吉良とシルヴィの奇妙な生活ティーチングフィーリング 作:吉良吉影に憧れる者
『臼井幸』
私はご主人様に言われ、お使いに街に来ている。街では様々な人が歩いている。私はこの時間がとっても面白い。その時私は異様なもの─いや、異様な人を見つけた。その人は周りをキョロキョロと見渡しては不安そうに立ち止まっている。周りの人は若干逃げるようにして、彼女をチラチラ見ては足早に過ぎ去っていく。
私はその周りの人々に呆れつつ彼女に声をかける。
「あの…もしかして誰かとはぐれたりしたんですか?」
彼女が周りに異様な目を向けられる原因─単眼で澄んだ目を見つめながら私は聞く。
私はあなたを怖がらない。だからあなたも私を怖がらないで。
そう言い聞かせるような目をしながら彼女に話しかける。
「あ…えっと…その…先輩とはぐれちゃって…でも、はぐれた時ように待ち合わせをしてて…」
途切れ途切れで、焦るように話す彼女を宥めながら、待ち合わせ場所を記したメモを見せてもらう。
「あ、ネフィーさんのお店ですね。ここだと反対方向ですよ?一緒に行きましょう!」
制服姿の彼女は安堵したような顔をする。
「もしかして、総武高校の人ですか?」
「はい…そうですけど?」
幸と名乗った彼女はご主人様や比企谷さんが目指しているという高校の生徒だったようだ。
こんなふうな雑談を挟みながら、幸さんをネフィーさんのお店まで案内する。そこには待ち合わせをしていた『先輩』が既に待っていた。
「ありがとうございます!今度は高校で後輩として話しかけてくれたら嬉しいな。またねシルヴィちゃん!」
そう言って彼の元にかける彼女の目はとても綺麗で、きっとあの人もそんなところに惹かれたんだろうなと、勝手な想像をする。
『深杉愛子』
またまた別な日─
大根を買うために、商店街を歩いているとうずくまってい女性を見つける。
「大丈夫ですか!」
周りの人は見て見ぬふりをしているが、私はお節介な性分なのでつい声をかけてしまう。
「あ!…違う」
うずくまっていた彼女を正面から見ると、整った顔立ちをしているが、黒く無骨な眼帯をしている。
「えっと、誰か探してるんですか?」
「うん、その…か、彼氏をね…」
隻眼のため目付きが鋭く見えるが、可愛らしい人だった。
「探すの手伝いますよ?」
「……お願いします。えっと、特徴は…背が高くて、メガネはかけてないです。背が高いってのは大体身長182cmぐらいで、体重が69kgで、あ!結構痩せて見えます。同棲してて結婚も考えてくれてるらしくて、休日はほとんど家から出ない人です。初めてエッチをした時は優しくしてくれる人で…………」
私はどうやらクレイジーな人に話しかけてしまったらしい。助けてご主人様…
なお、彼女の声を聞きつけ彼氏さんは走ってやってきました。
『吉良吉影』
満を持して、私の愛しの彼がやってきました。
えっと、今更ご主人様について話すこともないと思うので、愛してますの一言を言って締めてもいいのですが、たまには本音を話したいと思います。ただの惚気や愚痴になりますが、あえて言わせて貰います。
「ご主人様、爪切りの回数多くないですか?」
「え?そうかい?でも、伸びっぱなしにしておくと危ないし切っておいて損は無いだろう?」
「自分でやるなら文句はないです。でも、いつも私に切らせるじゃないですか!」
「そうは言うけどね、君だってシている時爪が刺さっていたいんだよ。むしろ絶頂の合図かと思うぐらいには刺さっているからな?」
「そんな話持ち出しますか!だいたいご主人様は……」
「それを言うならシルヴィだって……」
たまに喧嘩をしますが、私は幸せです!
……To be continued