※この作品はR-18です。

乃木園子(既婚者)「あなた、いってらっしゃい♪」   作:みっかんかん

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あれから何年もたち勇者部だった面々はそれぞれの道へ…

しかし


再会

乃木園子「お仕事いってらっしゃい、あなた」

 

 

夫「今日は早く帰れそうかも」

 

園子「ほんとー!じゃあとっておきのご飯作ってまったるぜぇい!」

 

夫「あはは、園子とご飯食べるの久しぶりだから楽しみだ」

 

園子「うんうん。今日も一日、程々にがんばるんだよー?」

 

夫「ああ、行って来ます」

 

園子「いってらっしゃい♪」

 

 

旦那をいつも通り送り出す

いつも通りにそっと頬にキス

 

園子「えへへ♪」

 

幸せだ

 

私は結婚した。

勇者部の面々の中で一番早く…

天の神…そして神樹様が和解してから数年

私たちはそれぞれの道を歩み

それぞれの生活を始める事になった

 

ゆーゆ

 

一時期は大変だったけど…でも今は頑張って持ち直して

夫婦でコンビニ経営しながら幸せに暮らしてる

私もたまに寄らせてもらってるけど最近出来た子供が凄く可愛いんだ

甘えん坊さんでゆーゆに凄く似てる

旦那さんも優しそうでかっこいい

 

 

ふーみん先輩

 

大赦が派遣してくれた職場で出会った男性と交際して結婚したんだよね

この前美味しそうにふーみん先輩が作った料理を笑顔で食べてる旦那さんの写真貰ったよ

私だって負けないぞ~!

 

いっつん

 

歌手…目指してたのに残念だった…

でもカラオケ教室の先生になって多くの人たちが彼女を慕ってる…

楽しそうだね…幸せだね私もうれしいな

 

にぼっしー

 

渓流釣りにはまってそこで出会った旅館の経営者の人と意気投合して結婚したんだよね

正直勇者部のメンバーの中で一番綺麗になったと思う

以前よりおっとりして髪の毛も伸びて

優しくてサバサバしてて

もう子供3人も居るんだぁ

たまに家族で旅館に泊まりに行くんだけど私の楽しみ…

 

わっしー

 

卒業してから勉学に励んで今では公務員様

大赦の元でお仕事に励んでる

けれど連絡を取り合うことが少なくなっちゃった

噂に聞くけどバリバリキャリキャリなんだぜぇ~?

ゆーゆもたまに会いたがってるけど忙しくて中々会えないみたい

会いたいな…わっしー

 

 

 

私の旦那さんも紹介するんよー

 

出会いは中学の頃

はじめて勇者部に入ってくれた男子生徒だった

女子だらけで困惑しちゃってて

それでも一生懸命に周りの事を考えて溶け込もうとしてくれてた

男子が引き受けれる力仕事も積極的にやってくれて

勇者である私たちの事も何も躊躇せず受け入れてくれた

優しくて暖かくて…気づけばムードメーカーだった…

大赦絡みで勇者だけを集めるはずの部活…予想外のメンバーだったなぁ

 

それとは別に友情の板ばさみで大変だった

ゆーゆにわっしー仲良しの間に私も凄く気を使っちゃったり…実はそんな心境だったんよ…

ゆーゆは大好き…けれど古い付き合いのわっしーとも二人きりで遊びたかった…

気遣いと距離感も大事だけど心が締め付けられる事だってあった…

ミノさんが生きてればまた違ったかもしれないけど…

 

そんな時に手を差し伸べてくれたのが彼だったんだ…

優しすぎて…頼りないって正直思った…

けど芯が強くて…私が泣いてるときや悲しんでる時も真っ先に気持ちを察してくれて…

 

バーテックスとの戦いで傷ついた時もずっとそばで心配してくれて…

 

最初はわからなかった

 

そばに居てくれて

 

笑ってくれて

 

凄くそんな彼が心から頼りになって

 

私は恋に落ちた

 

勝手な言い方だけどバランスも取れた

 

