吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
もしかしたら2話構成にするかも?
それと、この作品の時代は基本4部だと思ってください。ただ、杜王町では無いです。(それ以外にも原作改変あります)
冷蔵庫の前に立ちながら私は、朝食の献立を考える。すると、後ろから声をかけられた。
「お……、おはようございます。ご主人様」
「おはよう、シルヴィ。まず手を洗ってきなさい。それからご飯にしよう。」
そう告げると、おずおずといった表情で、洗面器の前に立つ。そこで、念入りに手を洗わせる。
(とても綺麗な手だ。まるで、ギリシャの彫刻とか、ダビィンチのモナリザのように洗練された美しさがある。)
私は殺人鬼でもあり、女性の手首に強い劣情を抱く異常者でもある。昨日はよく眠れずストレスが溜まっている。帰りに
(そう言えば、あの店員も綺麗な手をしていたな。)
私は昨日服屋で見た店主らしき不気味な女性店員を思い出す。
これでも、私は中学生なのだ。それに、シルヴィの服はあそこで買うことにするから、殺してしまうと後々面倒だ。
(最もこのガキの服をこれ以上買うかは分からないのだがね。クククッ)
トーストに卵焼きという、シンプルな食事も今まで奴隷でろくなものを食べていないシルヴィにとっては美味しかったようだ。とても魅力的な笑顔をしている。シルヴィの頭に手をかけようとすると、少し驚いた顔をする。
まだ、私が怖いのだろう。しかし、慣れさせるためにも気にせず頭を撫でる。しばらく頭を撫でていると、不思議そうな顔でこちらを見ていた。
いつの間にか彼女の首元をすぐにでも絞め殺せるような状態で触れていた。どうやらかなりストレスが溜まっているようだ。殺人衝動が抑えられずにいる。これは良くない傾向だと自分で認識している。気づけば爪は異様に伸びていた。
(早めにシルヴィから離れねば。いま
「すまない。」
怯えきった表情のシルヴィに謝り、鞄を持つ。
「私は学校に行ってくる。留守は頼んだ。昨日服屋の帰りに言ったことは覚えているね。頼んだよ。」
半ば逃げるように家を出る。やはりこの殺人衝動が抑えられない時期は運が悪い。
(だが、私は運が悪い時にこそ、チャンスが訪れる。そんな強運に護られているんだ。)
思えば、誰かに追い詰められた時があった。(誰だかは覚えていないが……。)そんな時、
学校につくと退屈な授業のオンパレードだった。私は一応大学を卒業し社会人経験もある。(前の人生でだが……。)それに自慢じゃないが、ここにいる誰よりも頭のいい自信はある。だが、それをひけらかしたりすることは愚かな者のする事だ。なぜなら、私は大きな喜びを必要としない代わりに、深い絶望も無い。そんな植物の心のような平穏無事な生活を送ることが私の目標且つ、人生であると思っているからだ。わざわざ一番になって、嫉妬されるのは面倒だ。次も一番だろうという期待やプレッシャーをかけられるのも嫌だ。だから、そこそこの順位を獲る。
それはこの人生でも変わらない。
午前中で、授業が終わったので、お昼は何にしようか迷っていると、喫茶店を見つけた。
(シルヴィも連れてあそこで食べよう。)
彼女を探すのは今度でいいか。
「ただいま、シルヴィ出掛ける準備をしろ、ご飯を食べに行くぞ。」
殺してしまいたくならないように顔を見ずにそう言うと、
「分かりましたご主人様。それと、おかえりなさいませ」
律義に挨拶を返すシルヴィ。これは、いいものを食べさせてやらないとな。
問題の喫茶店まで歩くと、甘い匂いが漂ってきた。
「お昼はここで食べようと思うのだが、甘い物は好きかね?食べられるかい?」
「お昼をここで……ですか?分かりました」
店に入ると、私たちを出迎えたのは奇妙な店員だった。
「いらっしゃいませー?」
その店員は妙な話し方をしながらおどけた様子の女性だった。顔は少し中性的で男性に見えなくもなかったが、手はシルヴィ程ではないが、気品があった。こういった飲食店は長時間手を水に付けるため手が荒れやすいのだが、全くそれを感じさせなかった。しかし、少し水気を帯びた手の甲はいやに艶めかしく、美しかった。
「お二人様ですねー?こちらへどうぞー?」
案内された席につくと、メニュー表を渡される。それを開くと、様々な料理が書かれている。きっとこのガキは……失礼。この娘は、自分の食べたいものは言えないだろう。そう思い、シルヴィを見る。向い側の席に運ばれているパンケーキが気になっているようだ。
あえて、シルヴィには何も聞かず、店員を呼ぶ。
