吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
シルヴィを本格的に愛でます。
「ご主人様は、
まさかこの女が、スタンド使いだとは思わなかった。
私のスタンド、キラークイーンは、かなり強力なスタンドである。
こんなにも強いスタンドで、(自慢になるが)強運に守られ、冷静な判断力と、大胆な行動力を持つ本体(私のことだが……)のコンビだ。負けることは無い。この女を木っ端微塵に消し飛ばすなど造作もない。
が、こいつのスタンドが私と敵対せず、私に協力し平穏無事な生活を送る上で必要最低限の
よって、優しく話しかける。
「君が見ている
そう言うとシルヴィは、困ったように笑う。
「す…すみません。出し方が分かりません。」
だろうなと私は思う。私自身どう出しているか聞かれても困る。出て欲しいと思えばいつの間にか傍らに立っている。逆になんとも思わない時は、居ない。そんなものだからだ。
(親父が居ればな……)
親父こと、吉良吉廣は、アトムハートファーザーという写真のスタンドを持っていた。エンヤという老婆からスタンドについての手ほどきを受けておりそれなりに詳しいらしい。が、居ない人物を考えても仕方が無い。気づけば11時に近づいていた。その事もあり私はシルヴィに声をかける。
「いや、今日は寝よう。シルヴィ、今の事は明日話す。幸い休日だ。それと、出掛ける準備もしておいてくれ。」
私が寝支度を整える。シルヴィも、それに倣い部屋に戻る。
真夜中、私の眠る寝室の窓を叩く音がした。気のせいかとも思ったが違うらしい。
「クッ!私の安眠が邪魔された!ふざけるな。何者だ?」
スタンド使いの可能性があり私は目を覚ました。
「私だよ。吉影、窓を開けてくれ。」
その声の主は幼い時から何度も聞いていた。そう、父親だ。
「親父か?親父なのか……!」
写真から身を乗り出しながら、窓に這いつくばっている親父がいた。
「ああ、吉影よ。私はお前をまた守れなかったのか。だから、そんな姿になってしまったのか……許しておくれ。」
私の幼い体を見て言う。私は中学生まで、身体が戻ってしまったのだ。
実の父親の嘆く姿を見て、私は自分の立場を痛感させられる。
「そうだ、新しい彼女を紹介しておくれ。いるんじゃろ?誰かと話していただろ?どんな娘なんじゃ?」
父の思っているであろう
「今日は夜も遅い。今から起こすのは可哀想だから、明日にしよう。ここで寝てくれて構わないから、さぁ。」
父におやすみと告げると、私は安心したのかすぐに眠れた。
「ふぅ、実に気分のいい朝だ。なんて言うかこう、産まれたての赤ん坊のような気持ちのいい朝だ。」
父はまだ寝ている。それもそのはず写真はボロボロで、今にも破れそうだ。私は朝食の準備をするためキッチンに向かう。この時間には起きているシルヴィもまだ寝ている。ここ数日で急に二人も同居人が増えたことに驚く。が、それなりに心地が良かった。
「初めてかもしれないなぁ。人と暮らすのが楽しいのは」
子供の頃は母の過剰な重い愛に耐えきれず嫌な思いをした。
3人分も作るの初めてのことで、少しなれなかったが、そのうち慣れるだろう。
気づけばもう九時を過ぎていた。私が起きてから1時間経つが、シルヴィは起きてこない。もぞもぞと起きてきた父に事情を説明するのに30分を要した。が、まだ起きてこない。部屋を見に行こうか?しかし、女性の部屋を覗くのは、気が引ける。
「まぁ、心配なんだ。許してもらおう」
「それは、誰に向けての言い訳なんじゃ?」
シルヴィの部屋の前に立つと、何だかわからない緊張が走る。私は振払うように戸を叩く。
コンコンッと、乾いた音が響くが、シルヴィからの返事はなく、私はドアノブに手をかける。
「吉影、シルヴィとやらは殺さないのか?」
小声で親父が聞く。
「殺さないさ。少なくとも今はね。」
小声で私は答える。
