吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
どうでもいいんですけど最初のシルヴィちゃんと一定の時期をすぎたシルヴィちゃんって目が全然違うんですね。どっちも可愛い。
最近、ちゃんと言ってない気もしますが、吉良視点です。サブタイトル変えようかな。
私が目を覚ますと、いつも通りシルヴィがいた。綺麗な黒髪を梳く。あまりの愛おしさに、右手で頭を撫でながら抱きしめる。
一通り髪の感触を楽しんだ後、顔と手を洗いキッチンに立ち朝食を作る。昨日残しておいた味噌汁を温め、ウィンナーを焼く。香ばしい匂いが漂い美味しそうだ。
寝室の隣にあるウォークインクローゼットに入ると、昨日洗濯してくれたであろうワイシャツが並んでいた。青と白のストライプ柄のワイシャツを取り着てみる。
ふむなかなか涼しげじゃあないか。
すると、今日は既に夏休みになっていることを思い出し、恥ずかしくなる。着ていたワイシャツに汚れがついてないことを確認し、ハンガーにかける。
代わりにクレリックシャツを着直すと、姿見を出す。自分の姿を眺めていると、後ろに少女が現れる。
「シルヴィ、おはよう。着替えて出かける準備をしてくれ。買い物に行かなきゃならない。」
まだパジャマ姿の彼女に声を掛ける。果たしてどんな返事をするのだろうか。
「はい、おはようございます。出かける準備ですね。分かりました。それと、お洋服とってもかっこよくて似合っています。」
微かに違和感は残るものの、無感情とはまた違った返答をされる。疑問を感じつつも下がまだパジャマであることに気づき、適当な薄い生地のジーパンを履く。
キッチンに戻ると、シルヴィは着替えを終えて席に着いており、私の事を待っていたようだ。
「待たせて済まない。じゃあ食べようか。いただきます」
「いえ、大丈夫です。それでは、いただきます」
2人で黙々と朝食を食べる。時たまパキッとウィンナーを齧る心地いい音がなる程度だった。その沈黙を破ったのは珍しくもシルヴィの方だった。
「ご主人様…その…言い難いんですけど…」
私は言葉を濁すようにぽつりぽつりと言うシルヴィに先を促す。
「私はご主人様の事が好きなんです。奴隷としてじゃなく、女性として好きなんだと思います。ご主人様は、私の事、好きですか?立場を弁えていない質問だというのは分かってます。…でも、前にご主人様は、『彼女』って言ってくれましたよね。同居人じゃあなくて『彼女』って。その言葉嬉しかったんです。認められたみたいで、大切にされてるみたいで嬉しかったんです。でも…彼女なんて曖昧な繋がりより、ご主人様の『奴隷』の方が絶対的で、確かで密接なんです。だから、私を『奴隷』のままでいさせてくれませんか?」
シルヴィの言葉を聞いて私は理解する。奴隷なら唯一の立場であるし、浮気だとかって言う心配もしなくて済む。だが、私は、シルヴィを彼女として、対等な立場でそばに居て欲しい。だから、少し狡い手を使わせてもらおう。
「シルヴィ、君には隠してたけど、正直生活は厳しいんだよ。奴隷を置いておくような余裕はないんだ。元々私一人で生きていく最低限の金だったんだ。今まで、少し使い過ぎた部分はある…。すまないが、家には奴隷は要らない。これ以上、関係の無い人間を住まわせるような余裕は無いな。」
私は暗い声で言う。まぁ、半分嘘で半分本当程度の話だし、まだ、暫くは問題ないと思う…。そのくらいの金額はある。
「そんな…。お願いです!食事も最低限でいいです!服も要らないです。喫茶店にも行かなくていいですから!お側に居させてください!せめてご主人様が好きだと言ってくれた左手を切り落して私を殺してください!」
そう言って火傷跡の残る左手を差し出す。火傷で赤くなった皮膚はざらついてはいるものの、美しいものだった。
「そう言われても…。殺人はしないと決めているからな。それに奴隷としても要らないし、すまない。」
私は力なく謝ることしか出来なかった。彼女の顔が今でも泣き出しそうになっているのを見て、罪悪感を覚え、ネタばらしをする。
「だが、奴隷は必要ないが、『彼女』は欲しいな。そうだ、シルヴィ…」
「私と付き合ってくれませんか?」
シルヴィは、間抜けな声を出し、泣き出してしまう。
「奴隷だなんて言ったって所詮は他人だろ?だが、彼女になれば、大切な人だ。曖昧でも、適当でも、私と君は恋人で、私の彼女はシルヴィで、シルヴィの彼氏は私。それじゃあ不満かな?」
「い"え"不満じゃないです!グスッ、ご主人様の彼女がいいです!ウッグスッ!」
私は泣きじゃくるシルヴィの頭を撫でてやる。机の向かいに座った状態だと撫でにくいので、隣に立ってシルヴィを抱き起こしながら、その黒くて薄く銀色がかった髪を撫でる。
「わだじ!ずっとご主人様にこうされたかった!グスッ。他の誰にもこれをして欲しくなかったんです!私の頭だけを、撫でて、撫でて、しつこいって思うぐらい、面倒って思うぐらい、頭を撫でて欲しかったんです!グスッグスッ」
シルヴィは、叫ぶような声で言う。私は「そうかそうか」、なんて頷きながら、頭を撫でる。
そこからしばらくそうしていると、
「でも、私と一緒に暮らす余裕なんてないって…」
急に正気に戻ったシルヴィはドッキリの方について聞いてくる。
「いや、私は大して大切でもない『奴隷』とは一緒に暮らすような余裕は無いなって言ったんだよ。だから大切な『彼女』とクラス余裕くらいはあるよ。」
「…ご主人様のいじわる。」
いじけた顔で言うシルヴィに、ちょっとしたお願いをする。
「シルヴィ、また名前で呼んでみてくれないか?」
彼女は早くも察し仕方ないなぁという表情を浮かべて、
「吉影くん♡大好き!」
……To be continued
よし!書き上げたぁ!おわったぁー!次どんな話にしよう?夏の話で水着回?