吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
今年も終わりを迎えようとしている12月31日─
「おはようございますご主人様」
そう言って彼女はベットの中で苦しそうにモゾモゾと動く。
「ああ、すまない。すぐにどくよ。おはようシルヴィ」
昨日はシルヴィに覆いかぶさるようにセックスをしたから、彼女は寝苦しそうだ。
「もしかしてよく眠れなかったかい?」
目の下にクマができてるなんてことはなく、いつものような潤んだ瞳を覗き込む。
「い、いえ!むしろ、ご主人様に包まれていたのでいつもより良く眠れましたよ。」
言われてみれば今日の彼女はどことなく生き生きしてる。昨日はあんなに乱れていたのに何ともないようだ。
「今日は買い出しとか行かなくていいよな?」
「はい、もう必要なものは買ってありますから。」
今日と明日だけは二人きりの時間だ。
いつまでもベットの中でダラダラしていると、雰囲気に流されて繋がってしまいそうなので、ベットから降りる。
しわくちゃになった下着を整えてから履く。
クローゼットから家用のシャツを着ると暖房をつける。なかなか暖かくならないが、朝の冷えにはそれなりに有効だろう。
シルヴィの方も、モコモコとした服を着込んで朝食を作っている。
朝食を食べ終えたら、ツ○ヤでレンタルしてきたDVDでも観よう。ドラえもんの映画を3本もレンタルしたからいい時間つぶしになるだろう。
「時間つぶし?そんな暇ないですよ!大掃除しなきゃいけないじゃないですか!」
すっかり忘れていた。確かに大掃除がしやすいようにと、一昨日と昨日で使わないものを倉庫に閉まったのだった。
朝食を食べおえ一段落してから掃除を始めたのだが、シルヴィがなぜだか張り切ってあちこち掃除をしているので私は手持ち無沙汰だ。
「シルヴィ、高いところは届かないだろう。どこか私が掃除するような場所はないかい?」
「あ、いえ、大丈夫です。猫目が手伝ってくれてるので。」
猫に出番を奪われた…。
しかし、自分の書斎ぐらいは自分で片付けた。が、ダメ出しを受けてしまった。
「もう読まない本は捨ててください。これとか、これ!私が来てから読んでる所見たことないですよ!」
そんな母親みたいな説教しなくてもいいじゃないか…。どうせ母親になるのはまだ先の話なのに…。
別段家は広い訳では無いが、それなりに掃除の時間が長くなってしまい、シルヴィはおせちの準備を始めてしまった。そのためイチャイチャするような時間は全くなかったのが少し寂しい。
「猫目ーお前は彼女と上手くいってるか?私は愛してるの一言も最近言えてないよ。」
行為中は何度か言っている気もするが、そういうものでは無いのだ。もっと、綺麗で純粋なスキンシップがとりたいのだ。
7時半頃に夕食を食べ終えると、テレビを適当に流しておく。今彼女は風呂に入っているから、出てきたら愛してると言おう。
しばらくすると、シルヴィがやってくる。
「ご主人様、お風呂いいですよー」
「…あ、ああ。すぐ入るよ。」
言えなかった…
風呂から上がると年越しそばのいい匂いがしてくる。
「うん、やっぱり夕食を軽くしてそばを食べるくらいが丁度いいな。」
やっぱり愛してるとは言えずに、ズルズルと蕎麦をすする音がダイニングに響いた。そばをズルズルすするように、愛してると言うのも、ズルズル後回しになっていく…。
そうして、タイミングを図っているとあと10分足らずで今年が終わろうとしている。
「私、とっても幸せです。去年も言ったと思いますけど、ご主人様に拾っていただいて、すごく幸せです。ずっとそばにいさせてください。」
彼女の銀髪が私の肩にかかる。この重さは、シルヴィの頭の重さであると同時に、命の重さでもあるのだ。決してもう失うことの出来ない。かけがえのない重さだ。
「愛してる」
やっと言えたのかもしれないし、彼女が言ったのかもしれない。もしかしたら幻聴かもしれないけれど、この耳に残った声を私は一生忘れない。
……To be continued?
「オーレリアさん。ハッピーニューイヤー」
「金髪だけど外人という訳ではなのよ?まぁ、でも、あけましておめでとう。末永くよろしくね」
……To be continued?
「店長ー」
「……」
「あ!…ネフィーさん。」
「なんですかー?」
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね。店長としても彼女としても」
「フフッ。こちらこそよろしくお願いしますねー?」
……To be continued?
なお、愛してると言った後、ベットで騒いだことは言うまでもない。自分達の事ながら新年早々お熱いことだ。
……To be continued
次は、初詣の話の予定!