童貞ワールド〜この世界がおかしいと俺だけが知っている〜 作:ec
いつも通り、授業中である。
「龍樹! 答えなさい」
俺の名前は
「は、はい。先生の頭が禿げてると思います」
「ごらぁ!」
「はっ」
先生に廊下に立ってろと言われてしまい、俺は廊下に行く。
「あら、龍樹くん立ってるの?」
しょんぼりしていると保険室の先生、
「先生の頭にばっかり目がいって、授業に集中出来なくて」
「眠そうね、この薬飲んでみたら?」
俺は疑わずに瓶に入った液体を貰い、飲み干す。
「な、なんすかこれ……まずい」
視界が揺れ、声にエコーがかかると、頭痛が激しくなる。
「目が……薬……よ」
耐えきれなくなった俺は、保健室で目覚める事を祈って意識を手放した。
目が覚める、そこは保健室じゃなくて自宅だった。
「龍樹、遅れるよ?」
「え? 今何時?」
妹のスラが、俺を起こしながら髪を束ねる。
「いつまでベットに寝てんのさ。8時だよ?」
「遅刻じゃん」
スラが遅刻している事に驚きだが、俺は学校に居たんじゃないのか?
「なあ、俺って学校に行ってたよな?」
「頭おかしくなった? 昨日行ってないじゃん」
「なんで?」
「……はぁ」
制服姿のスラは、ため息を吐きながら俺の布団に入る。心做しか、いい匂いがするし、バストも大きい。
「こんな事してたじゃん」
自身の黒い髪を掻き分けると、鋭い青い目で俺をジトっと見る。
「えっ……?」
「お姉ちゃんと、せっくすしたの忘れた? まだどーていだね!」
――お前がお姉ちゃんってこの世界おかしい。
「おい、学校は? 親に見られたら?」
スラは馬乗りになると、俺のパジャマを脱がしていく。俺はもう性欲爆発させたいが、後の想定影響が俺を抑制していた。
「学校はサボっちゃう、ママはばいとぉ!」
俺は抵抗せずに全裸になっちゃったから、もう何とも。
「キスからしよ……?」
「え、えぇ?」
全身を密着させるように、俺もスラは密着する。唇を重ね合うと、スラの舌が俺の口内をヒタヒタと音を立てて触れていく。
応える為に、ズルズルと舌を吸い込むと、気持ち良さそうにスラは唸っていた。
「んんっ……!」
口を離すと、息を荒くして俺の下半身に手を出す。まあ、勃たないわけが無い。
「えへへ、おおきー」
「……」
不思議な気分で居ると、俺の息子を掴み、雑に上下していくスラ!
「ちょ! ええええ!?」
音速を超えたオナニー? いうならそんな感じだ。
「ぁぁ!! 果てるからぁあ!」
「そうなんだ、もっと持つのが普通なのに……」
手を離してくれたが、真っ赤になって湯気が出そうな息子が可哀想。というか、右足がヒクヒクしてて相当のスタミナが奪われた。
「舐めたら果てちゃう?」
「うんうん、果てて死ぬ」
何かあったら果てそう。息子もやる気がないらしく、へにゃっとへしゃげていた。
「じゃあ、卒業出来ないね」
そう言って俺の息子を咥える、当然勃ち始めていた。なんか悔しい。
「ちょ、やばいわ……」
スラの舌使いが俺を快感に導いていくのが分かる。ズゾゾっという音が更に興奮に拍車をかけているけどこれは……童貞には刺激強いな!
「出していいよ」
「いや、絶対出さなすみません出します」
言いかけた所で急激に吸い込まれ、心地よい疲労感と快感が俺を包み込んだ。
「やっぱり、へんなあじ」
俺は気分が悪いです。
「変な味ねぇ」
「でも、弟のはいいかも」と、俺の小さくなった息子をハムっと咥える。
俺が弟なのは嫌だが、これは幸せなのでどうでもいい。
「スラは今何歳?」
「お姉ちゃんって呼んでよ……秘密」
ムーってされてもな、慣れてしまってるから。
「ちょっと学校行ってくるわ」
「お姉ちゃんと一緒に錬金術しよ?」
「そんな最悪な比喩初めて見たわ、賢者モードだからな? ちゃんと帰ってくる」
俺はお姉ちゃんを跳ね除けて、風呂で軽く体を流して服を着た。地味に電車だが、まああるだろう。
「行ってくる」
「仕方ないね、りゅうきのお守りしてあげる」
「邪魔にしか見えない」
お姉ちゃんに無理矢理手を繋がされたが、気にせず駅に向かった。
ギリギリ電車があって乗り込めたが、満員電車という最悪の事態だった。
嘘だろ? こんな時間でもガラガラじゃないのか?
