こんなの絶対おかしいよ!
そうだと言ってバーニィー!
遂に来た臨海学校当日。
俺は一組の皆と一号車のバスに搭乗している。
外は最高の海日和で、窓から見える海景色は素晴らしいの一言に尽きる。
「海が見えたぁぁっ!!」
誰かが窓を見ながら大声で叫ぶ。
トンネルを抜けた先は雪景色ではなくて海景色でしたとさ。
「そう言えば、私はこうした形で海に来たのは初めてです」
「私もそうだな。海に来る時は大抵、娯楽目的じゃなくて訓練をする時だ」
俺の後ろの席に座っている銀髪姉妹が、何とも悲しい事を言っている。
いい機会だから、この臨海学校で海でのいい思い出を残してくれるといいな。
「にしても……」
チラッと俺の隣で爆睡中のウサ耳美女を見る。
俺の肩に頭を乗せるようにして、さっきから全く起きる気配が無い。
「ぐ~……ぐ~……クロく~ん……」
「ベタな寝言を言いおって」
「まぁまぁ……」
向かいの席に座っている千冬と真耶が呆れた顔でこっちを見ている。
「昨日まで大変だったらしいしな。今ぐらいは寝かせてやるか」
「流石に旅館に到着したら起こさないといけませんけどね……」
と言う訳だ。
俺の肩でよければたっぷりと枕代わりに使ってくれ。
今回の臨海学校は俺も久し振りに楽しみなイベントだ。
けど、一つだけ惜しむ事があるとすれば、このバスの席の位置だ。
俺は車内の左側の一番前の席に座っているのだが、ここでは何も出来ない。
もしも俺が一番後ろだったら、こっそりと誰かにフェラをさせたり、もしくはしれっと俺の膝の上に座らせる振りをしてマンコに挿入とか出来たのに。
こればっかりは仕方が無いと思って諦めるか。
なんせ、席決めはくじで決めた事だしな。
「畔章さんは運動神経も抜群だから、きっと泳ぐのも得意なんでしょうね」
「はは……俺は人並みだって」
「なんて言っているが、前に水泳部の助っ人として大会に出場して見事に優勝に貢献したじゃないか」
「そんな事もありましたっけ」
つっても、あの時の俺はアンカーを務めただけで、それまでにリードを守ってくれていた皆のお蔭だろう。
「陸・海…と来て、後は空か?」
「空は普通にISでしょうね」
「そっか~」
なんで俺だけで変則トライアスロンしなきゃいけないんだよ。
「む?見えてきたな……。お前達、もうすぐ旅館に到着する。ちゃんと席に着け」
出ました。千冬の『鶴の一言』。
彼女が少し言っただけで全員が軍隊のように動いて席に着いた。
各々の会話は全く途切れてないけど。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
千冬の言葉から数分と経たない間に、俺達は今回の臨海学校の目的地である旅館に到着した。
次々と全てのバスから生徒達が降車してきて、旅館の前に整列した。
「ここが今回の臨海学校でお世話になる『花月荘』だ。お前達、馬鹿な事をして従業員の人達に迷惑を掛けないようにしろ。いいな?」
「「「「「はい!」」」」」
返事だけはいんだよな~……返事だけは。
「では、挨拶をしろ」
「「「「「よろしくお願います!」」」」」
到着直前に千冬に聞いたのだが、IS学園は毎年ここで臨海学校をしているらしく、去年の臨海学校もここで行ったとの事。
俺達が挨拶をすると、着物姿の綺麗な女将さんが一歩前に出て挨拶をしてくれた。
「こちらこそ、よろしくお願いしますね」
いや……マジで凄い美人だぞ……。
20代後半から30代前半ぐらいか?
「今年の一年生も元気があっていいですね」
「元気だけです」
ああして話しているって事は、千冬も女将さんと知り合いなのか?
って、去年もここに来たって言ってたっけ。
「そして、彼が噂に聞く?」
「はい。畔章、挨拶を」
「分かりました」
挨拶をする為に女将さんの前まで移動する。
(ち…近くで見ると、より一層美人に見える……。これが俗に言う『美魔女』って人種か……)
蓮と言い彼女と言い、俺の周囲の美熟女はどうしてこうも実年齢と見た目年齢が合致してないんだ?
「初めまして。自分は馬渡畔章と申します。この度は自分のせいで色々と苦労をお掛けします。どうか、ここに滞在する3日間の間、よろしくお願いします」
「あらあらあら……ご丁寧にありがとうございます。私は『清州景子』と申します」
景子さん……ね。よし、覚えたぞ。
(彼が蓮さんが言っていた『ご主人様』……ね。彼女が言うには見た目以上に素敵な男性だと言っていたけど……)
ん?なんか凝視されてる?
