「八意様。……少し、お時間、宜しいでしょうか」
「サグメ……?いいわよ、どうしたの?」
「……私、今夜……動きます。決意しました」
「あら。それはいいわね。でも、その報告も三度目くらいになるわ?」
「これまでは……どうしても直前で怖くなりました。ですが今夜は……今夜こそは大丈夫です」
「そう……どんな心境の変化があったのかは、敢えて聞かないでおくけれど。でも動かない事には前にも後ろにも進めない。……頑張りなさい」
「はい。ありがとうございます」
「
「お願……いえ、大丈夫です」
「え。…………分かったわ、好きになさい。ま、今のエスカルゴは神徳持ちのようだし、大丈夫よね」
「ありがとうございます。本当に、本当に……何度も相談に乗って頂いて……」
「そんなセリフは私より姫様に言いなさい。私より親身になって聞いてくれたでしょ。アドバイスも、ずっと具体的で。もうすぐ彼が来る時間帯だから、彼が来る前に、早く姫にも報告なさい。今夜こそ……後戻りはダメよ。分かった?」
「はい。ありがとうございます」
胸を高鳴らせ、サグメは永遠亭の主、輝夜の元へ報告に向かう。永琳にした報告とほぼ同様の答えを貰い、そして我が事のように喜んでくれた。
これまでサグメは計画を実行に移す直前で折れ、彼を誘えずにいた。モジモジし、何かを察した彼は敢えて何も言わず、他愛のない話をする。
しかしサグメは、そんな「一歩」を踏み込めない自分が嫌だった。そしてそんな苦悩に満ちた日々を終わりにする為、今日動くと真に決意した。
◆
「ただいま帰りました〜っと。おや巫月が居ない。あれー……おっかしーな……」
普段なら飛び付いてくるように出迎えてくれる娘だが、何故か今日は誰も居ない。気配を探知するも巫月の気配は欠片ほども無かった。
「……おかえり」
「あれっ、サグメ?……ただいま」
彼女が出迎えてくれてすぐに「巫月は?」などと尋ねるようなマネはしない。いくら俺でもだ。だがそう聞きたいくらいに心配なので、とりあえず娘の行き先を尋ねてみることにした。
「巫月は?どこ行ったか知ってる?」
「魔界。『アリスちゃんと遊んでくる』そう。少し遅くなるかも、とも言っていた」
「そっか、じゃあ飯の準備だけでもしとくかね」
「必要ない。もう済ませた」
「え」
「……少し、話がしたい。部屋に……来て欲しい」
「お、おう……」
既に俺のやるべき事は無いらしい。それなら、とサグメの誘いに乗り、彼女の部屋へ。妖怪兎すらも席を外しているのか、今の永遠亭には極端に他者の気配が少なかった。
しかしそのお陰で落ち着いて2人で話せそうだ。
「……突然で、申し訳ないのだけど……」
「……」
「わ、私と、その…………エッ……えと……そのぅ…………アレを……お願い、したくて……」
「……」
「セック……んううう…………」
言い淀み言葉に詰まるサグメは酷く可愛らしい。翼をパタパタさせ、子供のように頬を膨らませて、言葉に出せない自分にイライラしているのが俺でもよく分かる。
俺から誘うのはいいが俺の悪戯心がそうさせてはくれない。モジモジするサグメを観察しろ、と俺の悪戯心が囁いてくる。まさに悪魔の囁きだ。
「……あの……アレ、したい……の……」
「アレ?アレって何?」
「ッ……分かってる、でしょ……///」
「読心術は無いので分かりカネマス……はいぃ……」
「意地でも……私に言わせたいと……そう見える……。分かった、ちゃんと言う。……私と、子作り、シて」
「!?」
予想の斜め上だった。恥ずかしがり屋なサグメのことだ、モロに「セックス」だの「エッチ」だのと言わないとは思っていた。「性行為」と言うと予想していたのだ。
しかし現実は予想を超えてきた。……あれ程何度も誘うのを躊躇い、挫折していたサグメが、こうして一歩踏み出して誘ってくれたのが……。
「……嬉しいよ。ありがとう」
「あなたが素直だったら私も嬉しかったのだけど」
「はは、照れてるサグメが可愛くて……。それより、子作りってのは?その……ただエッチするんじゃなく本当の意味で……ってこと?」
