鴉天狗「居たぞぉ!侵入者だ!」
鴉天狗「野郎、宿舎の中に居やがったのか!」
外に出るなり、鴉天狗が現れる。
カルゴ「お前ら、聞けぇい!!」
鴉天狗「侵入者の話など、聞く耳持たんわ!」
カルゴ「ちっ…」
誤解を解くには話をしなければならない。
だがこれでは話にならん。
文「……ね?」
カルゴ「はぁ…そうだな。…咲夜さん」
咲夜「ええ」
チャキッ
ナイフを構える咲夜。
話は通じない。
よって、殲滅する他ない、と判断した。
鴉天狗達「うぉぉぉぉおおおお!!!」
カルゴ「雷符『Dark Side of the Full Moon』」
フッ……
鴉天狗達「なんだこれはァ!?」
咲夜「あら…」
文「あ〜!カメラがあれば!!」
咲夜「そんな事言ってる場合では無いでしょう。というか何も写らないでしょ」
文「あはは…」
視界を奪いつつ、10個の巨大な電気玉で攻撃。
バリバリバリバリ……
鴉天狗達「ぎゃあああああああああああ!!!」
文「何が起こっているんでしょう?」
咲夜「さぁ…」
カルゴ「視界を奪いつつ、巨大なエネルギー弾で攻撃してるよ」
文「あやや、そうなんですか。見えないから避けられないですねー」
カルゴ「相殺すればいけるよ。あと適当に避けたり。そもそも、スペルカードルールでは避けられない弾幕は禁止だからね」
文「そうでしたね」
咲夜「じゃあ私は違反してるのかしら…」ボソッ
カルゴ&文「え?」
咲夜「あ、いえ…。先程鴉天狗達の相手した時…誰1人として私の
カルゴ「咲夜さんの弾幕はただ単に避けにくいだけでしょう…スピードもあるし…」
咲夜「しかし、スピードだと彼らの方が…」
文「そうですよ」
カルゴ「うーん…室内だったから思うように動けなかった、というだけでは?」
咲夜「あぁなるほど、それなら納得です」
文「流石エスカルゴさんです!」
カルゴ「………」
咲夜さんの弾幕は、急に増えるように見えるし、しかも急加速する様にも見えるからかなり避けにくい。
フッ…
文「あ、見えるようになりましたね!…おお!」
バタバタ倒れている鴉天狗達。
カルゴ「誰かー、起きてるの居るかー?」
ピクリとも動かない。
カルゴ「ちっ…。とりあえず文を匿うか」
咲夜「はい」
文「すみません…」
誤解が解けないのなら仕方ない。
まずは保護が優先だ。
宿舎から3人で飛び立つ。
鴉天狗「居たぞぉ!侵入者はここだ!ここに居る!みんな上がってこい!!」
カルゴ「まだ居るのかよ」
咲夜「しつこいですね」
文「あやややややや…」
素早い動きでエスカルゴらを囲む鴉天狗達。
カルゴ「さっきの倍は居るね」
咲夜「スペルで一掃しますか」
カルゴ「全方位囲まれてる…それしか無いでしょうね」
咲夜「わかりました。では───」
???「恋符『マスタースパーク』!!」
ゴオオオオオッ
鴉天狗達「うあああああああ!!」
ちゅどーん
前方の鴉天狗達が吹っ飛ぶ。
一同「!?」
マスパ…それにこの声…!
