前に頂いたリクエストを書き記したメモを見ながらゲストを考えたのですが、いいキャラを思い付かなかったので、今回は既存のキャラだけで行こうと思います。
その代わり、今回も意外な人物とのセックスが待っているかも?
中国からこっち、なんとも快適なフライトを満喫した俺は、三か国目になるフランスの地へと降り立った。
もう完全に慣れてしまった入国手続き(会話には翻訳サイトを使った。スマホって便利)を済ませて、空港内をキョロキョロと見渡す。
実は、飛行機内でシャルからメールが届いて、そっちの到着時間に合わせて空港に迎えに来てくれるとのこと。
本当はご両親と一緒に出迎えたかったが、タイミングが悪い事に、ついさっき大切な会議が入ってしまったらしい。
一流企業人は本当に大変だな。同じ男として尊敬に値するよ。いやホント。
「あ」
「畔章さ~ん! こっちで~す!」
声のする方を振り向いてみると、遠くからシャルロットが歩いてきた。
真っ白なワンピースを着ていて、見るからに御令嬢って感じだ。
「久し振り……って程でもないか」
「そんな事ないですよ! 僕にとっては十分に『久し振り』です!」
「そ……そっか……」
大好きな人と離れ離れになっている時間は、例えどれだけ短くても『久し振り』らしいからな。
それなら、日本に戻ってからも千冬をたっぷりと可愛がってやらないと。
今思えば、彼女はずっとお預け状態になってる訳だし。
その分の反動が凄い事になりそうだけど。
「ところで、一人で来たのか?」
「いいえ。空港の外で車が待ってます」
「だよな」
幾らシャルが代表候補生とは言え、女の子を一人で空港には向かわせないか。
「お父さんも義母さんも畔章さんにずっと会いたがってました。直に会ってお礼を言いたいって」
「俺はそこまで大した事はしてないんだけどな~」
あの時の実行部隊は頼奈だし。
俺がした事と言ったら、学園でシャルと一緒にいてやったぐらいだ。
「さっきメールで伝えた会議も、急いで終わらせて畔章さんを出迎えるって気合入ってました」
「それって大丈夫なのか?」
会議ってこう……時間を掛けてじっくりとするもんじゃないのか?
だって、会社の今後を話し合うわけだろ?
「こんな所でいつまでも話しててもあれだし、早速案内してくれないか? フランスに来るのは初めてだからさ」
「はい! こっちです!」
日本にいる時とは違って、かなり明るくなってるな。
色々と辛い事があっても、やっぱり故郷が大好きなんだろう。
どこぞの前衛的な髪型をしたフランス人も同じ様な事を言っていたっけ。
どんな思い出があっても、自然と帰ってしまうのが故郷だって。
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デュノア社お抱えのドライバーが運転する黒光りする車に乗って、フランスの首都であるパリの街中を走っていく。
俺とシャルは一緒に後部座席に乗って、色んな話をしていた。
「って事は、海外旅行自体は何度も経験があるんですね」
「まぁな。これでも一応、日本とイギリスの二重国籍持ちだし」
「そんな事を言ってましたっけ。確か、イギリスと日本のクォーターでしたっけ?」
「クォーターって程でもないかな。俺の中に流れているイギリスの血は本当に僅かだから」
だからと言って、イギリスが俺にとってもう一つの故郷である事実は変わらないけどな。
「テレビの旅行番組とかで見た事はあったけど、こうして直に見るとフランスの街並みは本当に凄いな。なんていうか、建築物の一つ一つが芸術的っていうか」
「パリは芸術の街ですからね。ちょっとした民家とかにも色んな工夫が施されてたりすんですよ」
「日本家屋も好きだけど、こんな家に住むのも面白そうだな。なんだか毎日が楽しそうだ」
「えっ?」
あんな風な家なら、家具のレイアウトを考えるだけでも相当に楽しめそうだ。
って、なんでシャルは俺に期待の視線を向ける?