「……あなたの想像にお任せする。でも……あなたの神徳については……私も把握している。だから全ては私が決めるから……あなたは……結果を待ってて?」
「そうするよ」
俺が待っていたのはあくまで彼女の誘い。だからここから先は、俺のペースに持っていく。サグメが俺を誘うのは、外は明るいのに部屋に敷かれている布団を見ればバカでも分かる。
「よーし、まずはシャワーでも……」
「もう浴びた」
「あらそう……でも俺がまだ……」
「嘘。石鹸の匂いがする。肌のツヤも良い。大方、魔法の森にあるというあなたの所有している小屋で既にシャワーを浴びて綺麗にしてきた。……違う?」
「女の気配でも感じた?」
「それもある。……図星?」
「うん。さっき三毛猫を1人つまみ食いしたんだ」
「三毛猫?」
「最近知り合った、豪徳寺ミケって子さ」
「……そういえば鈴仙から聞いたことがある。やはりあなたはケモ耳なるものが好きなのね……ふむ」
「サグメはケモ耳なんて無くても十分すぎるくらい可愛いから、そこは心配しなくていいよ。大丈夫。俺には勿体ないくらい可愛い彼女だもんな」
「勿体ないなんて、そんな……。私こそ……」
「さぁさ、いつまでもこんな話をしてると夕飯時になっちゃうぜ。……始めようか?」
「うんっ……あの……よく分からないから……リード、してくれると……助かる……♡」
防音の結界を張ると、サグメは安心したように、ゆっくりと服を脱ぎ始める。それを見て同じように俺も服を脱ぎ、やがてサグメは純白の下着を露わにさせる。シンプルながらも大変可愛らしい、短くて小さいレース付きの下着だった。
胸は、俺の肉棒を挟めるかどうかというサイズ。どちらかと言えば貧乳寄りだが控えめな性格であるサグメには貧乳がよく似合っている。
「あまり、見ないで……。大きく、ない……から……」
「大きさなんて関係ないよ。ほら……俺のもすっかり大きくなっちゃったし」
「っ……!?」
見せ槍のように顔の前に突きつけてやると、顔をボッと赤くさせて視線を逸らし……そしてチラチラと見てくる。恥ずかしがり屋なのに積極的で、本当に可愛らしいことだ。
「……よし、俺が下になるから、舐めっこしようか。シックスナインってんだけど」
「へっ……え、あ……わ、私が……あなたに……乗る?」
「そうそう。お股のところを俺の口に乗せて。で、お互いの性器を舐め合うの」
「っ……わ、分かった……///」
足を震わせながら俺の顔に跨る。ツルツルで毛の生える気配すらない幼子のような可愛らしい秘部が眼前に迫る。
スベスベした彼女のお尻を両側から掴み、まずは秘部に軽くキス。唇と陰唇の間に柔らかな糸の橋が架かる。その糸を舌で巻き取るようにしてから次に陰唇を指で開いてやり、ぱくぱくと口を開閉させる欲しがりな膣口に、舌先を捩じ込んでやる。
「んんっ……♡」
「ほらサグメも舐めて」
「う……わかっ、た……んっ♡」
「……っ……」
「あうっ……んぁっ……は、はぁっ、あ……んっ……」
サグメは隠れて俺と巫月、鈴仙との様々な行為を見ていた過去がある。だから見て覚えたのだろう、初めてにしてはかなりの手腕で、舌での尿道口への責めは中々キツいものがあった。やはり亀頭は男の弱点だ。上手なのは勿論、たとえ拙いとしてもその女の魅力や可愛らしさで興奮さえしていれば簡単にイケてしまう。
「ん……ちょっとタンマ、サグメ」
「んぇ……?」
「良い具合に濡れてきたから、そろそろ……どう?と思ってさ」
「っ!……お願いします……///」
「なんで敬語……?」
「あ、あのっ……私が、う、上に、なりたいっ……」
「騎乗位?いいけど……どしたん?」
「鈴仙が……気持ち良さそうにしていたから……」
「鈴仙はバックと騎乗位が結構好きみたいだから、サグメのその見立ては当たってるね。わかったよ、じゃあ……このまま俺は寝てるから、座るように挿入してみて」
「ん……あ、熱い……♡」
