※この作品はR-18です。

吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング   作:吉良吉影に憧れる者

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殺人鬼のテスト前日

いつもの夕焼けを見る気になれず、薄暗い道をひっそりと歩く。死者のような気分だ。いや、私はある意味死んでいた。というか、実際死んだ。

忘れていたと思ったが、徐々に思い出すこともある。例えば、私は殺人鬼で、殺してきた人の1人が私を殺したやつの友達だったこととか、よくわからん尼に、こき使われて『仕事』をしていたが、失敗して死んだこととか…。まぁ、ほとんど思い出さなくてもいいことだ。

私死にすぎじゃないか?百万回生きた猫かよ。あれは名作

家のドアを開ける。

「ただいま。」

シルヴィは何をしているかな。そう思いながら、見回すと、走る音が聞こえる。こちらに向かって来ているようだ

「おかえりなさいご主人様♡大好きです!」

珍しくシルヴィが、自(・)分(・)か(・)ら(・)抱きついてきた。

うん可愛い。

頭を撫でてやると満足そうに笑う。よし、勉強のモチベーションが上がった。そこから部屋にこもって勉強。夕飯の時間になったら、食べて風呂に入ってすぐ眠れるようにしたらリビングで勉強。シルヴィがテレビを見ているので、適当な時間になったら、ねせよう。

と思っていたが、自分から寝室に入っていった。いい子だ。さて、勉強をしよう。

暫くすると、控えめにアラームがなる。私は集中すると、時間を忘れて、11時を超えて勉強してしまう。そんなストレスのたまる勉強法はダメだ。やることをやったらすぐに寝る。これ大事。

さて、寝るか。

(そう言えば今日はシルヴィと、会話らしい会話をしてないな。)

次の日もその次の日も、会話らしい会話の無いまま過ぎてゆく。

土曜日…今日は図書館にでも行って勉強しよう。それだけやれば、流石に十分だろう。しかし教師共のテストの出し方もわからんしな、もう少しやるべきか。

「シルヴィ、図書館に行ってくるから、留守を頼んだよ。掃除もしておいてくれ。」

「はい…。いってらっしゃいませ…。」

元気が無いようだが、大丈夫だろうか?

 

 

視点変更<シルヴィ>

休みの日までご主人様は忙しい。一緒にテレビを見たり、本を読み聞かせて欲しいが、それは言えない。私が奴隷、というのももちろんあるが、ご主人様に迷惑をかけて、棄てられたくない。

「ご主人様…」

私は小さく漏らす。やれと言われた仕事をしておけば、捨てられることはないから、やっておく。

 

 

視点変更<吉良吉影>

図書館まで来ると、静かで落ち着く。もし、勉強にあきたら、少し本を読む。三十分も休憩を済ませれば、また勉強をする。その繰り返し、12時半頃に来てからずっとやっている。五時を過ぎたあたりで、シルヴィが心配になったので、キリのいいところで終わらせる。さて帰ろうか。

いつもの夕焼けを眺めながら感慨にふける。

明日、デートでもしようかな。

今日も今日とてソファで寝る。体がズキズキするが、シルヴィの可愛い寝顔を見れればどうってことない。

日曜日…いつも通りの時間に起きて、朝食を作る。昨日は勉強時間の確保のために一人で食べてしまったが、今日はダメだ、シルヴィと一緒に食べるためシルヴィを起こす。

「シルヴィ、朝ごはんが出来たぞー。起きろー」

シルヴィの部屋(本当は私の寝室だがここ数日、入ってない)へ向かうと、シルヴィが寝息を立てていた。2~3枚寝顔の写真を撮ると、起こす。

「ん…んぅ。あ、おはょうございましゅぅ。ごしゅじんしゃま〜♡」

寝ぼけてるな。とりあえず布団を引っぺがす。小さく悲鳴をあげつつ、起きる。

「おはようシルヴィ」

シルヴィの顔が寝顔を見られたことにより赤くなる。

「お、おは、おはようございます。」

「シルヴィ、朝ごはんが出来た。食べよう?」

リビングに来ると、席につく。

「シルヴィ、皿洗いが終わったら出掛けるから準備をしてくれ。」

シルヴィが、遠慮がちにいう。

「ご一緒してもよろしいのでしょうか?」

また自分を奴隷だと下卑しているな。

頭を撫でてやる。シルヴィは、少し笑うと、手を握ってくる。参ったな、食事ができない。まぁ、いいか。

出かける準備を整えると、いつもの服屋に行く。

「あらあら、いらっしゃい。今日もお嬢さんの服を?」

「ああ、服を見繕ってくれ。」

シルヴィは色々な服を着てはこれはどうか?これは?あれは?と私に聞いてくる。

「シルヴィ、君の着たい服を着ればいいじゃあないか?」

「フフフ、分かってませんね。この子はあなたに喜んでもらえる服を着たいのよ?」

店員に言われる。手を口元にやる仕草は、私の目をひきつけるには十分だった。…なぜか、シルヴィとキラークイーンに殴られた。最近キラークイーンが自由すぎるんだが?

1着を選べと言ったのに6着も買っていた。私はシルヴィに甘いのだろうか?

喫茶店に向かうと、前の奇妙な店員がフラフラと不規則な足取りで歩いている。

「いらっしゃいませー?2名様ですかー?」

定型文のようなやり取りをしたあと席につく。

「シルヴィ、何にする?」

メニューを見ながらうんうん唸っているシルヴィに微笑むと、シルヴィも微笑み返す。

「パンケーキとアイスミルクティーがいいです!」

いつも通りサンドウィッチと、パンケーキ、アイスミルクティーを2つ頼むと、少しおしゃべりをしてから食べる。

いくつか店を周り必要なものを買うと、家に帰る。

「ご主人様、テレビ見てもいいですか?」

シルヴィが家に着くなりそう聞いてくる。

「まずは…

「手洗いうがいですね。わかりました。」

私の言葉を遮って、とたとたと、走って洗面所へ向かう。

今日はほとんど勉強をしていない。明日にはテストが始まるとしても、今日だけは…シルヴィと一緒にいたかった。

【前の彼女達との違い】

正直全くわからなかったが、ようやく分かった。今日のデートで確信した。

それはきっと、初めての恋なのだ。

いままでとは違う。本当に心の底から、生(・)き(・)て(・)い(・)る(・)女(・)性(・)を愛しているのだ。最初に付き合うとなった時、別に意識せず、今までと同じようなものだと思っていたが、今は違う。私は本当にシルヴィが好きなのだろう。

「シルヴィ、愛しているよ。」

死体に言うのとは違う。生きている人へ愛を囁く。恥ずかしい、恥ずかしすぎて死ねる。

「?私も大好きですよ。」

あ、明日のテスト頑張れそう。

テレビを見て、本を読んで、テストのことを忘れて、自堕落に過ごす。シルヴィは楽しそうだ。

寝る時間になりシルヴィは、

「ご主人様、今日は一緒に寝ましょう?」

上目遣いで、微笑みながらいう。断れるわけもなく、ベッドに入る。

「シルヴィ、抱きしめてもいいかい?」

ベットの中で聞く。シルヴィは、クスクスと笑った後、

「いいですよ。」

と言う。

抱きしめると、同じシャンプーを使っているのに、私とは違ういい匂いがする。腹にシルヴィの柔らかい感触が伝わる。シルヴィは、こちらを向いて私の胸に顔を埋める。

これが幸せなんだな。

……To be continued




もっと甘くしてくぜ!
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