「そういえばお燐、最近あなた、発情期がどうのと騒がなくなったんじゃない?」
「え?ええまぁ、性欲発散に困らなくなったんで、色々と助かっちゃってます!えへへ……♪」
「……成程、エスカルゴさんね」
「ッ!もー、あたいの心、そんな頻繁に読まないでくださいよー」
「いつもの事でしょうに」
「そーですけどー」
いつものように主に心を読まれ、ブーブーと頬を膨らませるお燐。間違ってはいないのだが、やはり図星だと多少は気分も悪くなってしまうというものである。
「お空にも娘が出来たし……お燐もそろそろ、猫でも人型でも、子供とかどう?」
「へっ!?い、いやぁ〜……あたいはそういうの別にいいかなーって思いますけどー……」
「エッチさえ楽しめればそれでいい、と。成程ね、こいしみたいな感じね」
「ええ、そうそう、そんな感じですっ!」
「まあ、お燐には仕事も沢山任せているし……育休に入られると色々と兼ね合いがね……」
「アハハ……」
◆
「ってぇ〜……さとり様ってばぁ、遠回しに子作りをお願いしてきてるんだよォ!?どー思いますか!?おにーさぁんっ?あの方の彼氏としてぇ!」
「さとり、ズケズケ言っちゃうからなー……」
「ほんっとにそーですよ、全くもーっ!飲まないとやってらんないニャー!」
「『ニャー』ってオイオイ」
現在、俺は、過去に勇儀に教えてもらった地底の飲み屋にて、お燐とサシ飲みをしている。さとりの良き部下として働いているお燐だが、同じく従者の咲夜さんや妖夢とは違い、主人に対する不満があるようだ。
「実際さ、お燐はどーなの?子供とか」
「ぜんっぜん!キョーミナシ!!」
「あっそォ……じゃあさとりもそれを知っている上で敢えてそう言ってきてるんだろうしさ、何かしらの意図はあるんだと思うよ?」
「え〜?例えばぁ?」
「少しは母性を養ってほしい、とか?」
「ハァァァン!?それは無い!!だって姫ちゃんの面倒見てるのあちゃいだしィ!?」
「お燐、呂律が……」
「大体、あたい猫だし!?卵じゃにゃいもん出産もじぇったいくるひぃもん!!やだもん!!んえええどぉじでこぉなるのおおおお!!」
「……お燐は酔うと泣き上戸か、成程。愚痴は良いが泣かれるのはな……」
まるで俺が泣かしたかのような目で周囲の客から見られていることに気が付いた俺は、ワンワンと、いや、ニャーニャーと泣く彼女を連れて店を出る。
地霊殿へ送ってやっても良かったが、さとりへの不満がある中で地霊殿へ戻したとしてもまた新たな軋轢を生む事になりかねないと考え、少しの間だけ俺が彼女と一緒に居ることにした。
「んふぇ〜……あえぇ?こころこぉ?」
「繁華街の休憩所だよ、今は休みな。俺もちょっと仮眠とるから」
「ありがとぉ……おれーにぃ、襲っていーよぉ♡」
「何言ってんだ、どうせなら正気に戻ってからでも遅くはねーだろ」
「そーだけどぉ〜……あ、そーだぁ♡ 猫形態の私と、エッチしちゃうぅ?」
「いや挿入できねーだろ」
「んへへ、入るくらい拡張できるよぉ♡ なんたってそれくらいの変化ぎじゅちゅあるしぃ♡」
「
いや、もし傍から見たら、猫を犯すヤベーヤツに見えるのではないだろうか。世界広しとは言えど、馬だのラクダだの山羊だのを犯すのとは違い、猫を犯すヤツなど聞いた事がない。猫はヤバいだろう。
「お燐は人型の方が可愛いしエロいから好きだよ」
「え〜?そーかにゃ〜♡ にゃっふふ〜ん、どっちの自分も好きだからイイけど〜……ほらぁ、早く早く♡エッチしましょ〜よぉ♡」
「お燐はエッチだね……好き……」
「えへへぇ、あたいも好きー♡」
ぐでんぐでんに酔っ払いつつも、お燐は色っぽくお尻を振って誘惑してくる。猫だからか、バックが好きなお燐なので、パンツを下ろしてやりそのままバックで挿入してやる。
「んはぁぁっ♡ きたきたぁ……これ……しゅき……♡」
「っ……お燐、腰だけ上げすぎ……いや胴体下げすぎなのか、スゲェ抉るように当たってっけど大丈夫?俺は気持ちイイけど……」
「ん゙あぁっ♡ これぇっ♡♡ 抉られてりゅ♡ もっと、もっとパンパンしてぇええ♡♡ おにゃか、壊れるっ♡壊れちゃうよぉっ♡♡」
「ちょ、声出しすぎっ……」
「〜〜〜っ♡ んへぇ……んぅ……えへへ……♡」
ここはあくまで「休憩所」だ。ラブホではない。お燐の声を抑える為に指を咥えさせるが声を抑えるどころかその指をちゅぷちゅぷと舐め始める始末。
指を這う舌の感触が、とてつもなく気持ちイイ。こんな言い方はアレだが、凄くお燐を孕ませたい。そんな気持ちになってきてしまう。
「あー……お燐、イクかんなっ……
「うんっ♡ おにーさんの、せーえきっ♡ いっぱい、ちょーだいぃ♡ 私も、イク、からぁっ♡」
「っっ……」
「あっ、あぁっ……んにゃああぁぁ〜〜〜〜っ……♡」
