※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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集団リンチ?

カルゴ「やぁ、こりゃまた大勢で来たな」

 

門を出て、隊列を組んでいる白狼天狗たちに言い放つ。その中から進み出る者が2名。

 

ヒビキ「よっ、兄貴」

 

椛「………」ペコッ

 

カルゴ「おう。どうしたヒビキ」

 

ヒビキ「ま、新聞の通りだよ。こいつらと戦ってもらうからな」

 

カルゴ「構わねぇよ。……何人居るんだ?」

 

大体200…それ以上は居るように見える。

 

ヒビキ「300だ」

 

Oh......

 

カルゴ「ま、幾ら居ようと変わんねぇだろ」

 

指をボキボキ鳴らす。

 

ヒビキ「そう…かもな」ニヤリ…

 

男白狼天狗1「ヒビキ隊長。奴、完全に俺らのこと舐めてますよ」

 

男白狼天狗2「そうですよ。あんな奴1人にヒビキ隊長と椛隊長がやられたなんて…信じられません」

 

隊長が2人?…あぁ、隊は1つじゃないか。

 

男白狼天狗3「本気出してなかっただけでは?」

 

ヒビキ「いいや。俺も椛も本気で向かって、コテンパンにされた。あの後は大変だったぞ。上から叱られるわ、降格寸前になるわ…。お前らこそ本気出せよ」

 

男白狼天狗3「はあ…」

 

女白狼天狗1「あれがヒビキ隊長のお兄さん?あまり似てないね」

 

女白狼天狗2「あまりというか全然似てないでしょ」

 

女白狼天狗3「…種族の違いでしょ」ボソッ

 

女白狼天狗2「そういえばそうだね。あの人…イイかも〜…」

 

女白狼天狗1「それな!私も思った!!」

 

ヒビキ「コラそこ、聞こえてるぞ。兄貴は彼女が3人居るんだ、お前らなぞ相手にされん」

 

すまんな、5人なんだよ。…とは言わないけど。

 

女白狼天狗1「えー!?マジ!?モテモテじゃん!」

 

カルゴ「……………………」

 

あーゆーギャルっぽい奴は本気で好かない。

たとえ俺に彼女が居なくて、喉から手が出る程彼女が欲しかったとしても、あーゆー奴に告られたところで即振る。つーか早く戦(や)ろうや。

 

新聞に大々的に載っていたからか、観客もわんさと居るのだ。中には心配そうな顔をする霊夢の姿も。

 

カルゴ「おいお前らァ!俺ぁ暇じゃねぇんだ!お喋りなら他所でやれ!」

 

大声で怒鳴ると、キャッキャしてた奴らはみなシュンとなる。

 

ヒビキ「すまねぇ兄貴…こいつらろくに言うこと聞かなくてよ…」

 

カルゴ「言うこと聞かねぇならお仕置きなり何なりしやがれ!」

 

ヒビキ「そうだな、気を付ける」

 

カルゴ「ったく…」

 

まぁ、これほどの人数を束ねるのは大変そうだ。

 

ヒビキ「スペルカードの枚数はどうするんだ?」

 

カルゴ「そうだなぁ…」

 

やはり、皆して太刀を持ってやがる。

それならば……

 

カルゴ「1枚で十分だッ!!」

 

堂々と宣言する。

 

文「あやややや…いくらエスカルゴさんでもあの数を相手にスペルカード1枚は少々無謀では…?」

 

観客のいる方から文の声が聞こえた。

 

やっぱり居たか新聞記者…。

 

ヒビキ「お、おう…昨日やり合った時より少ねぇじゃんか…大丈夫なのか?」

 

カルゴ「大丈夫だ、問題無い」

 

ヒビキ「よし。……総員、かかr…」

 

??「ご主人様ぁ〜♡」

 

ダキッ

 

カルゴ「うわぁっ!」

 

何事かと振り向いてみれば…

 

カルゴ「天子!?」

 

天子「えっへへ〜、また来ちゃった♡」

 

カルゴ「…あのな、来てもいいが空気は読めよ。今の状況わかる?これから戦うんだ」

 

天子「わかってるわよ。私も手伝ってあげる」

 

カルゴ「お、おい…」

 

フラン「なら私もやるわ!!」

 

後ろで見ていたフランが飛び出す。

 

レミィ「フラン!?ったくあの子は!」

 

遅れてレミリアも飛び出す。

 

天子「早く終われば早く構ってもらえるでしょ?なら手伝うわ」

 

カルゴ「天子……」

 

何でそこまでするんだよ…?

