吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
ああ、忙しい忙しい。忙しいと思う暇もないくらい忙しい。隣町にカフェ・ドゥ・マゴという喫茶店ができて前よりは落ち着いたがそれでもこの喫茶店は忙しい方だ。
一時期店員含め一人しかいなかったが、今は10連勤を超えそうな店長と今日で辞める予定のパートが1人、アホ毛の目立つ少年と一人称僕の私よりも可愛い少女?のカップルと、青髪でメイド服がとっても似合う少女と三白眼の黒髪ジャージの少年だけである。
そんなお店の店長ことネフィーです。
今日はまだいい方だ。なんせバイトの面接があるのでそこさえ確保すれば忙しさは軽減されるのかもしれない。が、あまり変なやつは雇いたくはない。
しばらくすると店内にいる人は皆どこかへ行く。
喫茶店という性質上当たり前だが、用事が終われば、どれだけ楽しそうに過ごしていても呆気なくいなくなってしまう。それがとても悲しくて、とても楽しくてこの仕事を選んだのだが…
「すいませーん?店長さんいますか?」
大学生を卒業したぐらいの青年がやってくる。恐らくアルバイト候補だろう。履歴書の写真はよく見ていなかったが、こんなような顔をしていた気がする。
「はいー?私が店長ですがー?」
「え?店長さんですか?代理とかじゃなく?」
「いえー?この店の従業員は私と今日退職予定のパートさんだけですよー?」
「それで店回せてるんですか?」
「ええ、前までは常連さんのおかげで忙しかったんですけど、今ではぱったり来なくなっちゃいましてー?おかげで毎日暇なんですよー。それにー?バイトやパートを雇ってもすぐにやめちゃうんですよー?」
私としたことがついついいらないことまで話してしまう。ちなみにすぐにやめてしまうパートさんは後ろでお皿を洗っている。
「えっと確認ですけど貴方がバイト希望の方ですかー?…はい採用でーす。じゃあ、さっそく仕事覚えてもらいますね〜?」
まぁ、パッと見悪そうな人でもなければ履歴書に犯罪歴がある訳でもないし、ここ数日は客なんて来るようで来ないようなものだろう。新人を教えるのはそこそこ得意だから問題ない。(下手だと気づいていない)
「じゃあ、実際明日から通常勤務に入ってほしいので今のうちに少し教えちゃいますねー?とりあえずレジ打ったことありますかー?」
視界を思い切り揺らしながらレジの前に立つ。レジ打ちは最近やっていない。ウエイトレスは楽しいがレジ打ちは好きじゃないからだ。
「あ、レジはコンビニのバイトで一通りやってます。」
ならば基本的な部分は問題無し。
「料理は出来ますかー?」
念の為に爪と髪型を確認し、男性用のエプロンを持ってくる。
「これでもおばあちゃんっ子だったので、料理はよくやってました。今でもおばあちゃんは元気でたまに一緒に作ったりしてるんで自信あります!」
それは心強い。私はあまり料理が得意ではないのだ。せいぜいピザを生地から作るぐらいしかできない。(普通に見れば十分プロ級)
店の看板メニューのサンドウィッチと、パンケーキを作ってもらうと、冗談抜きで私より美味しく、反面レジ打ちは遅い。そこは凡人レベルだった。
「じゃあ基本コックの役割をお願いしますねー?んー今日は帰ってだいじょぶです。明日からよろしくお願いします。」
「いえ、最後までやらせてください。出来る限り早く慣れて店長に家で休める日を作りたいので!」
やる気があるのはいいことなんだが、空回りしているような気もする。
結局閉店まで仕事をし次の日にはほぼ即戦力になっていた。ただし、毎日戦うことになる戦力だが…。
……To be continued
ネタはあるけど文才がねぇ!『…End』の方もよろしくお願い申し上げます。