ゴールデンウィークでだらけすぎて、こっちの更新を素で忘れてました!!
でも、少し時間を置いたお蔭で、僅かではありますがモチベーションが回復しました。
これからはこんな事が無いように頑張っていきたいと思います。
鈴の従妹だと言う台湾の代表候補生の少女『凰乱音』にいきなりの宣戦布告? をされてしまった俺は、場の流れに逆らえず、今来ている訓練施設のアリーナにて彼女と模擬戦をする事になった……のはいいんだが……。
「うきゅ~……」
「………………」
試合を開始してから20分。
白式を纏って宙に浮いている俺の真下には、自身の専用機である『甲龍・紫煙』を装備している乱音ちゃんが目を回した状態で地に伏している。
『甲龍・紫煙』は鈴の機体である『甲龍』の量産型らしいが、オリジナルとは随分と形状が異なる。
簡単に言えば、龍を模して流線的なデザインである甲龍とは対照的な、ゴツゴツとした機械的な感じなのだ。
でも、量産型なんてこんな物なのかもしれない。
俺が知っているロボットアニメに登場する量産型の機体だって、大抵はオリジナルとは大きくかけ離れた形状をしているし。
「あ~……大丈夫か?」
「なんとか~……」
よ…よかった……。
思わず、やりすぎてしまったかと思ったよ。
「立てるか?」
「はいぃ~……」
一応、彼女の傍まで行って、その体を支えてあげる事に。
「す…すいません……」
お? 顔を赤くして、照れてる?
それとも、見知らぬ年上の男に体を触れられて、何か思うところがあるのかもしれない。
「馬渡さんって……何者ですか……?」
「しがない男子高校生さ」
「それ……全然答えになってないです」
頬を膨らませてブス~っとなって『怒ってます』アピールをしてくるが、俺には普通に可愛く見えてしまう。
「たった20分で決着するなんて……」
「満足したか?」
「凄く悔しいですけど……もう一回挑もうって気にはなれませんね……」
「そっか」
俺的には、まだまだ体力が有り余ってるから、後5~6回ぐらいは余裕なんだけど。
でも、余りやり過ぎたら、今度は白式の方に負担が掛かるしな。
流石にそれは許容できない。
(ご主人様……♡ 真白……感激です!)
それはなにより。
「それじゃ、ピットまで運ぶよ。同じ方で大丈夫だよな?」
「はい……お願いします……」
運びやすいように、下から足を持ち上げてのお姫様抱っこにする事に。
こっちの方が楽だしな。
「ちょ…ちょっと!? いきなり何を!?」
「大人しくしてろよ~」
ふわりと浮かんで、ピットまで直行しま~す。
(て…天然なの? それとも計算して……? でも、少なくとも……)
ん? なんだ?
(この人……間違いなくジゴロだ……)
なんだろうか……凄く不名誉な事を言われたような気がする。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「お疲れ様~」
「お疲れ様でした」
ピットに戻ってISを解除すると、自慢げに仁王立ちをしている鈴と、その隣で子供のように目をキラキラさせている麗々さんが、他の訓練生と思わしき子達と一緒に出迎えてくれた。
「見事なまでにワンサイドゲームだったわね」
「うぅ~……」
試合中、乱音ちゃんの攻撃は俺に全く命中しなかった。
つまり、俺は自身の攻撃以外でSEを削られていないのだ。
「どうして私の攻撃が当たらなかったのよ~……」
「それは簡単だよ」
「え?」
反省会の意味も込めて、説明してやろうか。
「その前に……乱音って呼んでいいか?」
「あ……はい」
「乱音。君の動きを見て思った事があるんだが……」
「なんですか?」
「乱音は……鈴の事をリスペクトしてるのか?」
「なっ……!?」
彼女の顔が急沸騰して真っ赤に染まる。
それだけで答えが出たようなもんだ。
「べ…別に私は鈴おねえちゃんのことなんて全然……」
「いや……別に否定しなくても、その顔を見ただけでこの場にいる全員が理解したから」
「う………」
下手に墓穴を掘る前に、大人しく観念しましょう。
「俺はこれまで何回も鈴と模擬戦をした事があるんだけど、乱音の動きの殆どが鈴の動きを
「そ…それは……」
ここで言葉に詰まるって事は、無意識的にじゃなくて、意識的に模倣してたんだな。
「あ、それアタシも思った。確かにアンタの動きって、前のアタシにそっくりだったわね」
「前の……」
「あぁ。鈴だっていつまでも昔のままじゃない。学園にいる間に確実にレベルアップしている。少なくとも、君の模倣した動きが過去のものになるぐらいは」