(それってつまり、僕と畔章さんが本当の夫婦になって、一つ屋根の下で……♡)
「あ~……シャル? シャルロットさ~ん?」
(キャ~♥ 想像するだけで最高過ぎるよ~♥ 勿論、二人のベッドは特注でデザインして、その上で夜な夜なイチャラブセックスを楽しんで……♥)
ダメだこりゃ。完全に妄想の世界にダイブしとりますがな。
「お嬢様。もうそろそろ本社ビルに到着します。……お嬢様?」
「あ、こっちなら大丈夫です。思春期特有の病気になってるだけですから」
「はぁ……」
シャルってここまで妄想癖が強かったっけ?
学園では俺をオカズにしてよくオナニーしてたって聞いたけど。
俺的には普通に大歓迎なんだけどさ。
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首が痛くなる程に見上げるデカさを誇るデュノア社のビルに到着し、俺は思わず感嘆の声を出した。
伊達に量産型ISのシェア世界第三位ってだけはあるな……。
ビル一つとっても桁が違いすぎる。
前にアルフマンおじさん経営する会社のビルも見た事があったけど、それと比べても全く遜色ないじゃん。
「畔章さん、こっちです」
シャルロットに先導させる形で、俺はビルの中を進んで行き、彼女のお父さんが待っている社長室に直行した。
「会社の中も凄いな~……」
「社員にも快適に過ごして貰えるようにするのがモットーらしいですから」
「いや、そんな意味で言ったんじゃないんだが……」
「???」
家系的な意味や頼奈との繋がりで大会社のビルに訪れるのは初めてじゃないが、だからと言って緊張しない訳じゃない。
もうさ、疎外感半端ないんだよな。気まずいったらありゃしない。
最上階にある社長室に到着し、シャルが慣れた感じで高級感バリバリな扉をノックする。
「お父さん。畔章さんを連れてきたよ」
「そうか。入りなさい」
「はい」
扉を開くと、そこには前に見た時は違って、優しそうな印象のデュノア社社長のアルベールさんと、その奥さんであるロゼンダさんが並んで立っていた。
雰囲気的に俺の事を歓迎してくれているのは分かるけど、なんか疲労感が出てません?
どうやら、急いで会議を終わらせたのは本当らしい。
「ようこそフランス、そしてデュノア社へ。君とこうして会える日をずっと待ち望んでいたよ。馬渡畔章くん。それとも、クロア・バーテル君と呼んだ方がいいかな?」
「そっちの方もご存知でしたか」
「悪いね。どうしても君の事が気になって、少し調べさせて貰ったよ。随分と苦労を重ねてきたようだね……」
「今となってはいい思い出ですよ」
「自分の過去の全てをそんな風に言える、君の強さは尊敬に値するな」
「それ程でも」
過去の全ての出来事が、今の俺を形作っている。
それを大変とは思っても、後悔する事は決してない。
「クロアって、畔章さんのもう一つの名前……ですよね?」
「そうだ。俺のイギリスでの名前さ」
「フランスでもバーテル家の噂は響いているのよ。上の連中は、これがフランスとイギリスの国交を活発化させるいい機会だと思ってるみたいだけど」
「我々はそんな無粋な事は考えていない。君は私達家族の最大の恩人であり、大切な娘の婿候補なのだ。将来の義息子を政治利用なんて絶対にさせんよ」
「だから、安心してシャルロットと愛を育んでいってね?」
「もう……お義母さん……♥」
どストレートに言ってくるな~……。
そこまで言ってくれるのなら、遠慮無くシャルロットとのセックスを楽しもうか。
「でも、こうして直に見ると、本当にいい男の子よね~。もう少し私が若かったら、本気で狙ってたかも」
「ロゼンダっ!?」
「うふふ……冗談よ」
その笑みは冗談に聞こえませんよ。
ロゼンダさんみたいな綺麗な美熟女にそんな事を言われて、嬉しくはあるけどな。
でも、この人もかなり若く見えるな~。
パッと見は20代後半から30代前半に見える。
全身から溢れる雰囲気で、辛うじてこの人がずっと年上の人だって分かる。
俺の周りにいる熟女は全員揃って若く見すぎじゃありませんかね?
