正直、俺は困惑していた。何故って、幾ら適当に利用する罪人を抽出したからって、まさかコイツも蘇らせてしまうなんて……想定外だったからだ。
無間地獄に落ちたはずのコイツを……またこうしてこの世に立たせてしまうなんて。
「
「今回はあのピンクの吸血鬼は居ないんだ?フン、まァその方が都合はいいか。アイツの拘束技、凄く面倒だったし」
「……錬金魔法で拘束された上に、氷塊で潰されたんだったな。俺が戻った時には死んでたはずだ」
「いいや?ギリ生きてたよ。帰ってから錬金魔法を教えてもらうとかどうとか、話してたよなぁっ!!死にながら聞いていたよ!!」
「そう、か……まぁそんなのはどうでもいいが……」
「どうせ、私を蘇らせたのは偶然なんだろう?ならその『偶然』を利用させてもらうさ!」
「何をするつもりだ?」
「ヒヒッ、私のこの金棒で、あんたのその澄ましたツラ、凹ませてやるよ……!!」
ハイライトの無い目で、愉于奈は笑う。流石は、紫さんも「可愛い」と認めただけあって、やっぱりコイツは可愛い。
だが今は母さんを探し、犯人をブチ殺すのが先。コイツに構っている暇は無い。
「……言っておくが、俺にはそんな暇は無いんだよ。俺に逆らうのなら、今から地獄に送り返すのみだ」
「!」
「知ってるか?俺によって地獄から蘇ったヤツは、再度地獄に落とされたとき……元いた地獄よりも更に下層に落ちるんだ。そして元から無間地獄、つまり最下層に居た場合は、どうなると思う?……無間地獄よりも下層の地獄なんて、存在しないよな?存在が消えることになる。もう二度と、復活も何もかも、決して出来なくなるのさ」
「ふ、フン、脅しか?別に構わないさ!どうせあの無間地獄にだって2回も行ってるんだ、消えた方がマシだろうね!!」
「そんならお前は生き地獄を味わいな!消える事も許さねえからよ!!」
「んなっ!?」
俺は前からコイツを狙っていたのだ。紫さんから賽鬼愉于奈を殺すように言われた時から。氷漬けにされていた咲夜さんを助け出し、紅魔館に運んだらコイツにあんな事やこんな事をしようとしていた。
だが間に合わなかった。モルモーに殺されていたお陰で、任務は達成したはずなのに、俺の心中にはほんの少しだけモヤが残っていた。
「────お前を犯せなかったから!!」
「何を言っ……ぎゃああああっ!?何で脱ぐんだ!?なんでソコおっきくしてるんだぁっ!?」
「お前がエロいからだろ……!」
「ふおぉぉ……こ、こんな……こんなのって……」
「脱げ」
「……へ?」
「脱げっつってんだ、さっさとしな!時間がねェ……手下共が情報を集めてる間にヤラせろ!」
「ふざけたこと抜かしてんじゃ────」
「大魔術『絶対服従の淫術』!」
「ッ────!?」
「もう一度だけ言うぞ。脱げ。そして舐めろ。歯は立てるな」
それだけ言うと、愉于奈は大きく口を開け、歯を立てないよう気を遣いながら肉棒を咥えた。着物をあんな胸元をはだけさせる着方をして、男の劣情を煽っているとしか思えない。
肩を出して胸元を露出させて……顔に似合わない、大妖精すらも超えるレベルの、ロリ巨乳のクセに。
「あ〜イイ、思ってたよりもずっと具合がいいや」
「んっ……ん、んぅっ……はぷ……んっ……んちゅ……♡
はふぁ……んっ、んっ♡……ん〜っ……♡♡」
「ずっと犯したかったんだ、お前のこと。いやぁ、神に感謝だ。1発だけお前の中に精液コキ捨てたら今日はこれくらいにしといてやるぜ。……ほら、お尻こっち向けな。壁に手なんてつかせないぜ?」
「は……い…………♡」
「解さないと挿入する方もかなり痛いから、アナルセックスだけは勘弁してやるよ。ただし、フツーのセックスはヤラせてもらう」
