吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
「いってらっしゃいませ!ご主人様♡」
朝起きた時までシルヴィを抱きしめていたのは正直びっくりした。確かに寝相はそこそこいい方だが、夜と全く同じ体勢で起きたのはほぼ動かなかったということになる。
「ああ、行ってくるよ。」
返事をしつつ、ふと考える。最近シルヴィの語尾にハートマークがついている気がしてならない。気のせいだろうか?まぁ、嬉しくない訳では無いが…。
学校につくと、教師が大きな声で言う。
「今日からはテストだからな!最初のテストだからって緊張しすぎることは無いぞ。自分の実力をしっかり出せるように……」
その台詞を聞いた私は
(お膳立てされたようなセリフだな)
なんて思いながら聞いていた。
実際テストが始まってみると、まず最初に本気でテストをうける。これは単純に自分の実力を推し量るためだ。そこで、ひと通り終わると、難しい問題を外す。大体のテストは、3~10の範囲がある。
例えば国語…大体65問ほどの設問があり、20~30問が漢字の読み書き、次に国語の常識を問う。そして、文章題。
漢字の読み書きで1問ずつ間違えておく。読みは『自信が無いけど、たまたま知ってる問題だった』というフリをしておけばいい。漢字で間違えたものも、何となくはあってるふうに見せかける。
難点は文章題だ。まぁ、これも、『全然的外れ』を3問ほど、『部分点を上げたいけど、惜しい』を2問、『部分点』を6問もあればいいだろう。国語常識は、完璧でもいい。(なんせ問題が大したことないからな。)
次に数学…中1の最初だけあって大したことはないが、応用の上級みたいな問題は外すか部分点にしておく。
そして英語…基本は完璧に近くしていいだろう。スペル間違いはあえてしない。わざとらしくなるからだ。むぅ、素で分からない問題があるぞ?…これ以外は全て当てるか。
面倒なのは理科…いかんせん、暗記も必要なのに、基礎的な知識を要求されるからな。どこを外そうか…。レベルが低いところを間違えると、高いところの正答率も下げなきゃならん。かと言って、高い所を間違えると、点そのものが取れない。むぅ、面倒だ。
最後に社会…これはほぼ完璧にしておこう。複雑な数字を間違えておくか。あと、間違える要素は無いだろ。
月曜、火曜、水曜とテストがあり、木曜日と金曜日にテストそのものが返される。まぁ正直テストが返ってくるまで少しドギマギしていたが、熟睡できないほどではない。無問題だ。
そして、テスト結果発表。
ぶどうヶ丘東第二中学中間テスト結果
1位 阿久津明
2位 黒崎龍一
3位 吉良吉影
4位 比企谷八幡
5位 瀬川茜
5位まで見て目を離す。それ以下には別に興味はない。狙った3位であるのは素晴らしい。全体では3位だったものの国語では4位だったのが気に食わない。一位の阿久津とやらは、全教科一位だそうだ。二位の黒崎は、一位にこそ届かないが、私と同じ
4位の比企谷は、数学が壊滅的にも関わらず、4位だ。ただし国語で私に勝っているのが気に食わん。
5位は女子か、手は綺麗でそれなりの容姿をしているが、もう少し勉強する余地があっただろうな。前の
一位の阿久津が、近付いてくる。文句を言われるようなことはしてないはずだが?
「あんたが、吉良か?」
ふん、いきなり呼び捨てなのは気に入らんな。一位だからといって調子に乗るなよ。と思ったが別に馬鹿にしてる訳では無いらしい。(本人曰く目付きが
「今回のテスト、正直どうだった?難しくなかったか?今度一緒に勉強でもどうだ?出来ればお前の家で…」
シルヴィがいるから無理だな。それに人を家に入れたくないし、シルヴィに色目を使うかもしれない。
「…すまない、親が色々と厳しくてね。無理そうだ。どうしてもと言うならそちらの家じゃダメなのか?」
「いや、俺の家はわけアリで…」
なんだこいつユーレイでもでるってのか?ガキでもあるまいし。
「あっくん!また一位なのーすげぇ!」
その時私は察したね。
次に来たのは二位の黒崎だった。
「クソ!3位のくせに阿久津君に話しかけられやがって!」
髪を染めてほんのりタバコ臭いそいつは、元不良という感じだった。なんだこいつは?