カルゴ「魔理沙!」
光線が飛んできた方を向き、魔理沙の名を呼ぶ。
そこには魔理沙が居た。遅れて霊夢も登場。
魔理沙「よっ!大丈夫そうで何よ…って、なんて格好してんだお前!?血だらけじゃないか!!」
カルゴ「ああ、身体を真っ二つにされた」
左肩から右脇腹まで、先程切られたラインを手でなぞって見せる。
魔理沙「はぁぁあ!?」
霊夢「大丈夫なの!?」
カルゴ「ああ、大丈夫。俺は吸血鬼だからな。多分、妖怪の中でもトップクラスの再生力だぜ?」ドヤァ
霊夢「大丈夫ならいいんだけど…」
魔理沙「ほら見ろ霊夢!助けに行くべきだったじゃないか!」
霊夢「間に合ってないけど…」
魔理沙「うっ…ま、まぁ、そこは良いんだよ!さぁエスカルゴ、私らも参戦するぜ!!」
カルゴ「サンキュ!」
霊夢「“ら”って…私も?別にイイけど…」
鴉天狗「増援だ!全員集めろ!!!」
カルゴ「おっ、全員だってよ?なら待とうや」
霊夢「そうね。その方が楽だものね」
カルゴ「ああ」
怠惰発言キタコレ…。
って、俺も人の事言えねぇか。
バシュシュシュシュシュシュッ…
カルゴ「おっ…おう…」
霊夢「け、結構いるわね…」
上空で鴉天狗達と睨み合う。
その数およそ300…昨日の白狼天狗と同じくらいは居るだろうか。
どこにそんな人数隠してたんだよ…。
咲夜「驚いたわね…」
鴉天狗「さぁ、罪人を渡せ。そして侵入者は首を差し出せ」
カルゴ「死ね」
文「あややややややややややややややややや…」
霊夢「侵入者?罪人?」
カルゴ「俺と文のことだ。説明は後で」
霊夢「わかったわ」
魔理沙「よぉしっ!!先手必勝だぜ!!」
嬉々として八卦炉を構え、箒の上に立つ魔理沙。
落ちないのかと見てる方はヒヤヒヤする。
魔理沙「魔砲『ファイナルスパーク』!!!」
宣言通り先手を打つ魔理沙。
咲夜「メイド秘技『殺人ドール』」
霊夢「霊符『夢想封印』!!」
カルゴ「雷神『Thunder☆Fall』!!!」
鴉天狗達「うああああああああああああ!!」
全員で弾幕を発射し鴉天狗達を一掃する。
文はエスカルゴの背中に隠れていたが、文以外の全員の弾幕を喰らった鴉天狗達は大ダメージを負い、地面に落下。
カルゴ「こんなもんか」
はぁ、結局話し合いは出来なかったな。
霊夢「さ、説明してもらうわよ」
カルゴ「それはいいが、空中でか?落ち着けるところ…紅魔館に帰ってからでいいか?」
霊夢「良いけど、お茶出してよね」
咲夜「ふふっ、相変わらずね、霊夢。良いわよ」
霊夢「やった♪」
それだけで子供のように喜ぶ霊夢。
魔理沙「ならさっさと行こうぜ」
言うなり即座に向かう魔理沙…
霊夢「ちょ、待ちなさい!」
と、それを追う霊夢。
咲夜「さぁ、エスカルゴさんも行きましょう」
カルゴ「あ、先に行ってて下さい。最後にやりたいことがあるので」
その一言を聞き、先行していた魔理沙、霊夢が引き返してくる。
咲夜「やりたいことですか?」
魔理沙「なんだなんだ?」
霊夢「何するつもり?」
文「?」
カルゴ「ま、見てなって」
今日ここで天狗から受けた
プツンッ…
そう決意した途端、エスカルゴの中でまた何かが切れた。
カルゴ「そうだなぁ…………ドウシヨウ?」ニタァ
4人「!?」
カルゴ「一閃『Mishap of Thunder』」
ヴォン……ギュウウウウウウウウウウウン……
魔法陣を出現させるエスカルゴ。
そしてそれを、過去最高に巨大にする。
魔理沙「で、デカすぎるだろ!!!」
霊夢「エスカルゴ!?やめなさい!!山がタダでは済まないわ!!」
カルゴ「…大丈夫ダヨォ?守矢神社ハ山ノ表側…俺狙ッテルノハ裏側ダカラサ…」
裏側…そう。宿舎のあるところである。
そこにはまだ倒された鴉天狗達が寝ていた。
咲夜「また…“狂気”?目が鈍く光って…」ボソッ
文「ちょちょちょっ、エスカルゴさん!?」
霊夢「神社とかじゃなくてっ…」
カルゴ「ケヒヒッ…。俺ヲ敵ニ回シタ事…後悔スルガイイサ」
歪んだ笑みを浮かべ、軽く笑った直後……真顔になり地上を見下ろす。
カルゴ「召喚!!!!!」
霊夢「ダメっ…!」
ズドオオオオオオオオン!!
