ある日、俺は赤蛮奇と里をデートしていた。当然森や山などではなく、人里だ。俺は人間に変身などしておらず、吸血鬼の姿、赤蛮奇は普段着で、共に里の中を練り歩いている。
尤も、デートとは言っても、これといって娯楽の多くないこの世界では食べ歩きだのそういった事が主なデート内容となってしまう。
俺も赤蛮奇も落語にはあまり、いやこれといって興味無いし、寄席だって別に……という感じだ。故にデートスポットは自然と飲食店のみに絞られる。
「なんかいつもと変わらなくてごめんな。今度は、山にでも行ってみるか?」
「何で?いつもと同じでイイじゃん、楽しいし」
「……ならイイんだけどさ」
「飽きるとか思ってる?それなら安心して。もしも私が飽き性なら、毎日やる事が殆ど同じな飲食店の店員なんて、とっくに辞めてるんだから」
「それもそうか」
「うん」
真面目なトーンで、しかも、真顔でこんなことを言っちゃうもんだから赤蛮奇は本当に可愛い子だ。つい、テーブルの下で足をツンツン叩きたくなる。
「イデッ」
「足やめて」
「ちぇっ、踏むことねーだろーよぉ……」
「何言ってんの」
「ちぇ〜」
「あんたの事だし……どーせ後で……」
「私を襲うつもりなんでしょ……って?」
「ッ!!ばかっ……こんなとこで言うヤツが……」
「妖怪同士の会話なんざ誰も気にしねーよ」
「それも……そうかも?」
そんなワケないだろう。妖怪だからこそ目立つし余計に気になるはずだ。俺と赤蛮奇が「そういう」関係だと知られれば、赤蛮奇に寄る虫は確実に減るだろう、という効果を狙っての発言なのだが、当の本人はそれに気付きもしないらしい。
それにしても簡単に誤魔化されるとは。あまりにチョロくて、他の男にもこうして言いくるめられて好きにされないか、かなり心配になってしまう。
例えば「彼を気持ち良くさせてやりたいだろう?先に俺で練習しておけばどう?」とか言われれば、こんなにチョロい赤蛮奇では頷きかねないのでは……などと思ってしまうのは、実の弟から椛を寝取った事実に一抹の罪悪感があるから、なのだろうか。
「なぁばんきちゃん、頭出して」
「……?ほい」
「サンキュ。……なんかこうして頭撫でてると、子供愛でてるみたいな気分になるな」
「ぶふっ」
何を想像したのか、軽くお茶を吹き出す赤蛮奇。
そんな彼女は軽く笑ってスルーしてやりながら、頭だけの彼女の分身を撫で、指を咥えさせたり頬を軽く引っ張ったりしてやる。
こうして見ていると「ゆっくり赤蛮奇だよ」とか喋りそうだな、などと考えてしまって、つい笑いが漏れそうになる。
「吸血鬼とろくろ首の混血かぁ。それって、どんな子供になるのかな」
「ばんきちゃんはろくろ首というか飛頭蛮だよな。ずっと思ってたんだけど」
「ろくろ首ですぅ〜」
「そーなのかー」
「あんたがそれ言うか。あの地底のトーナメントであんたとコンビ組んでた子供のセリフでしょそれ」
「なははっ……俺とルーミアのコンビはそんなに有名なのか?」
「あのトーナメントを見てた奴等からはイチャラブコンビって呼ばれてる」
「そのまんまかよ、センスの欠けらも無いな」
◆
「っ……ホントに来ちゃった……ね……///」
「ああ。流石に何度も来てりゃ、受付の姉ちゃんもサクッと通してくれるようになってるよな」
「そっか。
「おうよ。軽く100回は来てるわ。そりゃあ看板娘もロリから少女に成長してるよなー」
「それは流石に
「
「あははっ、あんたもジョークとか言えるんだね。初めて聞いたかもしんない……♪」
◆
それから暫く互いの身体を触り合い、唇を重ね、前戯にも満たない、さながら前戯の為にする前戯のような、ただボディタッチが増えただけのような、そんな絡みを重ねた。
