吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
ちょいちょい小話挟んで分かりにくいと思いますが、キラークイーンの話は基本本編に関わりません。たまに関わることもあるかも?
失敗してしまった。
ご主人様に、家事を任された。掃除と洗濯、食器洗いだ。1度もやったことは無いが、ご主人様がやっているのをよく見る。それを思い出しながらやれば出来るだろう。
そう思っていたが、結果はこのざまだ。
掃除は、書斎の本の整理とホコリを掃こうとしたのだが…本をひとつ引っ張り出すと、全部飛び出てきた。どこに何があったか分からないので、戻したくとも戻せない。書斎は諦めた。
洗濯は、『センタクキ』というものを使えと言われたが、やり方が分からないので、洗剤などを適当に入れたら、びちゃびちゃになってしまった。
皿洗いは、洗う皿が無かった。
(怒られるよね…)
絶望的に汚くなった部屋を見て、考える。今まではとても優しくかっこよかったご主人様だが、どう考えても怒られる。殺されるかもしれない。それだけならまだいい。売られたり、捨てられたりするかもしれない。そしたら今度こそ、厳しい奴隷生活だろう。短い間だったが、それなりに楽しかった…かもしれない。
「ただいま。」
ご主人様が帰ってきた。殴られるか…怒鳴られるか、爆殺されるかもしれない。
「……なぜこうなった…?」
ご主人様の冷たい声が響く
「すみません!すみません!本当にすみません!もうしません。もう失敗しませんから、すみません。手加減してください。お願いします。捨てないでくださいごめんなさい。すみません。」
私は反射的に謝る?
「ふぅーとりあえず片付けだ。説教はそのあとだ。」
説教という言葉に血の気が引くが、謝る。
「ヒィッ!すみませんすみません。」
私には謝ることしか出来ない。
ご主人様がスタンドを出す。爆殺されるらしい。
が、そのゴツゴツとした手が触れられることはなく、片付けが始まった。
2分と経たないうちにあの惨事が片付いた。やはりご主人様はすごい。
「ふぅーとりあえず終わったな。シルヴィ、私は風呂に入る。椅子に座っていなさい。」
その言葉に私は震える。
ガタガタと椅子を揺らしながら、座っていると、向かい側にパジャマ姿のご主人様が座る。
ご主人様は学校から帰ると、いつもは自分の部屋に行って、勉強をしているらしい。それが終わるとリビングでテレビを見始める。私は基本リビングの床に座っているが、ご主人様がテレビを見始めると、ご主人様がソファに座るように言う。奴隷の私が座るにはあまりにも綺麗で素晴らしいソファなので、断りはするが、
「広いソファに1人で座っていると悲しい気分になるんだ。一緒座ろう?」
と、言って座らせてくれる。私にとってこの時間は大切なものだ。服装は大抵猫と髑髏をあしらったパーカーを着ているが、今は何故か、寝るときに着る髑髏のパジャマだ。
「シルヴィ、君は家事をしたことが無いのか?」
突然ご主人様に聞かれる。
「…ありません。ごめんなさい」
「いや、謝らなくていい。そうか…」
ご主人様は少し考え込む。
「明日は何曜日だ?」
ご主人様に聞かれる。明日は…土曜日だ。ということは今日は金曜日だから、『ドラえもん』という番組が放送される日だ。この家に来て初めて見た時とても面白かったのを覚えている。今日見るので3回目だが、見れないだろう。
「明日、家事を教える。土日で完璧に仕上げろ。」
冷たく言う。ドラえもんが始まるまで2時間あるが、お説教は終わりなのだろうか?なら、見れるのだろうか?いや、次は恐ろしいことをされるのだろう。
「シルヴィこっちに来なさい。」
いっそ死んでしまった方がマシなのにな…。
怖い。とにかく怖い。どんな顔をして私を殴るのだろう。私の頭を優しく撫でてくれたその手で頬をぶつのだろうか、私を綺麗だと言ってくれた口で、罵るのだろうか。優しいと思ったご主人様は、かっこいいと思ったキラークイーンは、もういないのだろうか…。
ご主人様は、ソファに座る。色々なテレビを見ていたソファだ。ご主人様が、テレビを観ながら笑う姿を隣で見ていたソファだ。
「テレビ…テレビを、一緒に見よう。」
ご主人様が言う。本当にいいのだろうか、あんなに失敗をして、壊してしまったものもあるのに、本当にいいのだろうか。
「シルヴィ、教えてもないことが出来るはずが無かった。すまない、ちゃんと教えるから明日からまた頑張ってくれ。」
私の頭を撫でる。嬉しい。今までで一番嬉しかった。許してくれたのだ。なんて喜ばしいのだろう。こんな私を許してくれるなんて…。
結局この日はドラえもんを見たあと、ご飯を食べた。
そのあと皿洗いの仕方を教えていただいた。少し難しかったが、ご主人様は、とても手際よくやっていた。
「慣れれば簡単なものさ。」
ご主人様はそうおっしゃっていたが、私は慣れるまで時間がかかりそうだ。
「おやすみ、シルヴィ」
「はい、おやすみなさい。ご主人様」
少なくともいないことや恐ろしいことはされないらしい。
次の日の朝、ご主人様は昨日言った通り掃除と洗濯を教えてくれた。一日中掃除や洗濯をやらされたが、優しく何度も丁寧に教えてくれたので、かなりいいできだ。ご主人様も、
「シルヴィは飲み込みが早いな。これなら明日にも一人で出来るだろう。明日は出来るだけ一人でやってごらん。もちろん隣で見ててあげるから分からなかったら聞くんだよ。」
皿洗いは、流石にまだ、ご主人様より遅いが殆ど同じペースで出来るようになった。
洗濯は分量さえ分かれば簡単なものだ。掃除も掃除機の使い方や掃除の順番を覚えればかんたんだ。
そして、日曜日
「すごいじゃないか!シルヴィ!流石だよ。ほとんど一人でやれたじゃぁないか。これからは爪切りだけじゃなくて、掃除と洗濯をやってもらおう。もちろんたまには自分でやるけどね。」
ご主人様曰く、
「ほぼ私と変わらないレベルで出来ているよ。」
との事だ。
その日の夜はいつもより長く、優しく頭を撫でてくれた。
いつもは悪夢をみるが、今夜はいい夢が見れそうだ。
……To be continued
ここ変じゃね?ってところあれば意見お願いします。誤字脱字修正も頑張ってしていきます。
あと、都合により投稿が1日1話じゃなくなるかも知れません。でも、二日に1話は最低限投稿します!…多分