 

フラン「来たわよ!」

 

レミィ「はぁ…」

 

4対300か…でもなぁ…。

 

カルゴ「大丈夫だって。待ってろって」

 

天子「待つだけなんてそんなの嫌よ」

 

カルゴ「すぐ終わるから大丈夫だって!」

 

 

 

男白狼天狗1「やっぱ舐めてやがる…」ボソッ

 

男白狼天狗2「こんな時にイチャつくとか…見せ付けてくれるじゃねぇか」←彼女無し

 

男白狼天狗3「イチャつくっつーか…ヒビキ隊長のお兄さん、あれ、困ってるけど…」←彼女アリ

 

 

 

カルゴ「良いから!いつもの部屋行ってろ!」

 

天子「いーやーよ!」

 

カルゴ「んじゃあそこで見てろ!」

 

観客の方を指さす。

 

天子「ブーブーブー!」

 

カルゴ「ブーブーじゃねぇ!拷問『Thorny Restriction of Thunder』!!」

 

棘付きロープで縛り上げる。

 

天子「あぁん♡ みんな見てるのにぃ♡」

 

カルゴ「すまないレミリア、連れてってくれ」

 

レミィ「わかったわ」コクン

 

襟を引っ張り、ズリズリと天子を引きずり、観客席へ連れて行く。

 

カルゴ「フラン、観客席行ってなって」

 

フラン「私もやるわ!」

 

カルゴ「しかしだな…」

 

チラリとヒビキを振り返ると、それに気付いたヒビキは…。

 

ヒビキ「これは兄貴の戦いなんだ、お前の出る幕はない」

 

フラン「…!何よアンタ! エスカルゴの弟だか何だか知らないけど、調子乗ってるの!?」

 

ヒビキ「違う」

 

フラン「だったらなんでそんな上から目線に…」

 

カルゴ「フラン、もういい」

 

これ以上話をややこしくしたくはない。

 

フラン「でもっ……」

 

チュッ……

 

一同「!?」

 

男白狼天狗2「うげ…みんな見てるのによく出来るな…」

 

男白狼天狗3「すっげ…大胆だな…。俺も見習お」

 

カルゴ「……な? 言うこと聞いてくれよ…」

 

フラン「…うんっ、わかった♪ 頑張ってね♡」

 

カルゴ「ああ」

 

スキップしながら観客席へ行くフラン。

…そこへ行くなり、霊夢に頬をつねられてる様に見えるが…ま、気のせいだろ。

 

カルゴ「ヒビキ、お前もやるのか?」

 

ヒビキ「俺と椛はやらねぇ。合図だけだ」

 

言うなり椛と空中へ移動するヒビキ。

 

なるほど…高みの見物、か…。

 

カルゴ「了解した」

 

なら雑魚ばっか…か。

 

ヒビキ「兄貴ぃ、もう大丈夫か?」

 

カルゴ「いつでも」

 

ヒビキ「…始めぇ!!!」

 

白狼天狗共「はぁあああ!!」

 

一斉に太刀を構え、突撃してくる白狼天狗たち。

 

馬鹿だな…。俺を相手とする時は、

金属製のモノは持って来ちゃダメ(・・・・・・・・・・・・・・・)だぜ…?

