「うわっちゃ〜……幻想郷、かなり荒れたのな……」
「お前よぉ、エスカルゴ!作戦を立ててたんなら、事前に全員に言えよ!!」
「流石の私もキレていいかしら」
「ごめんって魔理沙……時間が無かったからさ……。あと霊夢はいつもキレてる気がするぜ」
「あ゙?」
「へぶラィゴォッ!?」
「あーあ、割られてやんの。痛そうだな。ざまぁ」
ゼウスを始末し終えた頃、お空から合図を受けた俺は、お空、姫、真宵、輝夜を回収し、幻想郷へと帰還した。中々に楽しい一時だった。
今は夕方。少しだけ小さくなった太陽は、現在、新・太陽系の中心で煌々と輝き、光を送っている。サイズは小さくなれど、強さは変わらないようだ。流石、お空の能力は素晴らしい。
そして俺達が幻想郷に戻った直後、魔理沙からは詰め寄られ、霊夢には頭を割られた。俺は易者か。
そして荒れた土地は俺やパチュリー、母さんなど創造魔法の使い手が修復し、破壊された家屋なども一緒に修繕しようと思ったのだが────何と里の人間達が、俺達が魔法で修復するのを断ってきた。
というのも今回の一件で天狗達に親しみが湧いたので、天狗や河童達と「一緒に」再建していきたいということだった。
妖怪は人間から恐れられてこそ。そうは言ったし天魔……紗那も断ろうとはしたが、河童達が我先にと参加して行ったので、上に立つ者として参加しないワケにはいかぬと、天狗も遅れて参加したようだ。
小兎姫や自警団に確認し、俺も、きちんと彼らに則って、手で作業を手伝う事にした。たまになら、こんな日もあっていいだろう。
《ヘカーティア。無事……とまでは言えないけどさ。力を取り戻せたようで良かったよ》
《お陰様でね。世界に呼び掛けてくれたあなたには感謝してもしきれないわね♪》
《そんな重く捉えなくていいよ、俺の為でもある事なんだから。ギリシャ人達は残念だったが、まぁ、ある程度の数は残ってるしこれからいい具合に再建してくれるだろ。人間は強い。ウイルスみてぇに、ウヨウヨこの世に蔓延るさ。これは間違いないぜ》
《そうかもね。……あ、私も手伝いに行くわよん♪》
《え》
「Hello♪」
「わっ、瞬間移動かよ……っと、八千慧も居たのか。
……色々あったが、手伝ってくれてありがとうな」
「いえ。私など、殆ど手伝えていませんよ」
「なぁに言ってんのよ!軍師的な才能はピカイチよあなた!これからも私の下で働かない?その場合の待遇としてはピースちゃん、エスカルゴくんよりは下の立場になるけれど……」
「嬉しいお誘いではありますが、ヤクザが神の手下だなんて、あなたのネームバリューに消えない傷が付いてしまうのではありませんか?」
「地球の私、月の私は一度死んだんだから、名前に傷が付くのなんて今更よ、今更!だからね、どう?磨けば輝くものがあると思うのっ!才能の原石よ、あなた!」
「……考えておきましょう」
「良かった〜!返事は明日までにお願いね♡」
(我々ヤクザの取り立てよりも酷いですね……)
俺の分身が世界中のテレビを利用して呼び掛けた結果としてヘカーティアは無事に力を取り戻した。それによって最後は無双しまくったらしい。
しかし当然、ヘカーティアだけという都合のいい話は無いようで、打倒へカーティアの為とはいえ、自国の民を殺してきたギリシャ神達も、ある程度は力を取り戻してしまったらしい。
とはいえ、もう、叛逆される心配は無いそうだ。
ゼウス、ヘラの主神夫婦は、幻想郷勢力によって完全に細切れにされて、封印を重ねがけして最高に強固にした上で、各世界に封印されているからだ。
「でねでね、ゼウスが、ちんぽ見せてきたの!」
「あのジジイをブチ殺せないのが至極残念だよ」
「だから斬ろうとしたんだけどね、私よりもずっと速かったからマズイと思ったみたい。魔理沙さんと建御雷さん、それと、駆翔が宇宙まで吹っ飛ばしてくれたのっ!」
