※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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質問来てた!
Q.純狐のようにまだ一線を超えてないヒロインともいつかは……?

結論「エスカルゴとその子の想いによる」!

エスカルゴ自身、ヤリたいとは思ってる。それでもやっぱり純狐は未だに息子を大事に想っているし、悲しみに暮れる時もあるから、そんな中でセックスなんて出来ないよね。
いつか皆で乱交とか出来るくらいになるといいね。

カルゴホォー↑リツジムショ


予知

「さて、馴染み深い太陽さんを破壊する前に、ちと流れを確認しとくか」

 

 

太陽破壊

 ↓

破片撃墜

 ↓

姫の能力にて太陽系の惑星及び「オールトの雲」の範囲内の小惑星なども全て太陽系圏内に留める

 ↓

お空(&八咫烏)の能力にて太陽を作る

 ↓

サイズは不問とする(放つ電磁波の強さや核融合エネルギー量が従来の太陽と同量であればよい)

 ↓

太陽が完成したら姫がその太陽に重力を付与

 ↓

重力を付与されて本当の意味で太陽が完成したら輝夜の「永遠の魔法」にて状態を固定する

 ↓

太陽の処理が終わったらゼウスを処刑

 ↓

Happy END

 

 

「……うむ。これ以上は無いかもしんねーな」

 

「どしたの、お兄さん?」

 

「いや、なんでも。……なぁお空。前に話した通り、これはお空、姫頼りの作戦だ。……いけるか?」

 

「うん!八咫烏様に力を借りた上で、本気の本気の超超超超超ちょぉ〜〜〜〜〜本気を出せばっ!!」

 

「よし、それでこそお空だ。……姫!今から30秒後、能力を使えッ!オールトの雲に届かせるには、軽く

10万AU*1くらいに重力を及ぼさなきゃならねぇ。だが、今の姫ならイケる!」

 

「分かったっ!!カウントダウンするよ!」

 

「OKだぜ」

 

 グッと親指を立てて、太陽の方へ繋いだスキマへ身を投じる。

 俺が「目」を潰して破壊するなら射程は10m程度だが、レーザーにすれば、射程は俺の任意の距離に伸ばせる。ゼウスの奴がどこに居ようが関係ない。太陽を破壊してやればアイツも打つ手無しだろう。

 

《サグメ。今から太陽を破壊する。玉兎部隊はもう余熱を溜めてる頃だな?時間は?》

 

《10秒前に溜め始めた》

 

《OK。諏訪子、今から俺が太陽を破壊するから、約4分以内に、幻想郷の気温が下がる。前に言った通りサグメとはやり取りしてるね?上手く行きゃ、ジワジワ気温が下がるはずだから、もし何かあればサグメにその異常を教えて。おおよその熱の調整は玉兎部隊にやらせてるから》

 

《はいはーい》

 

《……それから、チルノは?誰かしらチルノの近くに居ない?》

 

《チルノだったら、妖怪の山の麓に居るぞ。さっき建御雷と喋ってるのを見掛けたばかりだから、まだ居るだろう。間違いない》

 

《な……なんで山なんです……?》

 

《霧の湖を中心に始めたらしいが、もうあの一帯は殆ど冬だ。鴉天狗共が、天狗の里への避難民を誘導してるからだろうな、手伝おうとしたんだろう》

 

《……大袈裟に伝えたつもりなんだけどマジで本気で冬レベルにするのはやりすぎな気が……いやいいか。なら神奈子様は、サグメに連絡して玉兎部隊からの熱放出を数秒早めるよう俺が言ってたと伝言お願いします》

 

《分かった》

 

 灼熱地獄になるよりはマシだ、と思うしかない。チルノがパワーアップしているのは知っていたが、まさかここまでだとは思わなかった。

 この間10秒。姫が能力を発動するまで残り20秒。つまりはこの20秒で太陽を破壊しなくては。そしてこの距離だと、たとえレーザーが光速だろうとも、太陽に到達するまで3、4分は掛かる。だから俺と太陽との距離を縮めて、それから放たなくては。

 

「さァ〜て、とっとと太陽破壊して、ゼウス殺してハッピーエンドを迎えますかねぇ」

 

 モルモーが時を加速させまくっているのか、赤く燃えているはずの太陽が、前に見た時よりもほんの少しだけ大きくなりつつ、黒みがかっているように見えてきた。

 超巨大な太陽の中心を目で捉えて、手を向ける。ほんの少しの誤差すらも許さない。手動での、ナノ単位での角度調整。人間なら無理だろう。しかし、俺は優れた身体能力を持つ吸血鬼。俺なら可能だ。俺本体の精密動作性はAといったところだろうか。