俺に跨るなり、腰を突き出すような角度になり、俺の肉棒を掴む。ドクンドクンと脈打っている棒を優しく掴むとその先端を愛液と唾液に濡れた膣口にくちゅくちゅという音を立てて押し当てる。
「はぅ……ん…………ふぅ……はぁ……はぁ……んぎっ……んぐっ、う、うあああっ……」
腰が落ちるままの勢いで、ブチンと処女膜を破り挿入する。勢いが付きすぎたせいか痛がる素振りを隠せていない。
「いっ……んうう……」
「正直に言ってね。痛い?痛くない?」
「……痛い……」
「そっか。ごめん、解しが足りなかった」
結合部を見てみれば、鮮やかな赤い血がツウッと流れてきているのが目に入る。サグメはその痛みで涙目になっていて、酷く痛々しく見えてしまう。
その痛みを誤魔化してやる為に、うるませている瞳をじっと見つめ、軽く魅了を掛けてやる。すると苦痛に歪めていた彼女の口元から、たらりと唾液が垂れ落ちてくる。
「あは……♡」
「痛みが快感に変わったろ。初めてなのに、まるで初めてじゃあないような……そんな感覚でしょ?」
「うん……お腹が、温かくて……気持ちイイ……♡」
包み込むようにジンワリとヒダがまとわりつく。サグメが呼吸するのと同じように、膣内のヒダも、にゅるにゅると動いているように感じてならない。サグメに生で挿入するとまさかこんなにも気持ちがいいとは。
「そのままゆっくり上下に……動ける?」
「ん……やってみるっ……あっ♡ んあっ♡……んひっ♡んうっ、あっ、あんっ……ん、んん〜〜〜っ……♡」
「声ガマンしないでいいんだよ?」
「らめっ……ひっ……あぁっ…………んぐっ……あんっ……おなかっ……アツいぃ……♡」
「……」
平静を装っているが実は挿入と同時にイッてる。というのも、拙いながらも必死で可愛らしい彼女のフェラにより精液が立ち上ってきていたので、更にそこに加わった挿入時の衝撃に耐えられなかった。それだけの事だ。
サグメは、処女膜が破られたその痛みで射精には気付かなかったらしい。
「胸、触るよ?」
「んっ……///」
声が出ないよう口元を押さえているが、サグメの可愛らしさは全然隠せていない。ゆっくり上下する彼女と一緒に、控えめながらも確かな膨らみを持つ胸もぷるんぷるんと上下に揺れては下から突かれる悦びを表現している。
「あ゙っ♡ んあ゙ぁっ♡ なに、かっ……うあっ……あっ♡なにか、きちゃうっ……い、いくっ……いくぅ……♡」
「ほんと?中イキできちゃう感じ?凄いね、頭脳や戦闘ばかりか淫乱度もピカイチじゃんっ♡」
「あうっ……んううっ……!」
ギリギリッと歯を食い縛っている。出産みたいに気張らなくてもいいのに、と思い、身体を起こして騎乗位から対面座位にする。
我慢する顔も可愛いがどうせなら快楽に歪む顔が見たい。だから、できる限りリラックスさせる。
「我慢しないで。ありのままのサグメを見せて」
「ひゃあんっ♡」
これでも「悪魔の囁き」が得意な俺だ、ASMRなんて得意技と言っても過言ではない。そして軽く耳を舐めてやり、ほっぺに軽くキス。こっちは俺がイクためである。
「あっあぁっ、イクッ……イッ〜〜〜〜♡♡」
「俺もイクよ、
「っっ……」
身体を海老反りにさせ、そのまま後ろにドタンと勢い良く倒れてしまう。ぬぽっという間抜けな音と一緒に肉棒は彼女の膣を脱出、ついでに中出しした精液もちょっぴり溢れてきていた。
「トンじゃった?……おーい……?」
返事は無い。真っ赤な顔で大きく息をつきながら眠りこけている。どうやらトンでしまったらしい。感想を聞くのは数時間後になりそうだ。
「ま、いっか。次はもう少し声聞かせてくれよな」
◆
「なっ?言ったろ?」
「ええ……驚きでしたね、まさかサグメさんの方から誘ってくるとは」
「誘われるのは
「問題ありませんよ。殆ど定点ですが。勿論音声もバッチリですよ」
「マジ?そりゃ良かった。結界の範囲、上手く指定できてたんだ。音も撮れてたら上々だ。サンキュ。2本連続撮影、助かったよ」
「では後日、一緒に鑑賞会ですね!」
「ははっ……文もイイ趣味してんな……」