これまでに聞いたことのないような…鼓膜が破れるかと思うほどの轟音と共に、雷は発射された。
地面には紅魔館がスッポリ入るかと思われる程の巨大なクレーターが出来た。
魔理沙「み、耳が痛いぜ…」
両耳を抑えながら呻く。
文「あやややややややややややややや…」カチカチ…
奥歯がガタガタ鳴っている文。
カルゴ「ふぅ…すっきりしたぜ☆」
晴れ晴れとした笑顔で言い放つエスカルゴ。
霊夢「エスカルゴ!?あんた何したかわかってんの!?」
こちらも両耳を抑えながら怒鳴り散らす。
カルゴ「えっ…雷を落とした?」キョトン
霊夢「そ、そうだけど…」
キョトンとされ逆に戸惑う霊夢。
だがすぐに言葉を見つける。
霊夢「限度ってものがあるでしょ!」
カルゴ「限度?俺を真っ二つにして殺しかけ、文を拘束し、犯しかけたクソ天狗らに言って欲しい言葉だな?」
とにかくストレスが溜まったんだ。
早くフランに会わないと狂いそうだ。
霊夢「………」
普段はしっかりしている彼を狂わせる程のストレスの原因を知った霊夢は、彼を見つめたまま黙りこむ。
咲夜「エスカルゴさん、こっちを見て下さい」
ん?
カルゴ「はい?」
咲夜「(いつもの目だ…。さっきの鈍く光っていたあれは…?狂気?暴走?それとも……)いえ、何でもありません」
カルゴ「?はぁ…。とりあえず紅魔館行こうか」
霊夢「そ、そうね…」
魔理沙「よ、よし、行くか!」
俺…そんなに力出してないんだけどな…。
ステータス上げてからの『天翔雷霆零槍』の方が強いんだからね?
ま、直撃した天狗らは無事では済まないはずだ。
死にはしないが傷は残るかもな。
それに、ここまですれば流石にもう襲ってこようとしないだろ。
エスカルゴの山での行動を、スキマから一部始終見ていた者がいた。
藍「紫様。最近奴は暴走気味では?山にも甚大な被害を及ぼしました」
紫「そうね…彼、ストレスが溜まるとすぐ暴れるからね…」
八雲 紫とその式、八雲 藍である。
藍「今すぐにでも排除すべきかと」
紫「藍。そんな物騒な事言わないの。彼は私が連れてきたのよ」
藍「しかし…このままでは幻想郷も危ういかもしれません。奴はドンドン力をつけています。その力がいつ破壊に使われるか…」
紫「もしそうなったとしても、多分私の出る幕は無いわね。霊夢が止めてくれるわ」
藍「奴は霊夢すら倒しました。とするともう…」
紫「霊夢はまだ本気を出してないからねぇ」
藍「本気…ですか?」
紫「彼は主に、相手が本気を出す前に倒すって感じの戦法だからね」
藍「なるほど…」
紫「それに…彼の力、使えるかもしれないわね」
藍「?何にですか?」
紫「…ふふっ、それはまだ秘密よ」
怪しげに笑う紫。
藍「?」
紫「まぁ、この話は帰ってからゆっくりしましょ」
藍「…わかりました」
上空でしばらく話をし…彼女らは帰って行った。
美鈴「すぴー…」
カルゴ「寝てるねぇ…」
咲夜「…先に行ってて下さい」
ナイフを構える咲夜。
カルゴ「りょ、了解…」
玄関へ向かう。
霊夢「役に立たない門番ねぇ…」
魔理沙「門番なんて退屈だろ。起こされる美鈴が可哀想だぜ」
カルゴ「門番が退屈ってのは賛成だなー。起こされるのは仕方ないと思うけd…」
美鈴「ぎゃああああああ!!」
カルゴ「…刺したな」
霊夢「刺したわね」
咲夜「お待たせしました」