「……………」
あ、無言になった。
「試合中、乱音の背後に鈴の幻影が見えてしまうほどに模倣していたけど、だからこそ動きを先読みするのは容易だった」
「……鈴おねえちゃんの動きを知っているから?」
「正解」
こう言ってはあれだけど、先程の試合はまるで作業のように感じた。
こっちから積極的に攻めなくても、向こうからの攻撃に対してカウンターを決めるだけで、ガリガリとダメージは蓄積していったから。
「ま、今回ばかりは普通に相手が悪かったとしか言えないわね。お兄ちゃんの実力をよく知っている学園の皆が見たら、アンタの行動は無謀以外のなにものでもないわ」
「おねえちゃ~ん……」
自分の味方と思っていた鈴からもそう言われて、乱音はとうとう涙目に。
「そもそも、乱音って動画として密かに流れているお兄ちゃんの試合を見た事が無いの?」
「別に他の国の事なんて興味なかったし……」
「バカ」
「あう」
ジト目で睨みながらのデコピン。
威力は軽いみたいだけど。
「他の人の試合を見て勉強するなんて事は、代表候補生以前にIS操縦者としての基本でしょうが」
「それは~……」
思いっきり目を逸らしてるし。
この子……今まで一度も試合の動画の類を見た事が無いと見た。
「お兄ちゃんはね、初見で甲龍の龍砲を完全に見切って見せる程の実力者なのよ?」
「え? マジで?」
「大マジ。試合中に弱点まで見つけてしまうし」
「えぇ~……」
おいこら。俺を奇異の目で見るんじゃない。
「はぁ~……。ISに触れてまだ数か月だって聞いたから、余裕で勝てるって思ってたのに……」
「んな訳ないじゃない。確かにお兄ちゃんはISと本格的に関わってからまだ半年も経ってないけど、その前からISの事はちゃんと勉強していたし、体だって昔からずっと鍛えていて、武道の心得もあるのよ?」
「…………」
「ちゃんと土台が出来上がった上でISを動かした。しかも、それによってお兄ちゃんの才能が一気に開花して、急速に実力を伸ばし始めてる」
「チート……」
「努力の結果って言いなさい」
だな。俺は自分がチートだなんて思った事は一度も無い。
だって、この世には確実に俺よりもチートな人がいるから。
千冬とか束とか。
「大体ね、お兄ちゃんの実力は、あの千冬さんすらも認める程なのよ?」
「あのブリュンヒルデが!?」
あ~…やっぱ、その異名で呼んじゃうか。
本人はその呼ばれ方は嫌ってるけど。
「噂では、あのアメリカ代表のイーリス・コーリング女史に勝ってみせたとか……」
「イーリスって、あの次のブリュンヒルデ最有力候補って言われている!?」
麗々さんが付け加えるが、それよりも俺はイーリが優勝候補って言われている事実に驚いていた。
(俺って……そんな凄い人に勝っちまったのか……?)
あの時、皆が驚いていたのも頷ける。
俺は、世界最強に最も近い存在に勝利してしまったのだから。
「もしかして私……とんでもない人に喧嘩売った?」
「もしかしなくても、そうよ。別に乱音が弱いとは言わないし、努力も否定しない。けど、今のアンタじゃお兄ちゃんに勝つなんて、夢のまた夢でしょうね。だって、アタシだって未だにお兄ちゃんに一勝もしてないし」
「鈴お姉ちゃんも……?」
「アタシだけじゃない。IS学園にいる殆どの代表候補生と試合をして、その全員に勝ってみせている」
「なによそれぇ~……」
とうとう、乱音は脱力してその場に座り込んでしまう。
「ついでに言うとね、お兄ちゃんはまだ実力の半分も出してないわよ」
「はぁ!?」
「お兄ちゃんの白式にはね、二つの切り札があるの」
「切り札?」
「詳しくは言えないけど、今回の試合ではどっちとも使ってない。もしも使われていたら、間違いなく瞬殺されてたわよ」
「むぅ~……」
な…なんだよ? こっちを睨むなよ。
「な~にが『しがない男子高校生』ですか。滅茶苦茶凄いじゃないですか」
「俺はそんなつもりはないんだけどな」
「そんな風に謙虚な所も、お兄ちゃんの魅力なのよね!」
って、しれっと鈴が俺に抱き着いてくるし。
「鈴おねえちゃんは……馬渡さんの事が好き……なんだよね?」
「当然じゃない!」
そうハッキリと言われると、流石に照れるな……。
(顔も良くて、スタイルも良くて、頭も良くて実力も申し分なし。性格だって爽やかで……まるで絵に描いたような完璧超人ね。これで家事とか出来れば、もう無敵じゃない?)
なにやら、乱音の俺を見る目が熱を帯びているような気がすんですけど?