するとジワジワと、赤蛮奇からの絡みが増えた。舌を、足を、腕を絡めては、中々離そうとしない。それでも負けじと色々と絡めあっていると、遂には可愛い彼女から可愛い「オネダリ」が来た。
「ね……早くぅ……♡ 早く、挿れて……?」
「まぁまぁ、焦るなよ。……頭だけの分身、出して。1人でいいよ」
「え?……いいけど……」
「お手本として一度見せてあげる。セックスの前にばんきちゃんにはコレをやってほしいんだよ」
「え。……ちょちょちょっ……///」
唐突に下半身の衣類を取っ払い、ビンビンに怒張してしまっているモノを、
「ばんきちゃんもだけど、頭蛮奇ちゃんのことも、ずっとこーやって犯したかったんだよねぇ」
頭蛮奇は完全な「饅頭」なのか、どれだけ奥へと挿入しても亀頭が飛び出してくることは無かった。本体の首と違い、繋がりのある「胴体」が無いからなのかもしれない。
まさに生きるオナホと言える。頭蛮奇、最高だ。フェラ専用というのが用途を狭める原因にはなるがそれでも「リアルな反応のある生首」というだけでかなり嬉しいものだ。
「ん゙ん゙ーっ!んん、んっ……♡ んぐっ……ん……♡」
ジュプッジュプッと唾液で泡が立つくらい激しく頭蛮奇にピストンし、遂にはビュルビュル勢い良く射精してやった。頭蛮奇が顔を赤くしてゴクゴクと音を立てて飲んでくれたのが本当に愛らしい。が、飲んだ精液がどこに行ったのかは分からない……。
「フーッ……頭蛮奇ちゃん最ッ高……♡」
「はわわわわ……そ、そんなのしたかったの……!?あんたってホントに性に奔放なヤツ……!」
「ばんきちゃんの食道に直接突っ込みたい……!」
「はぁ!?」
「頭と繋がっている時は食道が出現してるんだろ?でも頭が離れてる時は断面を塞いでるよな?」
「そりゃ……まぁ……塞がなきゃゲップとか垂れ流しになるし……」
「とりあえず、頭蛮奇ちゃんはこのままアヘらせたままで休ませといて、ばんきちゃんもそのまんまで横になってよ、食道にブチ込みたいから……っ」
(うわぁぁ、目がガチだよ〜……んー、仕方ないか。まぁ別に良いか。霊夢から聞くにコイツの変態的な趣味は今に始まったことじゃないっぽいし……)
「……嫌だったら言ってくれよな。自己満なのは理解してるし、強制もしないしさ」
「え……あー……大丈夫だよ?」
「無理してない?」
「いやいや。……だって、こんなの私にしかできないことでしょ?寧ろ、私の方からお願いしたいね」
「クールぶっちゃって可愛いなぁ、このこのー♡」
「ちんこでほっぺ突っつくな……!」
「いやぁぷにぷにしてて最高だなぁ♡」
「ったくもー……」
分身の頭蛮奇は休ませておいて、赤蛮奇の身体は寝かせておき首の断面を露出させ、本体の頭蛮奇は俺が抱えるように持ち上げてやる。
「何よ……キスしながらエッチしたいって……?」
「はは……バレた?」
「しょうがないからその変態的な趣味にも最後まで付き合ってあげる。……ほら……」
ゆっくりと目を瞑りキスをしようと口を窄める。俺はそのまま、ぬいぐるみにでもキスするように、頭蛮奇に口付けをする。
その後、ちゅぷちゅぷと舌を絡めながら、正体のよく分からない謎の液体の溢れてくる彼女の食道へ熱く太く滾る肉棒を突き刺す。
「んぐっ……♡」
「ぷはっ……どした?」
「や……な、なんか……身体、変な感じがして……♡」
「へへ、イラマで奥まで挿入するとはまた違う妙な感覚だな……食道にダイレクトにブチ込むとかさ……♡しかも粘膜が絡みつく……んふふっ……」
「ううぅっ……んふ、んふふっ……気持ちイイより、なんか擽ったいかも……っ」
首を真上から押し潰すように手を添えてやると、オナホのようにキツさが変わる。ある意味、本人が苦しまない首絞めックスだと言える。