 

「……破壊符『破壊砲(ブロークンキャノン)』」

 

 赤黒い光線が太陽へと向けて放たれた。数秒後、太陽が爆発四散。太陽系は終焉を迎えた。しかし、そのコンマ数秒後に姫が丁度能力を発動させ、解散寸前だった惑星達を「太陽が元あった場所」中心に公転しながらも少しずつ引き戻し始めた。

 太陽の移動によって歪んだ軌道も、少しずつでも構わないから修正してくれればいいのだが……流石に太陽が0.5AUも動けば、ちょっと難しいだろう。

 続けて、爆発によって全方位に拡散した破片の内お空達側の破片を掃討。

 

《こちらエスカルゴ、太陽の破壊完了。なお、姫、お空、真宵側の破片は掃討済みだ。まだ宇宙に居るサグメはあと2、3分で視認できるようになるよ》

 

《わかった。それから、少し早いけれど、地球側はフラン達が迎撃を開始している》

 

《よし。今から約4分以内に、太陽が爆発する前の最後の熱が地上に届く。直後に気温が低くなるからそれだと一瞬で氷河期みてーになるかもしれない。だからそれを防ぐ為に、今から4分後に玉兎部隊に熱を放出させてくれ。あくまで、4分は目安だよ。波長とか見れば時間的な誤差修正もできるだろ?》

 

《できるはず。そのように伝える》

 

 ────大きな仕事を終えた俺は、通信を切ってふぅ、と一息。これから迎撃に参戦するので、俺はまだ休めない。

 玉兎部隊は、下手すると地上を一瞬だけ氷河期にしてしまうという危ない橋を渡っている。母さんに強化されているのでそんな心配は無いが、彼女らの緊張具合は、察してあまりある。

 やがて、一息つき終えた俺は、姫、お空、真宵を迎えに「太陽系の中心」へ移動。そこにはこれまで見た事のない程の超巨大な核融合をしている球体がお空の頭上に浮かんでいた。

 

「……弾幕…………なのか、あれ。あんなモン少しでも触れりゃ一瞬でお陀仏だな……なぁ、お空」

 

「話し掛けないで。姫と真宵ちゃん死ぬ」

 

「アウッゴメンナサイ」

 

「完成したら合図出すからまた来て」

 

「……OK。真宵、姫とお空のこと頼んだぞ」

 

「わかったっ!」

 

 姫は、まだ退却させられない。お空の太陽が完成したら重力を付与しなくてはならない。そして姫の恐怖心を拭うのに真宵が必要。────俺が迎えに来るには少し早かったか。

 

「輝夜、俺とバトンタッチ。太陽系の中心へGO」

 

「あら。素晴らしい観光になりそうね」

 

「術の準備は?」

 

「完璧よ。あなたの催眠術よりもね」

 

「ありがとう。じゃあ、お空が太陽を完成させたらウチの姫が重力を付与するから、輝夜はその後に、最後の仕上げとして術を掛けて」

 

「了解したわ。……ところで、ゼウスは何処にいるのかしら?異国の元・主神に会えると思って、密かに楽しみにしていたのだけど」

 

 スキマが閉じる直前に、輝夜はそう言い残した。どこか意味深に聞こえる。確かに、ゼウスの所在は不明だ。意外にも宇宙に居る様子は無い。

 

「────まぁいいさ。ゼウスの武器は前にヤツを倒した時に全て奪ってるし、処分済みだし。どこに行っても大丈夫だろ」

 

 俺がゼウスの処理を後回しにしているのは、主にこれが理由だった。宇宙をも焦がす雷霆(ケラウノス)は、あの時へカーティアの目の前で破壊している。アダマスの鎌なんて俺が刃の部分を奪ってるし、甲冑もない。アイツは何も装備のしようがないはずなのだが。

 

「お待たせ。まだ破片は到達しないようだな」

 

「たとえ光速だとしてもまだ距離はあるもの。でもパチェには既にバリアを展開させてるわ。それに、咲夜が太陽との距離を広げてくれたから、こうして時間的余裕もあるワケだし」

 

「そうだな。……さ〜てと、撃墜しますか。撃墜王の称号は俺が頂くぜ」

 

