吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
「おや…先程の?」
まさか、また会うとは思わなかった。たしかめぐみんとか呼ばれてた女だ。
「あっ!隣のクラスのめぐみんちゃんだよね?」
由比ヶ浜と秋山がそいつに話しかける。直感が早く逃げろと告げているが、到底難しいことだ。
会話のあちらこちらでなるほどだとかいいでしょうと聞こえる。これはなんというかまずい流れだ…。
「吉良くん、一つだけ条件を変えさせて。」
「めぐみんちゃんも一緒に行ってもいいよね?」
秋山のその声は、死の宣告にも等しかった事を私はあとになって知った。
その時の私は断るに断れないので渋々了承するしかなかった。下手に嫌だと言おうものなら、後々学校に行けなくなるだろう。(いじめとまでは行かなくともかなり生活しにくいことになると思われる。)
家の近くの(と言っても商店街の一角でありそれなりに遠い。)カラオケ店で、30分ほど歌う。
「誰最初?」
秋山がマイクを机に置いて言う。
「私行くよー!」
由比ヶ浜が勢いよく手を挙げる。お陰で比企谷が少し前かがみになってしまった。だが、良い誤魔化し方をするな。
私はシルヴィがいるから大丈夫だがな。クククッ
「あっ知ってるー歌っていい?」
…カラオケあるある。知ってる歌を一緒に歌う。
「うん!えッヒッキー知ってるんだー。一緒に歌おうよー」
意外な人物が知ってると戸惑うも誘う。(関係がそれなりである場合か意外な人物のアピールがある時)
「私は飲み物を取りに行くが何がいい?」
逃げるように飲み物を取りに行くやつ。…私だがな。
「コーラでー」
複数種類あって謎のこだわりがあるやつ(コーラと言えばコカでしよみたいな。そういうやつにペ〇シ持ってくとキレる。逆はあまり無い。苦笑いされるだけ)
「カ〇ピスある?」
普通のを頼むやつ。平々凡々極まりない。
「…MAXコーヒーあるか?」
明らかにないやつ。でも意外とあってビビる。(頼んだやつが1番びびってる。けど次行くと消えてる。)
「私も行きますよ?1人では大変でしょう?」
気配りの出来るやつ(これが合コンとかだと露骨な点稼ぎだと思うが、ガキでそこまで考えないだろう。)
「…今私のことガキとか思いました?」
「いや、気配りの出来る子だなと思っただけだよ。(手も綺麗だしな。)」
結局私はマイクを握らずしかし、有名な曲ではそれなりにノってやり歌ったりもした。殆どは女子3人が仲良く時たま比企谷1人で歌っただけだった。(アニソンだとしてももう少し選べよ。プリキュアは少し引いたぞ。…私が知っているのはシルヴィが見ているからだ。歌えても歌わないがな。)しかし少しだけほんの少しだけ、それこそ塵芥の様な、微粒子レベルの話だが、楽しかった。かもしれない。
まぁ、今度行った時は歌ってやってもいいかな…。
「えーと、吉良くん?もしかしてぶつかったこと怒ってますか?それとも私とカラオケ嫌でした?」
上目遣いで、心配そうに聞いてくるめぐみん。全く本当に気遣いの出来る子だよ。正直早く帰りたいのが本音だが、もう少し話してからでもいいと思える。
「いや、そんなことないよ。歌わなかったのは人前で歌うのが苦手なだけだよ。めぐみんのせいじゃない。」
そう言って頭を撫でてやる。そう言えば最近シルヴィの頭を撫でてないような?
パサッ
何かを落とす音が聞こえ、そちらを振り向くと、そこには、私とは反対の銀色の髪、所々の火傷跡と対なるように青いワンピース、胸に小さなリボンをつけ、足元には買い物袋が落ちている。そう、私の愛しきシルヴィだ。
「シ…シルヴィ!?どう…して…?」
……To be continued
カラオケ編終了!
次回 浮気?編突入!