何食わぬ顔で現れる咲夜。
その姿に恐怖した者も少なくない。
さて、そろそろ行こっか。
ガチャッ…
???「エスカルゴ〜!!」
ドフッ
カルゴ「ぐはっ」
扉開けた瞬間誰かに抱きつかれたエスカルゴ。
この匂い…!髪や翼を見るまでもない。
カルゴ「フラン!」
ああ、溜まってるストレスが消えてゆく…。
フラン「おかえり!」
カルゴ「ただいま!」
フラン「どうしたの?服がボロボロで血だらけよ?」
カルゴ「大丈夫大丈夫。ちょっと山で殺されかけただけだよ」
フラン「…!私、山行ってくる!!」
バッとエスカルゴを離し、霊夢らを押しのけ外へ出ようとするフラン。
カルゴ「ちょっ、待てって!今ぶっ潰してきたから大丈夫だよ!」
フランが飛ぼうとしたところでなんとか肩を掴み抑える。
フラン「…ホント?」
涙目で尋ねるフラン。
カルゴ「ああ。大丈夫だから。ゆっくりしようぜ」
フラン「うんっ!」
パァッと輝くような笑顔を向けるフラン。
カルゴ「ふふふっ、ヨシヨシ…」
癒される癒される…。やっぱイイなぁ〜…。
俺も抱いちゃおっかな。皆見てるけど…。
ギュッ…
血は乾き切っているので、フランの服につく心配はないと判断し、エスカルゴもフランを抱く。
レミィ「あら、おかえ…きゃああああああ!」
カルゴ「ん?お、レミリア。ただいま」
レミィ「ただいまじゃないわよ!何なのよその格好は!?」
カルゴ「…まぁ、その説明すっから」
そして全員で中に入り…レミリアにバレぬよう、時を止めて着替えてきた咲夜の紅茶を飲みながら、エスカルゴと文で騒動について話した。
この騒動の黒幕は天魔では無く大天狗だ、と。
そして、天狗らの誤解が解けるまで文をここに住まわせても良いかを尋ねた所、二つ返事でOKを貰い、ほっと胸をなでおろした。
その晩────IN 紅魔館
レミィ「咲夜、文を部屋まで案内したげて」
咲夜「はい。…行きましょう」
文「はい!すみません、お世話になります」
レミィ「………」
レミリアに頭を下げ、咲夜に案内される文。
場には吸血鬼3人だけが残った。
カルゴ「んじゃ俺らも寝るか」
フラン「うんっ!」
レミィ「あなた、本当に大丈夫なの?何ともないの?」
カルゴ「大丈夫だって」
レミィ「かなり長い時間戦ってたんじゃない?」
カルゴ「そうだね」
レミィ「充電しながらやったの?」
カルゴ「そんな暇ないよ。天狗達しつこくてさ、吹っ飛ばしては探して、吹っ飛ばしては探しての繰り返しだったもん」
レミィ「へ、へぇ…」
カルゴ「あーあと、なんか変な事あったぜ」
フラン&レミィ「変な事?」
カルゴ「よく分からないんだが、鴉天狗達が爆発したみたいに死んでたんだよなー…俺やったのか分からないんだけどさ」
フラン&レミィ「!?」
驚きの表情を浮かべる2人。
フラン「(爆発したみたいに…もしかしてあれ?私が『キュッとしてドカーン』ってやるやつ?)」
レミィ「(まさかエスカルゴも…狂気に…?それともただの暴走?)」
自分の能力について理解しているフランはもちろん、レミリアもそれが何なのかわかったようだ。
だが、意識して行った訳では無いエスカルゴだけが、それを“変な事”として捉えていた。
レミィ「(変な事…ちゃんと理解して無いのかしら? フランは元に戻った後にちゃんと理解したようだったけど…。ちょっと危険かもね…)」