息を殺してドアを開けると、シルヴィはうなされていた。
「シルヴィ!?ど……どうした!風邪か?大丈夫か!?」
するとその様子を見て父は、
「こ……これは、風邪なんかじゃあ無いぞ!吉影!」
風邪では無いという、いったい何なのだろうか、次の言葉を待つ。すると父はとんでもないことを言い出した。
「これは!スタンド症じゃ!」
スタンド症─それはジョジョで言うところのホリィ・ジョースターの病気のことを指す。
ホリィは、スタンドを持ちながら、精神力が足りずスタンドを制御出来ずにいた。それだけでなくDIOの悪意により、スタンドが暴走しスタンド使いつまり、本体であるホリィを苦しめていた。
シルヴィの場合、精神力が足りないのはもちろん、奴隷だったため最低限の抵抗力、スタンドを操るための、操作(支配と言い換えてもいい)力が全くなかったのだ。
スタンドが本体を苦しめ続けると、本体は負荷に耐えきれず
その事を父は私に教えると、私は深く絶望した。
「今日、服を買いに行く約束をしていたんだ。絶望的だ。私に出会わなければ、スタンドも発現しなかったのだろう。私のせいだ。私が……どうすれば……治るんだ?」
父に責めるように言う。が、親父を責めてもなんの解決にもならない。
「吉影、ワシは少し情報を集めてくる。まっておれ。お前が何故その娘を助けたいのかは知らんが、ワシはお前のやることに協力する。」
私はシルヴィの辛そうな顔を見る。何故生きている人間に執着しているのだろう。私は考えるも、シルヴィの顔色が悪くなるのを見て自分の愚かさを知った。
(いや、今この女に死なれると爪切りをしてくれる人が居なくなるからだ。それだけだ。)
前も、こんなふうに言い訳をした気がする。きっとその言い訳が無ければ、今こんな状況に陥ることもなかった。
シルヴィの苦しそうな表情は、より険しくなる。そんなものを見て、また襲ってくる殺人衝動。爪が異様に伸びてゆく。
(ふざけてるな。こんな状況でも爪が延びるなんて。)
私はシルヴィの頭を優しく撫でる。
何時間経っただろう。頭を撫でては、看病をする。そしてまた撫でる。その繰り返しだった。
とっくに11時は過ぎていた。次の日になり朝日が昇っても、眠る気にはなれなかった。食事もろくに取っていない。さすがに食べなくてはと思い、仕方なくパンを口に含む。吐き気がしたが、無理に飲み込む。
また、シルヴィのベットまで行く。椅子に座りながら、シルヴィの頭を撫でる。体も頭も私が拭いておいたので、そこまで汚れてはいない。シルヴィが起きたら、
「すみません、ご主人様の貴重なお休みを私なんかの看病で潰してしまって、本当に申し訳ありません。欲を言うようですが、病み上がりなので、御手柔らかにお願いします。」
そんな風に言うのだろうなと考える。
私は疲れたのか、深い眠りに落ちる。眠っている場合などてはないのに……。
「起きてください。吉良吉影、起きなさい。」
目が覚めると、そこには姿こそ見えないが確かにいるであろう
どう目を凝らしても、姿は見えなかった。キラークイーンは出せるようだが攻撃する気はなかった。
「私は君のことをなんと呼べばいいんだ?」
すると、
「私の名は
私はそれに対しての微笑みを消すと、
キラークイーンがそれ触れると同時に、グレーフを掴むと、
「貴様のせいでシルヴィが苦しんでいる!シルヴィから消えろ!貴様が消えればシルヴィのスタンド症も治るんだろ!シルヴィは、私の
私は何を言っているのだろう。自分でもわからないが言葉を続ける。
「
「やっと出来た守りたいものなんだ!今まで一つも感じてこなかったが、彼女だけは守りたいと思ったのだ。初めてそうおもったのだ!」
しかし、グレーフは、淡々と告げる。
「落ちつきなさい、吉良吉影。私がいなくなることは出来ない。もしそのスイッチを押せば、シルヴィも死にます。」
スタンドが受けたダメージは、本体のダメージにもなる。
そのルールを、思い出し、爆弾を解除する。