尻尾をピーンと直立させて、身体を震わせながら快感に身悶えるお燐。息子を抜くとちゅぽんと音が出る。それくらい強く吸い付いていたのだろうが、そういう1つ1つの音がエロくて敵わない。
「ちゅー、したいよぉ……♡」
「っ……、蕩けたお燐も可愛いね、セフレじゃあなく彼女にしちゃいたいくらいなんだけどね……。いや、この際言うけど、お燐の事も独占させて?」
「あたいにおにーさんは勿体ないよ……もうちょっと待ってて……?」
「妖怪感覚の『もうちょっと』って何年先だろう。ま、気長に待ってるよ」
「うん♡……よしっ、休憩終わりぃ♡ もっかい!」
「はいよ。ほんとお燐も性欲旺盛だなー」
「おにーさん程じゃないよ!さ、またバックで沢山突いてっ♡」
「はいはい♡」
しかしバックで再び挿入した瞬間、お燐の身体に異変が起きた。正しくは、お燐本人がやらかした。挿入した瞬間に、肉体を猫に変化させてしまった。
お燐の腰を掴んでいた俺は今や、猫を抱っこして陰茎をブチ込んでいるという、どこからどう見ても異常者な男に成り果ててしまったのである。
「オイ!?お燐ッ!?」
「にゃはは〜……ちょっと好奇心でね〜♡」
「ちっ、酒の勢いかよ……。つーか、ココのサイズが人型形態と変わらないのは仕様か?」
「仕様だねぇ」
「そうか、だが残念だな。思い通りになんねーから覚悟しな」
「へ?」
「俺だって肉体の変化くらい出来るんだぜ」
伊達に天狗社会で女鴉天狗として生活してない。
今回俺は黒猫に変身した。お燐と違って、尻尾は1本だ。陰茎はとても小さい。恐らく1〜2センチ程度だろうか。屈辱だが猫として普通のサイズだ、今しばらく目を瞑るとしよう。
「んぇ?抜けた?……ええええっ!?おにーさんが猫になったぁ!?」
「俺ら吸血鬼は元々膨大な魔力を有してるんだぜ、肉体変化なんて造作もない」
「でもお兄さんのは凄く少ない事で有名だったはずだけど……」
「恥ずかしいからあんま言いたくないが、それは、俺が魔力のコントロールが死ぬほど下手くそなのが原因だったんだ。開けっ放しの蛇口のように、常に魔力を垂れ流しにしてたのさ」
「ありゃ〜……そぉだったんだ……」
「逆に言えば、近年の俺は吸血鬼の魔力とかの他の主要技能をフルに使えるようになったってワケだ。変身魔法だって、覚えちまえばこの通りさ」
「ほほ〜ぅ……凄いねぇ。じゃ、あたいのおまんこも猫仕様に戻すよ♡」
「うぉっ……穴が縮んだ……」
「穴って言うなー!……ふぉあっ!?な、なんっ……さ、サイズ間違えてない……?あふっ……んにゃっ……あ、う、ううっ……こ、これも、いっかぁ……♡」
「え、サイズ間違えた?」
「いや、いい!イイよぉっ♡ それで、もっともっといっぱい突いてぇっ♡」
四足歩行の動物の骨格でのセックスは初めてだ。上手く突けているのか不安だが、猫にしては大きいらしいこの陰茎でどうにかしてやろう。
俺は人間の頃に猫を飼っていたが、メス猫だったお陰で、猫の陰茎の正確なサイズを知らない。故にサイズを間違えてしまったらしい。
「これ、気持ちイイのか……?」
「痛気持ちいいよぉっ♡ もっと、もっとぉおっ♡」
「あ、イキそう……」
「いいよぉ、出してぇ♡ あたいも、何回もイッてるからぁ♡……んふ、んぅっ……んにゃあああ〜っ♡♡」
首筋も噛まず、グルーミングもせずに始めたが、お燐とは人型形態で何度もセックスしていたので、本当の猫のような交尾にはならずに済んだ。特殊なプレイとしか言えないが、それなりに楽しかった。
「んふふ、普通の猫よりは遅かったね〜♡」
「猫の交尾って数秒って言うもんな」
「そーそー。そのクセ、そこまで絶倫でもないから楽しめないんだよね〜。早漏で絶倫のおにーさんは本当にあたいにとっても都合のいい男だよ♡」
「んー、まぁ〜、何と言えばいいか分からんけど、これからも宜しく、だね」
「そーだね、セックスフレンドとして宜しくぅ♡」
ぺろぺろと、猫のままで互いの身体を舐め合う。そんな事をしているとフッと俺達の上に影が現れ、仄かな灯りをも奪う。
「「にゃ?」」
「どっかで聞いた事ある
「「にゃッッ……!?」」
人語で喋っていると思っていたが、猫同士故か、どうやら猫語で話していたらしい。こいしの声こそ普通に聞こえて理解できるが、どうにかして言い訳しようとしても人語として通じていない。こいしがサードアイを向けていなければ意思疎通できない。
「あははっ、そーなのね、お燐から言い出したの?凄い性癖してるねぇ?……ねー、お燐、ちょっとだけお兄ちゃん貸してくれない?猫状態のお兄ちゃんとイチャコラしてみたいなー、なーんてさっ♡」
「……だってさ。いい?」
「良くねーよ!!」
「もしかして拒否してる?ダメダメ。お兄ちゃんに拒否権は無いよ?じゃ、私の部屋に連れてくね♡」
「に゙ゃああああああああああああッッ!!!」
うちのお燐は、もしも現代に居ればディルドで拡張しちゃうタイプですね。前も後ろも。