童貞ワールド〜この世界がおかしいと俺だけが知っている〜 作:ec
俺は絶句した。色な意味で絶句した。
「落ち着けよ、斗伺?」
エロイ体勢はいいし、ハメたいけど、自慰を教えさせる野望が!
「やだです! 入れてくれないと……暴れますよ?」
すまし顔でキリッと言われてもな、白々しいわ! それに、これを見られたらお姉ちゃんがぶっ壊れる。
「勝手に暴れてろ」
「にゃーって叫びますよ!」
「地味に迷惑だからやめろ」
俺だって興奮しないわけじゃないが……いやぁ危険だよな。
「にゃ〜……」
「夜しようぜ? まだ明るいしさ」
『約束ですにゃよ!』
変な語尾の後立ち上がると、適当にバッグから何かを取り出した。凄く嫌な予感がする。
「なにそれ?」
「自慰するんです」
自身の手のひらに、粉が入ったカプセルを乗せる。俺は無意識に弾き飛ばす。
「ダメだ、使うのはダメ」
「敏感にならないとイけないんです」
「俺は敏感にできる魔法が使えるんだが」
「本当ですか!」
目をキラキラさせて、俺の手を取ると揺らしながらお願いお願いと連呼してきた。思ったより反応が可愛い。
「はあはぁ……」
「息が荒いぞ。ほら、敏感化」
俺はゆっくり、女の子座りの斗伺の背筋を指でなぞる。下から上へ。
「ひゃむ!?」
ビクッと跳ねながら、お尻の部分からじんわり濡れて色が濃くなった部分が現れる。
「……漏らしただろ」
「それはないです!」
「本当か?」
しぶしぶ腰を上げる斗伺のまんこに手を添える。グッショリしてて、生暖かい。
「う……」
「黄色いなー、ふーん。漏らしたんだ」
「引かないで……ください」
目を逸らして、太ももの部分に手を置き握り拳を作る斗伺。俺はこの程度じゃ引かない。
「まあ落ち着けよ」
「んっ」
両頬を片手で抑えて、強引に縦に開いた口を作らせる。その口に唇を合わせた。
くちゅ……。
「ふぁう」
腑抜けた声を発し、俺の舌に絡みつく。体勢は上を向いた斗伺に、俺が唇を重ねてる感じだな。
「ふぁなさなぃ……」
ずるずるっ。
『りゅうき〜』
あの声は!?
「ッ!?」
俺は強引に斗伺を引きはがす。しかし、口と口の間に出来た透明な糸を引き、お姉ちゃんが青ざめてしまう。
その表情はみるみる、絶望のような色を宿して。唇が震えていた。
「……」
結局、お姉ちゃんはショボーンとした顔で、ドアを閉めた。ケアは必須だよなぁ。
「続きしよ?」
「うーん」
「がおー!」
斗伺は、俺に全体重を乗せて押し倒す。油断してしまった、身動きが取れねえ。
「なに!?」
「続きしたいの!」
肩の部分と床の間に斗伺の手が入ると、体が浮いて斗伺の唇に吸い込まれていく。容易に進入していく舌が、ピョコピョコと辺りを探る。
「んんぅ……」
俺の全身が斗伺に触れている。それは意図的な様で、匂いを擦り付けるように股と上半身をうねらせていた。
じゅぷっ……ちゅるちゅる。
「ぶはっ! 離れろ!」
「ぐえっ」
口を離しても、斗伺は離れないと言わんばかりに抱きしめてくる。日常版だいしゅきホールドって奴だな。
「なあ、なんで離れない?」
「マーキングしてみたの……んちゅ」
頭のネジが外れている時は、敬語じゃないんだな。あ、首元にキスマークはやめろ!
「口紅なかった……」
「暑苦しいから離れてくれ」
嫌らしいのか、1歩も動かねえ。
「親にも言わないといけないし、お姉ちゃんの精神直さないといけない」
「むぅ……私もついてく!」
「えぇ」
とりあえず、電話で母上様に伝えて置いた。野菜炒め多く作るって張り切ってたな。
「お姉ちゃんって何ですか?」
「姉だよ、ちょっと弟にしか友達いなくて依存癖が激しいけどな」
「もしかして好き?」
「好きだけど、浮気って言いたいのか?」
「……」
図星なのか、こくこく頷いた。
「嫉妬しちゃうんです」
「斗伺はどっちかと言うと妹だな」
「妹なので多少のわがままは押し通します、お兄ちゃんに」
仕方なく夜も何もしないぞって言うと、手を離してくれたのでお姉ちゃんのケアに向かった。部屋の前から立ち込める異様なオーラが鼻をくすぐる。
──意を決して突入!
「りゅうき……」
ベッドの上で、寂しそうにくまのぬいぐるみを抱きしめているお姉ちゃんが居た。現在進行形で泣いてたらしい。
「お姉ちゃん」
「寂しーよー」
ぬいぐるみでふきふきすると、俺に歩み寄る。唇から舌を覗かせながら。
『お姉ちゃんにもしてよ、してよお……』
背伸びしながら求める姿は、まるで親鳥の餌を求める小鳥だった。口を開いて、時間が経つ度に涙が頬を伝ってポタポタ床を濡らす。
「仕方ないな」
唇を重ねて、同じ事をしてあげた。何故だろう、お姉ちゃんが満足そうな顔をしている。
「今日は一緒に寝てくれないの……?」
「ごめんな」
「そっか」
表面上はニコってしてるけど、中は絶対違うだろうな。もう目が死んだ魚。
「またな、今度友達になりそうな人連れてきてやるよ」
『──りゅうきにのけもの、にされるんだ、しってた……う、ぅ』
切れ味の悪いチェーンソーを持った木工ってこんな感じなんだろうな。とりあえず、自室に戻った。
「ごろごろーん」
「なにしてんだ」
勝手に人のベッドで転がりやがって!
「ダメでしたか」
「いい匂いしないと思うぞ」
斗伺はそれほどでもないって顔してるが、お姉ちゃんの愛液とか混ざってるはずなんだ。
「転がりたいだけです」
「さて、風呂入るわ」
「一緒に……」
「仕方ねえな」
一緒に入る事になってしまった。服を脱いだ斗伺は、胸がなかなか美乳でエロい。
妄想とは違うな!
「胸見すぎですぅ」
「おわ、抱きつくなよ」
ここは一応脱衣所だ、中に入らないとバレてしまう。立ち上がる鞘が斗伺のチンコと交差する。
「えへへ」
「なんで、俺のチンコを凝視してるんだ?」
背筋ならぬ、チンコの玉が縮んだ気がした。