※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

103 / 1140
進展

「キャアアアアアア!! イナバぁ!!」

 

─────はっ!……俺は一体何を?

いや、寝てただけか。

つーかなんかダルい。腰が痛い…。

あ、姫様だ。また風呂入りに来たのか。

 

輝夜の悲鳴で目を覚まし、そして気付く。

 

「え……」

 

腕の中には、力なくだらんとしている鈴仙が。

 

「鈴仙!?鈴仙!?おい、しっかりしろっ!!」

 

「エス、カルゴぉ…」

 

呻きながら顔を上げる。

 

はぁ、無事か…てか顔赤くね?真っ赤だぞ。

 

「ど、どうした?」

 

「激しすぎよ…初めてだったのに…」

 

「…え?」

 

「覚えてないの?」

 

「あ、ああ…」

 

何のことやらサッパリだ。

 

「えー、少しショック…」

 

「ごめん…。何があったの?」

 

「エスカルゴが襲って来たのよ?」

 

「え?」

 

ど、どゆこと?

 

「布団でって言ってるのに、“今スグ、ココデ”って言うから仕方なく…」

 

真っ赤になり、人差し指を突き合わせながら言う。

 

「え…?いや、何をしたの?」

 

「セ○○○」

 

「え…ええええええええええええええええ!?」

 

浴室に響き渡る声。

 

じゃあ俺童貞卒業?でも…ホントに?

こんな卒業の仕方って…(泣)

 

「ほんとに覚えてないの…?」

 

うん、全く覚えてない。

 

「…ごめんなさい…」

 

「まぁいっか、エスカルゴだし」

 

「…?あ、ありがとう…」

 

どういう事だか本当にサッパリだ。

 

「さ、行きましょ」

 

「うん…」

 

手を引かれて浴槽から腰を上げる。

 

「あ゙」

 

タオル解けてやがる!?

 

「今更気にしないわよ。というか元々気にしてないけど」

 

「いや、姫様居るんだけど…」

 

「えっ?きゃあああ!!」

 

ここで初めて輝夜の存在に気付いた鈴仙は驚き、悲鳴を上げる。

 

「姫様!?いつからそこに!?」

 

「……エスカルゴがあなたを起こすとこから」

 

「あ…行為中は居なかったんですね…安心しました」

 

「あなたたち、あれから6時間もここに居たの?」

 

『え?6時間?』

 

「多分それくらいよ」

 

じゃあ、なにか?6時間もずっと…??

 

「Oh......」

 

「ちょっと、エスカルゴ!?」

 

「道理で体が痛いと思ったんだ…あはは…」

 

体に残るこの感覚…やっぱ本物か。

あ、浴槽内にタオル発見。

 

「それは私もだけど…。えー…そんなに長くシテたんだ…」

 

「そうらしいな…」

 

「2人共グッタリしてたから驚いたわよ全く…」

 

「すいません…エスカルゴが激し過ぎて…/////」

 

「それ以上は言うなよ…?さ、行こうぜ」

 

腰にタオルを巻き直し、手を引いて浴槽から出る。

 

「うん♪」

 

ガラッ

 

「はぁ〜…」

 

「ねぇエスカルゴ、私の膣内(なか)気持ち良かった?」

 

!?

 

「…そ、そうだな。じゃなきゃ6時間も…ね?あはははは…」

 

「良かった♪ またシようね♡」

 

「お…おうよ」

 

とうとう鈴仙とセ○○○したかー…。

筋肉痛不可避だぞこれは。

…お、ドライヤーなんてあるのか。

気付かなかったぜ。あるなら使わせてもらお。

自然乾燥は髪に良くないと聞くしな。

 

ブオオオオ…

 

ドライヤーを掛ける2人。

風になびく鈴仙の髪に思わず目を奪われる。

 

「どしたの?」

 

視線に気付いた鈴仙。

 

「いや。綺麗な髪だなと思って」

 

「姫様の方が綺麗よ?」

 

「んー、そうかなぁ」

 

確かにあの黒髪ロングも綺麗だが…。

 

 

 

「スッキリしたぜ」

 

現在鈴仙の部屋でまったり中…。

 

「私も〜♪」

 

気になるな…聞いてみるか。

 

「…どうだった?俺とのセ○○○は。…気持ち良かったか?」

 

「うん、気持ち良かったよ!…まぁ、初めてだって言ってるのに激しいなとは思ったけど…/////」

 

「そっか…ごめんな」

 

「大丈夫だって!これからもよろしくね♡」

 

「…!ああ、よろしく!」

 

ギュッと抱擁を交わす。

 

…少しそういう(R-18)知識追加するか?いいや、人間の頃にそういうの読み漁ったからもう大丈夫か。

 

