こうして回を重ねることによって上達するかな、と思います。どうか、生暖かい目で見守って頂けますとありがたいです。
???「なんだお前ら…寝る時もベタベタくっついてんのか」
…ん…?誰かの声が…。
でも眠過ぎて目を開けられん…。
???「ほら起きろ」
ドスッ
カルゴ「グエッ」
脇腹になにか食らう。
フランに当たったらどーすんだよ…。
???「やっと起きたか」
カルゴ「いってぇな…誰だよ…」
フランから手を離し、目を擦りながら返す。
???「いつまで寝ぼけてんだよ、私だ、霧雨魔理沙だ」
目を開け、声のする方を見ると、枕もとに魔理沙が箒を持って立っている。
箒でドツきやがったのか…。
カルゴ「あー…おはよ」
挨拶してハッと気付く。
なんでここに魔理沙が!?
カルゴ「お、お前なんでここに!?」
咲夜さん以外の人に俺らが一緒に寝てるとこを見られてとても恥ずかしい…。
魔理沙「おっと、こっそり入った訳じゃねーぜ?ちゃんと玄関から入って、メイドに案内してもらったんだ」
えぇ…咲夜さんが起こしてよ…。
いや、俺が自分で起きないのが悪いんだけどさ。
魔理沙「まだ寝てるって言うから、私が起こすって言ったら快く承知してくれたぜ?」
むむ…マジか…。
それにしても、痛い起こし方だった…。
カルゴ「起こしてくれたのはありがたいが、箒でドツくなんて酷いだろう。フランに当たったらどーするんだよ」
魔理沙「ははは、すまんすまん。でも、フランには当たらない様に気を付けたぜ?」
カルゴ「全く…」
軽くため息をつく。
魔理沙「よし、またあの部屋行くぜ!」
カルゴ「いや、その前にご飯…」
魔理沙「あー、そうだったな。んじゃ私はパチュリーのとこで本読んでくるぜ。食べ終わったら迎え来いよー」
そう言い残し部屋を出ようとする。
カルゴ「盗むなよ」
魔理沙「…わかってるって」
少し間があったな…ホントに大丈夫か?
とりあえずフラン起こしてご飯食べよっかな。
カルゴ「フラ〜ン、起きろ〜」
肩を優しく揺さぶり起こそうと試みる。
フラン「ん…」
お、起きそうだ。
カルゴ「ほれ、起きろー」
まだ起きないか。
…ずっとやりたかったアレ…やるか。
カルゴ「起きないならムニムニするぞ〜」
一応声掛けて、両方のほっぺをムニムニする。
昨日レミリアのも触ったが…うーん…甲乙つけ難いさわり心地…。
フランの方が僅かにスベスベ肌…かな…。
フラン「あうぅ〜…おはお(おはよ)…」
カルゴ「おお、起きた起きた」
パッと手を離す。
フラン「…なにしてるの?」
カルゴ「あ、いや…えっ…と…なかなか起きないからさ…」
ジト目で言うからちょっと慌ててしまう。
ちょっと話題変えよう。
カルゴ「えっと…もう魔理沙来てるよ」
フラン「えっ魔理沙!?どこどこ!?」
目をキラキラ輝かせるフラン。
カルゴ「俺らがご飯食べてる間、パチュリー様のところで読書してくるってさ。食べ終わったら迎え行こ」
フラン「そうね!じゃ、早く食べましょ!」
カルゴ「よし行くか」
フラン「うん!」
手を繋ぎ部屋を出る。
ガチャッ…ギィィィ…
扉を開け、部屋に入る。
フラン「あれっ?お姉様たち居ないわ」
カルゴ「…?料理は置いてあるけど…」
フラン「う〜ん…。座って待ってましょ」
カルゴ「そだな」
俺たちは席に座る。
咲夜さんたちはどこに行ったんだ?
