ん…?なんかくすぐったい…ぞ?
咲夜「あ…お目覚めになりましたか」
枕元に咲夜が居るのが目に入る。
カルゴ「咲夜…さん?どうしたんですか?」
この紅い天井は…紅魔館か?
俺確か天魔に叩き付けられて…あれぇ?
咲夜「今、エスカルゴさんのお身体を拭いてたところです」
カルゴ「拭く…?」
言われて気付いたが…俺上半身裸やんけ。
カルゴ「す、すいません、自分でやります!」
咲夜さんからタオルを奪う。
咲夜「ふふっ、大丈夫ですよ、私やります」
エスカルゴが持つタオルを掴み、タオルを引っ張り合う2人。
カルゴ「いや、いいですって…恥ずかしいので…」
咲夜「恥ずかしいって…今更ですか?」
カルゴ「え?」
咲夜「ほら、覚えてませんか?エスカルゴさんが初めて紅魔館に来た時に……」
俺が初めて紅魔館に来た時…?
恥ずかしい…?
めっさ緊張してたのは覚えてるんだがな…。
タオルを手離し、考え込むエスカルゴ。
咲夜「(覚えてないとしたら少し寂しいわね…)」
んー…待てよー?…初めて……恥ずかしい……?
カルゴ「あ……/////」ボッ
急激に顔が熱くなるエスカルゴ。
ヤバい…思い出した…。
カルゴ「確かにあれは恥ずかしかったですね…」
咲夜「ふふっ、でしょう?さ、任せて下さいな(覚えててくれたのね…/////)」
カルゴ「はい………」
エスカルゴは咲夜にその身を委ねた。
咲夜「あの時、かなり甘えてきましたよね〜」
脇腹を拭きながらあの時のことを話す咲夜。
カルゴ「ちょっ、言わないで下さい…」><
なんであの時の俺はあんなに…?
咲夜「何故です?急に知らない所に来たんですから、甘えたくなるのはわかりますよ?」^^*
カルゴ「はい………」
あれは俺が幻想入りした時…。
幻想入りして嬉しかった反面、寂しくてワガママ言って咲夜さんに添い寝をお願いしたんだった…。
(プロローグ・後編参照)
咲夜「また…あんな風に甘えて下さると嬉しいです」
カルゴ「え…」
咲夜「あ、変な意味じゃなくてですね…。何と言いますか…エスカルゴさん見てると、お世話したくなっちゃうと言いますか…」
カルゴ「えぇ…?」
どゆこと…?あ、俺ってガキっぽいのか!
いやいやいや、フランの方が子供っぽいだろ…。
咲夜「そうだ。今度のお散歩、どこ行きます?」
デートプランか…ふふっ…。
カルゴ「そうですねぇ…人ざ…」
人里でまったり…と言いかけて思い出す。
そーか…人多いとこ苦手なんだったな…。
映画館も無い、ゲーセンも無い。
ゲームも無いし遊園地も無い。今は祭りの季節じゃないだろうからあるかどうかも分からん。
ここでエスカルゴは、1つの疑問が浮かぶ。
幻想郷のカップルってどこ行くんだ!?
咲夜「(人ざ…?人里の事かしら?人里苦手なんだけどな…。でもエスカルゴさんとなら何処でも…)」
ダメだ…まっっっっったく分からん!!
咲夜「(な、何か悩んでるわね…)」
いや、わからないなら調べればいいじゃん!
カルゴ「咲夜さん!」
咲夜「は、はい!(ど、どうしたのかしら…?)」
カルゴ「すいません、少し時間下さい!」
咲夜「はいぃ!?」
カルゴ「えーと…考えさせて下さい!」
咲夜「いえ、そんな考えなくても…。いつもお嬢様方と行ってる所で良いんですよ?」
カルゴ「う…」
言葉に詰まるエスカルゴ。
森の中でまったりか…?
いや、折角だしもう少しヒネりのある…何か…。
博麗神社にお茶を集りに?
霊夢は俺1人で来て欲しいって言ってたし…。
お団子食べたりか…?
いやいやいやいや、それはバリ人里やんけ。
ならお家デー……いや、散歩じゃないやんけ!!
