Fate/GrandOrder 聖女様は寂しがり屋 作:扇 漱真
あれは、いつの頃だったか。
あれは.もう何百年、何千年前の話だったか。
それでも、その光景は今も昨日のことのように覚えている。間違いを犯し、それでもなお戦おうとして皆に信じてもらえず。燃え盛る炎の中たった一人。笑顔を浮かべ死んでいった。哀れで愚かな女を私は見つめている。
「これで、よかったのですか? .ジャンヌ」
…………
「ん.んぅ」
サーヴァント・ルーラー 『ジャンヌ・ダルク』は今日もカルデアで朝を迎える。朝日は相変わらず差し込まない。外は吹雪。シールダーの言う通り、ココ最近はジャンヌも青空が恋しくなった。
「また、同じ夢を……」
自分が殺される夢を見る。昔を思い出すように。実際は殺されてはいるのだが、『生きている』今はあまり見たくはないものだ。
「すぅ.すぅ」
「貴方にはこんな私の過去を背負わせたくはないですね。リリィにはもっと幸せな事を知ってもらいたい。私はそう思ってますよ」
隣で心地よさそうに眠っているリリィを撫で、そっと剥がれていた毛布をかけ直した。
…………
「ジャンヌ!」
「え? は、はい!」
大きな声で自分の名を呼ばれ、我に返る。今ジャンヌはマスターと、これからの人理修復の予定を聞いていた。
「大丈夫? ボーッとしてたけど」
「あ.はい。問題ないですよ。少し考え事を」
「最近、そんなこと多いよね。何か抱えたりしてない?」
「本当に大丈夫ですよ。私は.大丈夫です」
ジャンヌはそのまま自室へ駆けて行った。
「ジャンヌ」
「どうしたんだい? 浮かない顔だね?」
「ダウィンチちゃん!」
マスターの肩に手を乗せるサーヴァント・キャスター『レオナルド・ダ・ヴィンチ』ことダウィンチちゃんがいた。
「今日のジャンヌは随分とらしくなかったね」
「ダウィンチちゃんもそう思う?」
マスターが聞くとダウィンチは大きく頷いた。
「『最近、昔を思い出してつらいんです』みたいな顔をしていたね」
「ダウィンチちゃん、ジャンヌの声マネ上手だね」
「まぁね♪ 伊達にキャスターじゃないよ♪」
…………
「あぁ、やってしまった」
自室へ着くなり顔を両手で覆い、自分のしていた行いを一人反省会をしながら、悔やんでいた。マスターに心配される程顔をに出てきたとは思ってもいなかった。
「私はなんと弱いのでしょう」
ポソリと呟きベッドへ深く腰掛けた。そして、そのまま、横に倒れ込んだ。
「マスター」
彼の心配そうな顔を見ると罪悪感が湧いてくる。また、自分は失敗したのだと。
「こんな私をお許しください」
「うん。許すよ」
ん?
「ひやぁぁ!! ま、マスター!? な、何故私の部屋に?!」
ジャンヌは声が裏返り、ベッドから落ちて、壁際まで逃げた。
「ノックして入ったのに気づかないんだもん。ビックリしたよ」
「い、いつからそこに?」
「ついさっき」
と、いいながら、マスターはココアをいれ始めた。
「まぁ、まぁ、落ち着いて話し合おうよ。最近変だったのも気になるし、ね?」
「は、はい」
…………
「自分の過去を夢に見る?」
「えぇ、その、おかしなことなんですがね」
苦笑しながら、ジャンヌは言う。それでも、少し肩が震えていた。
「怖い?」
「少し、怖いです。また同じ未来があるのかと思うと」
マスターはジャンヌの手を強く握ると真っ直ぐに言った。
「大丈夫。もう絶対、処刑台へは君を行かせないから。だから、もう少し、ジャンヌは僕達に甘えてもいいよ」
朗らかな微笑みをジャンヌに向けるマスターを見て、ジャンヌは手を握り返し、頷いた。
まるで、自分が聞いた神の声のようなその台詞にジャンヌは涙を流してしまった。
「ジ、ジャンヌ?」
「あぁ、申し訳ございません。『救われる』気持ちを思い出してしまって。マスター、ありがとうございます」
ジャンヌの涙の笑顔はマスターの心も晴れ晴れとした気持ちにさせた。
「うん。今日は傍にいてあげるよ、ジャンヌ」
…………
軋むベッドの音と、もう離すまいと強く握りしめている二人の手は、もう決して解けることはない。
「ん.んふ.っは。マスター、なんだか手慣れてきましたね」
「ん? そう? ジャンヌとしかしてないはずなんだけどな」
そう言って、マスターはジャンヌの秘裂へ手を伸ばす。
「んっ.っ」
膣を刺激されると、ビクビクと体が動いてしまう。
「! ……〜♪」
「っ! ……あっ……ます、たぁ.ん!」
豆を刺激しながら膣の天井を撫でる。少しずつだが、指が入ってきている。ジャンヌは声を出すまいと口を塞いだ。膣が刺激されると体が縮こ待ってしまう。