フラン「ねぇ…エスカルゴ」
フランが話しかけてきた。
カルゴ「ん?なに?」
フラン「さっき、なんで私のほっぺ触ったの?」
カルゴ「いや、起こすためだってば」
フラン「ふ〜ん…ホントにそれだけ?」
ジッと目を見つめ真顔で言うフラン。
…正直に言うか…。
カルゴ「…その…前からフランのほっぺ触りたかったから…さ。起こすついでに触った…ごめん…」
フラン「ホント?」
カルゴ「うん」
軽く頷く。
フラン「ふ〜ん。エスカルゴなら、言ってくれればいつでも触らせてあげるのに。フフッ」
優しい笑顔を浮かべそう言うフラン。
なんだ、なら早く言っておけばよかった…。
カルゴ「い…良いのか…??」
フラン「良いって言ってるでしょ?」
カルゴ「じ、じゃあ…今触ってもいい…?」
フラン「良いよ♪」
カルゴ「じゃあ…」
恐る恐るフランの頬に手を伸ばす。
ムニムニ…ムニムニ…
あああぁ、柔らかいなぁ…!
次に、人差し指でつつく。
ツンツン…ツンツン…
カルゴ「柔らかい…凄く柔らかいよ…」
フラン「えへへ♪エスカルゴのも触らせて?」
カルゴ「えっ俺のほっぺをか??」
意外な申し出にちょっと戸惑う。
フラン「じゃー私のも触らせないよー」
あっあっ、それは困る!
カルゴ「わかった、わかったからそれはやめてぇ!!」
フラン「フフッエスカルゴったらかわい♪」
カルゴ「照れる…」
フラン「いいから、顔出して?」
カルゴ「ん…」
お互い顔を突き出し頬を触り合う。
フラン「…あんまり…柔らかくない…ね…」
苦笑混じりに言うフラン。
カルゴ「男だからちょっと筋肉質なのかな?」
フラン「かもね。でも触るのはやめないよ〜ん♪」
あはは…こんなとこは誰にも見られたく…
レミィ「なに…やってるの…?」
2人『えっ…』
2人で声のした方を向く。
そこにはレミリアと咲夜さんがいる。
そうか、咲夜さんはレミリアを起こしに行ってたのか。なんで気づけなかった…。
レミリアは呆れた顔…ではなく、引いてる感じだ。
一方咲夜さんはレミリアの後ろで苦笑い。
レミィ「そんな事は、自分たちの部屋でやってくれない?」
2人『ごめんなさい…』
レミィ「全くあんたたちは…はぁ…」
咲夜「さて、朝ご飯にしましょう」
レミィ「そうね」
2人『……』
気まずい…。
レミィ「いただきます」
2人『…いただきます…』
気まずい雰囲気のまま食事を終える。
レミィ「ごちそうさま」
2人『ごちそうさまでした…』
レミィ「あんたたちね、もう少し場所を考えたらどうなの?」
唐突にレミリアが話しだす。
お説教か…仕方ない。
カルゴ「はい…」
レミィ「今度からは部屋でやって頂戴」
カルゴ「わかった…」
フラン「………」
俺はそう返すがフランは黙ってる。
レミィ「フラン?あなたにも言ってるのよ?」
フラン「………行きましょ、エスカルゴ」
カルゴ「あっおい、ちょっと待てって…」
レミィ「フラン!?まだ話は…」
カルゴ「待てって」
俺はなんとかフランを引き止める。
咲夜「お嬢様」
咲夜さんはレミリアを制止する。
レミィ「咲夜!?」
咲夜「恐らく妹様は…反抗期なのでしょう」
レミィ「反抗期?」
咲夜「ええ。この前までのお嬢様と同じです」
レミィ「わっ…私にはそんなの無かったわよ!」
咲夜「いいえ、ありました。あの頃は大変でした…ちょっとした事で…」
レミィ「わー!わー!もうやめなさい!」
…なんだかんだ言って、反抗期があったのを自覚してるのだろうか…。
