※この作品はR-18です。

吸血鬼人間の幻想生活   作:エスカルゴ・スカーレット

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幻想郷でデートは難しい?

ビュオオオオ…

 

カルゴ「えーと…麓にあるんだったか?」

 

麓って言っても…山自体がデカイんだがな…。

 

カルゴ「方向聞いときゃよかったぜ…」

 

こんなポカポカした日には、ピクニックとかしてみたいものだなぁ…。紅魔館のみんなでさ。

鈴仙と霊夢が居てもいいかもね。あと文も。

…ん?彼女の中で一番年上って文か?

めっちゃ少女やんな、天狗って怖ーい(棒)。

いや、それ言ったら吸血鬼もか。

見た目は子供なのに600歳とかな。

あのクソガキは今頃何やってんだろーな?

マジでさ、吸血鬼が俺(高校生)ほどになるまで何年かかるんだよ?めっちゃ気になるんだけど。

2000年くらい?うわ、怖っ!!

 

カルゴ「ん?」

 

しばらく山の麓の上空を飛び、あるものを見つける。

 

もしや…あれか?

崖…だよな。うわっ、日当たり悪っ!

 

崖はほぼ垂直に切り立っており、しかもそこそこ深いため、内部の日当たりは良いとは言えない。

 

水源地がめっさ気になるけど…。

それよりまずは、中に入ってみることだ。

よし、行ってみっか。

誰か居たら、ここが玄武の沢なのか確かめよう。

 

ヒュオッ…

 

カルゴ「おっ…?鳥(みすちー)肌が…」

 

内部に向かい、高度を下げるエスカルゴ。

だが、日当たりが悪いためか、高度を下げる毎に温度が低くなっていくように感じる。

 

カルゴ「肌寒いな…半袖長ズボンでは少し足りないか…」

 

今日はいつもと違い、更にラフな格好だ。

 

カルゴ「チッ…パーカーにすりゃ良かった」

 

俺はいつもパーカーだかんな…。

パーカーなのに動きやすいとか、咲夜さんマジすげぇ。量産型の服じゃねぇのが良くわかる。

 

底に降り立ち辺りを見回す。

沢には無数の洞穴が開いている。

探検出来そうだな。ワクワクすっぞ!でも…

 

カルゴ「……」

 

なんか視線を感じるな…。

 

カルゴ「あ」

 

河童達「!!」

 

振り返るとそこには、いつの間にか、にとりと同じような服を着た河童達が居た。

だが、彼に気付かれるなり引っ込んでしまった。

 

カルゴ「おーい…」

 

反応は無い。

 

カルゴ「チェッ…」

 

???「あれ?その声、エスカルゴ?」

 

どこからともなく声が聞こえて来た。

 

あれ?この声…

 

カルゴ「そうだが?」

 

???「後ろだよ、う・し・ろ!」

 

後ろから囁き声が。

 

カルゴ「うわぁ!!…あぁ驚いた…にとりか…」

 

にとり「あっはははっ!驚き過ぎだってば!」

 

振り返るとそこにはにとりがいて、エスカルゴのリアクションを見て、腹を抱えて笑っている。

 

リュック背負ってないから違和感あるな…。

 

カルゴ「あはは…すまない…」

 

心臓に悪いで…。

 

にとり「どしたの?こんなところで」

 

カルゴ「デートスポット探しててさ。弟と椛がここでデートしてるって言うから見に来てみた」

 

にとり「なるほど〜。あれ?エスカルゴって弟居たの?」

 

カルゴ「白狼天狗のヒビキってやつ。あいつも元人間で、俺の弟なんだ」

 

にとり「へぇ〜!兄弟揃って幻想郷(こっち)来たんだ!」

 

カルゴ「そうみたいだね。にとりこそ、なんでここに?」

 

にとり「なんでっていうか…私たち河童はここで暮らしてるんだよ?」

 

カルゴ「え、そうなの!?って事は、さっきの子たちはやっぱり河童だったんだ!」

 

にとり「そうだよー。みんな、大丈夫だよ、エスカルゴだよ」

 

にとりが呼びかけるなり、安心したようにわらわらと出てくる河童達。

 

カルゴ「なぁにとり、デート出来るとこって何処だと思う?」

 

にとり「え〜…デートした事ないからなぁ…わかんないや」

 

カルゴ「そっか…」

 

にとり「もしデートするなら…エスカルゴとがいいかな」

 

カルゴ「ふぁっ!?」

 

ナチュラルに何言ってんの!?

 

にとり「冗談冗談♪」

 

カルゴ「そっか…」

 

さっき以上に驚いたぞ…全く…。

 

にとり「エスカルゴ面白いな〜♪」

 

カルゴ「ったく…」

 

にとり「あぁそうだ」

 

カルゴ「?」

 

にとり「その2人がデートしてるっていうのはここよりもう少し下流の所かもね」

 

カルゴ「なんでそう思うの?」

 

にとり「だって、ここで白狼天狗見た事無いし。それに、下流の方が色々いるもん」

 

カルゴ「色々…いる?」

 

にとり「魚とかね」

 

カルゴ「なるほど」

 

にとり「ここはどちらかと言うと上流だし」

 

カルゴ「ふむふむ…」

 

行ってみるか。

 

カルゴ「ありがとう、行ってみるよ」

 

バサァッ

 

翼を広げる。

 

にとり「えぇ!?ホントにそれだけを聞くためにわざわざここ来たの!?」

 

カルゴ「そうだよ。なんで?」

 

にとり「いや、何でもない!(彼女の為にそこまでするなんてなぁ〜…流石というか何というか…)」

 

カルゴ「じゃあな」

 

にとり「うん、またね!何かあったらすぐ来てよね!」

 

カルゴ「はーい」

 

バシュッ

 

にとり「…速っ…」

 

 

 

下流の方か……。うーん……お?

 

カルゴ「…なるほど?」

 

仕事中のサボりか休憩か非番なのかは分からないが、確かに白狼天狗らが居る。

釣りしてたり、肩を寄せあってたり…。

なるほどな、白狼天狗のデートはこんな感じか。

でもなー…咲夜さんと釣り…えぇ〜…?

 

咲夜と釣りをする己の姿を想像する。

 

いや、無いわこれ。うん。

咲夜さんには行きたい所とかないのか?

うーん…とりあえずまともな場所調べとくか。

 

しばらく流れに沿って飛んだ後、紅魔館へ帰ったエスカルゴであった。




そーいや…いくら団子買いに来ただけとはいえ、吸血鬼相手に接客なんて…おじちゃん凄すぎたなぁw
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