「お決まりですかー?」
「ああ、サンドウィッチと、温かいミルク、それと、パンケーキセットを一つ。シルヴィ飲み物は何がいい?」
シルヴィは驚いた表情をする。そうだろうと私は思い、温かいミルクを注文する。
「注文の確認を致しますねー?サンドウィッチがひとつー温かいミルクがひとつーパンケーキセットのホットミルクがおひとつー。以上で宜しいですかー?」
「ああ、構わない。」
奇妙な店員が去ったあと、シルヴィが私に聞く
「あの、もしかしてパンケーキセットは、私のでしょうか?そうでしたら結構です。お腹すいてないので……」
そう言うと、図ったかのように、シルヴィのお腹がなる。
「今日君は、立派に留守番をした。その褒美だと思いなさい。そうすれば遠慮なく食べられるだろう?」
どうやら良い返しだったようで、
「……ありがとうございます。これからも頑張ります。」
留守番の何を頑張るかは知らないが、私だけ食べているも気分が悪いというだけだ。
そうこうしているうちに、料理が運ばれてきた。
「このパンケーキ本当に食べていいんですか?」
「ああ、それは今日留守番してもらったお礼だよ。」
そう言って食べさせる。
サンドウィッチをひとくち噛むと、ハムとはまた違った柔らかい肉が口に広がる。どうやら、ローストビーフのようだ。ブラックペッパーの良い香りが口に広がりつつ、塩味のきいた肉が口の中で肉汁をこぼす。少ししょっぱいと感じるそれを、受けとめて調和するレタス。それら全てを包み込み全体的なバランスを保つこんがりとしたトースト。かなり美味い。この吉良吉影、久し振りに敗北感を味わったよ。(確か前もあった気がするが覚えていないので、カウントしない。)
ふと、シルヴィを見ると
「ん、ふわふわ……甘い。」
と、柔らかい笑顔で食べていた。それを見られて恥ずかしいのか、顔を伏せて
「すみません」
と言って食べるのを止めてしまった。
「すまないがシルヴィ、このサンドウィッチ少し食べないか。お腹が空いてなくてね。代わりと言ってはなんだがそのパンケーキ一口くれないか?」
シルヴィが再び食べる前にいう。パンケーキも美味しそうだったので目移りしてしまった。
「は…はい、分かりました。」
それまで笑顔でパンケーキを食べていた表情が少し曇る。
しかし、サンドウィッチを頬張ると、また、笑顔になる。その笑顔はとても魅力的で、殺してしまいたいと思ったのと同時に、壊したくないと思った。だが、あくまでも壊したくないと思うのは理性だ。他意は無い。はずだ。(だが、何なんだこの、もどかしい感情は。)
シルヴィから貰ったパンケーキは、確かに柔らかくフワフワで、甘かった。
(いつぶりだろうか。
私はこの食事を楽しんだ。私にその資格はないのにも関わらず……。
その後、家に帰り洗濯と勉強をする。明日はシルヴィの別の服を買いに行こう。
シルヴィの服を洗濯機に放り込んだ時そう思った。
(爪がかなり伸びている。切らないとな。)
しかし、やることが多く後回しにしていると、夕食の時間になった。夕食を食べたら、切ろう。
「シルヴィ、夕食にしよう。」
夕飯は、ローストビーフにしたが、何度も失敗をしてあまり美味しくはなかった。(爪が伸びるとやりにくい。)
そのまますぐに風呂に入る。さっさと上がって洗濯物をたたみ、しまう。少し読書をしたあと、温かいミルクを飲みストレッチをする。まだ、ねるには10分ほど早かった。
シルヴィの頭を撫でようと思い、手をかけると
シルヴィが、小さく
「痛っ!」
と叫ぶ。どうやら、私の伸びた爪が刺さったようだ。
ふと、思いついたことを言う。
「シルヴィ、すまないが爪を切ってくれないか?」
私は椅子に座って手を降ろしている。私の左手を抱きしめるような体勢で、丁寧に私の爪を切るシルヴィ。
異様とも思えるその光景だが、私は心地がよかった。
「爪切り、上手じゃないか!とても綺麗に切れている。」
殺人を犯したあとの何倍も心地がよかった。抑えていた殺人衝動が消し飛ぶような幻覚を覚えた。
(この娘に爪を切ってもらえば、人を殺さなくて良いのでは?)
そう思ったが、違う。前も(というか何度も)
だが、これでしばらくは、抑えられるはずだ。
「そう言えばシルヴィ、君は
すると、シルヴィは、ハッとした表情になり、続いて怯えた表情になる。まさか……こいつ
「ご主人様は、
to be continued……
嘘!ってなった方います?
以内ですねはい分かります。
犯行に及ぶと言ったなあれは嘘だ。このまま吉良を善人(笑)にしたてあげます。