フラン「覚えてないの?」
カルゴ「覚えてないな」
レミィ「(フランの時は暴れた記憶も残ってた感じだったけど…。だからこそ能力について理解出来たんだから。エスカルゴのそれは暴走か狂気か分かったもんじゃないけど…とにかく、気を付けなくちゃダメね)」
フラン「ねーねー、もう寝よ?」
カルゴ「そだな」
フランに続き席を立つエスカルゴ。
カルゴ「レミリアも寝ようぜ」
レミィ「…ええ、そうね」
この日初めてエスカルゴを怖いと思ったレミリアであった。
IN 天魔の屋敷
ここ数日毎晩行われている会議は、天魔の屋敷で行われていた。
議題はもちろん、エスカルゴの処遇についてだ。
だがこの日は、天魔の機嫌はかなり悪かった。
天魔「…大天狗よ。そなた、わしの命に背き、勝手な行動を取ったな?」
大天狗「いえっ…そのような事は決して───」
天魔「ならばこの被害はどう説明する!!!」
会議場に響く天魔の声。
この被害…もちろん、エスカルゴたちを襲い、返り討ちに遭った者の事を指している。
大天狗「侵入者が暴れ、それを止めに入った天狗達が…」
天魔「では何故、侵入者は暴れた!?理由もなく暴れるはずが無かろう!!」
大天狗「そ、それは……」
大天狗らは黙り込む。
言える訳がない。
勝手に“あの侵入者を殺せ”と命令したなんて。
攻撃されたら反撃する。当然だ。
そして、命令した理由が、「八雲 紫や天魔が買ってる、エスカルゴという存在が気に入らない」という下らない理由だなんて、言える訳が無かった。
大天狗数人のワガママで、天魔の命令に背き、たくさんの部下を傷付け、失ったのだと知ったら、厳罰は免れない。
天魔「しかしまぁ…今までそなたらが言ってきた、“山の秩序を守るため”という言い分もわかるぞ。勝手に入られては我々天狗のメンツが保てないからな」
大天狗「ではっ…」
天魔「だがな。その秩序というのも、山の掟を前提としているのだぞ」
大天狗「っ…!」
山の掟。それは……実力主義。
天魔「仕事の意味でも、強さの意味でも実力主義のこの山…。彼奴の強さは、射命丸の新聞に書かれていた通り、前々から明らかだったではないか。だからわしは、彼奴を許そうとしていたのだぞ?…よもや、“強さこそ全て”ということを忘れていた訳ではあるまいな?」
ギロッと大天狗の1人を睨む天魔。
大天狗「──ッ!」
天魔は気付いていた。エスカルゴの強さに。
それ故、山の掟に従い、度重なる彼の山への侵入をも許そうとしていたのだ。
だがそれと同時に、それだと秩序が保てないと主張する大天狗の意見もわからなくもなかった。
確かに、古臭い掟なぞ捨て、秩序を優先すべきなのかもしれない。
そうも思っていたから、大天狗にもあまり強くは言えなかったのだ。
天魔はしばらく悩み、1つの名案が浮かぶ。
天魔「……よし。そなたらも確実に納得する方法を思い付いた」
大天狗「!?」
天魔「今動ける者…姫海棠はたてを呼んでこい」
天魔の従者「はっ!」
天魔「(いやはや…鴉天狗、白狼天狗、哨戒天狗のほとんどは全治半年以上の大火傷…か。彼奴め、かなり溜まってるとみえる。だがそれも、原因は全てこちら側にある…。謝らなくてはなるまいな…)」
大火傷の原因は、紛れもなく
山の掟と秩序…それに板挟みになった天魔の出した答えとは───。