「気持ちいい?」
「ん……くっ……はい……きもち……良いですっ……うあっ」
四つん這いのジャンヌの体は素直になりつつあった。
「少し、強くするよ」
「っひ!?」
今まで、撫でられるような優しい快感が、急に膣の中の指が強く押し込まれた。それは一度ではなく何回も押し寄せる快感の波。ジャンヌの体から力が抜けてゆく。
「っ……うぅ! ま、ますたぁ……! まってくださっいぃ!」
「ん〜? 気持ちいい? ジャンヌ」
「はいっ.気持ちいいですっ.いいですけどぉ」
ジャンヌが快感によがっているとマスターは低い声で言った。
「全部忘れられるといいのにね」
「.え?」
「ほら、ジャンヌは一度死んでるわけでしょ? だから、その時の苦しい記憶ぐらい忘れて、幸せな時間だけを覚えていられるといいな.って」
「マスター.?」
ジャンヌの膣から指を抜き、マスターは優しくジャンヌを抱き寄せた。
「ジャンヌはアルトリアみたいに違う道は選べなかったのかな?」
「私は」
自分は違う。あの時に聞いた声は本当に神の声だ。
皆を助けられるのは自分だけだったのだ。だから、後悔はしていない。無駄だなんて思ってもいない。自分の成すべきと思った事を成したのだ。それを後悔する人間などいるはずもない。
「いえ、マスター」
ジャンヌはマスターの手を握り返すと、儚げに微笑んだ表情で答えた。
「私は、私はこれでよかったのです。私が成すべきと思い自分が起こした事なのです。確かに、一度は死んだ身ですが、今は貴方がいます。違う道を選んだら私は貴方に会えなかったのです。たがら、私はこれでいいんです」
「ジャンヌ」
「.あっ」
マスターの腕の力が少し強まると、マスターの目には涙が出ていた。
「私は、貴方と一緒にいれて幸せですよ。マスター」
「うん。僕も、君と一緒で幸せだよ。ジャンヌ」
この涙はきっと自分の為なのだろう。マスターは他人に尽くす程の優しい人間。こんな自分の様なモノにまで涙を流してくれている。神は自分をこんなにも素晴らしい人に合わせてくれた。ジャンヌの目にも涙が浮かんできた。
「今日は、最期までいさせてください。マイマスター」
「あぁ、僕からもお願いするよ。ジャンヌ」
…………
「ん.ぐっ.んぅ」
膣にねじ込まれる感覚は未だに慣れない。痛い訳では無いが感覚としては自分の中に他のものが入ってくる感覚は慣れない。それでも、最愛の人の愛はとても気持ちがいい。
「痛い? ジャンヌ」
「いえ、大丈夫.です」
トン、と最奥に到達。ジャンヌの体がマスターを受け止めた。
「少し動くよ。いい?」
「はい」
マスターが腰を少し前に動かすと、ジャンヌの体が少し揺れる。少し子宮が潰される感覚を覚えつつ、体には快感が広がる。
「っ.うぁ」
正常位なので、次第と体の力が抜けて、背中から倒れてゆく。
「あっ.ぅん.これ、やっぱり、刺激強くて.っ」
「ごめん、ジャンヌ。僕も.もちそうにない」
「ッ!?」
とてつもなく強い一突きを受けるとジャンヌはガクガクと体を痙攣させる。
「マスター.そんないきなり.なんて」
「もうすぐだから」
「ッ!? .あァ!? そん.なぁ!」
徐々に強くなるマスターのピストンにジャンヌは耐えられる訳もなく。
「ん.ぐ.っ.あっ.や、だめ.もう.〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!」
先に果ててしまった。
「う.っ.ジャンヌ! 僕もっ.ぐっぁぅ!」
「っ、うぁ、ぁぁ!」
最愛の人の愛は今日もジャンヌの中を染め上げる。
…………
「ジャンヌ、さっきの話なんだけどさ。全部が終わったら何処か静かな所で一緒に旅行でも行こうか」
ジャンヌは少しポカンとするとすぐに頬を緩めて、笑顔で答えた。
「そうですね。全てが終わったら、静かな場所で。貴方と二人でですね」
ジャンヌが微笑んで照れくさそうに言うとマスターはジャンヌの頬に手を添えて、真っ直ぐに言った。
「愛してるよ。ジャンヌ」
ジャンヌはその言葉を聞くと、マスターの手に自分の手を添えて、涙ながらに言った。
「はい。私も、貴方を愛しています。マスター」
終わり。
「ジャンヌ、髪の毛って戦いの時に気にならないの?」
「いえ、そんなには気になりませんよ。何方かと言えば胸ですかね」
「あ〜...そうだね。大きいもんね」
「私もいつからそんなにおっきくなるんですね!」
「リリィ....小さいのそんなに気にしてたの?」
「大人の魅力が足りませんもの。私」