カルゴ「いや…やっぱり考えさせて下さい。咲夜さん、あんまり休み取れませんし…充実した時間にしたいので」
咲夜「ありがとうございます……/////」
…なんか顔赤くね?そう見えるだけか?
咲夜「(エスカルゴさん…そこまで私なんかの事を考えて下さるなんて…)」
うーん…天魔との戦いも、俺の負けって形で終わった訳だし…これからはゆっくり出来るよな。
あークソ、自由に出入り出来ねぇか…。
“ゆっくり出来る”……エスカルゴがそう考えた時、1人の女性の声と顔が浮かぶ。
「ご主人様〜♡」
比那名居 天子である。
チッ…俺の脳内にまで出てくんじゃねぇ!
ゆっくりさせろ!!!
…そーいや最近来ねぇな。
最後に来たのは白狼天狗との衝突の時か。
ならそろそろ来てもおかしく……
コンコンコン
ん?
美鈴「エスカルゴさ〜ん…起きてらっしゃいますか〜…?」コソッ
カルゴ「起きてますよー」
美鈴「あ、良かった!お客様ですよ!」
えー……。
カルゴ「わかりました、今行きます」
咲夜「あ、まだ拭き終わって…」
カルゴ「あとどこ拭いてないんですか?」
咲夜「えっ…と……。下半身…です…/////」
カルゴ「ゲッ…」
めっちゃ血だらけじゃんか、何だこれ!?
カルゴ「と、とりあえず、着替えますんで!それで、お客さんの相手したらお風呂入りますので!洗濯お願いできますか?」
咲夜「いえ…ズタボロなので処分したいと…。服も処分しましたし…」
カルゴ「えぇぇぇぇぇぇぇぇ……」
気に入ってたのにぃ……天魔め…!
カルゴ「すいません…新しい服とズボン、お願い出来ますか…?」
咲夜「もちろんですっ!!」(≧∇≦)
カルゴ「やったっ!咲夜さんの服じゃないと動きにくくて…」
もうね、外の世界の服なんて重いよ!うん!
ピッコ○のマントかよ!?ってくらい!
咲夜「うふふっ、嬉しいお言葉です♪」
おぉ、可愛い…!
カルゴ「えへへ…あ、そろそろ行かないと…」
咲夜「そうですね!さ、ズボン脱いで下さい!」
カルゴ「はい!」
咲夜に言われるがまま、咲夜の目の前でズボンを下ろすエスカルゴ。
カルゴ「じゃ、お願いします!」
咲夜「はいっ!」
笑顔でズボンを渡すエスカルゴ…と、それを受け取る咲夜。そして2人は同時に気付く。
2人「あ…/////」
うあああああああああああああああ!!
何パンツになってんの俺!?
忘れてんじゃないよ!!
クローゼットを雑に開け、ズボンを引っ張り出して履く。
カルゴ「すいません!」
咲夜を向き直り頭を下げるエスカルゴ。
見られた見られた見られた…!
恥ずかしい…!
ん?このパンツも咲夜さん特製じゃん。
なら問題無いやん。
いや、そういう問題じゃねぇよ!
咲夜「い、いえ…脱いで下さいと言ったのは私なので…お気になさらず…/////(少し形が見え…あぁ…私はメイドとして…人として…あぁああ…)」
室内が気まずい雰囲気になる。
美鈴「エスカルゴさーん?まだですかー?」
2人「!!」
美鈴の声でハッとするエスカルゴと咲夜。
カルゴ「すみません、後はお願いしますね!」
咲夜「は、はい、任せて下さい」
急いで服を着て部屋を出るエスカルゴ。
美鈴「遅いですよー?」
カルゴ「ご、ごめんなさい…血が固まってて中々拭けなくて…」
美鈴「なるほどー」
ごめん美鈴…。咲夜さんにパンツ見られて気まずくなってたなんて言えねぇから…。
玄関に着いた。
ガチャッ
カルゴ「すみません、お待たせしま…」
天子「ご主人様〜♡」
ギュッ…
カルゴ「………」
お前かァアアアアアアアアア!!!
ゆっくりさせろやァァァァァァァァァァ!!!
