多な事で狼狽えたりしない束だが、今回ばかりは違った。
作業の手を止めてニュースに注目する。
その時、束の携帯に着信が入る。
「だ…誰っ!?」
見てみると、千冬からの電話だった。
「も…もしもし?」
『また貴様の仕業か!!束!!!』
開口一番、千冬の怒号が炸裂する。
それは近くにいたクロエにまでバッチリと聞こえていた。
(こ…今度、この携帯に自動の音声調節機能を追加しよう……)
「し…仕業って何かな?」
『恍けるな!畔章がISを動かした事に決まっているだろう!!』
「ちょっと!気持ちは分かるけど、人聞きの悪い事を言わないでよ!」
『なに?』
「今だから言うけど。確かに私はクロ君をISに乗せてあげようって画策はしていたよ?それは認める。だけど、まだ私は何もしてはいないから!」
『ほ…本当か?』
「本当だって!今はクロ君の専用機の調整を終えて、別の作業をしてたんだから!」
『畔章の専用機も気になるが、していた作業とは何だ?』
「新しいバイブ製作」
『あれはお前が作った物だったのか!?』
「当然。市販のヤツじゃパワーが弱すぎるんだもん。だから、自分で改造しちゃいました♡」
通話相手の千冬には見えていないのにテヘペロ♡と舌を出す。
クロエから見てもあざとく見えてしまった。
「で、真剣な話、これからどうするの?」
『分からん…。今から臨時の職員会議が開かれて、その後にIS委員会の連中とも話し合う事になるだろう…』
「そう…。だったら、私は私で動いてクロ君の事をなんとかしてみせるよ」
『どうする気だ?』
「余計な連中が茶々入れないように、今から馬鹿な事を考えそうな輩達に釘を刺して来る」
『そ…そうか。くれぐれもやりすぎるなよ』
「りょ~かい!」
『畔章の事は私の方も全力を尽くす。だから……』
「うん。私も頑張るよ。絶対にクロ君を守ろう」
『頼んだぞ』
その一言を最後に通話が切れた。
「クーちゃん。急いで準備をするよ!」
「な…何をする気ですか?」
「まずはクロ君の専用機の最終調整。本当はクロ君が私の手でISを動かしてからしようと思っていたけど、もうそんな悠長な事を言ってられなくなったし」
「了解です。私もお手伝いします」
「ありがとう。クーちゃん」
「でも、畔章さんがISを動かした事を調査しなくてもいいんですか?」
「それも大事だけど、多分、調査自体は後でもゆっくり出来るって思う。今はとにかく、クロ君の安全確保が一番だよ」
「そうですね!」
畔章の事を本気で好きな二人だからこそ、どこまでも身を削れる。
正に愛の成せる技だった。
(多分、クロ君はIS学園に行くことになるだろうな…。そうなったら、クロ君と会える機会が大幅に激減してしまう…)
畔章に会う事を人生のライフワークにしている束にとって、彼に会えなくなるのは絶対に避けたい事だ。
「もう……逃げ回る生活もやめた方がいいかもしれないね…」
畔章の人生の転機を境に、束もまた決意を固めるのであった。
全ては、愛する男の傍にいるために。
次回……原・作・突・入!
ここからが本番ですぜ~!
さぁ~て、ハーレムに向けて一直線だぁ~!