「うん....うん?」
あれ?ここは?
確かあたし、学校の帰りで....
放課後に一人で作詞していた....そのあとは?
なんでだ?記憶がない、確か....駄目だ。どうやっても思い出せない。
今のこの状況はなんだ?
椅子に座らされて、動かないけど、拘束具は見たところないな
手は自由に動かすことができる。
これはいわゆる誘拐されたということなのか?
でも誰が....?
「....やぁ」
あたしの近くにあるテレビに人形が写っている。
なるほど、私を誘拐したのはあいつか。
はぁ....はやくはなしてくれよ、私が誘拐されるようなことでもしたのか?
「ゲームをしよう、美竹蘭」
なんであいつはあたしの名前を知ってるんだ?
....身内か?いや、でも身内でこんな
大がかりなことをするやつなんていたか?
じゃあ....あいつは、誰だ?
「お前にはいまから起こるであろう死の連鎖を止めてもらう」
「....死の連鎖?」
一体どういうことだ?
死が連続して起こるのか?ここで?
でも見たところあたし一人しかいないようだが....
「勿論、失敗するとお前も死ぬことになる」
なるほど....これでなにもしないという選択肢はなくなったわけか。
でもそれならどうやって死ぬんだ?この椅子から電気でも流れるのか?
「あぁ、そんなに甘いものじゃない、
お前の首には首輪がついている。そこにはある仕掛けを施してあってな。
失敗すると首が消し飛ぶ仕組みになっている。」
確かに首に違和感があったが
これ首輪だったのか?
て言うか、そうなるとやばくないか?あたし
失敗すると確実に死が待ってるじゃないか。
「なに、止める方法は簡単だ。
近くにあるレバーを降ろせばいい。
あと、もうひとつ、動かけないなら無理矢理でも降ろせ、
それが、生きるための唯一の道だ。では、ゲーム開始」
ち、ちょっと!!
....いきなりレバーを降ろせと言われても
からだがうごかなくて届かないからな
うーーん、どうしようか....
「蘭~~頑張って~~」
うん!?
いまのは....いや、気のせいか?
モカらしい声が聞こえたような気がしたが....
「もしかして聞こえなかった?蘭~?」
「モカ!?」
やっぱりそうだ!!
確かによくみると奥の方に小さいがモカらしき姿が見える。
距離的に見ると....かなり遠いけど、
それにしてもなんでこんなところにモカがいるんだ!?
もしかして、私と同じ理由で誘拐されたのか?
「なんか~気がついたらここにいた~」
よくみると私の近くにスピーカーがあった。
だからモカの声がこんな綺麗に聞こえるのか。
確かになんで離れているのに綺麗にモカの声が聞こえるのか
違和感があったからな。
いや、今はそんなことはどうでもいい。
モカも同じ理由で拘束されてるのか....
「うん、なんか、このままだったら死んじゃうんだって~」
おい、まじか、それは
死の連鎖ってモカとあたしのことか!?
一体あいつは何をしたいんだ?
「あと、蘭からじゃ見えないと思うけど、
したの方に、イヴちゃんがいるよ~」
イヴちゃん?
確か、彩さんがボーカルをやっているバンドの一人だったか。
確かに何かうめき声みたいな声が聞こえないこともない。
ここでも聞こえるということは私から近い位置にいるということか。
となると....もし私が失敗すると、私が死に、次にイヴさん、モカの順番か。
確かに死の連鎖だな....
そしてそれを止めるにはレバーを降ろせと、
でも普通では届かない。
「....ん?」
待てよ?
確か....「無理矢理でも降ろせ、それ生きるための唯一の道だ」
って言っていたような。
あ、もしかして
ベリ....
「痛い!
でも、やっぱりそうだ....」
なるほど、確かに拘束はされていない。
でもレバーには届かない。それなら無理矢理でも降ろせ、
つまりは椅子にくっついている背中の皮膚を引き剥がしてでも
レバーを降ろせと....そういうことか。
「くっ....」
背中からベリベリと嫌な聞こえる。
きっと背中の皮膚が剥がれていってるんだろう。
現に背中が、痛くて痛くて仕方がない。
でもやるしかない。
モカやイヴさんを守るために。
そのためなら、私はどうなってもいい。
「がっ!?」
痛い....でももう少しで
手が....届く
ガコン!!
よし!!なんとか届いた!!
これでみんなを....
「残念だ。」
え?
なに?
「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”!!」
近くから叫び声が
でも小さいから少ししか聞き取れない。
一体....なにが起きてるの?
「蘭~
残念、残念だったね~」
え、なにが残念なの?
レバーを降ろしたはずなのに。
「ほんのモカちゃんジョークだよ。」
モカ?なんで落ちたの?
なんで?成功したんじゃないの?
私、何か間違ったことした?
いや、これは、
カチン、
「あたし、はめられたんだ....
あたしのせいで、二人とも」
パァン!!
そう思ったときには、
くびからしたがなかった。
日菜の考えてることが恐いな
私でもこんな恐ろしいことは思い浮かばない。
これは日菜には素質がある。
いつか私から代わるときがくるんだろうな。
「ゲームオーバー」