吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
たまにシルヴィステータスが入ります。(忘れなければ)
「来週はテストだからなー勉強しとけよー!」
帰りのホームルーム、教師が言う。
(テストか…面倒だ。)
この吉良吉影、一位をとる実力はある。だが、それをひけらかしたりはしない。シルヴィと言う
さて帰るか…。
「あの、吉良さん。一緒に帰りませんか?」
全く面倒だ。キラークイーンでフッ飛ばそうか?ダメだな
「すまない、家の用事があるから、早く帰らなきゃいけないんだ。また今度ね。」
と、軽く断る。
家に帰る道中に綺麗な夕焼けが見える。この道は、家に帰るのには少し遠回りだが、この夕焼けが見たくて、ここを通る。本当に綺麗だ。山火事のように大きく赤く燃える。太陽という『希望』の象徴が消え反対側から月という『不安』が襲う。それでも、沈む希望に縋りたくなり、赤く輝く。なんて綺麗なのだろう。
「シルヴィ、ただいま。」
「あ!おかえりなさいご主人様。」
シルヴィと付き合い始めてから3日しか経っていない。それなりに愛を囁いているつもりだ。
シルヴィのことは好きだし、大事にしたいと思っている。それなのに、
すると、シルヴィが、考え耽り玄関に突っ立ったままの私を不審な目で見る。
「どうかしました?」
何でもない、と誤魔化すと、頭を撫でる。
今までと何かが違っても、彼女を守りたいというのは、心の底から言えることだ。間違いない。
「…テスト勉強でもするか…。」
「ご主人様、てすと、ってなんですか?」
私はテストの説明をすると、シルヴィは頑張ってください、と応援してくれた。
頑張るしかないな。
しばらく勉強をしていると、
「ご主人様、その…お夕飯…まだですか?」
気づけば8時だった。マズいな、3時間もぶっ通しでやったので、少し疲れた。簡単に済ませるか…。
正直、夕飯には相応しくないような適当な食事だった。出来こそいいものの、私の食生活としては最低のものだった。それでも、美味しそうに食べるシルヴィを見ていると、どうでもいいと思える。
(前の彼女と食べた時より、根本的な美味しさが違うな?私の料理の腕でも上がったか?)
風呂に入りいつでも寝れるように準備をすると、
「シルヴィ、私はあと1時間ほど勉強するから先に寝ててもいいよ。」
シルヴィに声をかける。シルヴィは、何故か少し残念そうにしている…?
今は9時半、いつもの寝る時間までしっかりとやれば、一位は当然、それを踏まえた3位をとれるだろう。
3位を取るというの逆に難しい。
なんせ、一位をとると目立つ上に次も一位だろうと期待やプレッシャーをかけられる。
しかし、2位をとると次は一位をとれるだろうと、やはりプレッシャーをかけられる。
その点3位は可もなく不可もなく目立たない。かと言って馬鹿にされるような順位でもない。
しかし、ただ3位をとるのではダメなのだ。1位や2位のヤツらにいつでも抜かせるぞ?と言うプレッシャーをかけることにより、一位と二位は頑張る。すると私が少しいい点数をとっても、一位二位はもっといい点数をとっている。しかし、順位を落としたくないからもっと頑張る。私は私の望む点数を取っているのに、3位をキープ出来る。
最高じゃあないか!
ふぅ、スタディーズハイで、テンションが馬鹿になってしまったようだ。
10:30を知らせるチャイムがなる。そろそろ寝るとしようか…。
寝室に向かうと可愛い寝息を立てて、シルヴィが寝ている。毛布をめくると、シルヴィは、身動ぎをする。
このまま私が入ろうとすると、起きてしまいそうだな。よし、ソファで寝よう。
(決して襲ってしまいそうとかではない。断じてない。別に身体目当てで付き合ったわけじゃないし、無理矢理するのは趣味じゃない。ただ、私がベッドに入ると起こしてしまうからだ。)
適当な毛布を被りソファに横になる。しばらくは早めに学校に行って勉強しよう。(あいつなら3位でもありうるなと思われるためのカモフラージュ。)
狭いソファに無理やり寝たせいで体が痛む。主に右肩が痛い。それを誤魔化しつつ、軽く料理を作る。
シルヴィに置き手紙をしておき、シルヴィの分のスクランブルエッグとパンにラップをかける。
「行ってきます。」
まだ寝ている彼女を起さないように小さな声でいう。もちろん返事は返ってこない。
視点変更<シルヴィ>
朝起きると、ご主人様がいる気配がなかった。昨日の夜も、ベッドに入ってないようだ。さすがに私を嫌いになったとは思わないが、不安になる。美味しいのに悲しい朝食を食べ終えて、皿洗いを済ませ、本を読む。今日はご主人様いってらっしゃいを言ってないから、おかえりなさいは大きな声で言おう。その後、愛しているって言って抱きついてもいいだろうか。ああ、恋とはこんなに苦しいのだろうか。
【シルヴィステータス】
シルヴィは吉良との生活を楽しんでいます。しかしまだ不安なようです。親愛度437
視点変更<吉良吉影>
前の中学生時代はもう少し勉強量は少なかったが、どうやらここの中学校は、少し進んでいるようでまだ、一年生なのに、中3で習う高校の範囲をやっている気分だ。まぁ、つまりは難しいと言いたい訳だが、この調子だと、本気でテストに望まなければまずいことになる。前のような油断は出来ない。
(少し勉強のやり方を変えて効率をよくしよう。)
さらに言えば、ほかの連中の実力もわからない状況でどの程度の点をとるべきか…全く分からないのだ。これが難しいところなんだ。だが、この吉良吉影、争うことは避けても、戦いを放棄しても、『負ける』ことは無い。この世のどんなことより信用して言えることがある。
キラークイーンに勝てるスタンドが無いように、
シアハートアタックに弱点がないように、
バイツァダストが無敵なように、
吉良吉影に『敗北』の二文字は無い。
さて、そろそろ帰るか。ここは図書室、いつまでいても私の勝手なのだが(部活などがある生徒のために完全下校時刻は夜8時までだ。)あまり遅くなっても面倒だ。
「吉良くん、今帰り?一緒に帰りませんか?」
クッ!またかこの女。始末してもいいが、殺人はしないと決めた。もしするなら、
「あーすまないが、私は家が遠いから、歩くのが早いんだ。人と歩くのは、苦手なんだ。」
適当な言い訳で乗りきろう。むしろ少し歩き気味だ。
「ちょっと、こいつが、一緒に帰ろって言ってんじゃん。帰ってやれし!」
何だこのみょんみょんパーマ女は?見るからに派手なグループだということが分かる格好だ。
「あーしが口出すことじゃないかもしれないけど、一緒に帰るぐらいしてやれし。」
クククッ!なんだ『あーし』って?『た』の発音ができないのか?バカにもほどかある。それに、語尾に『し』を付けるとかどこの方言だ?そもそも日本語か?笑いが止められない。
「い、いや、中途半端に優しく接すると、後々お互い困るから、そういうのを無くすために…」
「はっ?何言ってっかわかんねぇし!誰かから、なんか言われたらあーしにいえばなんとかするし」
人の言葉切ってまでいうことかそれ?関わらないようにしよう。
「用事があるから、帰らせてもらおう。また今度ね。」
「ちょ、まてし」
キムタクか?ふっ、あほだな。私とは違う人種だな。
(そういえば、あの女達の手、見てないな。いつもは真っ先に見るのに。まぁ、いいか。)
……To be continued
本当はもっと続く予定だったんですけど、無理でした。