「あの……馬渡さん」
「俺の事は畔章でいいよ」
「んじゃ、畔章さん」
「なんだ?」
遠慮無く名前で呼ぶのな……。
「私……強くなれると思いますか?」
「……在り来たりな答えだけど、これからの君次第じゃないか?」
「私次第……?」
「そう。別に鈴の戦闘スタイルを真似するのを否定はしない。先達のいい所を参考にするのは、普通に他の武道家たちもしているからね。でも、重要なのは、そこから先に進んで自分だけのスタイルをどう確立させていくか……なんだと思う」
「自分だけのスタイル……」
「俺だって、最初は道場に通ったりして、そこの師範の真似をしたりしたもんさ」
「畔章さんも……?」
「あぁ。だから……」
その場に座って、乱音の視線に合わせてから、彼女の頭をそっと撫でる。
「頑張れよ。乱音なら、きっと自分流の戦い方を見つけることが出来るさ」
「なんの根拠も無いのに、ハッキリと言いますね……」
「それは、俺が乱音の事を信じてるからさ」
「…………!?」
鈴に憧れているのなら、きっといつか鈴と同じ領域に辿り着ける。
不思議とそう思えて仕方が無い。
(その笑顔は……普通に反則なんですけど……。めっちゃカッコよかったし……)
ありゃりゃ。目を逸らしてしまった。
「素敵なお言葉でした……♡ 私……感激してます……」
両手を握りしめながら、麗々の目から放たれるキラキラビームが俺を直撃してるんですけど。
「無論、ちゃんと録音しておきました! 一生の宝にします!」
って、おぉ~い!? その手に持っているボイスレコーダーはどこから出した!?
「帰ったら、目覚まし時計のアラーム音に設定しないと……」
しなくていいから。
俺の声で目が覚めるとか、誰得だよ。
「あ…あの!」
「うわっ!?」
さっきまで黙っていた、訓練生の子達が一斉に押し寄せてきた!?
「私も感動しました!」
「あ…握手してください! ずっと前から馬渡さんのファンで……」
「私にも色々と教えてください! 出来ればマンツーマンで手取り足取り腰取り……♡」
握手って、俺は別に芸能人じゃないぞ!?
それと、手取り足取りはともかく、腰取りって何だ!?
あれか? それは『そう言う意味』なのか!?
「どこでも、お兄ちゃんは人気者なのね~」
「なんか……ムカつく」
鈴は嬉しそうに微笑んでいるけど、それとは逆に乱音はさっきみたいにブスッとしている。
と言うか、いつの間に乱音も俺に抱き着いてるんだ?
それから、俺は沢山のチャイナガール達からの質問攻めにあって、試合の時以上に疲れた。
こう言ったノリだけは、IS学園と変わらないんだな……。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
その日の夕食は、訓練所の食堂で食べることになった。
流石は本場中国の中華料理。
どれもこれもが本当に美味しくて、食べているだけでかなりの勉強になった。
これで、日本に戻ったら、また千冬に美味しい料理を食べさせてやれる。
きっと喜んでくれるに違いない。
因みに、夕食時に俺が料理も得意である事を話したら、乱音が『無敵超人……』って言ってきた。
俺は別に三日月を頭に頂く鎧武者風のスーパーロボットじゃないぞ?
人間爆弾も知らないし、祖先が異星人なんて事も無い。
そして、夕食後に俺は訓練所にある簡易的な宿泊所みたいな場所にある空き部屋の一室を借りることになった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「風呂の気持ちよさは万国共通……か」
部屋のベットに寝転がりながら、俺は体を休めていた。
IS学園の風呂も、イギリスで堪能したオルコット家の大浴場も悪くは無かったけど、今回のような無骨な風呂も悪くは無い。
俺みたいな庶民には、寧ろあれぐらいが丁度いい。
コンコン
「ん?」
急にノックが鳴るって事は……
「来たか」
ベットから起き上がって扉を開くと、そこにはパジャマ姿になった鈴が恥ずかしそうに立っていた。
「お待たせ♡」
ウィンクをしながら舌をチロっと出す鈴は本当に可愛い。
その頭を撫でながら、俺は鈴の背中に手を回して部屋に招き入れた。
「ずっと、この時を待ってたわ……」
「俺もだ」
鈴は徐にパジャマを脱ぎだして、段々と裸になっていく。
「それじゃあ……しましょ♡」
そこに現れたのは……下着とは到底言えないような、紐だけのブラとパンティーを身に付けて、乳首や秘部を丸見えにした最高に可愛らしい義妹の姿だった。
「今晩は……アタシの事を好きなだけ犯してね♡ お兄ちゃん♡」
その言葉を聞いた途端、俺の分身は一瞬でいきり立った。
これは……楽しい夜になりそうだ。
散々待たせておいてエロは無し……。
申し訳ございません……。
でも、話の流れ通り、次回こそはエロエロな鈴ちゃんをご披露します!
そして、そこから更に別のキャラにも……?