A.彼の持つ能力がイイ感じに発揮される。
①闇のドーム(結界)で囲い、視界を完全に潰す
①’対象者の位置は術者がある程度把握している上、その範囲を超える勝手な移動はできなくなる
②重力の能力でドーム内の重力が強まって、完全に身動きが取れなくなる
③ホーミング性、ランダム性の雷バリバリ〜
両面宿儺や五条悟に比べれば理不尽さは無いです。身体が埋まる程の強い重力、度重なる即死級落雷に耐えられる肉体なら、生き延びようもありますね。
五条悟は余裕で耐えられる(というか当たらない)だろうし、乙骨くんは何だかんだ耐えられるような気がする。秤先輩も、割と耐えられそう……。
「────ハッ!!」
「よォ、リサ。時間停止の世界を動いた感想は?」
「……パパ……死んだ?」
「……あー。見事にな」
「ならいいや」
ここで否定していたらきっとまた殺しにかかっただろう。だから、軽く嘘で誤魔化させてもらった。けれども、リサは自分の認識通りだと思ったらしくそれ以上俺を襲ってくる事は無かった。
「パパ、もう嘘つかないでよね」
「そー……だな、気を付けるよ」
「……」
ジロリと睨まれたような気がしたのだが……きっと気のせいだ。そう思っておく事にしよう。
◆
「────ってコトがあってな。だからとりあえず、暫定的ではあるが、リサの能力が判明したトコだ」
夢幻館への帰宅後、夢幻館メンバーと俺の全員でホールケーキを平らげ、リサは子供ならではの昼寝タイムに突入。昼寝は夢月が寝かせてくれるようで俺と幻月は情報共有の時間とする事にした。
「うーん……参ったわね、思ったより強力すぎるわ」
「まァその辺はしゃーねーよ。幻月との子供だし、覚悟はしてた。……してたけど、まさか、こういったベクトルでの強さ、面倒臭さだとは思わなかった」
「幸か不幸か、リサの認識に左右されるってトコは役に立ちそうね。ダーリンの事は殺してないのに、殺したと認識さえさせてしまえば……ってさ。つまりそういう事なんでしょ?」
「あぁ。だから、例え口約束でもリサと『約束』をしたらそれを絶対に守るしかない。もしくはリサが満足するまで攻撃を受けるか、だ。この2択だよ」
「ひぇ〜っ、おっそろしいわねぇ……。時間停止まで受け付けないって……私や夢月でも無理よ?」
「そうなの?でも2人共、1つだけ技無効にできるじゃんか。それの範疇じゃねぇの?」
「無理無理無理無理!無効化できるのはあくまでも私達への『攻撃』だもの!時間停止っていうのは、言わば世界全体へのアプローチでしょう?だから、私や夢月の『無効化』の対象外なのよ。そのせいで無効化しようと思ってもできないのは実証済みよ」
「……成程な」
リサは中々にいやらしい性能をしているらしい。しかも本人の認識によるだなんて、そんなのズルいだろう。ワガママであればある程、強い効果を発揮する能力だとも言える。
リサの育児にはより一層気を引き締めなければ、とんでもない事になりかねない。気を付けねば。
「虔魔くんが皆に伝達してくれたんだっけ?」
「あぁ。弦月姫よりは時間や仕事に融通が利くから虔魔に頼んだ。近隣の異界っつっても、1人じゃあ魔界には行けないだろうから、母さんには俺が直接伝えといた」
「あー、加護による脳内通信ね」
「そーそー。楽でいいぜ。……リサ、綺愛羅とは相性悪そうなんだよな。綺愛羅は事勿れ主義というか、何事も出来るだけ穏便に済まそうとするから、何を言っちまうか分からない」
「え?綺愛羅ちゃんって肉弾戦主体の……?穏便……穏便に??」
幻月から見た綺愛羅は、そんな大人しい子供には見えないらしい。幻月は、基本的にはコロシアムで行われる家族間のバトルでしか彼女を見てないのでそう思うのも仕方ないのかもしれない。
「いざ戦闘となると豹変するタイプな。霊麗も時間経過で性格変わってくるけど、綺愛羅はスイッチを入れたかのようにカチッと変わる。普段は優しいし押しに弱いタイプだからな……リサみたいな強気な子相手だと相性は悪いと言わざるを得ないな」
「全く、リサの押しの強さは誰に似たのかしら」
「鏡を見ろ。どっからどー見ても幻月だろ」
「はぁ?初対面で女を口説くダーリンに似たのよ、そうに違いないわ」
「……両親に似たんだよな、そういう事にしよう」
「納得いかないけど確かにそうかもしれないわね」