 

バシュッ

 

白狼天狗共より先に飛び、スペルカードの発動を宣言する。

 

「雷神『Thunder☆Fall』!!!!」

 

…グイ〜ン…ドドドドドドドドドドドドド……

 

滝の流れのように、広範囲には行かないはずの大量の落雷は、何故か(・・・)枝分かれし、吸い寄せられる様に各個人へと向かう。

 

観客「!?」

 

白狼天狗共「ぐあああああああ!!」

 

 

 

フラン「あのスペル…あんなだったっけ?」

 

レミィ「いいえ…」

 

文「なるほどぉ、流石エスカルゴさんです!!」

 

ポンッと手を打つ文。

 

フラン「文、なんでああなったのか分かるの?」

 

文「ええ、もちろん!!」

 

フラン「教えてっ!」

 

文「白狼天狗達が持っている太刀…あれは金属製です。そんな物を持ってエスカルゴさんの相手をしたら…あんな風に、狙い撃ちにされます」

 

レミィ「なんで金属製の物を持ってると狙い撃ちにされるのよ?」

 

文「雷は、金属製の物や高い木等に吸い寄せられますからね〜。エスカルゴさんはその性質を利用したんです!逃げようとしても、エスカルゴさんの雷を避けるなんてこと…鴉天狗である私たちくらいしか出来ませんよ。ねぇ、はたて?」

 

はたて「そ、そうね…」

 

文の隣にはいつの間にか姫海棠はたてが居た。

 

フラン「じゃあ、エスカルゴにとって…!」

 

文「白狼天狗達は格好の標的ですね♪」

 

フラン&レミィ「〜♪」

 

 

 

カルゴ「ふぃ〜…」

 

スペルカードの効果時間が終わり、地面に降り立つ。周辺には、白狼天狗がバタバタと倒れていた。

 

カルゴ「…こんなもんか?」

 

ヒビキを見上げ、終了の合図を促す。

 

ヒビキ「ああ……そうだな」ニヤリ

 

…ん?

 

その時、後ろからブワッと風圧が襲ってきた。

 

カルゴ「───ッ!!」

 

振り返る間も無いと咄嗟に判断し、後ろ蹴りをする。

 

メリッ…と、靴がめり込む様な鈍い衝撃を感じる。

 

NO.3白狼天狗「ガハッ……」

 

ドシャアァァッ

 

カルゴ「………」

 

無言のまま振り返ると、太刀を杖にして何とか立とうとする白狼天狗が目に入る。

 

NO.3白狼天狗「くっそ……!」

 

ドシュッ

 

まともに立てないでいる敵の背後に素早く回り込み…

 

カルゴ「お疲れさん」

 

と呟いて首をトンッと叩く。

 

NO.3白狼天狗「っ…」

 

気絶し、力なく崩れ落ちる白狼天狗。

 

カルゴ「…………」キョロキョロ…

 

辺りを見回し警戒するも、誰も襲ってくる気配は無い。

 

カルゴ「おいヒビキィ、もう終わりだろ?」

 

ヒビキ「………」

 

俯いて黙っている。

 

椛「ほら、ヒビキ…」

 

返事を促す椛。

 

ヒビキ「…あぁ、終わりだ。俺らの負けだな」

 

ようやく負けを認めたヒビキ。

 

カルゴ「よしっ」

 

わかっていた事だが、軽くガッツポーズをとる。

 

ヒビキ「まぁ〜たお上に怒られるぜ…」

 

椛「はぁ、仕方無いわね…」

 

ヒビキ「ここからは……」

 

椛&カルゴ「?」

 

ヒビキ「エキシビションマッチ(・・・・・・・・・・)だッ!!」

 

椛&カルゴ「!?」

 

スタッ…

 

ヒビキ「兄貴!俺ともう1度勝負しろッ!!」

 

椛「ヒビキ!?」

 

地面に降り立ち言い放つ。

観客は固唾を呑んで見守る。

 

カルゴ「…良いだろう。ルールは?」

 

ヒビキ「どっちかが戦闘不能になるまで…だ。兄貴は…スペルカード無制限で良い」

 

椛「!! そんなのダメっ!!」

 

ヒビキ「止めるな椛。これは男同士の勝負だ」

 

椛「っ!」

 

カルゴ「…了解した」

 

だが、アイツも太刀を持っている。

無闇に力を使った所で、刀を手放されたらそちらに吸い寄せられる為に意味が無い。

力任せに行動してもダメだ。

 

ヒビキ「言っとくが、昨日少し修行してまた強くなったかんな?」

 

カルゴ「それは楽しみだな。せいぜい俺を楽しませてくれ」

 

ヒビキ「………ハアァッ!!」

 

カルゴ「雷武器『雷槍』」

 

俺たちは再び武器を交え始めた。

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