咲夜「ふふっ、わかりました。ですが、お嬢様もそうだったんですから妹様のことも許して差し上げては如何でしょうか」
レミィ「う〜……」
唸ってるし…。
レミィ「はぁ、仕方ないわね…」
ため息混じりに言う。
咲夜「ありがとうございます」
咲夜さんは礼を言う。
カルゴ「えと…もう行って良いですか?これから魔理沙のとこ行かなきゃならないので…」
レミィ「…ええ、行っていいわよ」
カルゴ「ありがとうございます。行こーぜ」
フラン「うん」
二人で部屋を出る。
向かう先はもちろん魔理沙の所だ。
早足で歩きながら尋ねる。
カルゴ「フラン、反抗期なのか?」
俺はそうは思わないんだが…。
フラン「反抗期じゃないわ、ただ無視しただけよ」
やっぱりか……。
カルゴ「咲夜さん誤解してるけど、誤解解かなくていいのか?」
フラン「多分、咲夜ならわかってるわ」
おお…そーなのかー…。
誤解してるようにしか見えなかった…。
図書館に着いた。
パチュリーの所というのは図書館だ。
パチュリーは居る。机に突っ伏して寝ている。
小悪魔も一緒に寝ている。
フラン「魔理沙〜、どこ〜?」
フランが声をかける。
魔理沙「おう、ここだぜ〜」
上の方から声が聞こえる。
あ、あいつ、本棚の上に!
魔理沙「よっと」
飛び降りてきて華麗に着地。
見事なものだ。
魔理沙「遅かったじゃないか、何してたんだ?」
カルゴ「…ほっぺ触ってたの見られて…レミリアのお小言が…」
魔理沙「あぁ〜、それなら仕方ないな。でも、場所くらいは考えろよ〜?」
返す言葉もない…。
カルゴ「そうだな…」
魔理沙「さ、行こーぜ」
持ってた本を前に隠し、前に立ち歩き出す。
カルゴ「おい待て。今前に隠したのはなんだ?」
魔理沙「本だ」
堂々と見せる魔理沙。
カルゴ「本だ、じゃなくて!返せよ」
魔理沙「読み終わったらな〜」
カルゴ「ったく…」
カルゴ「よし着いたぞ」
魔理沙「言われなくてもわかる」
カルゴ「あはは…」
フラン「ね、魔理沙!」
魔理沙「なんだ?」
フラン「今日は私とやるんでしょ?」
魔理沙「そう思ってたんだが、また気が変わった。考えがあるんだが…聞くか?」
フラン「うん!なになに!?」
魔理沙「お前ら二人と私で戦うってのはどーだ?」
フラン「わぁ!それは名案ね!!」
魔理沙「だろ?」
マジか…やってみたかったんだ!
フラン「やった!」
魔理沙「この前は全力出し切る前にお前に負けたからな、今日は全力を出してお前らを倒す!!」
俺に指を指して言う。
カルゴ「望むところだ!今日も倒す!」
フラン「望むところよ!」
魔理沙「よっしゃ、やろうぜ!」
カルゴ「待て」
今にも始めそうな勢いだったんで俺はそれを止める。
魔理沙「なんだよ?」
カルゴ「準備体操」
そう言って俺はまた体操を始める。
魔理沙「かぁ〜、まぁたそれかよ」
フラン「エスカルゴは絶対これやるわよね〜」
カルゴ「まぁね。怪我したくないからな」
魔理沙「そんな動きで怪我の予防になるってのか?」
カルゴ「まーな。こうして足首とか柔らかくしておくと、着地失敗した時もグキッとならずに済む」
魔理沙「へー、そんなもんなのか」
カルゴ「まぁね」
魔理沙「まぁ私はそんな事しなくてもいいけどな」
二人して俺の体操をジッと見てくる。
カルゴ「……よし、終わった」
魔理沙「やっとか」
フラン「じゃ、エスカルゴ、作戦考えましょ♪」
作戦…お、そうだな。
カルゴ「よし、考えるか」
魔理沙「早くしろよ〜」
距離を取り、小声で作戦を話し合う。
チラッと魔理沙を見ると、さっきの本を読んでいる。