「……子供(わたし)達の王が巫月お姉ちゃんなら、撃墜王には私がなるよ」

 

「ハハッ、言うねぇ霊子!負けねえかんな!」

 

 適当にスペカを宣言し、全方位に散らばる破片を破壊していくと、破片を破壊しながらも、フランが尋ねてくる。

 

「……それにしても、霊夢は分かるけどさ、どうして魔理沙も留守番させたの?」

 

「留守番って?」

 

「幻想郷の補助部隊に魔理沙の名前があったわ?」

 

「うん」

 

「どうして?私達と同じこの迎撃部隊に入れた方が良くない?」

 

「魔理沙は魔法使いだからねぇ。致命傷を負えば、俺の魔法で治癒させなきゃ死んじまう」

 

 因みにサリエルも治癒能力持ちだ。サリエルは、天使としては死を司るだけでなく、医療にまで精通していて、癒す者としての側面もある。サリエルに確認を取ったところ彼女もそれを認めたので、今回こうして霊子とコンビを組ませた。目的としては、

「生と死は表裏一体」なのだと、霊子に気付かせる為である。

 

「そこにカウントされてないパチェ……」

 

「ハハッ!いやいや、ちゃんとカウントしてるよ。けどパチュリーや玉兎部隊はパチュリーのバリアの後ろだろう?もしも魔理沙がここに来るとしたら、今の俺らみたいに、バリアの前に出なきゃ戦えないだろう?」

 

「それもそうだけど、破片くらい破壊したり回避もできない魔理沙じゃないわ」

 

「まぁねぇ」

 

「!……何か隠してるのね?」

 

「ンフフ……ヒ・ミ・ツ♡」

 

「えぇ……」

 

「ま、フランには教えてもいいかな」

 

「!」

 

「真のお留守番部隊は────軌道計算を任せてる紫さんやレーテ達なんだ。未来は殆ど確定してる。改めて計算する必要は、これっぽっちも無いのさ」

 

 

 ◆

 

 

「おい霊夢。霧の湖の方、雪降ってないか?」

 

「嘘でしょ?博麗神社(こっち)なんて真夏の気温よ?霊愛も霊麗も霊魔も、縁側で溶けそうになってるわ」

 

「ハハッ、ぐでんぐでんじゃないか。……あれは多分チルノとレティだな」

 

「……あっ。妖怪の山の方でも雪降ってない?」

 

「あっちは早苗か樹理愛、または両方だな。いや、チルノ達が移動してるのかもしれん」

 

「えぇ……」

 

「にしても暇だ、何を補助すればいいんだ私は!」

 

「紫によると私は博麗大結界の補助の為に残されたらしいけど、大袈裟よねぇ。だって、あっちでは、エスカルゴ達が破片を迎撃する上に、パチュリーが爆風と破片の最終防衛ラインとして、バリアを張る手筈になってるんでしょ?」

 

「しかもサイズによっちゃあ、大気圏突入の際には燃え尽きるんだぜ?燃え尽きない程のデカイ破片をエスカルゴ達やパチュリーが見逃すハズもないぜ。時を止められる咲夜に、モルモーまで居るんだぞ?何に備えりゃイイんだよ私は〜……」

 

「そもそも博麗大結界は物理的な結界じゃないし。二重、三重に保険を掛けたいんでしょうけどね……。ホント、エスカルゴらしい事────何ッ!?」

 

「どうした霊夢ッ!?」

 

 結界に異常を感じた霊夢は、途端に顔色を変えてお祓い棒を構える。見れば、人里から神霊廟へ続く道がある地点の遙か上空に、ヒビ割れのような穴が開いているのが見て取れる。

 そこから舞い降りたのは、槍のような武器を手に持つ厳かな姿の男、そして素手の女2人だった。

 

「博麗大結界に穴が開いたのか!?」

 

「穴は開けられたけど、修復機能があるおかげか、破壊には至ってないわ!何なのよアイツら!?」

 

「あ、穴が開けられただと……」

 

 侵入すると同時に、男の方が槍を掲げる。すると雷雲が空に集い、バリバリと、継続的にあちこちに雷を落とし始めた。凄まじい地鳴りと破壊音だ。

 すると妖怪の山の麓あたりから何者かが凄まじい速度で飛び出し、男の方に攻撃を仕掛け始めた。

 

「お、おい、アレ!」

 

「……武甕槌命!帰ってきていたのね……!」

 

