文「あ…あの……エスカルゴさん……」
カルゴ「…はい…」ゴクリ
文………まさか………?
トクンッ…
文「………」
溜めるんじゃねぇよ…緊張すんだろ!!
トクンッ…
落ち着け俺…落ち着くんだ!
そう、告白と決まった訳では無い!
文「今日は…呼び捨て…なんですね♪」
カルゴ「…ほぇ?」
???
文「それに、普通に話して下さるし…」
カルゴ「えっ」
文「『文!』とか…『だよなー』とか…」
カルゴ「あっ…」
やっべぇぇぇ…(汗)
カルゴ「ごめんなさいっ!」
深々と頭を下げる。
文「いえいえ、むしろそのままが良いです!」
カルゴ「しかし…」
文「敬語だと、なんとなく壁を感じてしまいますし…エスカルゴさんもその方が楽では?」
カルゴ「…そう、ですね…」
慣れない敬語で、不自然だった部分もあると思う。
というか、文も敬語じゃないか…。
文「じゃ…これからはそれで、お願いします♪」
手を合わせてウインクする文。
可愛すぎかよ?可愛すぎだな。
カルゴ「わっ…わかったよ……文」
文「ふふっ♪じゃ、行きましょう♪」
カルゴ「うん」
はぁ〜、告白じゃなくて良かったぜ…。
そして、エスカルゴが空けた穴から2人で脱出する。すると、穴のそばに咲夜が居た。
状況を見るに、丁度倒し終えたところだろう。
……この血の量…殺したか?
咲夜さん…殺すことを何とも思わないのか?
そういえば、紅魔館への侵入者を屠ったりしてるって前にパチュリーが言ってたな。
いつまでも日本人の感覚で居ちゃダメだ。多分。
これから、殺さなくてはいけない場面もきっと出てくるだろう。
躊躇って、自分が殺されちゃ意味が無いんだ。
さっきは何故か、俺も鴉天狗4人を殺してたみたいだけど。あれは不可抗力。仕方ない。
殺らなければ殺られていた。
カルゴ「咲夜さん」
咲夜「あ、エスカルゴさん!…成功ですね!」
背後にいる文をチラ見して言う。
カルゴ「ええ!咲夜さんが止めててくれたおかげです!」
咲夜「いえ、そんな…/////」
文「あやや、咲夜さんまでいらしてたのですね!」
咲夜「わ、私はただ、エスカルゴさんのお迎えに来ただけですけど…/////」
文「お迎えに?あっ………なるほど。どうやらこれは…私も負けてられませんね…」
カルゴ「?」
咲夜「まさかあなた…エ」
文「さぁ!これからどうしますか!?」
咲夜の言葉を遮るように少し大きめの声を出す文。
カルゴ「どうするも何も、文を解放できたから後はいつも通りに…」
帰ろう、言いかけて気づく。
カルゴ「いや…天狗達の誤解を解かなきゃ」
咲夜「誤解…ですか?」
カルゴ「今回の騒動、どうやら大天狗の差し金のようで…。鴉天狗も白狼天狗も、大天狗に騙されて、俺を殺そうとしたり、俺をおびき寄せる為に文を拘束した様なんです。…俺と文にそういう関係があるっていう既成事実を作って」
咲夜「なるほど…」
カルゴ「鴉天狗も白狼天狗も…上からの命令に従ってるだけなので、大天狗をボコさなければ今回の件は終わりません」
そもそも、紫さんの介入で楽に入れるようになったはずなのに何故大天狗達は許さないんだ?
紫さんの方が上だろ?
カルゴ「とりあえず行こう」
文「どちらへです?」
カルゴ「外。天狗達の誤解を解こう。襲ってきたら返り討ちにしよう」
文「彼等、上からの命令には逆らわないので、絶対に襲って来るはずですが…」
カルゴ「なら殲滅しよう。文はまた拘束されるかもしれないから、誤解解けるまで俺と一緒に居よう」
文「えっ…それって…」
カルゴ「いや、紅魔館に居候ってこと」
文「おお…!(これは…!どうやら、神は私の味方の様ですね!)」
カルゴ「あくまでも誤解解けるまでだよ。咲夜さん、良いですか?」
咲夜さん「もちろんです。ですが、お嬢様は何と仰るでしょうか…」
カルゴ「レミリアへの説得は俺に任せて下さい」
咲夜「お願いします」
文「(エスカルゴさんの方から言ってくるとは…本当に私はツイてます!)」
そして、3人で宿舎の外へ出た。