「阿久津君より勉強時間を減らして、師匠の相手をしたのに俺に見向きもしなかった!なのに!お前は3位で俺が2位なのに!話しかけられて勉強会まで誘われて!ずるいぞ」
ああ、ホモなのか?無視だ無視。
あそこの目が腐っているのが比企谷か…うわ、自分の順位見た時変な笑い方したぞ。シルヴィには近づけないようにしよう。
「ねぇねぇ、吉良吉影君、ちょっと勉強見てくれないかな?」
5位の瀬川が話しかけてくる。小さいな…ほんとに中学生か?小学3年生みたいな身長だぞ。
「いや、人に教えるのは得意じゃないから…」
「はぁ、頭いい人ってみんなそうなのかな?阿久津くんとか比企谷君にも聞いたけど同じこと言われたのよね。」
そこで今度は逆の意味で中学生とは思えないやつが来た。
「シューちゃん、5位ですか?凄いですね!あ…」
そいつは私に気づくと瀬川の後に隠れる(色々はみ出てるが…)
友達のようだが…しゅーちゃんってこの女のあだ名か?
「アコ!しゅーちゃんって呼ぶなって言ってるでしょ!」
この女はアコというのか…綺麗な手をしている。あこの手が瀬川の手を握っているのを見ると
「な…なんですか?」
オットどうやらガン見していたらしい。何でもないと誤魔化すと、殺意を感じた。
慌てて後ろを見ると、
「お前ッ!人の嫁に色目使ってんじゃねぇぞ!」
「あ、ルシアーン」
なんだルシアンって?アコと、ルシアン(?)がイチャイチャしているすきに、逃げる。
適当にホームルームを終わらせると家に向かう。
「おかえりなさいご主人様。」
珍しくシルヴィは、ソファに座ってテレビを見ている。
ふざけたヤツらに絡まれたりはしたが、テスト結果は満足のいくものだったので私は今上機嫌だ。
そんなこともあり、シルヴィを少しからかってやろうと思った。
「…何をしている?」
わざとらしい低い声で言う。
「?テレビを見ています。…ダメでしたか?」
不安そうに上目遣いで聞いてくる。頭を撫でたくなるのを堪えて、大きな舌打ちをする。
「いや、随分偉くなったものだな。と思ってね。別に構わないが…。」
明らかに怒っている雰囲気で言う。
「ご主人様、冗談ですか?演技お上手ですね。」
特に慌てた様子もなく、笑う。なぜ分かるのだろう。だが、めげずに続けてみる。
「これが冗談に見えるのか?ふざけてる暇があるなら掃除の質をあげろ!」
少し怒鳴ると、びっくりした顔になる。そうそう、こういう反応が見たかったんだ。趣味が悪いかな?夕飯を豪華にするから許してもらおう。
「ご主人様?本当にご主人様ですか?本物のご主人様は私を怒鳴ったりしません。もし本物のご主人様が掃除が上手くできてないと思ったら、静かに言って、それでも直らないと、私ができるようになるまで見守って下さります。」
私をよく見ているようだ。悔しいが完敗だよ。
「フフフ、趣味のわるい冗談だよ。すまないね。お詫びに夕食はシルヴィの好きな物にしよう。」
シルヴィは、心底ホッとした表情になり、
「あ〜びっくりした〜。もう!ご主人様、怖かったですよ!」
と笑いながら言う。しかし本当に怖かったようで、足が少し震えている。優しく抱きしめてやると、落ち着いたようで、耳元で
「今日の夜ご飯は、ご主人様がいいです♡」
なんてことを言い出した。
このガキ、なんてことを覚えたんだ。
離すと、悪戯っぽく笑って、
「冗談ですよ、ご主人様♡そうですね…パンケーキがいいです!」
と言う。夕飯がパンケーキというのは少し嫌なので、パンケーキのほかに何か作るか。いつか失敗したローストビーフを思い出す。今日は上手くできそうだ。
……To be continued
調子に乗って色んなキャラ出しちゃった。テストの時だけにしよう。(他でも出すかも?)
次は、イチャイチャ回にする。
そう言って水着回になるのであった。
イチャイチャ回ですよ?ね?そうですよね?
シルヴィからの重圧によりイチャイチャ回になります。