 雷を放っては雷を受け止める。一進一退の攻防を繰り広げる2人だったが、いよいよ、女の方が動き始める。女の方は素手で戦うつもりのようだ。

 

「私達も行くぞ!」

 

「分かってる!……あんたらは留守番してなさい!」

 

 霊夢は子供達に留守番するようにと言い残して、魔理沙と博麗神社を飛び出す。霊夢が予想していた通り、戦場の真下では、まだ人間達の、神霊廟への避難が行われていた。

 

「いや待て霊夢っ……!アイツらこんな所で戦ってたのか……こいつはマズイ……!霊夢!お前は地上で結界張ってろっ!武甕槌命の援護には私が行く!」

 

「……分かった!」

 

 魔理沙は霊夢よりも先にエスカルゴと出会って、そして戦闘を重ねている。雷への耐性だけであれば吸血鬼化後の霊夢より上だろう。霊夢もそれをよく分かっているからこそ、素直に魔理沙の提案に乗る事にした。

 

「武甕槌命、援護に来たぜ!」

 

「おう白黒、久しいな!正直助かったかもしれぬ!お前はその年増女をブチ殺してやれ!」

 

「年増って……自分がガキの姿なのをいい事に……」

 

「いいかァ、よく気を付けろよ白黒、いや魔理沙。コイツはギリシャの元・最高神……天空の神ゼウス!そしてその正妻、ヘラだ……ッ!!」

 

「……なん……だとッ…………!?大ボスじゃないか!!なんで幻想郷に居やがるッ!?」

 

 ……そう、侵攻してきたのはゼウスとヘラである。自身の兄であるハデス、ポセイドン達にギリシャを任せ、自分の手でへカーティアを完全に葬ろうと、遂に幻想郷にその魔手を伸ばしてきたのである。

 

「過去にゼウスを倒した我が器、エスカルゴの中でゼウスの姿は見ていた。へカーティアから、ヘラについての情報も得ている。間違いないだろうなァ。大方、部下や他の家族にはへカーティアを潰させ、総大将である自分達の手で、現在のへカーティアの拠点である幻想郷、及びここの地獄を破壊しに降臨した────というところだろう」

 

「……ッ!」

 

「今だから言えるが、エスカルゴのヤツが魔理沙と霊夢を地上に残したのは、この為だぞ。太陽の破片などではなく、神の襲撃に備える為に地上に2人を残したのだ。太陽を地球にぶつけるなどというのはコイツらからすれば陽動作戦に過ぎんよ」

 

「ハァ!?太陽をぶつけるのが陽動作戦!?」

 

「ああ。止められてもかなりの人員、または手練を太陽の相手に割くのは間違いないだろう?もしも、太陽を止められなくても────それはそれで現存する人類ごと、ここの地獄を破壊できる。どちらに転ぼうと、ギリシャ神の手で大変な被害が出るのは間違いない事なのだよ」

 

「……ッ!紫か!」

 

「八雲紫ではないぞ。エスカルゴの予知夢。そしてそれを確認したレミリア母娘の功だな。娘に頼み、確実に予知夢を見られるよう確率調整……?をして、昼寝をしたそうだ」

 

「────ッ!」

 

「さぁ行け魔理沙。ギリシャ神は不死身だ、決して殺せはせん。肉片にしようとも、生きているのだ。ある意味、エスカルゴ以上のバケモノだ。幻想郷を守りたくば、四肢と頭を粉微塵にし、封印せよ!」

 

「……だそうだ、女神ヘラ!もしも、私達に敵対するつもりなら……本当にそうするが!?」

 

「────雑魚は本当によく吼えるもの。いいわ、黙らせてあげましょう。アルテミスさえブチ倒す、この私の拳を受けなさい」

 

「……気を付けよ、ヘラ。あの小娘から、邪な気配を感じる」

 

「ヤツは魔女よ。気付いてるわ、大丈夫」

 

「魔女と魔法使いを一緒にするな!私は魔法使い!種族魔法使いだが、魔女じゃあないんだぜ!?」

 

「ゴチャゴチャとうるさい蠅ね。消えな────」

 

 ヘラの言葉が、最後まで紡がれる事は無かった。突然背後に現れた垂れたウサ耳の黒髪幼女が、悪鬼羅刹の如くヘラの首を斬り飛ばして、四肢、胴体を容赦なく斬り裂いたからである。

*1:
149,597,870,700m×100,000




宇宙に関する一連の流れをPCゲーム「ユニバースサンドボックス2」でプレイしてみると────。
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