本当はもっとスマートにしたかったんですけどね……。
今回はエロ無しで短めに。
次の中国編への繋ぎですから。
3日目の朝。
この日は俺がイギリスを出発する日であり、セシリア達と少しだけ分かれる日でもある。
最初はチェルシーもルイズもココナも寂しそうな顔をしていたが、『冬休みにでもまた遊びに来る』と言うと、途端に元気を取り戻した。
別にこれが永久の別れになるわけじゃない。
その気になれば、またいつでもイギリスには来ることが出来る。
なにより、この国は俺にとってもう一つの故郷でもあるのだ。
イギリスに来るのはこれっきり……なんて選択肢は最初から存在しない。
荷物を纏めてから朝食を食べ、来た時と同様にチェルシーの運転する車に乗り込んで、空港まで向かう事に。
勿論、セシリアやルイズ、ココナも一緒に来てくれた。
アルフマンおじさんには車の中で電話をして別れの言葉を言っておいた。
本人は直接行けない事を悔やんではいたが、その気持ちだけで十分だと言っておいた。
あの人は本当に忙しい身の上だから、こっちの都合で振り回す訳にはいかない。
俺だってもうすぐ二十歳になるんだから、その辺の分別ぐらいはちゃんと出来ている。
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・・・
・・
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空港に到着し、荷物を持ってから出国ゲート付近まで一緒に行くことに。
その際、何故かルイズとココナの二人が俺と手を繋ぎたがっていた。
別に断る理由も無いから、普通に手を繋いでいたんだけど……
(ココナはともかくとして、ルイズがいつも以上に幼く見えるんですけど……)
本当にこの子ってセシリアと同い年なんだよな?
本人には悪いが、割とマジで疑ってしまった。
こんな事を口にすれば、次の瞬間には脛蹴りをお見舞いされるから言わないけど。
「たった3日。されど3日。長いようで短い時間でしたわね……」
「何言ってんのよ。アンタはまた日本で会えるじゃない。でも私は……」
「ルイズさん……」
そっか……そうだよな。
セシリアとは二学期になればまた会えるけど、他の3人はそうじゃない。
『また会える』なんて言ってはいるけど、寂しい事には違いないんだよな。
「クロ!」
「コ…ココナ?」
今度はココナに急に抱き着かれた。
少し体が震えているように見えて、服が何かで濡れるのを感じた。
「今度はココナが行く……」
「え?」
行くってどこに?
「今度は! ココナがクロに会いに日本まで行く!!」
「えぇっ!?」
い…いきなり何を言い出すですか!? このちびっこは!?
「な…なら! その時は私も一緒に行くわ!」
「ルイズまで!?」
なんか、その場の勢いで言ってないか?
「このまま長い別れなんて耐えられないし、なにより私自身が嫌だもの!!」
「…………」
あの気丈なルイズが目尻に涙を溜めている……。
どうやら、俺が思った以上に彼女達にとって、この別れは堪えているようだ。
「……そうだな。俺も、皆に俺が育った国を見せてあげたいよ」
「じゃあ……」
「俺はいつでも歓迎するよ。いつでも遊びにおいで」
「クロォォォッ!!」
「クロアァァァッ!!」
「うぉっと」
ココナの次はルイズまで抱き着いてきましたよ?
でも、悪い気はしないかな。
「絶対よ! 絶対だからね! 絶対に行くから、忘れるんじゃないわよ!!」
「はは……了解です。ルイズお嬢様」
「うぅ~……」
そこまで念を押す事も無いのに。
余りにも可愛かったから、つい二人の頭を撫でてしまった。
「私も、いつの日か必ずクロアさんに会いに行きます」
「待ってるよ、チェルシー」
「はい……」
言葉は少ないが、彼女とはこれぐらいが丁度いいと思う。
なんでも長く話せばいいと言うもんじゃないからな。
「と言っても、こちらでの仕事が一段落して、お嬢様が日本へと戻る際に私も一緒に行くことになるでしょうが」
「「嘘ぉっ!?」」
あ、そっか……。
チェルシーの場合はオルコット家のメイドって立場だから、荷物運びなどの仕事で一緒に来る可能性が非常に高いのか。
完全に盲点だった……。
「意外とチェルシーは強かなんですのね……」
「想い人であり『ご主人様』でもある方のお側に行く為ならば、仕事であっても最大限に利用させて貰います」
「それを本人の目の前で言うのはどうなのかしら……」
あ…あれ~…? チェルシーってこんなキャラだったっけ?