「りゅうきと手を繋がないと」
「とか言って俺の下半身をまさぐるのやめろや」
端を確保出来たが、お姉ちゃんがそれを後悔に変えてくるから最悪だ。
「今、チャンスだね」
俺がガラス壁にもたれかかっているが、お姉ちゃんがそれを喜んで壁ドンだ。俺の記憶だとこんな弟(お兄ちゃん)ラブじゃなかったんだが。
「こんな所で?」
「はぁ……見られても、いい、の」
俺の顎に手を添えると、唇を密着させて唾液交換が始まる。段々ねっとりとした液が流れを良くしてどちらかの口に進むのだ。
おかしいよな「お兄ちゃん死ね! 死ね! 近寄んな!」って言ってたのに!
『次は〜次は〜』
アナウンスが流れ、俺は口を離す。ツーっと口と口を繋ぐ唾液の線が一瞬出来た。
「ほら、もう着くぞ」
「まだ触れてたい……」
「これでいいか?」
黙らせるように、制服から胸を鷲掴み。お姉ちゃんはカーッと顔が紅くなる。
「うん」
電車が止まると、俺達は手を繋いで出る。蒸されたような空間に慣れたせいか、頬を撫でる風が冷たく感じた。
「割と遅刻だろうな」
「もっと遅刻しよ!」
そう言って俺をラブホに誘うお前には、自重しろって言いたいな。
「それはダメだ」
ホームを降りて、歩道に出る。俺の目的は、ラブホでもエッチでもなく、変な飲み物を渡した先生に出会う為だ。
「残念ながら、お姉ちゃんと学年は違うな」
「うん、私は2年でりゅうきは1年だね」
「席分からないから案内してくれないか?」
「後でしてくれる?」
俺は適当にイエスって答えてた。もちろん、後悔したなんて言えない。
学校に入ると、当然白い目で見られるがもう慣れたっていうか、満員電車で気にもならない。
靴を入れ、上履きを履く。お姉ちゃんの案内に従うだけだ。
「あの席だよ、またね」
席を指差し、俺と悲しげな表情で視界から見えなくなった。俺は有難く席に座る事にする。
「龍樹、珍しく遅刻だな」
「すみません」
授業中で静かな時間。俺の準備する音だけ鳴っていた。
「さて、龍樹答えてくれるか? 話聞いていただろ」
「何を?」
俺の耳には一切、ハゲの先生が言っていたことは耳に入っていない。
「先生は何処で散髪したんですか? スタイリッシュな髪型ですね」
「ははっ」
「ナイスリュウキ!」
「スタイ、リッシュ……くくっ」
「おい! そんなん聞いてねぇよ……お前ら笑うな」
俺だけ立っていろと言われてしまった。ここまでは計算通りだ。学年は違うのに、教師は変わってないんだな。
廊下に立った俺は、こっそり抜け出して、保健室に向かった。
保健室、それは身近なエロが存在する白衣なのに真っ黒な部屋。白衣な先生が漆黒の悪魔に見える! みたいな。
「失礼します」
「あら、龍樹くん?」
「俺に薬飲ませましたよね」
「……この世界に来れたみたいね」
この世界? どういう事だ。
「なんで飲ませたんですか?」
「来て欲しかったからよ」
「…………」
この世界? アベコベとでも言うのか?
先生は青い髪をかきあげ、俺に話を始める。
「私は元々この世界に――」
「この世界のこと分かってきたんでどうでもいいです」
俺は驚く先生に詰め寄り、スカートの中に手を入れる。
「ベッドに行きましょうか」
「わ、わかったわ……乱暴にしちゃダメよ……」
――なんか、俺中心に回ってね?