吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
班を決めてから1週間程たった休日、私と比企谷は喫茶店に向かう。戸塚は部活のため遅れるらしい。
「で、動物園と遊園地、どっち先に行く?」
「いや…それは戸塚が来てからの方が良くないか?」
比企谷と戸塚を誘導してどれだけ目立たずに遠足を終えるかだ。こういった行事ごとは騒がしくなりやすい。私も雰囲気に流されたりしないように気をつけなければ…。
「…ら、おい?吉良?」
「あ、ああ?どうした?」
「いや…戸塚来たぞ?話し合い初めていいか?」
話し合いだなんて大げさな、ただ予定を決めるだけだろう。
「僕は動物見たいなぁ。あの動物園って兎いたよね?」
「うさぎ?いるんじゃねーの?知らんけど…」
「確か珍しい猫もいたはずだが…?」
私達が雑談をしていると、
「お待たせ致しましたー?」
いつもの店員が、コーヒーとオレンジジュース、MAXコーヒーを持ってやってくる。そしてすぐにフラフラとどこかへ行ってしまう。
「ここって、吉良君の行きつけなんでしょ?おしゃれなお店だねー」
「まぁ、よくくる店ではあるな。」
「そうですねー?吉良さんはいつもそこの席で、シルヴィさんとデートしてますねー。」
「シルヴィさん?」
「こいつの彼女だ。」
戸塚と比企谷が仲良さそうにコソコソと話す。
ここでシルヴィの話をされるのはまずい。どうせ話すやつもいないであろう比企谷や、そういう空気を読むことに長けている由比ヶ浜や秋山、別のクラスのめぐみんは考える必要は無い。が、戸塚は最悪な人間だ。
信頼がそれなりに薄く、交友関係も広い、言わずもがな同じクラスなので、かなり危険な人物である。
「へぇー、今度会わせてよ!」
無邪気に話す彼を見て、ほんの少しだけ信用してみようかなと思ったのは何故だろう。それが、友達というやつなのだろうか。
(友達…か。上っ面の関係じゃなく、心の底から信用してみよう。
そんなふうに考えてしまったのは、戸塚が天使だからであって、私の心の弱さではない。
それでも、シルヴィのせいで…いや、シルヴィのおかげで弱くなったというのなら、ある意味強さとも言えるかもしれない。
「良かったら、うちに来るか?うちならネットで調べることも出来るし、詳しい地図なんかもある。無理にとは言わないが…暇なら私の家にどうだ?シルヴィもいるしな。」
「え?いいの?わー友達の家に行くのなんて初めてかも!ぜひお邪魔させてもらうよ。」
戸塚は嬉しそうだが比企谷はそっぽを向いている。
私の交友関係の中には、比企谷も是非いて欲しいんだがな…。それは望みすぎだろうか。でも、シルヴィは私に前言ってくれた。
『ご主人様が殺人鬼だったのは前の世界でここではありません!だから、私はご主人様を怖いとは思いません』
こんなに綺麗で優しい言葉をかけてくれる彼女に、私は応えなければならない。
「なぁ比企谷、私と友達にならないか?」
「は?オイオイなんでそのセリフ?いや…何でもねぇ」
?私の言葉はたしかにくさかったが…そんなにか?
きっと彼の頭の中では、ドッキリかなにかと思っているのだろう。それでも、私がそんな嘘や冗談を言う必要が無いと思って葛藤しているのだ。そんな気がする。
「まぁ、その…友達になってやるよ。よろしく」
「ああ!ありがとう」
「むぅー僕も混ぜてよ。比企谷君と吉良君ばっかりずるい!」
「じゃあ試しに名前で呼んだらどうだ。ああ、私はいいから比企谷の名前だけでもさ。」
「分かった!僕もよろしくね八幡!」
ズキューン
「お、おう!宜しくな」
比企谷は簡単に落ちるな。理性の化け物が聞いて呆れる
……To be continued