00:10:00
戦闘中はいつも────いつもそうだ。最初は気が昂って思うように身体が動かせない所から始まる。どんなに心の準備をしていても、準備体操で身体を温めていたとしても120%、いいや、それどころか100%のパフォーマンスにすら程遠い。
けれど、戦闘が進むにつれて、昂った心に身体が後から追い付いてくるんだ。もしかしたら実は俺はスロースターターなのかもしれない。
霊夢と合体して、合体が馴染みさえすれば────霊夢の影響か分からないが、最初から満足に動けるみたいだ。……最高のコンディションだ。
00:09:95
子供達と戦うのが、楽しくて堪らない。自分が、戦友が、相棒が。そして自分の子供達が、こうしてメキメキと力を付けて互角に渡り合ってくれるのが嬉しくて堪らない。感動で涙が出てくるくらいに、子供達の成長が嬉しくて堪らないんだ。
両手を組み、ホイミスライムを模した印を結ぶ。親指の爪を上にした状態で親指同士を突き合わせ、人差し指から小指までをそれぞれ祈るように組む。それでいて親指以外の指は伸ばし、クラゲの触手に見立てる。
親指と手のひらで円、それ以外で触手を。これがこの領域の「印」だ。
有名な手印の中だと
「「────領域展開」」
「来るよ霊子!」
「分かってる!!」
00:09:11
そう、子供達の成長がこの上なく嬉しい。
だからこそ、俺達は子供達を正面から叩き潰す。調子に乗らせない為に、なんて、詭弁だ。というか心を折る程の挫折を味わわせないと、この子達は、挫折にすら感じたりしないのだろう。
だってこの子達は、そういう子だ。俺と霊夢の、自慢の子供。ちょっとやそっとの事で折れるようなそんな弱い育て方はしていない。
だから潰すんだ。全力を以て。
「────『
00:08:84
俺達を中心に現れた不透明で真っ黒なドームが、コロシアムのステージ部分のみを包み込む。中には俺達、霊魔、霊子のみ。咲夜さんと鈴仙は入れないように、大きさを調整してある。
こうしないと、消費魔力が無駄に増えるからだ。
「何、これ!?真っ黒な変なのに囲まれた!」
「お父さんの闇だ!」
00:08:05
違うよ、霊魔。これは俺の闇、いつも使っている心の闇を具現化した闇とは違う。これは俺と霊子、そしてパチュリーが使う、月属性の魔法による闇。
パチュリーは教えてくれた。月魔法は闇だと。
月魔法は様々な方向にスキルツリーを伸ばせる。まずは闇、そして最終的には
この技────漫画のネタを流用しているからこそ
「領域展開」と名付けているのだが、あの漫画こと呪術廻戦に出てくる「領域」とは少し違う。これはあくまでも俺の魔法が適用される領域の事である。その人個人が持っている能力────あの漫画で言う
「術式」による領域
「「残り8秒」」
00:07:76
拳を構えて、まず霊子に襲い掛かる。目を瞑り、思い切り拳を振り抜く。ドパンッと小さな破裂するような音がしたと思うと、グチャリ、ドロリと熱い感触が拳から伝わってくる。
「お゙っ……ゴボフッ…………」
「れっ、霊子ッ!?」
領域を展開しないで殴っていたなら、霊子でさえ死に至っただろう。しかしこの領域の中なら、誰も死ぬ事などない。
この領域の中では
今は霊夢の魔力も借りられるので、余裕で10秒を迎える事ができそうだ。
「「妹の心配をするより、自分の心配をしなさい。死ぬわよ」」
「
吸血鬼の能力を常時解放する。言うなればこれは夢想天生の霊魔バージョンであり、霧になる能力や細分化などの能力が発動しているのでこちらからのあらゆる物理攻撃が無効化されてしまう。
霊子のように胴体に穴を空けるような勢いで拳を突き出しても、無敵状態となった霊魔には通じないようで、霧を殴ったかのように、拳から何の感触も得られなかった。
「今度はこっちの番────」
00:05:24
「「甘い!言ったはずだ!月魔法とは即ち生と死の魔法だとッ!お前のその技も
両手薬指と中指を曲げ、親指と人差し指と小指を伸ばす。その状態でそれぞれ同じ指の腹を合わせ、親指は左右の人差し指の間に入れて、中指に乗せる事で印を結ぶ。
これに近い形状の手印は、
これは先に展開した「蓬莱人之都」の対極に位置する領域。術者の任意のモノを破壊、殺す、まさに
「死の領域」である。
破壊するモノが大きければ大きいほど、または、規模が大きければ大きいほど消費魔力が増えるので領域を保てる時間が短くなる。
今回は霊魔の技を殺す為に、領域展開をした上で破壊魔法を無詠唱で使用。領域内ならば無詠唱でも詠唱時と同等、いやそれ以上の威力で使え、全てを破壊できる。
「あ……ぁ…………」
「「
00:02:53
後から発動した「月下霧消之理」を解除した上で霊魔を思い切り腹パン。霊子のように水っぽい音と一緒に破裂し、そしてすぐに再生を果たす。もし、この「月下霧消之理」を展開したまま攻撃すれば、致命傷に至れば確殺となってしまう。
強気な霊子、戦闘になると悪魔らしい本性を表す霊魔でさえも、それ以上立ち上がってくることは、決してなかった。
00:01:00
「「時符『マンダム』────時を9秒巻き戻す」」
次の10秒は何も覚えていない2人を再度徹底的に痛め付けた。しかし、俺の意思ではない。これは、吸血鬼の能力を引き出している状態の霊夢の────そう、つまりは
合体しているからこそ、霊夢の深い胸の内が俺に流れ込んでくる。あの決勝戦前の霊子の「私なんか生まれて来なければ良かったんだ」という言葉が、今も尚、霊夢の心に深く突き刺さっている。それが原因で、禍霊夢をこんな凶行に走らせているのだ。
霊子のコンプレックスは解消された。けれども、その過程で霊夢の精神に深い傷を残してしまった。精神は妖怪の核。深く傷付けば、元には戻らない。
だからこそ俺は、霊夢による霊子へのお仕置きにトコトン付き合う事にした。領域を展開する事で娘に不死の効果を付与、それによって霊子が
00:00:00
どんな親も、子供がやらかせば怒るもの。そして厳しく叱りつけるものだ。吸血鬼霊夢は、こうしてじゃじゃ馬な霊子を徹底的に躾け、大人しくさせることに成功したのであった────。
何が恐ろしいってエスカルゴが必死こいて構築したこの「領域」、もしパチュリーが「生と死」の方で月属性の魔法を鍛えたらすぐ
今の所、パチュリーは「生と死」の方向で月属性の魔法を鍛えていないから使えないだけで……。
そして幻月、夢月、リサがあの「特性」を使えば、これらの領域も無効化できてしまいます。だから、エスカルゴが領域展開したところで広い目で見れば彼が無敵になるワケではないです。
本作を読んでいて、新たに推しが増えたという経験はありますか?
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ある(書籍原作キャラ)
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ある(ゲーム原作キャラ)
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ある(秘封)
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ある(旧作キャラ)
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ない