「と言う訳で、本当に少しの間だけのお別れですが、再会できる日を楽しみに待っています」
「俺もだ」
なんか感動のシーンが台無しになったな……。
「私の場合は、特に別れの言葉なんて必要ありませんわね」
「だな。また学園で会えるしな」
「その時の事を思えば、これからの代表候補生としての仕事も頑張れます」
「そ…そうか。頑張れ」
性欲で仕事を頑張るって……凄い字面だな。
セシリアの見た目とは完全に真逆の考えだ……。
「そう言えば、屋敷に置いてきた双頭バイブやディルドーなどは、あのままでもいいのですか?」
「別にいいさ。まだまだ沢山あるし、『部室』にもストックはある。必要ならばまた買えばいいだけだしな」
「クロアさんはどこでアレを購入なさってるんですの?」
「普通に店で。専門店がレゾナンスにあるんだ」
「し…知りませんでしたわ……」
だろうな。あの店は人目につかないレゾナンスの裏路地にあるから。
「だから、アレは皆で好きに使ってくれて構わない」
「でしたら、再会の時に備えて、私が3人をクロアさん好みにしておきますわ♡」
なんと……! セシリアの口からそんあセリフが飛び出す日が来るとは……。
この子も(別の意味で)成長したんだなぁ~……。
「な…何をする気よ……」
「そ・れ・は……その時までのお楽しみ……ですわ♡」
「ちょっぴり楽しみかも……」
「うふふ……♡」
これは再会の楽しみが増えたな。
次に会う時は、きっとセシリアによって今以上に淫乱になった3人をお目にかかれるだろう。
「期待しているぞ」
「お任せください♡」
俺が4人と話していると、空港内にアナウンスが聞こえてきた。
「……そろそろ行かないとな」
「クロ……」
「クロア……」
「クロアさん……」
なんだかんだ言っていても、やっぱり別れが近づくと寂しいみたいだな。
ふむ……仕方が無いな。
「ココナ」
「んん……」
ココナを抱きしめてから、そっとキスを交わす。
「ルイズ」
「クロア……」
次はルイズをハグしてからのキス。
「チェルシー」
「はい……」
チェルシーの事も抱きしめてから、吸い付くようなキスを。
「セシリア」
「えぇ……」
勿論、セシリアも抱きしめてからキスをする。
「お次は確か、中国に向かうんですのよね?」
「まぁな。早く行ってやらないと、鈴が癇癪を起してしまうからな」
「あらあら……♡」
活発な彼女が癇癪を起す様子は簡単に想像が出来る。
「鈴さんによろしく仰ってください」
「分かった」
体を離してから、荷物を持って出国ゲートへと歩いて行く。
「さよならは言わないからね! クロア!!」
「またね!! クロッ!!」
「また会いましょう!」
「よいご旅行を」
「あぁ! またな!」
セシリア達に手を振りながら、俺はイギリスを後にして、2番目に行く国である中国行きの飛行機へと乗り込んだ。
……イギリスから中国って……なんか効率悪くないか?
なんで轡木さんはこんなルートのチケットにしたんだろう……?
はい。今回は前回に比べてかなり短めにしました。
エロも入れようか迷ったんですけど、ここはサクッと終わらせた方がいいと思ったんで。
次回は鈴が待っている中国編です。
ここで待望(?)の初めてのアーキタイプ・ブレイカーからの新キャラが登場です。
もう皆さん、分かっていると思いますけど。