ゆーゆとわっしーが二人で遊んでる時、残された私を遊びに誘ってくれた

酷いかもだけど最初は気を紛らわす程度に感じていた…

けれどそんな彼の優しさと心遣い…それらが全て私のを包み込んでくれて

いつでもあの二人(ゆーゆとわっしー)を笑顔で送り出してあげる事ができるようになった

だって私の手を握ってくれてる彼が傍にいるから…

 

高校を卒業して大学に入ってから同棲することになった

実はこう見えてヤキモチ焼きだったりで彼の帰りや飲み会が遅いとぷんすかして困らせる事もあった

けれど彼はいつも私の元に戻ってきてくれて…

 

私も自慢じゃないけど男の人に告白されたりする事が多くなった

けれど彼はヤキモチを焼くそぶりは見せずに

私を信じてるっていつも私を抱きしめてくれて…

 

そんな彼無しじゃ私は生きていけない…そんな女になっちゃった

けどそれは俺も同じだってそう言ってくれた…

 

一生懸命勉強して努力してくれて

乃木の家に見合う人になってくれようとして

笑顔を崩さなかった彼は私の両親から凄く気に入られて

 

そして私たちは結婚した。

 

彼は苗字を変えて乃木の姓を名乗ってくれた

 

 

そして今、とっても幸せ…

 

ずっと死ぬまで二人、このままで居たい…

 

しいて不満があるなら…そろそろ子供がほしいな

 

 

旦那サイド

 

今日は園子と一緒に夕食にありつける

こんな嬉しい事は無かった

正直激務で中々夫婦の時間をつくれない

それなのに園子は俺の事を支えてくれて…

忙しいなんて言い訳はしたくない。

大切な園子と少しでも多くの時間を過ごしたい

 

上司「乃木君。今日なんだが、市役所で色々と手続きを頼みたいんだ」

 

夫「はい、分かりました!」

 

 

 

 

上司「まったく…あの乃木家の婿養子に入ったと言うのに…苦しい表情も見せず立派なものだよ」

 

専務「そうですね…我々も見習わなくては…」

 

………

 

……

 

…

 

 

役所の客室にて

 

夫「担当の人はまだかな?そろそろお昼なんだけど…お腹すいたな…」

 

園子との夕食を楽しく過ごしたい

だから昼食は簡単に済ませたい…

そうだ、待ってる間カロリーメイトでもかじろっと…!

 

中学時代カロリーメイトばかり食べてたら同級生の東郷さんに怒られたっけ…

食事が偏りすぎって…

ぼた餅はじめて食べさせてもらったけど美味しかったな…

あと風先輩からたまご焼き食べさせてもらったなぁ

皆上手だったなぁ…

 

誰も来ないうちにとカロリーメイトの箱に手をだそうとする…すると

 

??「失礼します…あら…待たせすぎちゃったからお食事をとられてました?ごめんなさい」

 

聞きなれた声…そして懐かしい

 

夫「あれ…ひょっとして…東郷さん?」

 

東郷「あ…お久しぶり…」

 

互いに気まずそうに挨拶をする

 

夫「元気してた?」

 

東郷「毎日お仕事、お国のために頑張ってますっ」

 

ドンっと胸をたたいて笑顔になる東郷さん

昔から綺麗だったけど大人になってからなお更綺麗になっていて驚いた

 

夫「綺麗になってて驚いたよ。まさかこんなところで再開できるなんて」

 

東郷「私もよ。そのっちと幸せにやってる?」

 

夫「ああ、お蔭様で。乃木家は凄く厳しいけど、園子が居てくれるから」

 

東郷「…そっか。良かった」

 

相変わらず落ち着いてる

おっとりしてて大人びてて

男子生徒からの人気も凄かった。

 

東郷「遅くなってごめんなさいね。さっそくだけどこの書類に…」

 

作業はエスカレーターのようにどんどん流れていった

流石は役人…案内が上手だ

 

 

東郷「ほら…そこ字、間違ってる。相変わらず落ち着きが無いんだから…」

 

夫「あ、ごめんっ間違っちゃった」

 

東郷「ふふ、大丈夫よ。傍線引いて書き直してね」

 

夫「ありがとう…」

 

このやり取り、何年ぶりだろうか

東郷さんは相変わらずだ。

綺麗になっただけで中身はいつものまま

なんかほっとする。

 