「んぎぃっ♡……はぁっ、んっ……んあぁぁっ♡♡」
「キッツ、処女か?それとも蘇生して1発目だから処女になってるだけなのかな……」
近くを彷徨いている元罪人達がチラチラこちらを見てくる。その度に、愉于奈の膣はキュンキュンといじらしく俺の肉棒を締め付けてくる。
ロリ巨乳なだけあって、お尻の肉もそれなりだ。だから撫で回すついでにスパンキングしてやると、強く叩かれる度にやはりギュウギュウと締め付けが強くなる。
オナホを握り締めて
「あっ♡ あんっ♡ らめっ、そんなとこ……んあぁっ♡そこ、しゅきぃ……もっとキてぇ♡♡」
「達しそうになったら、『イキそう、イク』とか、言ってみようか。お前にはこれからもこの俺の為に働いてもらうから、そういうのも覚えてもらうね」
「んぇっ?あっ、あぁんっ♡ 待って、私、もう何か出そうでっ……」
「そういう時ゃなんて言うんだってのッ!」
ズプンとより深く、大きく突き刺してやる。舌を出し、ヨダレを垂らして悦んでいる。上の口も下の口も、どっちも素直なモンだ。
「い、イクッ♡ イクぅぅぅっ♡♡」
「イクのか愉于奈?イッちゃうのかっ?」
「うんっ♡ 私、もっ♡ イッ、イクっ♡ おちんぽっ、おまんこの中でじゅぷじゅぷされてぇっ♡ がまん、れきないのっ……イッちゃうよぉおおっ♡♡」
「俺もイクよ愉于奈っ……」
「〜〜〜〜〜〜ッ♡♡」
より一層強く腰を叩き付け、両手を使って彼女の腰を抱え込むようにしてから、ピストン中にずっと溜め込んでいた精液を思い切り奥に射精してやる。
もしも孕んだなら育てよう、孕まなかったのならそれはそれで結果オーライでしかない。俺にとってそんな些細な事、もはやどうでもいい。
「ふー……
「お゙っ♡……んお゙っ……おふっ……♡♡」
抜いてやると、溜め込みすぎたのか若干黄ばんだ精液が愉于奈の膣からボタボタと粘性を帯びて地に垂れてきた。我ながら、中々に濃い匂いの精液だ。
こんなのイカ臭いどころじゃない。スルメイカの袋を開けるのをミスって、中のスルメイカを部屋にブチまけたような感じだ。
「ふぅ。1発じゃあ足りないが……時間も無い事だし今回はこれくらいにしといてやるよ」
「待っ、て……まだ……」
「あん?俺を殺すか?それともまだハメ足りない?どちらにせよ後でちゃんと相手すっからヤリ小屋で大人しく待っててくれ。俺が行くまでそこでずっと待ってろ。普通に生活できるくらいの用意はある」
ラリホーで眠らせ、無造作に脱ぎ捨てられた赤い着物と一緒にヤリ小屋に送り込んだ。博麗の巫女と紫さんがコンビを組んで封印して、しかもその上で無間地獄にまで封印された過去を持つ賽の河原にて働いていた鬼、賽鬼愉于奈……。
モルモーに瞬殺されたから、俺は彼女の事をよく知らない。だが、博麗の巫女と紫さんが組むくらいなので、その強さはとてつもないものなんだろう。
利用できるのであれば俺が利用してやろう。一度殺したんだから、紫さんの命令にも反していない。もし咎められたなら……まぁ、その時はその時だ。
◆
「あのぅ〜……」
「何だ?」
魔界の街中に放った罪人共の1人が、おずおずと話し掛けてくる。キツネのような動物の、獣人だ。遅れて、似たような獣人やら幽霊やらがフワフワと集まってきた。
「良い情報を仕入れましたよエスカルゴさん」
「聞かせな」
「何でも、幻想郷へ繋がる穴の方へと、神綺様自ら向かわれたそうです」
「……は?」
「この辺の街は、魔界の中でも幻想郷との境に近い立地にあるでしょう。なので彼女のお姿を目にした魔界人がチラホラ居まして……」
