吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
「そう言えばシルヴィ、明日から私は夏休みだよ。」
ご主人様が不意にいう。
きっと学校のイベントなのだろうが、私には分からない。夏休みとはどういうものなのだろうか。言葉的には、夏が関係している休みなのだろうが…私が思案していると、ご主人様は苦笑いを浮かべながら
「夏休みとは、まぁ別に捻った意味がある訳でもなく、ただ単に学校が長期的に休みになるだけだよ。…ところでシルヴィ、最近背が伸びたんじゃあないか?」
ということは、その間は学校に行かないから、いつもより多くの時間ご主人様のそばにいられるということか…。
少し考えただけで顔が熱くなる。朝も昼も夜もご主人様の隣に居られる。それはなんとも幸せだ。
「あと、今日の帰りは、いつもより早いからね。昼ごはんは一緒に作ろう。シルヴィの得意料理は何かな…?」
ご主人様は、学校に行く支度を整え玄関を開ける。
「それじゃあシルヴィ、行ってきます。」
「はい、いってらっしゃいませ!」
視点変更<吉良吉影>
夏休み前の最後の登校日、大抵の中学では終業式をするだろう。当然面倒なことこの上なく、多くの生徒が嫌いな行事である。かく言う私もあまり好きではない。校長やら教頭の話を半分程度で聞いていると後ろの方で声が聞こえる。確か、由比ヶ浜とかいう女と秋山とかいう女がボソボソ(本人達は小さな声のつもりだろう。実際は割とうるさい)と話している。
教室に戻り掃除もそこそこで終わらせ帰り支度を整えると、由比ヶ浜と秋山の声が聞こえる。
「ひきゃ?ひきや?うーん、呼びにくいからヒッキー!うん!ねぇヒッキー、クラスでカラオケ行くんだけどどう?」
「いや、行かないです。」
「ねぇねぇ玉置ちゃん。カラオケ行くんだけど良かったら来てよー。西村君も来るらしいからさー」
「ルシアンが行くなら…」
なるほど、この位の歳だとそれが普通なのだろう。私も前の人生で誘われた時には行った気がする。カラオケだったかは覚えちゃいないがな。
私はシルヴィとの用事があるため教室のドアに手をかける。すると2人がわざわざ追いかけてまで、話しかけてくる。
「吉良くん。用事がなければカラオケとかどう?」
「いや、すまないが運悪く用事があるんだ。また今度誘ってくれ。」
私は目立たないように小さな声で言う。すると秋山は
「ねぇ、それって嘘じゃないよね?どんな用事か聞いてもいいかな?」
クッシルヴィの事を話すのはまずい。しかし、嘘をついてもバレるだろう。どう乗り越える?
「そんなくだらない嘘つかないさ。ただ親がいなくて家を留守にできないだけさ。」
「吉良くんって一人暮らしだよね?」
「チッ、…別にどんな用事でもいいだろう。正直カラオケが得意ではないから、行きたくないんだ。」
「あーうん。それは大丈夫。全員歌えとは言わないし、ただ思い出に残るかなぁって…。」
そう話していると、比企谷?がやってくる。
「あ?全員で行くと安くなるから人数合わせで来いって言われてんのにお前が来ねぇと意味ねぇだろうが…。」
そういう話か…しかし、シルヴィはうちで待っていることだろう。これ以上待たせるのもな…。
「えー。ヒッキー来ないならあたしも行く気なくすー。」
この表情から見るに、由比ヶ浜は比企谷が好きなのだろう。
「えー結衣ちゃん来ないのー。じゃぁ私もやめるー。別な日にしよう?」
「え!秋山さんも由比ヶ浜さんも来ないなら俺ら行かねぇけど!」
「え…お前ら来ないと俺の立場ねぇけど!?」
「えぇールシアン行かないんですかー。じゃあ私もいいです…。」
「ええっ!玉置さん行かないのーじゃ俺やめるー」
「おいそれどうゆう意味だ!」
「落ち着いてくださいルシアン!でも、嫉妬は続けてください!」
ワハハハハッ
くだらないやり取りをしてる間に帰ろう。
廊下を歩いていると、人とぶつかってしまった。
「すみません。前方不注意でした。」
「あ…こちらこそ…。ん?爆発の匂い?失礼ですが、爆破系統のスキルとかお持ちですか?」
爆発─という単語にビクリとしつつも誤魔化す。なおも食い下がる少女は
「いえ、たしかに爆裂魔法の匂いがします。」
と訳の分からないことを言っている。
「あ、いた!めぐみん。おいこら!…すみません。こいつなんかやらかしました?」
同い年であるにもかかわらず保護者じみた青年が少女を連れていく。思えばあの二人は私にとってのトラブルでありストレスだったのだ。
何故かって…フフッすぐ分かるさ。
……To be continued
いくつかの話に分けます!そしてしつこいぐらいのネタネタネタ。だがやめない!