吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
ラットが出るので探してみてください。
私は家で待ってくれているシルヴィに思いを馳せつつ、鼻歌交じりに靴を履き変える。(もちろん鼻歌を実際に歌っている訳では無い。)
少し土気色の革靴を履くと、独特の感触が足元から伝わる。今までとは違う地面の感触に慣れるため、靴を鳴らす。「
私は1人で奇怪な笑みを零しながら家路を歩く。急がないと、シルヴィに怒られてしまう。と言っても、可愛いものだがね。
「あっ!見つけた!吉良くん、どうして帰っちゃったのー?」
恐らく、あの時人とぶつからなければ逃げきれたであろうタイミングで秋山の声が聞こえすぐに秋山と由比ヶ浜、そして比企谷が私の元に走ってくる。
…由比ヶ浜は走らない方がいいと思うが…。
「お願い!1時間でいいから、カラオケ付き合って!」
ここまで来ると何がなんでも行きたくなくなるな。
「逆にどうして私も一緒じゃなきゃダメなんだ?『
「だって…ヒッキーが…」
「俺はクラス全員で行くと安くなるから人数合わせってことで行く。歌うかどうかは知らんが、飲み物は飲み放題だし、アイスも付いてくるっておまけ狙いでな。」
「私はもっと皆で遊んだりしたいなぁと思って」
由比ヶ浜、比企谷、秋山の順に言う。
まず、由比ヶ浜─理由になってない論外。
次に比企谷─こいつは1人を望むくせして誰かが来ると内心喜ぶも、ニヒルだかヒールを演じて取り繕った定型文のような言葉を返しているだけだ。
最後に秋山─皆ってどの皆だよ。クラスの皆か?本当に
強いて言うなら私─行きたくない理由、それはもちろんシルヴィのことが一番にあげられる。だがもう一つ理由がある。それは、私が殺人鬼であることだ。いつかのようにこいつらも消し飛ばしてしまうかもしれない。そう考えると、近付きたくても近づけない。
私はもう、『ヒト』では無くなったのだ。初めての殺人の時に…。杉本鈴美を殺した時に人間をやめてしまったのだ。
だが、もう少しだけ…ほんの少しだけでも、
「…カラオケ、行くことにするよ。但し…条件がひとつある」
2人は顔を綻ばせる。私が行くと言ったことが嬉しいようだ。比企谷は、そっぽを向いて無関係・無関心を装っているが、内心ほっとしていることだろう。
フン、条件も聞かずに喜ぶとはアホのようだ。
「条件と言うのは、この4人でしか私は行かない。という事だ。カラオケ代は4人で割り勘、歌うのは自由。私の家の近くのカラオケ店は30分100円ほどで歌える。財布に優しいだろう?」
私が一息でそこまで言うと、3人は困ったような表情をする。なんせ3人全ての希望を叶えてやっているからな。
由比ヶ浜は、
ならこの4人で行けばかなり自然な形になる。
比企谷は、行ければいい。と言うか私と同じで行きたくない側だろうが、心のどこかでさみしさを感じているのだろう。誘われたことが嬉しいのだろうな。
秋山は、正直読めないが、思い出作りだと言うのならこれでも充分だろう。
私は1時間では無く30分に抑えることが出来た。シルヴィには少し遅れると連絡しておけばいい。
と、心の中で勝ち誇っていると、思わぬ不運に出会ってしまった。
「おや…先程の?」
ゴゴゴゴゴ…
……To be continued
最後に現れたのは同僚!?では無いですね。
あ、ラットは出てないです。