赤蛮奇は、ちゅっ、ちゅっ、と唇を重ねながらも俺に軽く首を絞められている自分の身体を見つめているようだ。
すると、休ませていた分身の頭蛮奇が、コロコロ転がって胴体赤蛮奇の股に挟まる。それを見て俺は思わずニヤけてしまう。何をするつもりなのかを、すぐに脳内で思い描くことができたからだ。
「んぁっ♡ んふ……んんっ、はぁん♡」
「わぁ……セルフクンニ出来ちゃうとか凄いな……。さて、ばんきちゃん……そろそろイクけど……いい?このまんま、ダイレクトに体内に射精するよ?」
「うん、いいよ……私のお腹に直接届けてっ……♡」
この「奥に届く」という感覚の無い食道でも案外普通にイケてしまうものだ。亀頭への刺激は確かに弱いが、手で圧するだけでも良い具合に全体からの締め付けは強くなる。
「ふぅ。……ふふっ、ゴクゴクって喉が鳴ってるね?良い具合にエロいじゃあないか」
「味も何もしないけど……まぁ……悪くはないね」
「よし、次は本番、『串刺し』といこう」
「え」
「ばんきちゃんの頭も断面出してくれる?」
「え……流石にそれは……ほら……グロいよ?」
「断面の方から挿入してみたいんだ。分かるだろ?それにグロくても俺は大丈夫。それもばんきちゃんだからね」
「う……で、でもな〜……」
「頼む!こんなこと、ばんきちゃんにしか頼めないからさ……!」
「!!」
断られそうな時は「お前だけが頼り」と伝える。これが受け入れてもらいやすくなるコツの1つだ。すると赤蛮奇は小さく溜め息をつきながらも、遂にその隠された穴を露わにする。
「……食道と気管、間違えないでよ?」
「問題ない。こっちの、閉じてる方が食道だよな。理系全般を修めようとしていたリケダンを舐めちゃいかんぜ」
「りけだん?……んっ……んむっ……」
「おー……すげ……頭型のオナホみたいな感じだな……ていうかやっぱり口から亀頭が出てくるのね……」
モゴモゴ〜ッと唸っている赤蛮奇も可愛らしい。よしよし、と愛でてやりたくなる。
出来るだけ頭本体を動かさないよう、しっかりと腰を振って食道に肉棒を出し入れする。目元に涙を浮かべながら、赤蛮奇はよく我慢してくれている。
そればかりか、なんと赤蛮奇は口内を肉棒が通過する際にぺろぺろ舐めてくれるようにまでなった。裏筋ばかりを舐められるせいで胴体の食道を犯した時より早く達してしまいそうだ。
「っ……イクよばんきちゃんっ……くっ……!!」
「っっ……!!」
口から亀頭を出した状態でイクと、口から精液が噴水のように飛び出てくるのは俺でも予想がつく。だから敢えて喉の方で射精したのだが……。
「んお゙っ♡ おぐっ……お゙っ……」
「うわっ鼻から出ちゃった……大丈夫か?」
「お゙ぶっ……」
酷く苦しげな呻き声と共に鼻、口、首の断面から精液をボタボタと零す。苦しいからなのかもしくは興奮しているからなのか……これまでに見てきた中で一番、顔を紅潮させている。
「と、とりあえず鼻かんで……」
「〜〜〜〜ッ……ふぅ……。苦しいけど……なんだか、楽しかったかも……♪」
「それなら良かった。ばんきちゃんもこういう少し変態的なフェチに染まってくれると嬉しいかな♪」
「そんなの……もうとっくに……」
「ははっ、流石。ばんきちゃんのそういうとこ本当推せるわ。因みにこれ記録してるから。ほら、定点カメラ」
「はっ!?ななななんでぇ!?」
「折角の2人の営み、記録に残さなきゃ損だろ?」
「そ……そういう、ことなら……///」
押せば撮影にノリノリになってくれそうな子にはこうやって撮影している事を明かす事にしている。やはり赤蛮奇もまた、俺色に染まりつつあるのかもしれない。