カルゴ「正直、この前と同じように行くとは思えないし、向こうも同じように来るとは思えない」
フラン「私もそう思う」
カルゴ「どうしようか…」
フラン「お姉様の時みたいに、片方守りで片方攻撃するっていうのは?」
確かに現時点ではそれしか思い付かない。
カルゴ「うん…そうだな、よし、それで行こう」
フラン「うん!」
カルゴ「終わったぜ〜」
魔理沙「ん、もう終わりか」
カルゴ「あんま待たせるものでもないしな」
魔理沙「しっかり体操しといてよく言うぜ」
ぐっ…それを言われると弱いな…。
カルゴ「ま、まぁ…な…」
魔理沙「褒めてないぜ。で、今日のルールは?」
カルゴ「『負けを認めさせた方が勝ち』っていうのはどうだ?」
レミリアの時にフランが提案したルールを提案する。
魔理沙「おっ、なんだそれ、面白そうだな!いいぜ!私は絶対降参しないからな!」
カルゴ「決まったな。じゃ、始めっか!」
魔理沙「おう!いつでも来い!」
しばらく沈黙が続く。
魔理沙「そっちから来ねぇならこっちから行くぜ!!」
痺れを切らした魔理沙。
アリスの言ってた通り、確かに気は長くないようだな。
魔理沙「これだぁぁぁ!」
八卦炉を取り出し、構える魔理沙。
魔理沙「行くぜぇ!マスタァァァァ…!」
カルゴ「ま、またマスパか!?」
ちょっと慌てたが冷静に考えてみる。
あの時は俺一人だったが今回はフランがいる。
だったら、俺が受け止めフランに攻撃してもらって、その隙に俺もそっちに向かえば良いだけだ。
慌てることはない。
魔理沙「スパァァァァク!!!」
来た!
カルゴ「フラン!!俺が受け止めるからフランは魔理沙を頼む!」
と、早口に作戦を伝える。
フラン「わかった!」
飛び出そうとするフランを呼び止める。
カルゴ「あっちょっと待って!」
フラン「どしたの!?」
カルゴ「フランが攻撃したら、魔理沙も反応すると思うんだ。そしたら俺への攻撃も止むだろうから、そしたら俺も向かう!」
フラン「わかった!!」
返事するなり即座に飛び出すフラン。
さて、俺はコイツを受け止めますか…!
カルゴ「雷壁『雷纏反撃壁』!」
バチバチバチバチバチ…ドドォォォォォッッ!!
うおっ、昨日よりギリだった!
発動と同時に受け止めたか…。
魔理沙「またそれかァァァァァ!!」
魔理沙は言うが…うん、それ俺のセリフね。
冷静にツッコんでる場合じゃない。
体力がそこそこ…削られてきた。
フランは…?
フラン「えええええええい!!!」
魔理沙の視界の外から弾幕を放つフラン。
魔理沙「ツメが甘いぜフラン!移動する時チラッと見えたぜ!!」
クルッとフランの方を見、俺へ向けてたマスパをやめ、今度はフランへ向けて再びマスパを発射しようとする。
フラン「そんなっ…!」
やばい!フランを守らなきゃ…!
そ、そうだ!あれを…!
あの感覚に近くなってなくても…!
カルゴ「ツメが甘いのは魔理沙だぜ!!これでもくらえええ!雷符『Midnight☆Thunder』!!」
スペルが発動した。
上手くいったってことは…とうとう使いこなせるようになったってことか。
ブワッ………
俺を中心に闇が広がる。
魔理沙「おい、何も見えねぇぞ!」
フラン「何も見えないわ!」
そうだ!俺には見えてるから忘れてた!
俺以外「皆」何も見えなくなるんだった!
フランまで見えなくなっちゃ意味が…!
カルゴ「フラァァァァン!!今行くからそこ動くな!!」
フラン「わかった!!」
急いでフランの方へ飛ぶ。
魔理沙「居る方向はわかってんだぜ!」
!!まずい!!