東郷「うんうん。これでよしと…」

 

夫「ありがとう、色々手助けしてくれて」

 

東郷「どういたしまして。そのっちと一緒で肝心な時におっちょこちょいなのよねあなたって」

 

夫「あはは。返す言葉もないかな」

 

東郷「素直でよろしい…そうだ。お昼。カロリーメイトだけで済ますつもりじゃないわよね?」

 

夫「いや、夜は久々に園子と晩御飯を…」

 

東郷「ならなお更…ちゃんと食べないと…変なときに食事を抜くと逆に食欲って無くなるのよ?」

 

東郷「食べる時にちゃんと食べないと。規則正しくですっ」

 

夫「うん…ごめん」

 

東郷「ふふ、分かればよろしい。ねえ、良かったらお昼ごはん一緒にどう?募る話もあるしたまには、ね?」

 

夫「そこまで言うなら…」

 

東郷「美味しい天丼のお店があるのよ、良かったらご馳走させて?」

 

 

その一言…

 

その一言に甘えてしまったために俺と園子との関係がおかしくなる事になってしまった

 

 

 

園子宅にて

 

 

布団の中にて

 

園子「あ…れ…なんか元気なくなっちゃったね…」

 

久々に絡み合う私たち…無我夢中で夫にがっつきすぎちゃったのかな…

 

夫「どうしちゃったんだろう…」

 

園子「久々で疲れちゃったのかな?…お仕事大変だもんね」

 

夫「いつもごめんな園子…」

 

園子「いいんよ…そんな事よりさ…そろそろお仕事辞めていいんだよ?」

 

夫「え…?」

 

園子「今のお仕事が大変すぎてお父さんとお母さんすごくあなたを心配してるの…」

 

夫「期待にこたえたいんだ…」

 

園子「体壊したら何もかも台無しだよ…?それに私、ちょっと寂しい…」

 

夫「園子…そうだよな…俺も本当は園子ともっともっと一緒に居たい…だから」

 

優しく抱きしめてくれる彼にトロンときてしまう…

 

園子「えへへ…じゃあもっと元気にしてあげるねー!明日は会社お休み~!大赦の権限つかっちゃうから!」

 

夫「えぇ!?」

 

驚いてる旦那を無我夢中で抱きしめる。

絶対離さない…私だけの居場所…

 

その時だった…

 

夫「そういえばね、東郷さんに久々にあったよ」

 

園子「え…わっしーに…?」

 

夫「うん、相変わらず綺麗ですごくしっかりしてた」

 

 

 

 

 

 

 

園子「何かされなかった?」

 

 

 

 

 

私は何をいってるのだろう

 

 

夫「え?何かって…久々にお昼ご飯一緒に食べたくらいで何も…」

 

 

園子「そっか…ごめんね」

 

 

夫「園子とは親友だろうし…園子がまさか嫉妬ーとかないだろ?」

 

園子「でもご飯食べたなら食べたって連絡してほしかったな…」

 

夫「え…ちゃんと連絡したけど…」

 

急いで携帯を取り出す私…何を焦ってるんだろう

 

園子「あ…本当だ見忘れてた~ごめんね…」

 

夫「大丈夫だよ…本当に何も無いから…」

 

優しく抱き寄せてくる夫に安心した…

けれど…私、覚えてるんだ…

 

 

数年前

 

金が鳴り響き太陽の日差しと共に多くの祝福

 

私と夫の結婚式の日だ

 

友奈「そのちゃんおめでとーー!」

 

夏凛「ったくあんたが一番乗りとはね!幸せになりなさいよー!」

 

風「くう!先を越されたか!待ってなさいよ!私だってすぐにー!」

 

樹「お姉ちゃん空気よまないとだめだよー!ってお、おめでとうございます二人とも!」

 

東郷「おめでとう」

 

全員笑顔で手を振ってくれた

 

ゆーゆが涙を流してくれてる

 

他の皆も…そう見えた…

 

一瞬視界が逸れそうになったその時だった…

 

私は見たんだ…

 

東郷「っ…!(ギリギリ!」

 

爪を噛みながら…すごい形相で私を睨み付けてるわっしーの顔を…

 

 

続きます

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