「ゴ……ゴホン。前にも言ったが、君は多大な恩がある。フランスにいる間は、なんでも言ってくれ。可能な限りで叶えようじゃないか」
「それなら、ISの工場とかを見学させてくれませんか? 前からちょっと興味があったんです」
「そんな事ならお安い御用だ。今から手配しよう」
「ありがとうございます」
学園にいる時から、何事も経験だと思って打鉄やラファールにも搭乗した事がって、その時からずっと気になっていた。
いい機会だから、後学の為にも見ておきたいと思った。
「かなり勤勉だと聞いてたけど、本当なのね」
「男の身でISを動かせるんですから、色んな事を学んでいきたいんです」
「立派な心掛けだ。それでこそ我が娘の婿に相応しい」
「お父さん。嬉しいけど、まだ僕達は学生だからね?」
「でも、畔章君はもうすぐ成人だろう?」
「ですね。今18歳で今年の誕生日で19歳なるから、来年には成人になるのか」
「って事は、畔章さんって在学中に大人になるって事?」
「そうなるかな」
二度目の高校三年生の時に成人式を迎えるのは俺ぐらいじゃないか?
それこそ、かなり留年でもしない限りは。
「よし。向こうとの連絡もついた。シャルロット、彼を案内してあげなさい」
「分かったよ」
「それじゃあ、失礼しました」
「また後で」
完全に染み着いた挨拶をして、俺達は社長室を後にした。
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畔章達が去った後、デュノア夫婦は優しく微笑み合っていた。
「本当にいい好青年だな」
「そうね。シャルロットが惚れるのも理解出来ちゃうかも」
「今時、あれ程に誠実な青年も本当に珍しい。彼がISを動かせたのも、案外それが原因かもしれないな」
「ISコアには意識があるっていうものね。もしかして、彼はISのコアすらも惚れさせたのかしら?」
「もしそうだとしたら、彼は相当なモテ男だな」
夫婦水入らずの会話をしながら、ロゼンダは心の中である事を考えていた。
(彼がシャルロットの夫になるのなら、母として『具合』を確かめておきたいわね……♥)
扇情的に舌なめずりをする彼女の姿は、大抵の男を籠絡する程のものだった。
今回も、畔章の周りは賑やかになりそうだ。
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「ここがデュノア社のIS部門の工場です」
「凄いな……」
至る所にISの部品などがあり、ハンガーには整備中や製造中と思われるラファールが固定されている。
工場内では、作業服を着た社員の人達がひっきりなしに忙しそうに東奔西走している。
この熱気は嫌いじゃないな。本当に頑張ってる感じがして。
「ラファール自体は俺も好きなんだよな。あの癖の無い感じは本当にいいと思う。素人にも玄人にも使いやすいって評価は間違ってないよな」
「じゃないと、量産型に向きませんからね」
「良くも悪くも、操縦者の特徴がモロに出る機体だよな。まさに『特徴が無いのが特徴』って感じだ」
「それいいですね。ラファールのいい謳い文句になりそうです」
「マジか……」
適当に言っただけなのに。
女子高生でも、シャルも立派な企業人なんだな。
「シャルのカスタム機も、ここで製造されたのか?」
「はい。僕のデータを参考にして、細部に至るまで微調整を施したんです」
「だから、あれ程までにシャルの戦闘スタイルにマッチしていたのか」
同じラファールでも、個人用にカスタマイズをすれば驚く程に大化けするいい例だな。
換装パッケージで簡易的に個別化は出来るが、それでもカスタムした方がいいに越したことはないだろう。
自分だけの機体にして大切な相棒だからな。互いの能力がマッチする事は、数多くのメリットが存在してるし。
「なんなら、畔章さん専用のラファールも造ります?」
「いやいやいや。流石にそれはいいよ。俺には白式があるし」
「そうですよね。ちょっとした冗談です♥」
シャルも冗談とか言うんだな……。
生真面目な委員長タイプと思いきや、想像よりもはっちゃける性格なのかもしれない。
(ご…ご主人様~♥ 最近になって極端に出番が少なくなって忘れられてると思ってたけど、やっぱり私とご主人様の絆は超合金ニューZαよりも固いんですね~♥)
はいはい。お前の事も大好きだよ、真白。
滅多に見られないISの工場を見学出来て、とても満足した心持でフランス来日一日目の昼間は過ぎていった。
いつものように、まずはエロ無しの日常回。
でも、なんだか変なフラグが立ちましたね。
果たして、今度はどんなプレイが待っているのやら。