本当にフランの方向に八卦炉を向けてる!
えーと、フランはどちらに動けば…。
ハッ!そうだ、左だ!
俺は、フランから見て左側にいるから、俺がそっちに動きつつフランもこっち来ればより早く合流できる。
カルゴ「フラァァァァァン!!左だ!左に行け!!」
フラン「左ね!?わかった!!」
よし、ちゃんと伝わったようだ、こっちに来てる。
因みに、今空を飛んでるからクイック使っても意味が無い。あれは地に足着いてないと意味無い。
魔理沙「居る方向はわかってるって言ってんだろ!?」
マスパではなく普通の弾幕をデタラメな方向に放つ。もう滅茶苦茶だ。
カルゴ「急げフラン!」
と呼びかけつつ俺も急ぐ。
いや、寧ろ俺が急ぐべきだ。
そのとき、俺の闇の雷が魔理沙を襲う。
かなり激しい攻防戦だからか、いつもより発動が遅く感じる。
だが、雷が魔理沙を直撃することは無かった。
デタラメに放った弾幕が偶然にも雷に当たり相殺…つまり、打ち消されているからだ。
フランは…あっもう目の前だ。
カルゴ「グヘッ」
余所見してたせいで受け止められなくて、腹にフランの頭が当たる。だがそれを抱きとめる。
フラン「キャッ!あっ、ごめんなさい、大丈夫!?」
カルゴ「大丈夫。今のは俺が悪い。それより…」
離れないように手を繋ぎ、俺は魔理沙を見る。
このスペルは、雷が粗方打ち終わると闇は晴れる。
スゥゥゥ……
ヤバい、晴れてきた!
ほんの少しずつ…ジワジワではあるが、晴れてきた。魔理沙は尚も放ち続けている。
俺が手を引き、飛んでくる弾幕を避けながら話しかける。
カルゴ「フラン、俺の闇が晴れる前に二人で総攻撃だ」
フラン「う、うん…でも私も見えない…」
カルゴ「方向は俺が教えるから」
フラン「それなら…出来るかも…?」
カルゴ「ああ。やろう!」
デタラメな方向に放ってるとはいえ、死角を見つけた。魔理沙は、自分からからみて殆ど水平にしか放ってない。
ボソッと移動方向を伝える。
カルゴ「フラン、上行くぞ」
フラン「う、上?わかった」
魔理沙の上部に陣取る。
カルゴ「フラン。2時の方向、少し下に」
フラン「ここらへん?」
俺が指さしても見えないのでフランは自分で指をさす。
カルゴ「もう少し右だな」
フラン「こう?」
ほんの少し方向を修正する。
カルゴ「よし。あとは弾幕を準備して。合図したらそのままの方向に」
フラン「わかった」
フランの準備は出来た。
次は俺だ。
魔理沙はその場でクルクル回りながら発射しているので、今回は真っ直ぐな弾幕で構わない。
カルゴ「雷武器…『雷銃』」
エネルギーを具現化し、銃を生み出す。
俺も準備は完了だ。
カルゴ「よし、せーので弾幕発射だ」
フラン「うん!『せーのっバッ』って感じね!」
片腕を振り振りわかり易く言い直す。
説明の仕方が可愛いなぁ♪
カルゴ「うん、そうだね」
魔理沙は、闇が晴れて俺らの姿が確認出来次第マスパを放つだろう。
だから闇が晴れ切る前に行動不能にする。
降参させるのは闇が晴れてからでも構わない。
……そろそろかな。
あっ、スペルの準備を忘れていた。
カルゴ「雷銃操法『スパークショット』」
エネルギーを充填させる。