「ちんぽを斬り落とされたら、ウラノスと同じ事になってたな、ゼウス。……つーか、建御雷に対して、以前にも増して頭が上がらなくなってきたなぁ……。魔理沙もありがとう」
「なぁに、子供を守るのは大人の仕事だぜ」
「……大人、ねぇ」
「胸を見ながら言うな、胸をッ!!」
幻想郷に戻ってきて「俺が予知夢で見れなかった事実」が何なのかを知った。ゼウスが緋月をレイプしようとしていた事────それによって魔理沙と建御雷が焦り、急遽ゼウスを吹っ飛ばした事。更に駆翔が地上での実質的なトドメを刺したことなど。これこそ、俺の予知夢が狂った原因なのだろう。
これさえなければ戦闘は長引き、俺の予知夢通り腕と槍を幻想郷で失った上で、俺の待ち構えていた宇宙まで吹っ飛ばされてきたんだろう。
「サグメもお疲れ様。綿月姉妹の指揮どうだった?懐かしかった?」
「……あの2人は、あれからすぐ帰った。結局、玉兎部隊の指揮権は、私と鈴仙に託されていたらしい」
「!」
「……自分達が介入する方が危険と、そう判断したのだろう。事実として敵をよく知るのはエスカルゴ、あなたなのだから。ならば、あなたと通じる私達に任せる方がずっと合理的と判断する方が、月として賢い選択というもの」
「まぁな」
「……玉兎部隊の指揮は、本当に、懐かしかった」
「ま……そうだよな」
「月の都は狂っていると、今でもそう思っている。だけど、彼女達は狂っていない。今回、久しぶりに会って、あの時に言えなかった別れの言葉を、直接伝える事ができた。……玉兎にまた会わせてくれて、ありがとう」
「満足した?」
「した。これで、心底スッキリしたと言える」
「……そか。それなら良かった」
サグメは、月の都を抜け出した事自体には後悔をしていなかったが、自分を慕ってくれていた玉兎に別れを告げられなかった事だけは後悔している、と以前聞いていた。
前に月を攻めた時にもサグメを連れていったが、その時は結局、満足するまでは話せなかったので、今回こそはと思っていたらしい。
「
「勇儀の酒盛りの相手をするのが、ね!もう二度と行きたくないわね、地底なんて!暑いし、暗いし、汗臭いし、硫黄臭いし!最ッ悪!」
「温泉は悪くなかったろ」
「……まぁね……って、おっぱい見すぎ!」
「おっと」
「あっ、あと!勇儀は私より巨乳よ!?私、私より巨乳の女は好きじゃないんだからねっ!もう、顔も見たくないわ!」
「……仲良くなれたようで良かったよ」
「何をどう考えてそう判断してんのよ〜〜〜ッ!」
よしよし、と愉于奈の頭を撫でてやる。プンスコしているが、鬼という強大な種族の者同士だから、何かしら反応があればと思い、派遣した。それに、愉于奈は古の妖怪だから、復活した今、友達なども存在していない。
今回の地底への派遣で勇儀、そして萃香と交流を持てたらしいので、良しとしよう。
因みに勇儀から愉于奈への好感度は極めて高く、愉于奈は勇儀への好感度は凄く低い。しかしこれは勇儀の方が巨乳で悔しいから、という理由らしい。
そして愉于奈から萃香への好感度は極めて高い。萃香は愉于奈と同じロリ体型でありながら、かなり胸が小さい……ぺたんこだからだ。
そんな理由なので、萃香から愉于奈への好感度は凄く低いのだが……。
「モルモーも、太陽の
「億単位で時間加速できるなんて思わなかったし、あれは良い収穫だったわ〜。魔力がヤバかったから途中から手抜きだったんだけど♡」
「おいおい……」
モルモーと抜け出し、ヤリ部屋へ。2人っきりでヤリ部屋に来るのは、少し久しぶりかもしれない。
「でも私ぃ、魔力が尽きたら死ぬからぁ〜……ねぇ?あれは仕方なかったのよ〜?」
「まぁな」
「それにしても、ヤリ部屋に来るの久しぶりねー。他の女の匂いがするけど」
「愉于奈の仮住まいだからな、ここ」
「あーそっか」
そしてモルモーの秘密が1つ、明らかになった。
即ち「どうして神話時代の吸血鬼であり不老不死でもない存在なのに、未だに少女の姿なのか」だ。