カルゴ「しゃーないな…はぁ…さっさと終わらせるぞ」
天子「え〜?最近あんまり来てないんだから、いっぱい構ってよ〜…」
カルゴ「…チッ…まぁ入れ」
天子「ありがと♪やっぱり、なんだかんだ言っていつもちゃんと構ってくれるから大好き♡」
カルゴ「………」
はぁ…後でフランのこと抱き締めよ…。
頭おかしくなりそうだ…。
そーいや何処に居るんだ?
天子を館に入れる。するとそこに……
文「あ、エスカルゴさん!起きたんですね!」
文が居た。
カルゴ「あぁ、さっき起きたよ」
文「…その人がMの比那名居 天子さん…?」
天子「……」
エスカルゴの腕をガッシリ掴みながら、警戒するように文を見る天子。
カルゴ「そ、こいつが天子。まぁたイジって欲しいみたいだ。それと…ごめんな、負けちまった」
負けたと思っているエスカルゴは頭を下げる。
文「えっ?(あ、眠ってたからか…)」
カルゴ「だって俺いつの間にか気絶してたし」
文「いえ、引き分けですよ」
カルゴ「え?引き分け?」
文の発言に目を丸くするエスカルゴ。
文「そうです。エスカルゴさんがまた暴れたようで…。天魔様を追い詰めたようですよ。でも、天魔様はエスカルゴさんを抑えるのに力使い果たして、互いに戦闘不能に…」
カルゴ「マジか…俺また暴れたのか。…てか、なんで文がそれ知ってるんだ?」
文「あ、えっと…心配になってつい見に行ってしまいました…」
カルゴ「心配…させちまったか…たはは…」
思わず苦笑いするエスカルゴ。
文「そりゃあ、天魔様と戦うんですから…。あ、山にも自由に入って大丈夫なようですよ!」
カルゴ「マジか!」
やるじゃないか、暴走した俺!
心の中でガッツポーズをする。
文「ええ!あと、私もいつも通りの生活に戻れるとか!」
カルゴ「お、そりゃ良かった!って……もう山に帰るのか?」
文「そうですね!エスカルゴさんも目覚めた事ですし!(少し寂しいですけど…ここは、
カルゴ「なら送ってくよ」
文「ホントですか!?(エスカルゴさん自らのお誘いですか!?ホント私はツイてます!!)」
カルゴ「ああ」
天子「ちょっとぉ〜?ご主人様は今から私と遊ぶの〜!」
文「あぅ…」
カルゴ「チッ…。…なぁ文、今すぐ帰らなきゃダメか?」
文「いえ、急ぎでは無いですね!(その発言…これはまさか!?)」
カルゴ「悪いんだが、少しだけ待っててくれるか…?」
文「(キタ━━━(゚∀゚)━━━!!)もちろんです!!」
カルゴ「悪いな!また後で!…ほら行くぞ!」
天子「ふふっ♪」
天子の手を取り走り出すエスカルゴ。
そして文はスキップで部屋に戻る。
カルゴ「よしやるか」
天子「ちゃんと構ってよ〜?」
カルゴ「わかってるさ」
悪夢見せてやるか。
んで、魘されてるスキに文のこと送ろう。
よし完璧だ、それでいこう。
カルゴ「まぁ座れよ」
天子「わかってる♪」
カルゴ「……」
スッ…
天子「?」
天子をベッドに座らせ、天子の頭に手を置くエスカルゴ。
カルゴ「悪いな…少しだけ、待っててくれ…。悪夢『The Nightmare Without the Ends』」
パチッ…
天子「っ!」
頭に流された電気に、一瞬だけ固く目を瞑る天子。そして天子をベッドに寝かす。
女子にこれはやりたくなかったんだがな…。
悪い、今は文のこと優先させてくれ…。
背を向けて退室しようとした時…天子の寝言が聞こえてきた。
天子「ご主…人…様ぁ…」
カルゴ「!?」
悪夢の中でも俺!?
俺は快楽担当じゃねぇのかよ!?
天子「構っ…てよぉ……」
カマチョ過ぎんだろコイツ!!