(アッチの実力を直接知らないと、何とも評価しがたいわね……)
お…おい?今この人、しれっと舌なめずりしなかったか?
「それじゃあ皆さん、今からお部屋の方にご案内しますね。海に行こうと思っている方々は別館の方に更衣室がございますから、そちらをご利用ください。もしも場所が分からないなら、遠慮無く私を初めとした従業員に聞いてください」
急に素に戻った景子さんの説明を聞いて、俺達は荷物を持ち旅館に内に足を踏み入れる。
中はテレビでよく見る高級旅館そのもので、かなり豪勢な作りになっている。
俺は専門家じゃないから、詳しい説明は出来ないけど。
こんな時、頼奈なら色々と言えるんだろうな~…。
臨海学校の初日は終日が自由時間になっていて、食事は旅館の食堂か海にある売店(多分、海の家)で食べるように言われている。
と言っても、まずは自分の荷物を部屋に置きに行かないと。
「そう言えば~、くろりんのお部屋ってどこなの~?一覧には書いて無かったよね~?」
俺の背中に抱き着くようにして本音が話しかけてきた。
と同時に、周囲の愛人達以外の女子達が一斉に聞き耳を立てているのが分かった。
「俺も知らされていないな。どこだろ?」
他の女子と一緒の部屋?
いや……寮とは違ってここは民宿だし、それは無いか……。
「畔章の部屋はこっちだ。ついて来てくれ」
「了解」
俺が聞くよりも先に千冬がやって来て、俺を先導してくれた。
動き出す前に本音は背中から降りて、こっちに手を振りながら自分の部屋に向かって行った。
「あ、篠ノ之博士もこちらですよ」
「お~」
最近、束のノリが本音に似てきてないか?
千冬に連れてこられたのは、教員達がつかう事になっている部屋がある一角。
成る程、読めてきたぞ。
「畔章は私と同じ部屋だ。下手に一人部屋にすれば、絶対に夜中とかに自室から抜け出そうとする輩が出て来るからな」
「だろうな~…」
ある意味、それこそがこう言った学校行事での醍醐味だし。
その気持ちだけは物凄く理解出来る。
「で、束は真耶と一緒の部屋だ。迷惑を掛けるなよ?」
「分かってるって~。まーちゃん、よろぴく~」
「よ…よろしくお願いします」
あんな風に言っていたけど、実際はこうして一緒の部屋になれば、いつでもセックスが出来るからだろうな。
きっと、寮で一緒の部屋になれなかった事を未だに根に持っているんだろう。
千冬と一緒に部屋に入ると、そこには見事なオーシャンビューが広がっていた。
二人部屋にしてはいささか広すぎるような気もするが、それを言ったらIS学園の寮もどっこいどっこいなので、ここは何も言わない方がいいだろう。
トイレにバスルームはセパレートになっていて、浴槽は俺が余裕で足を伸ばせるほどに広々としている。
更に、洗面所に至っては専用の個室になっていた。
前の高校の時の修学旅行の時に宿泊したホテルとは雲泥の差だな……。
「ここには大浴場もあるんだが、畔章の場合は時間交代制で一定時間だけしか使用できない。悪いな」
「気にしないでくれ。俺一人の我儘で他の子達に窮屈な思いはさせられないしな。いざとなったら部屋のバスルームを使用するさ」
「その時は私も一緒に入るぞ」
「当然」
俺も千冬と一緒じゃなきゃ嫌だし。
「本当は畔章と一緒に大浴場で一年の部員達や束や真耶と乱交プレイとかしたかったが、ここは公共の施設だしな……。悔しいが……ひじょ~~~~~~に悔しいが、ここは涙を呑んで自重するしかあるまい……!」
心の声が口から出てますよ~。
「今日は一日ずっと自由時間だ。お前の事だから、海に行くんだろう?」
「あぁ。千冬はどうするんだ?」
「私は今から従業員の人達に挨拶をしたりとか、非常口の確認とかをしなくてはいけない」
「先生も大変ですな」
「自分で選んだ道だ。後悔は無いよ」
そんな君を彼女に出来た事を、俺は何よりも誇らしいと思うよ。
「でも、ちゃんと後で私達も海に向かうぞ。折角、畔章が選んでくれた水着もある事だしな」
「楽しみに待ってる」
「こっちもだ」
と言う訳で、俺は自分の分の水着などを持って、さっき景子さんが言っていた別館にあると言う更衣室へと向かった。
え?その途中で地面にウサギの耳が刺さっていなかっただって?
そんなのあるわけないだろ?
本格的なエロの前のお約束。
今回は敢えて短めにして、敢えて次回に回します。