くいっと紅茶を1口。すると、何かを思い出したように口を開く。
「あとさぁ、リサってキレると手が出るのよねぇ」
「マジ?もうそんな事になってんの?」
「そーなのよ。自己中なところがあるのかしらね、思い通りに行かないと癇癪を起こすというかさー。ほら、ダーリンこの前少しだけ出掛けたじゃない?その時、リサが『パパ帰ってくる前にお料理する』みたいに騒いでさ。まだ何も教えてないのに1人でやろうとするから私も夢月も注意したの。そしたら暴れるんだもの、やんなっちゃうわよ」
「料理を教える前か、そりゃ危ないわな」
「でしょ!?包丁の持ち方すら教えてないってのにそんなんだもの、注意するでしょぉ!?」
「そりゃーな」
「キッチン壊れるくらい暴れるんだもの……はーっ、アレは疲れたわ、ホントに……。夢月が教えるの上手だから助かったけどね……」
「あと、気が強い女子は、同じく気が強い女子とも相性が悪い事がある。……霊愛、霊子とは少し距離を置いていた方がいいかもしれないな」
幻月も気が強いからか、俺の発言に何か思う所があったらしく、納得した様子を見せてくれる。だが子供達同士の交流を制限するつもりは無い。警戒はしておくように、とだけ軽く促すだけだ。
「ま……あんま暴力的だと巫月、霊愛、穹、弦月姫にシメられるだろう。『上の4姉妹』は、それぞれが弟や妹を統率できる能力を持ってる。当然だけど、総合的なまとめ役は巫月だな」
「巫月ちゃんとリサは……まともに戦ったら強いのはきっと巫月ちゃんだろうけど、もし、リサが能力を発揮したら……」
「巫月だな」
「え?」
「巫月が勝つさ。問題無く、危なげ無くな」
「ふ、ふーん?でもねぇ、時間停止すらも超越するリサなんだし?」
「それはあくまでも『条件が整えば』だ。……経験の差だよ幻月。経験の前には能力はどうにもならん。俺なんて複数の能力を持ってるのに……見てみろよ、今の俺を。能力は使いこなしてる自信はある。でも未だに幻想郷で2番目にすら成れてねェんだよな。ひとえに、皆の経験の方が俺を上回ってるっつー事なんだろう。そういうものもあるんだ」
「……」
その時、キィッと甲高い音と共に扉が開かれた。
そこには眠そうに目を擦るリサが居た。しかし、何故だか彼女の眉間には深いシワが刻まれている。酷く不機嫌な様子だ。
俺はどこか嫌な予感がした。
「おはようリサ、お昼寝から起きたのか」
「おはよパパ。なんか、ヤな夢見た……気がする」
「ありゃまぁ……どんな夢だ?」
「戦って負けた夢」
「……」
「イライラするから、外行ってくる。夢月に教えてもらったストレス発散、してくる」
「いってらっしゃ〜い、怪我はしないでよねー」
「うん」
夢月のストレス発散と聞いて、俺はサァッと軽く血の気が引いたような気がした。夢月は、ストレス発散で山を壊すらしい。その後、創造魔法か何かで修復させるので、結果的に山は無事なのだが……。
やめさせた方がいいのではと幻月に提案しようと口を開きかけたその直後、夢幻館の裏山の方から、ダイナマイトを大量に爆発させたかのような轟音が響き渡った。
続いて、ビリビリと自身のように地面が震えて、その強烈なエネルギーを伝えてくる。
「……パワーだけなら、子供達の中でもトップクラスかもしれないな」
「でしょう!?」
「ま、綺愛羅やここあ、シガレットが身体強化した子供達なら同じくらいのパワー発揮するだろうが」
「ぶーぶー」
「リサも相当に強いよ、それは間違いない。だが、まだまだ子供だ。……まぁ待ってなよ幻月、あと少し経てば今度はサグメだ。子供達が揃ったら、また、大会でも何でも開いてお披露目してやるさ」
「今度は4人も一気に増えるのよね、かなり環境が変わるんじゃないの?駆翔くんだっけ?あの子も、かなり成長してるっぽいしさ」
「確かに、駆翔の成長度合いには目を見張るものがあるな。だがまだまだなんだ……まだまだ上澄みには遠く及ばない。……今から楽しみだよ、皆の成長が。そして今度の大会で決めてやる。『四天王』をな」
「そんな格付けみたいな……単純なランキングじゃあダメなの?」
「トップが
……って感覚にならないか?」
「!」
「
「……ダーリンって、つくづく悪魔よね」
「……?」
最近、原作は「また守矢か」から「また摩多羅か」みたいに、少しずつ移り変わりつつありますよね。
閃いた。