「じゃあ、どうすれば……。」
シルヴィに切ってもらったばかりなのに伸びている爪を噛む。噛みすぎて血が滲むが、そんな痛みよりも強い痛みをシルヴィは感じている。
「方法はあります。抵抗力があればいいのです。シルヴィは、少しずつですが確かに強まっています。」
そこで、言葉をきると、
「ですが、このままでは、私を制御する前に死ぬでしょう。」
私はふと疑問に思ったことを聞く。
「グレーフは、なぜシルヴィを苦しめる?なんの必要がある?」
それは……と言ってからグレーフは目を伏せる。
「我々スタンドは、常に本体を蝕んでいます。」
グレーフは続ける。
「例えば、あなたのキラークイーンは、あなた自身だけではなく、周りの生物、物質に影響を与えます。」
確かにありとあらゆる物を爆弾に変えている。爆弾とは、破壊の象徴のようなものだ。
「どんなスタンドでも多かれ少なかれ、周りに影響を与えます。それがスタンドがスタンドで居られる条件です。」
「周りに影響を与えないスタンドはどうなる?」
「有り得ません!私には、その可能性があるから、私が消えてしまわないように、本体であるシルヴィに、影響を与えていなくてはいけません。」
私は聞く
「グレーフオブスレーヴリーの能力は何だ?」
「スタンドを見るだけのスタンドです。」
グレーフは1度顔を伏せてから私を見る
「この世界にはスタンドは本来あってはいけないもの、ですがあなたとあなたの父により、それが曲げられてしまった。そこで、一番近くにいたシルヴィが、スタンド使いになることにより、貴方達の悪意を防ぐ必要があります」
悪意─まぁ、私は殺人鬼だ。父は親ながら、私を罰せず協力していた。
身に覚えもある事だし、それをやめる気もやめられる気もない。
「じゃあシルヴィは、このまま死ぬしかないのか?」
私が殺人を止めれば……と考えるが、止められるだろうか。
私の思考をさえぎるように、グレーフは言う。
「吉良吉影、方法はあります。シルヴィを死なせては、私もいなくなりますからね。それでは意味が無い。」
「今からするのは私の能力では無く
そう言って私に近づく。
「あなたのキラークイーン含め、スタンドの存在意義は、とある種族への対抗手段です。」
「スタンドだけではありません。今はごく限られた生物しか使えませんが、
そう言ってグレーフは続ける。
スタンド─それは人間が
次に生み出したのは、波紋。波紋は彼らの皮膚や内蔵を溶かすことが出来る上に、人間自身の身体能力の活性化も見られた。が、柱の男達はすぐに抵抗手段を持ち、直接波紋を食らわせることが出来なくなった。その後遠距離攻撃としての手段鉄球が生まれた。鉄球は、波紋使いとしての素質が無くとも、できる新しい対抗手段でもあったが波紋より攻撃力がないのが問題だった。しかし突然柱の男達は4人を除き全滅した。理由はその4人の反乱と思われる。その後人間達の手により残りの4人も、一人は人間が死体を回収及び研究し、二人が死亡を確認した。一番脅威とされた一人は行方不明ですが恐らく死亡少なくとも我々人間害を与えることは出来ない。
ここまでを説明すると、
「我々スタンドは、もう存在する理由が無くなりました。それでも、私たちの存在を消せるはずも無く……。」
「そこで、新たな存在意義として手に入れたのは、人間の改革。」
改革とは何なのだろう。私は聞こうとするが、閉ざされる。
「あなたの心の弱さが招く殺人行動を、解消する。そこで使用したエネルギーを彼女に移すことにより抵抗力として、私を制御させます。」
そんな事が可能なのだろうか。
「あなたは他人のために、命をかけるよりも苦しいことが出来ますか。」
私の決意は、問うまでもない
「それで彼女は助かるのならやってみせるさッ!」
……To be continued
ちょー長いんだけど。
感想待ってます!キャラ崩壊始まった気がする。
皆!付いてこい!この話どこに行くんだろうね(震え声)