モルモーは俺やスカーレット家の始祖よりも更に上、原点にして頂点の吸血鬼。現存する吸血鬼及び吸血鬼の血を引く者は全てモルモーの子孫である。
それなのに、何故、モルモーはまだ
レミリアが「人間の10歳」程度だとするのなら、モルモーは「人間の14歳」程度の少女。まだ高校生レベルですらない。
その答えは「常に身体の老化を止めているから」ということだった。
更に「魔法は使えば使うほど鍛えられる」ので、常に自分の時間を止めてるモルモーだからこそ時間魔法の中でも特に「時間停止」が得意なんだな、と思い知らされる事になった。
だからモルモーは、魔力切れ=時間魔法が切れるという事なので、もし彼女の魔力が切れた場合は、
「一気に老衰して死ぬ」のだ。
咲夜さんより練度が上な事にも、納得がいった。数万年に亘って時間を停止させ続けているのだから文字通り「年季が違う」という事なのだろう。
「────ふぅ。これで私は無敵なのね♡」
「ああ」
「……勃起しちゃった?んふふっ、ヤる?それとも、疲れたから、夕方だけど、お昼寝でもしよっか?」
「んーん……ヤる」
「でもぉ……暑くって汗かいたから、今日はシャワー浴びさせてね……?」
「ヤダ、そのまま。汗臭いの好きだから」
「んっ……んちゅ…………はぅ……ちゅー好きねぇ♡」
「まーな。……今日は、俺が先にクンニしてやんよ♡
いつもフェラが先だもんな」
「やっ待って待って、汗臭いんだからそれは流石に乙女として……って、なんで脱ぎ始めてんのよぉ!?やんっ、待って待ってまだ舐めないで!おまんこに顔近付けないでぇっ!」
「正直、汗臭いのは匂いで分かってた。俺、犬妖怪みたいに鼻がイイから」
「いや〜ん、汗臭いのに犯されるぅ〜っ♡」
そしてこの問題があるので、また俺は
そして俺はモルモーの反応が無くなるまでずっと犯した。
《母さんもお疲れ様。ありがとね》
《お母さんに『お疲れ』言う前に、くるみちゃんに謝りなさい》
まだ不貞腐れてたのかと正直驚いてしまったが、彼女を泣かせたのは間違いないので、皆の目の前で大人しくビンタされてやった。そして泣きつかれ、
「今すぐ血も精も吸い取るんだから!」と言うのでヤリ部屋に移動し、ヘタッたモルモーをよそ目に、くるみがへバるまでの長い間、犯してやる。事後、両足を持ち上げてやると、奥に射精された精液が、トロリと溢れてきた。
そういえばこの一件で、俺は更に「経験人数」を増やす事になった。
なんとその相手は緋月だった。とはいえゼウスのイチモツを見て発情したワケではないらしく、緋月曰く「そういえば、えすかるごのちんぽ昔見たきり見てないなぁ」と思ったらしい。
そりゃまぁそうだろう、ある程度大きくなったら風呂は1人で入るよう躾しているのだから。そしてそのまま、へバるくるみをよそ目に、ヤリ部屋にて緋月にヘナヘナとなったヘナチンを見せてやるが、何を感じたのか初めて発情期を迎えたらしいので、そのままの流れで、緋月の処女を奪ってやった。
それに気付いた巫月もスキマでヤリ部屋に参戦。その場で優曇華院姉妹丼を貪った。
「ふぅ。巫月、宴会は明日だっけ?」
「天狗と河童と里の人達を交えた方は、明日、里でやるみたい。ハーレムのメンバーとか家族だけのは明後日、博麗神社でやるよ」
「了解っと。……あれ、母さん達はもう帰った?」
「うん、エスカルゴと緋月が抜け出したあたりで」
「はいよ。そんじゃ、俺達も帰るか。緋月のこと、鈴仙に言わないとなー……」
「もう言ってあるから大丈夫。抜け出した時点で、もう察したもんね」
「巫月……勘が良すぎだ」
「伊達にエスカルゴとヤッてないよ〜。でも私達は帰るとして、モルモーさんは?くるみさんは?まだヘバッてるよ」
「……紅魔館と夢幻館に運んでおくよ……」
その後、復興作業に戻ったり、皆へお疲れ行脚の続きをしてみたりと、休まらない時間を過ごした。
