吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
case-36[おはよう]
「シルヴィ、おはよう。今日も早いね」
「ええ、私はご主人様よりも早く起きるのが好きなんです。」
そう言って彼女は微笑む。
「ふぅ、それにしてもこんなに殺人欲を抑えるの初めてだ。なんというか、1人も殺したことがないような気分に陥るよ。」
これが、とある伏線であることを作者さえ知らない。
case-37[こんばんわ]
「ご主人様、今日は商店街でお買い物をしたいんですが…一緒に行きませんか?」
「ああ、いいよ。もう少し待ってくれ」
夏休みの宿題、ではなく勝手に自分に課した自習を手早く終わらせる。
そのまま、いつも通りのワイシャツを着る。
「ご主人様、それ気に入っているんですか?」
緑のストライプが入った吉良のワイシャツを指さして聞く。
「ン?別にそういう訳では無いが…?」
雑談をしながら、商店街を歩く。
「シルヴィ、もう遅い時間で暗いから手をつなごう。」
「はい、分かりました。」
しばらく歩いて、商店街の魚屋につくと、
「おや?いつものお嬢ちゃん!夕飯買いに来たのか?今日はいいイワシが入ってんだよ。どうだい?」
それを聞いたシルヴィは、ちらりと吉良を伺う。
「じゃあ、イワシ2つください」
シルヴィの視線に対し優しく微笑んだ彼は魚屋に向かって言う。魚屋も豪快に笑いながら、魚を詰めていく。
「あいよ!イワシ2つにこれおまけのタコ足ね!」
ちゃっかりおまけを貰いつつ適当な野菜を買ってうちに帰る。
「シルヴィ、商店街では知り合いが多いね。」
「そうですか?」
商店街を歩いているとかなりの頻度でシルヴィは挨拶をされていた。
吉良もそれに習って、若干怪しげな感じで挨拶を返していたが、かなり不審であった。
「じゃあ、挨拶の練習でもしますか?」
「?どうしてそうなるかはわからんが、とりあえず…」
「こんばんわ」
かなり強ばった表情で挨拶をする。
「もっと自然に笑ってください。」
「こんばんわ」
「あ!いい感じです。その調子で…」
結局腹の虫がなるまで続けるのであった。
case-38[お疲れ様]
吉良が学校を終え家に帰ると、自分の書斎がかなり綺麗に片付いていた。平穏な生活の為に健康に関する本やシルヴィの為に買った本、中学生の参考書など大量の本が本棚に適当に並べられていたのだが、今は綺麗に並び変えられている。
「あ、ご主人様、書斎の本なんですけど整理しときました!…余計なお世話でしたか?」
最初は誇らしげに、次第に言葉尻が小さく不安気になっていく彼女の頭を撫でながら、
「そんな事ないよ。とっても助かった。お疲れ様」
そう言ってくれて彼女を労うのであった。
case-39[頭を撫でる]
「えっと、ご主人様?これはどんな拷問ですか?」
まだ出会って間もない頃、吉良が朝早くから起きていた彼女の頭を撫でていると、唐突にそんな事を聞かれた。
「いや…拷問なんかじゃなくて、ただの好意だが…?」
そんなふうに戸惑っていたのに今では…
「ご主人様にこうして撫でられると、凄く嬉しいです。もっと甘えてもいいですか?」
「ああ、君は今まで辛い思いをしたからな。めいっぱい甘えるといい。」
そんなふうに甘やかすのであった。
case-40[仕事しよう]
とある休日いつものように頭を撫でていると、1日が過ぎようとしていた。
「ム?シルヴィ大変だ!」
「え?わっ!もうこんな時間、すみません!急いで洗濯物を洗いますね!」
朝8時頃に起きて朝食を食べた後ずっと彼女の頭を撫でていたことに驚きつつ、2人はドタバタと家の中を駆け回る。
2人で協力してなんとか、ほとんどの家事を済ませることが出来た。但し洗濯物は乾かなかったそうだ。
……To be continued
『こんにちは』は飛ばします。