 

 

 

 

「そろそろお夕飯だから、食べて行けばいいのに…」

 

「すまない、咲夜さんに夕飯食べないこと伝えて無いから…」

 

「それなら仕方ないか…」

 

「うん…。じゃ、また月曜に来るよ」

 

「仕事中も来てよね?」

 

「え?いや…仕事の邪魔は悪いよ」

 

「大丈夫だって!患者さん居なかったり少なかったら休憩もらえたりするから!」

 

「そうか…なら来ようかな。てゐも休憩もらったって言ってたし」

 

「そうそう!」

 

「呼んだウサ?」

 

建物の陰からひょこっと飛び出して来たてゐ。

 

「あ、てゐ」

 

「おいお前、さっき俺に何刺しやがった?」

 

「ふっふっふ……び(・)で始まってく(・)で終わるもの…と言えばわかるウサ?」

 

び……く?

 

「何文字だ?」

 

「それ言ったらほぼ答えウサ。もう1つヒント欲しいウサ?」

 

「頼む」

 

「しょうがないウサねぇ〜。…あのあと、かなり長時間お楽しみだった様ウサねぇ」

 

再び、ゲスの様な表情を浮かべるてゐ。

 

『?』

 

長時間…お楽しみ…び○○○く。─────あ。

 

この瞬間、脳内で全てが繋がった。

 

「一閃『Mishap of Thunder』」

 

ヴォン…

 

てゐの頭上に魔法陣が出現。

 

「…へ?」

 

「召喚」

 

バリッ…ズドォォォォォン…

 

「ウサァァァァァァァァァァァ!!」

 

落雷により地面が震える。

 

「ちょっ、エスカルゴ!?どうしたの!?」

 

「こいつだ」

 

プスプスと黒い煙を上げて倒れ込んでいるてゐを指さす。

 

「え?」

 

「こいつが俺に媚薬を注射しやがったんだ」

 

「媚薬……えぇ!?じゃああれは…」

 

「こいつのせいだな」

 

何て事をしてくれたんだ…!

 

「て〜ゐ〜?」

 

「てへ……♪」

 

ペロッと舌を出すてゐ。

 

こりゃあ認めたも同然だな。

というかそれしか無いだろう。

 

「お仕置きだな」

 

「お仕置きね」

 

「ヒィ!?に、逃げ…」

 

「させん」

 

ザクザクッ…ビリビリビリビリィィィ…

 

「ウサァァァ!?」

 

匍匐前進(ほふくぜんしん)でズリズリと進むてゐの四肢に容赦無く槍を突き刺す。

 

「エスカルゴ!?」

 

「大丈夫、痺れさせただけだ」

 

「ならいいけど…。さぁてゐ!お師匠様にお仕置きしてもらうわよ!」

 

「いやウサー!」

 

「もう逃げられないわよ!」

 

てゐに手を伸ばす鈴仙。

 

ピリッ

 

「きゃっ!」

 

「あ、鈴仙もビリッと来たか?」

 

「うん、少しだけ…でもこれじゃ運べないわ…」

 

「うーん…そうか…」

 

それは困るな。

 

「拷問『Thorny Restriction of Thunder』」

 

槍を解除し、棘付きロープで縛り上げる。

 

「ぎゃあああ!チクチクする!チクチクするウサぁぁぁぁぁ!!」

 

『うるさいっ!』

 

「ぎゃああああああ!!これ電気まで流れてるウサァァァァァァァァァ!!」

 

「エスカルゴ、黙らせてくれる?」

 

「オッケ」

 

ザシュッ

 

「ウサッ……」

 

刀で頭から切られ、即気絶するてゐ。

 

「ありがと。…じゃ、お仕置きはこっちに任せて」

 

「うん、頼む。そのロープ、電力使い果たせば自然消滅するから取る必要無いぜ。触らなきゃ感電しないから…運ぶならてゐの首根っこ掴めばいい」

 

天子用に開発したのがこんな形で役立つとは。

というか、あれが本来の反応なんだがな。

天子、恐ろしい子ッ…!

 

「あら、それは便利ね」

 

襟を持たれ、ブラーンと宙ぶらりんになるてゐ。

 

「まーな」

 

軽くドヤる。

 

「じゃ、またな」

 

「うん、またね!」

 

バシュッ

 

永遠亭から飛び立つ。

空を見ると、月が低く登っているのが見える。

その月は、僅かに満月とは違っていた。

そして、満月は昨日だったことを思い出す。

 

「…つーことは、今日は十六夜か」

 

咲夜さんの日か、と勝手に思いながら紅魔館へと向かう俺であった……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。