これは、雷刀ほどの電力は無いため痺れることは無い。
技の準備も出来た。
あとは呼び掛けだ。
カルゴ「フラン、行くぞ。せぇぇのぉぉぉ!!」
フラン「えいっ!!」
バババババッッ
カルゴ「ハッ!」
ガガァン、ガガァン、ガガァン
作戦通り同時に攻める。
わざわざ闇の中で攻撃するのは牽制のため。
こうしておけば闇が晴れても即攻撃は出来ないだろうと踏んでのことだ。
魔理沙「うわわわわっ!!」
見えないところからの攻撃だ、偶然に相殺は出来ても、避けられるわけが無い。
更に弾幕を放ちながら話しかける。
カルゴ「…フラン。魔理沙のことだ、弾幕当てても降参はしないだろう。だから、闇が晴れたら俺が魔理沙を行動不能にする。気絶はさせない。起こすのが大変だからな」
フラン「わかった。でも気をつけてね。まだ放ち続けてるんでしょ?」
カルゴ「そうだね、気をつける。晴れたら弾幕やめていいよ。いや、やめて。俺に当たるかもだからさ」
俺はそう言ってウインクする。
見えてないだろうが。
フラン「うん、わかった!」
カルゴ「そろそろ晴れる。あとはよろしく!」
フラン「うん!」
カルゴ「…雷銃、解除。雷武器『雷刀』」
武器を入れ替え飛び出す。
闇が晴れ切った。
魔理沙「やっと見えるようになったぜ!ってあいつらは…」
フランは魔理沙の後ろにいるので気付かない。
カルゴ「下だぁぁぁぁぁぁ!!!」
魔理沙の下に陣取っていた俺はそう叫びつつ魔理沙の四肢を斬る。
カルゴ「ハァッ!」
ズババッ
言うまでもなく、硬度は落としてある。
魔理沙「また…かよ…っ」
両手足が痺れた魔理沙は落下する。
ドサッ
魔理沙「うあああ、ジンジンキタキター!」
カルゴ「………」
痺れてるから、そこに刺激加えたらジンジンするのは分かるが…なんか聞いたことあるセリフ…。
俺は黙って魔理沙の首に刀を近付けこう言う。
カルゴ「さぁ、もう降参しな」
魔理沙「…しないって言ったら?」
「これで首を斬って気絶させる。目覚めたとしてもどこかしらには痺れが残るだろうなぁ?なんたって首だからな」
目覚めても痺れが残るはずない。
が、心身共にやられてる(はずの)人間にはこんな下手な言葉責めでも効くだろう。
魔理沙「けっ……なら仕方ねーや………降参するぜ…」
よし効いた!
カルゴ「よし、俺たちの勝ちだな」
フラン「やったぁ〜!」
フランが降りてきて俺に抱きつく。
フラン「やったね、エスカルゴ!二人で魔理沙に勝ったよ!」
カルゴ「フランがちゃんと作戦通りにしてくれたからさ」
頭を撫で撫でそう言う。
フラン「何言ってるの、その作戦立てたあなたのおかげよっ!」
カルゴ「ありがとう」
フラン「えへへへっ♪」
さて…戻るか。
カルゴ「魔理沙は痺れて動けないから、抱っこするしかない。手繋げなくなるけどいいか?」
フラン「むぅ〜…。ならしょうがないわね…」
カルゴ「ごめんな」
フラン「ううん、大丈夫よ、魔理沙だもの」
「魔理沙だもの」…?
レミリアだったらどうするんだ?
と、なんとなく興味を引かれる。
カルゴ「もし…もしだぞ?レミリアだったらどうする?」
フラン「お姉様?お姉様だったら置いてくわよ」
笑顔で言ってるけど…なんて事を…!