「じゃあ母さんは今頃、幻想郷に……?」
「恐らくは、誘拐犯に幻想郷の何処かに来るように指示されたのではないでしょうか?」
「……よし、なら俺は幻想郷に戻るとするか」
「それでしたら私共も是非エスカルゴさんの麾下に加えて頂きたく存じますッ!!」
「次に死んだら更に下の地獄に落ちるもんなぁ」
「そ、そんな事は……いやぁ……はは……」
「どこへなりとも消えな。行きたい所に行け」
「……っっ!ありがとうございますッ!!ありがとうございますッッ!!」
「……フン」
礼を言われるというのは悪い気はしない。地獄に落ちるくらいだ、ヤツらも立派な罪人なんだろう。だがそれは俺も同じ。死なないだけで、もし死ねば俺だって無間地獄は確約されているのだから。
「よーし、皆!急いで吉弔様の所に向かうぞっ!」
「前言撤回、死ねやッ!!」
「「「なんでえええええぇぇぇぇっっ!!?」」」
ヤリ小屋に移動させた愉于奈以外の罪人を、全員再度地獄に落としてやった。どうして、キツネ等の獣人という時点で気が付けなかった。どう見ても、鬼傑組の組員ではないか。
そして、俺の名前を知ってる。つまり最近死んだという事だ。俺は幻想郷では未だに新参者なのだ、俺の名を知っている獣人の時点で畜生界のヤクザと怪しむべきだった。
何にせよ、地獄から蘇らせた万を超える魂は再び地獄に戻された。愉于奈だけ贔屓してしまうのは、男としては当然のことである。
◆
それから俺は幻想郷へ徒歩で向かった。まずは、初めて魔界に来た時ルイズと出会ったあの穴へ……。わざわざ穴を通らせたという事は、犯人は母さんに能力を使われる事自体を警戒していたに違いない。
魔界から幻想郷側に出ると、いつもの洞窟の中に出た。そこでは、門番の任務から解放されたサラが地面に座り込んでいて、石をお手玉のように投げて遊んでいた。
「あ!お兄さん久しぶり!」
「久しぶり。……なぁ、サラ。今日って俺の他に誰かここを通ったりしなかったか?」
「通ったよ?魔界神の神綺様!」
「通ったのか?マジで通ったのか!なぁ、母さんは何処に行くとか何か言ってなかったか!?」
「え、えっと、確か、こう言ってたよ!『幻想郷で遊覧飛行を楽しむわよ〜!』って……」
「遊覧飛行……だと?何かの暗号か……?」
「でね、洞窟から出たあとはお
「真っ直ぐ行ったのか?」
「真っ直ぐだよ。洞窟の出口までお見送りしたから間違いないよ」
「それ、いつ頃だ?」
「朝早くだよ!太陽がまだ昇りきらないくらい!」
これが正月なら、朝日を拝む為に幻想郷の上空に来たのかもしれない……などと予想もつく。しかし、当然ながら今は正月でもなんでもない。
「……ありがとう。ここから真っ直ぐ、だな」
「うん!」
サラに別れを告げ洞窟から飛び出す。遊覧飛行と言うからには空を飛んで移動したのだろう。しかし太陽が昇りきらないくらいの事だとするととっくに気配すらも感じられないくらい遠くに行っているに違いない。
暗い雲の中で、冷たい雨粒や氷の粒に当たり頭を冷やしていると、冷静になったおかげか、1つ策を思い付いた。
「……輝針城みたいに、空に敵の根城がある可能性もあるんじゃねーか……?」
だとすると雲が邪魔だ。氷の粒の他には大きめの氷塊もあるし、移動はもちろん反響定位の邪魔にもなってしまう。
「今から晴れるよ、ってか。『
一瞬だけ上空にて地獄の熱気を解放してやると、ジュオッと熱したフライパンに水を垂らしたような音が鳴り、目に入る限りは全ての雲が消え去った。
────はずだった。
「何だ、こりゃ……」
黒い雲で出来たかのような輪郭不定の黒い城が、そこに浮かんでいた。