てか、“放置プレイね!”とか言って喜んでたじゃねぇかよ!!
天子「うぅ…構ってくれなきゃ壊すぅ…」
だからやめろっての!
天子「ぐすっ…ご主人様ぁ……」
泣くほど!?
天子「うっ…うっ……ひっく…うぅぅ…」
ええ…女子に泣かれたぁ…。
天子「うわあああん……ふええええん…」
ええええええええええええ……。
流石に、このまま部屋出るのは心が痛むぞ…。
解除してやるか…。いや、解除ってどーやんの?
眠らせてるわけだから起こせばいいのか。
カルゴ「…ごめん」
パチッ…
頬に手を置き、再度電気を流す。
天子「ふえぇ…」
カルゴ「起きたか。ごめんな」
頭に手を置き謝る。
天子「ご主人様ぁぁ!」
ギュッ
泣きながらエスカルゴの腰に抱きつく天子。
カルゴ「おっと…」
いつもならば、避けるなり押しのけるなり引き剥がすなりするのだが、泣かせた直後で気が引けるのだろう、されるがままになるエスカルゴ。
天子「ばかばかぁ!ちゃんと構ってよぉ!!」
やっぱそこかよ……。
カルゴ「ごめんな…」
天子「構ってくれなきゃ許してあげない!」
別に許してくれなくても良いんだがな…。
でも、幻想郷を壊されちゃたまらん。
カルゴ「今日は何すればいい?」
天子「ギューッてして!ご主人様から!」
カルゴ「えぇ…」
天子「やってくれなきゃ幻想郷壊しちゃうもん」
カルゴ「しゃーないな…」
ギュッ…
天子「えへへっ♪ご主人様からギュッてされちゃった♡」
カルゴ「ほら、もう良いだろ?今日はこれまでにして、もう帰りなさ…」
天子「やだ。もっと構って」
カルゴ「…次は何を?」
天子「チュー……」
言うなり顔を近づけてくる天子。
カルゴ「ふざけんなそれは恋人同士がやる事だ」
頬を押し顔の向きを変える。
天子「えー…ペットとご主人様なんだからイイじゃない」
カルゴ「良くない」
天子「じゃー、幻想郷壊しちゃうもんねーだ」
カルゴ「うぐっ……」
コイツ…俺の弱点を的確に…!
天子「良いのー?今までの努力が水の泡になるわよー?」
挑発するような口調でエスカルゴを急かす。
お…女を殴りたいと本気で思ったのは生まれて初めてだ…。
カルゴ「もし…だぞ?もしそれやったとしたら…もう2度と来ないか?」
天子「え〜?それは無理ぃ〜。だって、ご主人様居なきゃ死んじゃうもの」
そのまま死んでくれ…。
カルゴ「じゃ、毎週月曜は絶対に来るな。そして今日は帰れ」
天子「んー……ちょっと物足りないけど……わかったわ、今日は帰る!さ、早く♡」
了承するなり目を瞑り口を窄める天子。
刀が折れるんじゃあ、気絶させられない…つまり、後がない訳だ。構って、と言われた直後に放置したら、それこそ幻想郷が終わる。
つまり…やるしかない。
すまん……幻想郷の為……お前らを守る為だ…!
心を決め、己の唇を天子の唇に近づけ…
チュッ…
天子「んっ♪…やっと出来た♡」
やっちまった…。はぁ…俺って…。
カルゴ「……さ、今日はもう帰るんだ」
天子「うん、また今度ね♪」
天子「またね、ご主人様!」
カルゴ「………」
無表情で無言のまま手を振り天子を見送る。
カルゴ「はあ…」
やっと帰ったぜ…。
さて…文のこと探すか。
昔のネタ出してみました。
昔の方が今よりも圧倒的駄作臭…。
色々下手くそだし。
読み返してて恥ずかしくなったわ。
そりゃあ初めてだから仕方ないけどさ…。
少し書き直すか?
今直したら1%は完成度上がるだろ。
いや…成長の記録的な感じで残しておくか。
誤魔化しは良くないぜ。受け入れよう。
もしこれが紙の小説だとしたら…世に出た作品となる訳だから…修正は出来ない。受け入れよう。