※この作品はR-18です。

童貞ワールド〜この世界がおかしいと俺だけが知っている〜   作:ec

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第12話

 

 職員室は、先生が数人しか居ない。まあ誰でもいいんだけどな!

 

「失礼します」

 

 静かに扉を開けて、身近な先生に足を運ぶ。

 

「どうしたん?」

 

 女性の……誰だっけ。とりあえず触れながら。

 

『城由花蓮を俺のクラスに移してください、隣で』

 

「分かりました、伝えておきますね」

 

 よっしゃ! 目的は達成されたからな、次は何しようか。

 

「失礼しました」

 

 教室の前に戻ると、まだ生徒は立っていた。なかなか鬼畜だよな。

 

「反省文書いたのか」

 

「ああ」

 

 そうだ、この男子生徒を使ってみよう。なかなか爽やかな茶髪で顔も整ってるし、イケメンだし。

 

「ゲイって知ってるか?」

 

 俺の作戦はコイツをゲイにする、能力を使って。

 

「反省文書いたのかよって。まあ、知ってる」

 

「確か、男だけど気持ちは女って奴だろ?」

 

「そうなるんじゃね?」

 

 なら手を繋ぐしかねえよな。

 

「お、おま……」

 

『お前は今日からゲイ』

 

 耳元で囁くと、腰に手を当てていた右手を後ろに回していた。後ろ側で両手を組んでるな。

 

「どう?」

 

「み、見るなよ」

 

 男声で言われるとか笑うしかないな。コイツいじめられそう。

 

「分かった」

 

 元々はイケメンで人気はあるはず。それはないと思うけど、いじめられたら守ってやる。

 

 お昼休み、学校をサボって早退する人も多い時間だ。購買でパン買ったりする人も居るだろうが、俺は花蓮に電話をする!

 

 教室なうなんだが、掛けてみると恐ろしい速度で出てきた。

 

「は、早くね?」

 

「今日はゴム付けて欲しい……」

 

 逆に誘ってるのか?

 

「まて、そんな話じゃねえ」

 

「なに……?」

 

「ちょっと屋上行こうぜ、ゆっくりでいい」

 

 そう言い残して通話を切り、ゲイ化してしまった友達に声をかける。

 

「超いい特ダネ上げるからよ、その辺に言いふらしてくれないか?」

 

「どんな事なんだ?」

 

 ゲイに見えねえな! むしろカッコイイ!

 

「お前の携帯に写真送るから」

 

 アプリで送ると、俺は強く言う。これは能力使わずに言うけどな。

 

『俺が、春風龍樹が絶世の美女を犯したと広めてくれ』

 

「そんなことしていいのか?」

 

 友達は俺と、M字開脚で中出しがくっきり見える花蓮を交互に見ている。気持ちはわからなくもない。

 

「頼むぜ」

 

 俺は、購買で焼きそばパンを2つ買って屋上に向かった。

 

 

 

 

 ドアを開けると、広々として辺りが見渡せる屋上という学校では絶対にある場所についた。花蓮はちゃんと居たぞ!

 

「おーい、早いな。待った?」

 

「別に」

 

 まだ素っ気ない対応だ、駆け寄りながら質問してみる。

 

「ご飯は食ったか?」

 

「食べてないよ」

 

 なんでだよー、普通食っとけよな。

 

「弁当とか、購買とかは?」

 

「購買は美味しくないし、お弁当は……今日は作れなかった」

 

 しかし、花蓮のお腹はグーっと助けを呼んでいた。素直じゃねえなあ。

 

「はっ……鳴ってないから!」

 

 お腹を隠しても無駄。ちょっと可愛いな。

 

「これ食えよ」

 

 俺は焼きそばパンを投げ渡す。華麗にキャッチ、ナイスだな。

 

「いいの?」

 

「俺はお前の彼氏だろ? どうせ財布も忘れてきたんだろ」

 

「ありがと」

 

 視線を逸らしながら頷いていた、こういう所は可愛い。屋上の景色を見ながら立って食う。

 

「はむ……」

 

 対価として焼きそばパンを頬張ってる所を撮影する事にする! 両手で、指先だけでパンを持ち上げてるところとかいいな。

 

 お姉ちゃんなら両手でガツガツ食ってるからな、獣かって思う。

 

「そんなに取らないでよ」

 

「すまん、可愛いからな」

 

「……!」

 

 ほっぺた赤いわ、プニプニしてそう。呼び出した理由は特にないんだけど、花蓮にとっては運が良かったな。

 

「キスしていいか?」

 

「良いけど」

 

 遠慮なく唇に吸い付くと、舌を重ね合う。自然と手を恋人繋ぎしていた。

 

 ペチャ……ズルッ……クチュ。

 

「あ、もう休み時間終わるな」

 

 気がついたらもう終わりか。顔を離して見つめ合う、相手も見つめてくれるようになったぞ。

 

「俺はまだお前と触れ合ってたいんだけどな……」

 

「……」

 

 別れ際にバードキスを1回だけして教室に戻った。

 

 

『5時間目いくぞー』

 

 やたらと俺を見てくる男と女がいる、噂は広まったらしい。友達に感謝!

 

 放課後、俺は帰る直前に呼び止められた、男に。お姉ちゃんからメールが来ているが、確認する暇はねえな。

 

「俺に用があるの?」

 

「花蓮は俺様の肉便器なんだよ……」

 

 後ろに2人も男がチラ見してくる、こういうの腹立つわ。

 

「悪い、花蓮はお前のモノじゃねえわ。こんなゴリラにヤらす価値もない」

 

「なんだとごらぁ!!」

 

 男から繰り出される右フック。反射的に避けて体に触れる。

 

『今日から俺の部下な』

 

 男の威勢は極端に下がる、配下も驚いてるらしい。

 

「とりあえず今日は帰れ。花蓮に触れたら消してやるからよ」

 

「そうします、アニキ」

 

「え!? ちょ」

 

 スタスタと去っていく部下に、2人は困惑しながらついて行った。お姉ちゃんからのメールを確認しよう。

 

 

『りゅうきはお姉ちゃんの物です! 嘘はいけません!

 寂しいよお……ウサギだから早く帰ってきてね(p_q*)シクシク』

 

 

 影響力やべぇな、ゲイって男も女も仲間にするんだな。今度プレゼントを用意したい。

 

 しかも顔文字使うんだ……ハーレム気味で気持ち悪い。まあ、帰らないけどな。

 

 花蓮に話を聞く事にした。

 

「もしもーし、花蓮?」

 

「ご、ごめん。あれは……」

 

 なんとなく分かってきた。

 

「気にするなよ。撃退したし」

 

「聞かれたら返すしかなくて」

 

「そんなことより今どこ?」

 

 一緒に帰るつもりは無い、洗脳ってどんな効果あるんだろうな。

 

「学校出たところ」

 

 おお、間に合う!

 

『一緒に帰りたいから待っててくれ』

 

 俺しか愛せる人が居なくなるくらい好感度下げてやる。

 

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