ホント、仲が良いのか悪いのかわからない姉妹だぜ…。
カルゴ「じゃ、失礼するぞー」
魔理沙「おう」
魔理沙くらいの人を抱っこしたら前が見えなくなる…。仕方ない。お姫様抱っこにしよう。
フワッ
魔理沙「おおっ…。ちょっとビリビリする…」
カルゴ「悪い、普通に抱っこするとフラつくし前見えなくなる」
魔理沙「別にいいぜ」
部屋に着いた。
魔理沙をベッドに下ろし寝かす。
しばし沈黙が続くが、それを破るように魔理沙が口を開く。
魔理沙「それにしてもお前ら強いな。また負けちまったぜ」
カルゴ「そうか?」
魔理沙「ああ。今度来た時はお前らの特訓を見せてくれよ」
カルゴ「ああ、いいぜ」
魔理沙「よっしゃ!それでお前らの技や動きを見て学習するぜ!」
カルゴ「おいおい、それが目的か?」
魔理沙「まぁな♪私は、見たり、感覚で覚えるタイプだからな!」
カルゴ「なるほど。あ、そろそろ痺れどうだ?」
魔理沙「ああ、もう治るだろう」
カルゴ「そうか、それはよかった」
魔理沙「あのな?お前な、他人の心配より自分の心配したらどうだ?」
そう言い、俺の後ろの方向に向けて顎をクイッとする。
そこには……。
フラン「……………」
フランが黙って俯いて立っている。
カルゴ「…どうした?」
恐る恐る聞いてみる。
フラン「…別に…」
カルゴ「別にじゃなくて。言ってくれなきゃわからないだろ?」
フラン「……魔理沙と…」
カルゴ「…?」
話そうとしてるので黙って聞く。
フラン「こっち来てからずっと魔理沙とばかり話して…私には構ってくれない…。私のことが嫌いになっちゃったんだわ…」
肩をいからせ涙をこぼす。
やばい、なんか誤解してる!?
カルゴ「いや、違う!そうじゃない!」
フラン「何が違うのよ…」
カルゴ「痺れ具合を聞いただけだ。あまり酷いようなら病院連れていかなきゃだしさ!」
フラン「それ以外にも…話してたじゃない」
カルゴ「それは…だな…。特訓風景を見せてくれっていうからOK出しただけだろ?」
フラン「…それだけ?」
カルゴ「ああ、それだけだ。というか、話聞いてなかったのか?」
フラン「…うん。外に大きな鳥が見えたからそっち見てて…ふと二人の方見たら話してるんだもの…。私が外見てた間ずっと話してたんでしょ」
………なるほど、それで勘違いさせちまったか。
カルゴ「大丈夫。俺は、何があってもフランのこと嫌いになんてならないよ」
フラン「…ほんとに?」
カルゴ「ああ。大好きだよ」
フラン「ありがとっ!私もエスカルゴのこと大好きっ!!」
ギュッと抱きついてきた。俺もフランを抱く。
誤解が解けてよかったよかった…。
魔理沙「ヒュー、お熱いねぇ!」
魔理沙がそれを見て囃し立てる。
フラン「もう、魔理沙ったら!」
照れ隠しのつもりか、抱きついたまま顔を埋めるフラン。
カルゴ「よしよし、よしよし…」
そんなフランの頭を、ひたすらナデナデナデ…。
そうこうしてるうちに、うっすら暗くなった。
カルゴ「もう帰るのか?」
例によって、俺たちは魔理沙を見送る。
魔理沙「ああ。あまり暗いとお化け出そうで…。お化け苦手なんだよ…」
へぇ…お化け苦手なのか…。
強気な魔理沙にしては意外な弱点だな…。
もしかしてこれ、使えるかな…?
にやりとほくそ笑む。
魔理沙「何ニヤニヤしてんだよ」
カルゴ「いや、なんでも」
ビュゥゥゥゥ…
冷たい風が吹く。
魔理沙「うおっぷ、冷たいなぁ!」
カルゴ「だな」
魔理沙「寒いな、もう帰るぞ、じゃーな!」
そう言うなり急に飛び立つ。
フラン「バイバーイ!!」
カルゴ「じゃーなー、気をつけろよー」
飛びながら手を振ってるのが見える。
カルゴ「…行っちゃったな」
フラン「…だね」
カルゴ「寒いし、戻ろうぜ」
フラン「うんっ」
こうして、魔理沙との特訓を終えたのだった。
vs魔理沙戦は書いてて楽しいです。
読んでる方にも…楽しんで頂けたかな…?