ゼウスを倒し、へカーティアの力も取り戻して、外の世界の復興も始まっている今、俺の仕事はもう終わったと言っても過言ではない。
そして、最後にもう一度ヤリ部屋にてモルモーとくるみの吸血鬼丼を食べ、2人を帰したあとで博麗神社に帰宅した。
「あ、エスカルゴやっと帰ってきた」
「どこ行ってたんだ?」
「おう霊夢、魔理沙。ちょっと、野暮用だよ」
「大方、誰かとヤッてたんでしょうよ。精液臭い」
「えっシャワー浴びてきたのに」
「……ほらね」
「あ」
「うわーバカだなエスカルゴ、ものの見事に霊夢のカマかけに引っ掛かってやんの。犬じゃないんだ、この距離で匂いに気付くかよ」
「やられたか〜」
「ふん、何でもいいわ。宴会料理の用意、アンタも手伝って。シャワー浴びてきたんなら綺麗でしょ」
「おう」
宴会か。思えば、幻想郷に来たばかりの当時は、ハーレムを広げるどころか、料理係に終始していただろうか。宴会料理の用意は、宴会が開かれる度にしているはずなのに────今は娘達も出掛けてるからなのか、まるで幻想郷に来てから間も無い頃のような、妙な懐かしさを覚えた。
ざぁっと涼しい風が頬を撫でる。目線を上げると博麗神社の屋根の上に、小さなスキマが開いたのが見えた。紫さんが顔を覗かせて、微笑みながら手を振っているのが見えた。それに気付くと、ぱちっとウインクしてスキマを閉じ、紫さんは姿を消した。
「……」
「どうしたの?」
「泣いてるのか?」
「…………ただいま、霊夢。魔理沙」
「「?……おかえりなさい?」」
◆
「うふふふ……ようやく見付けましたわ……♡」
「あーあ、やっと肩の荷がおりるわ!これで私達の長かった旅も終わるんだね!いやぁ長かった〜!」
「『長かった旅』などと言っても、100年も掛かっていませんけれど……楽になるのは、そうですわね♪」
(殺す……!!)
「あぁもう、全くこの人は。溢れる殺気が、まるで抑えられていませんわ。はしたないですわねぇ……。これではまるで、醜い獣ですわ?」
「アハッ、目もイッてるじゃん!でもこうなるのもしょうがないよね!心の準備も何もしてない時に、うっかり見つけちゃったんだもんね〜」
「大方、『殺す殺す』と考えているのでしょうね。けれど良かったですわ。旅に予測不可能は付き物、という言葉を聞いた事がありますけれど……。まさかこの旅で、我々の2つの大きな目標を、2つ同時に達成できようとは。
「そーだねぇ。私らの旅も遂に終わりだ〜。んで?アレはなんて
「えぇと……?ほら、あなたも見ていたのでしょう?あの世界のお名前は?あなたの能力でないと、侵入できないではありませんか」
「……国は……日本……世界の名は……『幻想郷』…………絶対に殺す……」
「そうですか、日本の『幻想郷』……。はぁ、成程。結界に閉ざされた世界なのですね。そんな事では、私達で見付けられないのも仕方がありませんわね」
「外から無理矢理に侵入してくれたゼウスとかいうヤツに、感謝しなくっちゃね☆」
「ええ、全くです。では、いよいよ明日……幻想郷に乗り込むとしましょう。結界もまだ完全には閉じていないようですし」
「そーだねっ!さっさと連れ帰っちゃおっ♡」
「そうですね。ふふ、どんな反応をするのかしら。今から楽しみでなりませんわ……♡」
(殺す……絶対に殺してやるッ……!!)
To Be Continued……
2017年12月28日から投稿を始めていたこの作品も、この1,140話を以て最終話と致します。
2017年12月28日〜2023年5月4日、計1,140話……。
合計1,954日(5年+4ヶ月+1週間)
平均1.7日につき1話更新してきたようです。
稚拙な文章だと思いますが、ここまでご愛読頂き、本当にありがとうございました。
第2部の投稿は
↓
https://syosetu.org/novel/310359/
リクエスト、依頼も引き継いでるのでお楽しみに!
ストックは10月末まであるので、ご安心ください。