吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
そこまで行けないかも…どうでしょうね?
仲直りから数日、私たちは何度目になるかもわからないデートをしていた。
「ご主人様、この服はどうでしょう?」
シルヴィは、オーレリアに見繕って貰った服を手に取り、自分にあてがう。
「似合っているよ。そっちのピンク色の服はどんな感じだ?…緑の方がいいな。」
様々な服をシルヴィは目を輝かせて試着する。オーレリア曰く、シルヴィは素材がいいから、どんな服でも似合う。との事だ。しかし、当の本人は、
「…私は、こんなに醜い火傷跡があります。服が綺麗だからまともに見えるだけです。私より似合う人はいっぱい居ます。」
と嘆く。私がいつも通りフォローしようとすると、オーレリアが奥に引っ込む。もしかして気を悪くしただろうか?
すると、すぐに戻ってくる。ただ、先程までの真っ赤なドレスではなく、どこかで見たことのある水兵服だった。
「…オーレリアさん?その服は…?」
私とシルヴィは、ほんのり唖然とした顔で尋ねる。
「自慢になるかもしれないけど、私はそれなりの容姿をしているわ。」
確かに、不気味ではあるものの全体的に美人でありスタイルもかなりいい。(私の主観ではシルヴィが一番だが。)
「けど、似合わない服もあるのよ。私は服屋でその誇りを持っていても、着こなせない服はいくらでもあるわ。」
「だから、決してあなたが服のおかげでマシになってるなんて思わない事ね。服にはそこまでの力はないわ。けれど、貴女が自分の着ている服にプライドを持って、見せたいと思う人がいれば、真価を発揮するわ。…いいえ、本来の力以上の魅力を感じさせられるわよ。」
オーレリアが、服屋らしいかっこいいセリフで、シルヴィを宥めてしまったため私の出番は無くなったようだ。
するとそれだけでなく、オーレリアはシルヴィの頭を撫で始めた。彼女も、気持ちよさそうに目を細めている。…撫でてくれるのなら誰でもいいのか?クソッ!なんだこのモヤモヤとした気分は…?
私が1人モヤモヤとしていると、人のはしゃぐような声が聞こえ始める。
「ああ、10時になったから市民プールが開園したのか…」
未だ頭を撫でられているシルヴィと、より一層不気味な笑みを浮かべているオーレリアに向かって話しかけたつもりだったのだが、全く聞いていなきようだ。
「ゴホンゴホンッ!シルヴィそろそろ帰ろうか?そうだ暑いしプールでも行ってみるか?オーレリアさん、彼女に似合う水着をお願いしたい。」
私がわざとらしく咳をしながら、大きめの声で話しかける。
「あらあら、すみません。ただいまお持ち致しますわ。」
「あぅ…」
オーレリアは頭を撫でていた手を離すとすぐにシルヴィの手を握り、奥に連れていく。
やはり綺麗な手が繋がれているのを見ると来るものがあるな…。
戻ってきたのは、シルヴィではなくオーレリア1人で周りの客に聞こえないようにこちらに近づき耳元で言う。
「どうしてもお嬢さんの火傷跡が目立ってしまいますが…どうします?水着を買うのはいいかもしれませんが外に出すのは賛成できかねますわ。」
ただの客をそんなに心配するとは、全く店員の鏡のような人だよ。
「市民プールに行くわけじゃない。うちにビニールプールがあるから、それを使う。かなり大きいから、大変かもしれないが…」
「いえ、もしよろしければ、私の実家の近くにある海に行きませんか?生憎田舎ですから人も居ませんし、私は仕事で行きますが、お二人は楽しんでいただいて結構ですよ。」
強い香水のような匂いに当てられ私の判断回路はとち狂ってしまったようで、
「それはいいかもしれない。ぜひ頼もう。」
などと言ってしまった。後悔先に立たずとは言うが、役にも立たないな…。
……To be continued
やっぱ行けなかったぁー
え?タイトルの意味?直に分かりますよ…フッフッフッ、クククッ